『Lorelei and the Laser Eyes』は、2024/5/17からSteamストアで正式配信されている開発:Simogo、パブリッシング:Annapurna InteractiveのPC向け「謎解きアクション」アドベンチャーゲームタイトル。
すべてがミステリアスな「謎」に満ちたヨーロッパにあるバロック様式の古いホテルに招かれた女性主人公として、数々の謎解き・パズル解読アクションに挑みながらプレイを進めていく面白いゲームシステムが大きな特徴。
頭脳を働かせながら謎解きアクションにチャレンジしていく行為が好きな人、ユニークな世界観とグラフィックを持つインディーゲームタイトルを求めている人、ミステリアスな世界観を持つゲームが好きな人におすすめの新作。
- 日本語対応
- ガチな謎解き要素
- スタイリッシュな映像表現
古ホテルで謎解きに挑む新作ゲーム
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで好評配信中の『Lorelei and the Laser Eyes』は、色数を制限したスタイリッシュな描画と数々の「謎解きアクション」が特徴の新作インディー系アドベンチャーゲーム作品。
ゲームの舞台となるのは、中央ヨーロッパのどこかに存在する古いバロック様式のホテルで、貴族の邸宅や博物館クラスの威容を誇る豪華な建造物。丹念に作り込まれたレベリングデザインに作者のセンスを感じる豪華な建物だ。
プレイヤーはこの古いホテルに「プロジェクト」に参加するために招かれた女性として、様々なパズル解読要素と謎解きアクションに挑戦していくことになる。頭脳系プレイヤーにはたまらない新作PCゲームタイトルだぞ。
作品を開発したのは、インディーゲームデベロッパーの「Simogo」で、パブリッシングは2016年に設立された「Annapurna Interactive」が担当。同社は世界中のクリエイターが生んだ作品を厳選してリリースしている。
ちなみにAnnapurna Interactiveが送り出した作品には『WHAT REMAINS OF EDITH FINCH』『OUTER WILDS』『NEON White』『STRAY』などの人気インディーゲーム作品があるので、気になる人は一度チェックしてみよう。
ゲームプレイの流れ
スタート直後には、ゲームの主人公である女性(予告では芸術家としか語られない)と自家用車がモノクロトーンの画面に映し出される。状況が別画面にテキストで表される手法は、「無声映画」の作風を彷彿とさせるキザな演出だ。
特定のアクションを行う際、プレイヤーは「インベントリ画面」にアクセスして特定のアイテムを用いることが可能。序盤はこういった操作体系を自然に覚えられるチュートリアルセクションなので、ゲームシステムに慣れよう。
車に乗り込んだ主人公だが、エンジンがスタートしない。そこで他の選択肢を選んでいくと、ある人物から届いた「手紙」が画面上に表示される。この手紙がすべての始まりとなる重要なアイテムなので、しっかり見ていこう。
ゲームの公式トレーラー映像でも確認できるこの手紙の差し出し主は「R.Nero」なる人物で、そこには1963年1月7日にホテル「Letztes Jahr」でプロジェクトが開催されるので参加して欲しい、という旨が記載されている。
「このプロジェクトは私のマグヌム・オプス(大作の意味)、あらゆる鳥のマザーグースとなるでしょう」という哲学的な言葉の後に「貴方のお力添えがあれば、必ずや人類にとっての芸術の限界を超越できる」という文言も続く。
「私達は宇宙を観客にショーを催すのです」という文で締めくくられるこの手紙は、本作が持つミステリアスな世界観とプレイヤーが上げるべき「目線の位置」を正している文章で構成されており、テンションが上がるはずだ。
導入部分が終了すると、ゲームに関する「注意事項」が画面に表示される。そこにはゲームの目的と共に、プレイヤーが事前に用意しておくべき物や基礎知識に関する注意書きがあるので、必ず用意・準備してから遊ぼう。
簡単に説明すると、本作をプレイする際にはメモ書きに使える紙と鉛筆類の筆記具が必須で、さらにアラビア数字やローマ数字等に関する一般教養も必要になる場面がある。最終目標はゲーム内で「真実」を明らかにすることだ。
この時点で過去に様々なアドベンチャー(謎解き要素)ゲームをプレイしたことのあるユーザーはお気づきのことだろうが、本作に登場するパズル要素と謎解き要素は、プレイヤーにかなりの試行錯誤と調査力を要求してくる。
ヒントになりそうな文字や数字に敏感になってすぐに紙へ書き留め、それが有効に利用できる場面で活用するというスタイルが必須になっていくため、何気なくプレイを進めていくことは本当に「時間の無駄」になりかねない。
人力で手がかりを記載するプレイも必要
一昔前にあったパソコン向けの事件解決型ゲーム作品では、ソフトとは別に捜査を行った際の「手がかり」「情報」を書き込んでいく用途を持つ「ノート」類なども同梱されていたが、本作はこの作風と非常に酷似している。
現代のゲーム作品は何らかの謎に出会った場合、ゲーム内に情報が刻み込まれていくスタイルになっているが、本作の場合にはプレイヤーがひと手間掛ける必要があるので、特に若いプレイヤーは注意しておこう。
無論現代のプレイヤーは時に「Yahoo知恵袋」で攻略の質問を行うことも多いだろうが、そうした手段を用いて本作をプレイすることは「本質から逸れている」ばかりでなく、ゲームが持っているプレイの指針にも反する行為。
試行錯誤しながら眼の前にある「謎」を解くことに全神経・全力を集中し、そのためには自分の手で怪しいと思われる箇所を「手描き」で羅列していく努力も厭わない。本作が求めているのはそんな「プレイヤー像」なのだ。
ゲーム紹介文で特定のプレイヤーを脅かすような口調にはなりたくないのだが、この作品は一般的なアクションアドベンチャーゲームとは全く異なるアナログな方向性を持ったゲーム作品なので、その点は平にご容赦願いたい。
初代バイオ風のプレイ画面
ゲームグラフィックに関しては、一部にあえてポリゴンのギザギザを強調した「レイドバックした作風」を持っており、三人称視点のカメラ固定型の移動シーンは初代『バイオハザード』風のプレイ感覚を呼び覚ましてくれる。
プレイヤー情報画面では、主人公がどれだけ真実に迫っているかを「%」で確認できるようになっている。プレイ中に集めた情報やアイテムなども随時更新されていくので、達成感を感じながらプレイを進められるはずだ。
モノトーン基調のプレイ画面は雰囲気満点で、注意すべき箇所を「色付き」にすることでプレイヤーの目線を誘導していく役割も果たしている。全体的にスタイリッシュな映像表現が際立つ必見のゲームタイトルとなっているぞ。
主人公の女性は古いホテル内部で、プロジェクトという名前の「奇妙なゲーム」に巻き込まれることになる。虚構と現実が錯綜する不可思議な世界を体験しながら、次第にシュールかつ危険な様相を帯びていく世界で真相を探ろう。
物理的にプレイヤーが様々な文字や数字などを書き連ねていくスタイルが面白い新作ゲームで、謎を解くことで「Lorelei and the Laser Eyes (ローレライとレーザーの目)」というタイトルが持つ「意味」を知ることになる。
ゲーム作品に対してしっかりと「向き合う時間」を持っている人には断然おすすめの新作インディーゲームタイトルだが、片手間でプレイするのには全く向いていない。集中力に自信がない人は遠慮しておこう。
パズル要素について
「数字の組み合わせ」で解ける謎の場合、ヒントは身の回りにあるアイテムや手紙などに存在していることが多い。手紙などを見た際には、不自然に「赤い線」が引かれた部分がないかどうか、今一度チェックしてみよう。
ゲーム内には作者が趣向を凝らした多彩なパズル要素が登場。設定ではこれらが招待者によって作成された仕掛けになっているが、実質的にプレイヤーと作者の「頭脳プレイ対戦」が行われる。すべての謎を解き明かしていこう。
時にカメラ固定型の画面内を歩き回って探索しながら、ホテル室内にあるアイテムを獲得していく要素も出てくるため、謎解き全体に多彩なバリエーションが生まれて面白い。静寂と動的な要素のバランス感覚もかなり絶妙だ。
初代『バイオハザード』にも屋敷内部での謎解き要素があったが、本作にもそれに近い要素があるので、頭を使いながら探索を続け、点と線を繋いでいくプレイ要素をたっぷりと味わえる。頭脳プレイ派の人におすすめの新作だ。
日本語環境に対応
Steamストアでの販売価格は3,250円。作品は標準で日本語インターフェースと字幕をサポートしており、海外のゲームタイトルが苦手な人でも安心してプレイできる。ちなみにNintendo Switch版も同価格帯で販売されているぞ。
ストアではゲーム内で聴くことができるBGMを収録した「オリジナル・サウンドトラック」も1,350円で併売中で、本体とサントラがセットになった『Lorelei and the Laser Eyes - Soundtrack Edition』も4,140円で併売中。
さらに本作を開発したインディーゲームデベロッパー「Simogo」のゲーム作品と本作をバンドルした形態の製品「The Simogo Collection」も併売されている。同梱エディションは別個に買うよりも10%お得にゲットできるぞ。
ゲームはXboxコントローラーとPlayStationコントローラーでの操作もフルサポートしており、さらにValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも完全な互換性を持っている。部屋の好きな場所で謎解きに挑戦していこう。
解除できるSteam実績も合計で20種類存在するので、普段から「実績ハンター」を自負している人にもおすすめの新作と言える。作品はソロプレイ専用のタイトルで、ローカルとオンラインでのマルチプレイには非対応だ。
PC環境へのシステム要件はかなり低め。Nintendo Switch版もリリースされている作品らしいスペック面の低さも魅力の新作で、推奨要件で提示されているグラフィックボードはNVIDIAの「GT 730」クラスのパーツとなる。
メインメモリの推奨搭載量も4GBと非常に少なく、今この数値をクリアできるPCゲーマーは多いはず。インストールサイズも2GBとスマホアプリ並みの軽さで、ローエンドなゲーミングPCでも問題なく動く点が素晴らしい。
謎の古いホテルにやって来た女性主人公として、数々の謎解きアクションへと挑戦していくおすすめの新作インディーゲーム『Lorelei and the Laser Eyes』は、現在Steamストアで好評配信中。スタイリッシュなゲームタイトルだ。
記事執筆時点でSteamストアには100件のユーザーレビューが寄せられており、その総評は「非常に好評」と順調な滑り出しを見せている。興味が湧いた人は今すぐストアへアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】謎解きにチャンレジ!
Lorelei and the Laser Eyesスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2500K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2GB | 6GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
備考 |
© 2024 Simogo AB. All rights reserved. Published by Annapurna Interactive under exclusive license.
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