2002年より始まった「BF」シリーズのひとつの到達点がここにある。
カジュアルFPSの革命児・バトルフィールドシリーズの9作目にしてシリーズでも有数の傑作と誉れ高い王道FPS。2011年にPC、PS3、Xbox360で販売した。
プレイヤーは2014年に勃発したという架空の戦争に米国海軍のエリートとして参加。ロシアの小型核爆弾をめぐる戦場を駆け抜けながら、隠された真実を突きとめていく。
発売から10年近く経った現在でも通用する美麗なグラフィック。Frostbite2エンジンの搭載により極限まで進化した戦場のリアリティ。公式キャッチコピー「これほどまでにリアルな戦場は、過去に無い」に恥じないクオリティに仕上がっている。
かつて世界を震撼させた本物のFPSを体験したい人におすすめ。
定番FPS「BFシリーズ」の大傑作。今なお色褪せない美しいグラフィック
「世界でもっとも有名なFPSはなにか?」
そんな問いがあれば、間違いなく候補にあがる超有力シリーズ「バトルフィールドシリーズ(通称:BFシリーズ)」。2002年販売のシリーズ1作目「バトルフィールド1942」から始まり、だれでも気軽に遊べるカジュアル系FPSの旗手となった本シリーズの歴史において、有数の傑作としてファンの支持を集めるタイトルがある。
それが本作「バトルフィールド3」。2011年にPC及び家庭用ゲーム機向けに販売し、初週出荷1000万本を記録した伝説のFPSだ。
舞台は2014年に勃発した架空の戦争。プレイヤーはひとりの兵士としてこの戦争に参加し、ときには戦車や戦闘機といった近代兵器に乗りこんで戦場を制圧していく。
本作のセールスポイントは、なんといっても発売から10年近く経った現在でもじゅうぶん通用する美麗なグラフィックだろう。上の画像を見てもらえばわかるように、非常にきめ細かい写実的なグラフィックが楽しめる。
当時最新鋭のゲームエンジンFrostbite2により実現した高クオリティのグラフィックがめざしたのは、リアリティある戦場の再現だ。戦車が動くたびに土ボコリが舞い、ライフルを撃てば薬きょうが飛び散る。そんな現実では当たり前の挙動をよりリアルに、そして自然に表現することに成功している。
あまりの生々しさに、プレイヤーは自分が戦場にいるかのような錯覚を覚えるだろう。没入感を重視するFPSゲーマーは古い作品だからと敬遠せず、一度体感してほしい作品だ。
白熱のマルチプレイ。オブジェクト破壊による戦場の変化を活用せよ!
定番のマルチプレイはもちろん、核爆弾をめぐる陰謀を追うストーリーモード、複数プレイヤーで協力するCOOPモードなど、プレイヤーの好みで遊び方をえらべる。
注目したいのはやはりFPSの王道であるマルチプレイだろう。本作で遊べるステージは多彩を極め、最大64人対戦に対応した戦場まであるほどだ。フォーマルな野戦はもちろん、夜間戦に市街戦、果ては戦闘機を活用した空中戦とありとあらゆるシチュエーションが本作だけで満喫できる。
ゲームルールは陣地を奪いあう拠点争奪戦、攻撃側と防衛側に分かれるM-COM戦、Kill数を競うチーム対戦など、定番ルールをひと通りそろえている。多種多様なステージも相まって、腰をすえてじっくり楽しめる大ボリュームに仕上がった。
▲戦闘により破壊されていく建物。絶えず変化するフィールドにどう対応するかも大切だ。
そんなマルチプレイをさらに盛りあげるのが、オブジェクト破壊による戦場の変化だ。
本作ではステージに存在する建造物や障害物を破壊できるようになっている。これにより、敵兵が立てこもっているビルを爆弾で破壊する、ガレキの山に身を隠すといった柔軟な立ち回りが可能になった。オブジェクトの破壊に敵兵を巻きこむ大胆な作戦もOKだ。
刻一刻と変化していく状況をどう勝利につなげるか。戦場そのものを視野にいれた駆け引きはマルチプレイをより一層アツくしてくれるだろう。銃の撃ちあいから一段階レベルアップしたFPSを堪能してほしい。
豊富な銃器に武装兵器。カスタマイズでやりこみ要素も
充実のラインナップをほこる銃器や戦場を暴れまわる戦車などの武装兵器は「BFシリーズ」そのものの華といっていいだろう。もちろん本作でも見逃せない重要なポイントとなっている。
銃器は種類が豊富なだけでなく、愛用することでアタッチメントのカスタマイズが可能になる。いじれるパーツは照準器、反動制御アイテム、ライトやサイレンサーといったアクセサリーの3つ。これらを自由に組みあわせて世界にひとつだけのカスタム銃を作成できるぞ。
戦車やヘリといった乗り物は戦場を支配する武装兵器だ。こちらも銃器と同じように使いこんでいけば新たな武装が解放されるシステムのため、遊べば遊ぶほど頼りになっていく。相棒のような存在といえるかもしれない。
おすすめの乗り物はずばり戦闘機だ!超高速で飛びかう戦闘機がおりなす空中戦は、高クオリティなグラフィック演出もあいまって迫力満点。地上からの迎撃を華麗によけながら、圧倒的な兵装で敵をなぎはらう快感をぜひ味わってほしい。
現実では扱えない兵器を好きなだけ使えるのもFPSの醍醐味だ。カスタマイズでお気に入りの装備を完成させたら、戦場で思いっきり暴れてやろう。
戦場の基本は役割分担。4つの兵科を極めよう
いうまでもなく、戦場では兵士ごとに役割が存在するものだ。前線で戦う兵、後方支援に徹する兵、敵軍を偵察する兵…本作ではこの役割分担を兵科と呼んでいる。
プレイヤーはマッチ開始前に4つの兵科から好きなジョブをえらんで出撃する。役割が変われば自然にプレイングも変わり、やりこんだステージでもまったく違う顔が見えてくるだろう。メンバー全員が的確に役割を遂行し、勝利したときの達成感は病みつきになるぞ。
ここでは4つの兵科とその特徴を簡単に解説しておこう。
突撃兵
前線で体を張る近~中距離特化のソルジャー。アサルトライフルに代表される火力重視の武装を持ち、ガンガン攻めて戦況を切り拓いていく様は「撃ち合いこそがFPS!」と考えるユーザーにぴったりだろう。治療キットによる回復も突撃兵の仕事だ。
工兵
戦車やヘリなどの乗り物が好きなら工兵を選ぼう。ロケットランチャーや対戦車地雷で敵の兵器を破壊しつつ、味方の乗り物を修復する修理キットを使いこなす、まさに乗り物のスペシャリストだ。戦局を変えうる乗り物を活かせるか否かは工兵にかかっている。
援護兵
突撃兵の影で戦場を支えるポジション。軽機関銃による制圧射撃で敵を抑えこむのが得意なので、相手をコントロールして勝利したいユーザーに人気の兵科だ。
制圧射撃のほかにも弾薬の補給やC4による敵兵器の破壊など、求められる役割はじつに多彩。戦場でもっとも忙しい存在といってもいいだろう。
偵察兵
スナイパーライフルによる遠距離射撃を軸に、豊富なガジェットで敵陣営の偵察をおこなう兵科だ。
情報収集からいざという時の奇襲まで、あらゆる手段を用いて味方のアシストしていく。
求められる仕事の性質上、マップの把握やきめ細かいフォローが必要になってくる。初心者にはむずかしいポジションではあるが、その分やりごたえもあるぞ。
ちなみに本作では兵士に専門技能と呼ばれる特殊なスキルをカスタマイズできる。兵科によって重要な技能はもちろん変わってくるので、自分がどんな兵士になりたいか、戦場でどう戦いたいかをイメージしながら兵科と専門技能のベストマッチを探していこう。
銃器、乗り物、そして兵科の3本柱をしっかりカスタマイズして、最強の兵士をめざそう!
発売から10年近く経ったいまでも「BFシリーズの黄金期」との呼び声も高い本作。さすがにオンラインでのマッチアップは困難になってきたが、フレンド同士で高クオリティのFPSを楽しむならむしろ最適解に挙げていいタイトルといえる。
現代FPSの礎となった名作「バトルフィールド3」はFPSマニアなら絶対チェックしたい1本だ!
バトルフィールド3スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows Vista(64bit) | Windows 7(64bit) |
CPU | Intel Core 2 Duo 2.4GHz | Intel Core i5 2.8GHz |
メモリー | 4GB | 8GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce 8800 GT | NVIDIA GeForce GTX 560 |
VRAM | 512MB | 1GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 10 | DirectX 11 |
備考 |
© 2020 Electronic Arts Inc.
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