STEAMにて2018/10/2配信開始!SadSquare Studioが手がけるアーリーアクセスゲーム!陰鬱な館で超常現象が入り混じる極限の恐怖に耐えながら一家惨殺事件の真相に迫る一人称視点型ホラーアドベンチャー!
最強ゲームエンジン「Unreal Engine 4」が生み出すリアルなグラフィック、耐え難い恐怖演出の数々が魅力で、没入型ホラーゲームが好きな人、現実世界に限りなく近いグラフィックでゲームを楽しみたい人にオススメ(心臓の弱い方はご注意を)!
美しくも邪悪な世界がここに
このページを見ている貴方は上質なホラーゲームを探しているに違いない。それならば『Visage (ヴィサージ)』はその探究心に終止符を打つ作品になり得る。現時点ではアーリーアクセス版で、4つあるストーリーパートの一部分をプレイできるだけだが、それでも十分に期待に応える作品だ。
「We make very dark games (我々は非常に暗いゲームを作ります)」と宣言するSadSquare Studioは2015年に結成されたインディー系ゲームデベロッパー。2016年にKickstarterで資金提供を募り、僅か12日間で目標金額を達成。その後予定していた2倍の資金を集めて本作の開発を開始した。
Unreal Engine 4が生み出す惨劇の舞台
本作の開発には現代最高峰のゲームエンジン「Unreal Engine 4」が採用されている。光源処理に秀でており、的確な演算で現実同様の3Dグラフィックを生み出す同エンジンは本作のホラー的描写を最も高いレベルで実現し、プレイヤーはかつて残忍な殺人事件が発生した大邸宅の中に「居る」感覚を覚える。
▲蝋燭の灯りに照らされる聖母マリア像。その背後にある壁の質感表現にも注目してもらいたい。
『Visage (ヴィサージ)』でプレイヤーが降り立つ舞台は過去に「一家惨殺」という恐ろしい事件が起きた巨大な邸宅。今は誰も住んでいない廃墟を探索し、ここに住んでいた一家に何が起きたのか探っていくことになる。幸せだったはずの一家の運命を狂わせたものとは一体何なのだろうか。
ゲームスタートと同時にプレイヤーは不気味な静寂に支配された「惨劇の館」に足を踏み入れる。完璧な一人称視点と「Unreal Engine 4」のハイパーリアルなグラフィックが融合し、開始からほんの数秒でユーザーは例えようのない深淵な世界へと引き込まれていく。
明確なクリア目標や攻略のヒントなどは一切与えられず、ゲームを進展させる「何か」を見つけるためにプレイヤーは部屋の隅々まで視線を巡らせることになるが、テーブルの上に置かれた小物類からカーテンに至るまで全てが精巧に作り込まれているため特定のアイテムを見つけるのがかなり難しい。
本作の館は単なる「背景」ではない。手に取って動かせそうな物には全てアクティベートできる。「Unreal Engine 4」によって構築された正確無比なシミュレーション空間は先行き不透明なゲーム展開を提供し、ユーザーの探究心と恐怖感を数倍に増幅させていく。「美しくも邪悪な世界」がここにはある。
▼開閉できるオブジェクトは「E」キー長押しで掴み、マウスで開閉の具合を調整できるため、扉一つ開けるだけのも非常に怖い。
【オススメポイント】 最高のグラフィックで体験する恐怖!
プレイヤーに忍び寄る「超常現象」
『Visage (ヴィサージ)』に登場する惨劇の舞台「大邸宅」は探索を続けるプレイヤーに対して徐々に牙を剥き始める。前兆は静かに発生するため、それと気付かずに通り過ぎる場合があるかもしれない。しかし一家を死に追いやった得体の知れない「何か」は着実にプレイヤーの元へ近づいていく。
ゲームを長時間支配するのは静まりかえった室内に漂う異様な気配、そしてプレイヤー自身の足音と不気味な音楽だけ。重要なオブジェクトに近づいたりインタラクトしたりすることで画面下にメッセージが表示されるが、どのアイテムがどう繋がっていくのかは随時「推理」していく必要がある。
▲カプコンが発表した人気ホラーゲームシリーズ『バイオハザード7 レジテント イービル』でも恐怖を掻き立てる「アイソレートビュー」が話題となったが、ホラーゲームは三人称視点で眺めるよりも一人称視点でプレイする方が遥かに怖い。
驚くほど様々な小物にアクセスできる点は本作の大きな魅力。「触って動かせる」アイテムが豊富に用意されていることがプレイヤーを探索そのものに熱中させる効果を持ち、各部屋に隠された何らかのトリガーや仕掛けを探し出すためゲームプレイそのものに集中してしまう。
恐怖を掻き立てる「音」
この家に住んでいた一家に悲惨な末路をもたらした「何か」は最初に「音」という現象でプレイヤーに忍び寄る。突如スピーカーから流れるノイズ、誰も居ないはずの部屋から聞こえる水の音など、些細な怪奇現象が徐々に積み重なり、「これからお前の身にマズいことが起こるぞ」とプレイヤーに警告する。これらの超常現象は「完全ランダム」で発生するため、プレイすればするほど常に身構えてしまう。「予測不可能」という恐怖を嫌というほど味わえる。
▲ステージクリア制ではない「自由探索型」の本作には定められたルートや攻略法は存在しない。
やがて音は「声」に形を変え、一家を死に追いやった原因をプレイヤーに再体験させることになる。ツリーハウスに逃げ込んだ少女の精神へ執拗に語りかける「やれ、ルーシー」という謎の声。プレイヤーは当時一家を襲った状況を超常現象的に捉え、諸悪の根源と向き合うことになるのだ。
▲ルーシーに起こった恐怖を一緒に体験するプレイヤー。ここに逃げ場はない。
【オススメポイント】 徐々に正気を蝕んでいく丁寧なホラー演出が秀逸!
ついに姿を表す「真の恐怖」
没入感満点のグラフィックと神経を逆撫でする音に翻弄され、すっかりゲームに呑み込まれたプレイヤーに追い討ちをかけるのが「視覚的な恐怖」だ。これまで息を潜めてプレイヤーの一挙手一投足を見守ってきた悪意の権化がついに姿を現し、プレイヤーを一気に恐怖の世界へ引きずり込む。
現実と虚構の世界が曖昧になり、やがてフラッシュバックで映し出される惨劇の真相。プレイヤーは一家に起こった出来事をその身体と精神で受け止めることになり、館に取り憑いた邪悪な存在に生命を狙われる。冷静さと洞察力、そして瞬時に対応する能力だけが貴方を救ってくれるだろう。
本作にはプレイヤーの「正気度」が設定されており、超常現象イベントが発生すると数値が大きく下がる。正気度を保つためには光源のそばにいることが重要で、歩行時にはライターやロウソクなどの灯りを確保することが求められる。手に入れたアイテムを活用し、恐怖の魔の手から自分を守ろう。
▲日本語インターフェースに対応しているので海外ゲームが苦手な人でも安心して「真の恐怖」を味わえるぞ。
【オススメポイント】 極限状態の恐怖が体験できるゲームが好きな人にオススメ!
『P.T.』に触発されたホラーゲーム
SadSquare Studioは本作が2014年に発表されたサバイバルホラーゲーム『P.T.』に多大な影響を受けたことを隠そうとしない。MGシリーズで有名な小島秀夫監督が手がけた同作は現在諸事情によりプレイ不可の状態となっているが、難解なゲーム内容や新たなホラー体験には共通する部分が多々ある。
満足な武器もないままに進む恐怖感とランダムで発生する超常現象イベントはリプレイ性に優れ、先行き不透明なゲーム展開がユーザーに極限の緊張感と恐怖を提供する。『P.T.』をプレイすることができなかったユーザーは、その精神を受け継いだ本作をプレイすることで不満が解消するかもしれない。
▲次々と襲いかかる恐怖体験。正気を保ち続けて咄嗟の状況に素早く対応することがプレイを進める秘訣だ。
前述の通り現時点ではアーリーアクセス版のためゲームの一部分しかプレイできないが、それでも最後までやり通すためには6時間程度の時間を必要とする。最新グラフィックで展開する極上の恐怖体験はホラーゲーム好きユーザーを大いに満足させることだろう。
【オススメポイント】 真の恐怖を味わえるホラーゲーム!
Visage (ヴィサージ)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7, 8, 8.1, 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i3-2120 / AMD FX-6300 | Intel Core i7-4770 / AMD Ryzen 5 1600 |
メモリー | 6 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 / AMD Radeon HD 7870 | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 480 |
VRAM | 2 GB | 3 GB |
HDD空き容量 | 10 GB | 10 GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 | 必須スペックでのプレイには中程度の設定が推奨されます。推奨スペックでのプレイには高設定が推奨されます。 |
©SadSquare Studio Inc. 2015, 2018.
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