World of Zombiesは、RESPECT TEAM STUDIOより2019/1/26からSteamでリリースされた、ゾンビが大量に溢れた世界で生き抜くために戦う一人称のFPSサバイバルゲームだ。
どこからゾンビが襲ってくるのかわからない恐怖の中で、探索を続けながら安全を確保するために拠点を作り上げていこう。床組みから自由にクラフトできるので、移動できる場所であればどこにでも家がつくれる。フリースタイルが非常に楽しい。
シングルプレイだけでなく、マルチプレイも出来るようになっており、PvPや協力プレイなど幅広い遊び方が用意されている。ゲーム開始時にトレーニングを行ってくれる親切設計で初心者でも安心してプレイ可能。ホラーが苦手でなければおすすめしたい、本格サバイバルゾンビアクションゲームだ!
ゾンビがはびこる世界で生き抜くために戦う
本作は開発チームである「RESPECT TEAM STUDIO」が3年間もかけて練り上げたプロジェクトによって完成された。自分たちの見たものがその世界のデザインになるとして、各都市を実際に周り、色々な情景を完成している。
グラフィックにはUNREAL ENGINEが使用され、圧倒的なクオリティの映像に仕上げた。それだけではなく、ある程度低スペックのパソコンしか使えないプレイヤーでも、FPSとして遊びやすいように余分な演出を排除し、制限された中でも高い効果が発揮できるように工夫と調整がされている。
ゲームの舞台となるのは、パンデミックによりゾンビが大量に発生した世界。こんな状況の中でプレイヤーは主人公の「ニック」となって、生きるために戦わなければならない。
道徳的な立場や検閲などは存在せず、プレイヤーは自分が思うがままに行動し、食料を集めたり、材料を揃えていこう。なにも責任がない代わりに自分のコトはすべて自分が考えてやっていくことになる。生活する環境は街中でもいいし、木々に囲まれた山の中でもかまわない。建物がなければ作ればいいし、誰かが住んでいたら奪い取ればいい。そんなハチャメチャで自分勝手な生活が楽しめるのが本作の魅力になっている。
地下鉄乗り場では大量のゾンビと時折走っている電車を見かけることができる。運転手の姿は確認出来ないので、多分、モノレールような仕組みで自動運転になっているのだろう。
ゾンビへの常識を覆すほど、活発な動きで豪快に追いかけてくるので、思わず線路まで逃げ込んでしまいがちだが、走っている電車にぶつかると一撃で死んでしまうので、線路を通行もしくは横断する際には気をつけて欲しい。
機敏に動くゾンビたちに息をつく暇もない展開
襲ってくるゾンビと戦うのは、もちろん銃器がメインとなるが、近接戦闘も可能になっている。こんな書き方をすると、他のゲームと同じようにサブウェポン的な意味合いでとられる人も多いだろう。実際に他のゲームでは安心して戦えるほど近接武器は強くない。
しかし、本作ではハンドアックスのような近接武器がしっかりと機能しており、弾数を気にしながら戦わなければならない銃器よりも場所によっては使いやすくなっている。特に狭い場所で正面から1人ずつ襲ってくるような状況であれば、近接武器の独壇場になるほどだ。
銃ではどうして音が出てしまうので、周りのゾンビたちを引き寄せてしまう傾向が強い。そんな意味でも、周りの敵に気づかれたくないときは、音の出ない武器で倒した方がいいだろう。
他にもハンドアックスや中世の刀など、直接戦闘に役立つだけではなく、木を切ったりするのにももちろん使えるので、常に1本は携帯しておきたい。いざという時に役立つこと間違いなしだ。
ゲームのゾンビものばかりやっていると忘れがちだが、ゾンビたちの攻撃は想像以上に強い。映画やドラマのようにゾンビに襲われたら、多くの人が即死してしまうレベルだ。
本作でもゾンビの攻撃力はかなり高めに設定されていて、囲まれてしまったらまず生き残れない。装備や武器によってどうにかなることは少ないので、多くのゾンビがこちらに向かっているのがわかったら全力で逃げよう。
後ろ向きに走りながら銃を連射して、追ってくるゾンビたちを倒すなどのテクニックもある。生きている人間のような勢いで走ってくるゾンビもいるので、逃げなければならないとき本当に恐い。ゾンビが強い分だけ探索のハラハラドキドキ感も強くなるので、本作はいい感じのバランスだと言えるだろう。ゾンビに先手をとられないコトを心がけた隠密行動が面白い。
荒廃した世界の中で頼れる存在マルチプレイ
本作は主人公である「ニック」の物語が描かれているが、他のプレイヤーと遊べるようにマルチプレイも備わっている。Eastwood郊外の基地の紹介やトレーニングを終えたあとからすぐにでもマルチプレイが利用可能だ。ゲームモードは2つ「Free」と「Classic」が用意されている。
Freeはその名の通り、自由な世界の中で資源を求めて戦っていく。PvP的な要素が強いので、人間同士の殺し合いが苦手な人は次のモードを試してみよう。Classicはゾンビがメインターゲットとなっているので、他のプレイヤーと協力しながら、生き残るために戦っていける。
大量にゾンビが湧き、街中での戦闘が主になっているので、仲間たちと協力しなければ生き抜くのは難しい。階段を駆け上がりながら、追ってくるゾンビたちを後ろ向きに倒すなど、連携プレイが面白い。他のプレイヤーと協力して少しでも長く生き延びられるように頑張っていこう。
用意されたモードはどちらも完璧に近い仕上がりになっている。マルチプレイを含め、高いレベルで仕上がっている本作だが、まだ未完成である早期アクセス期間になっている。期間は1年ほどを予定しており、フルバージョンになるまでに別のキャンプ、Westwoodやその郊外、astwoodの街、ミッドシティを用意するなど、新しいゲーム性が組み込まれていく。
とくにミッドシティでは2つの野営地が対面しており、資源を得るために対峙する野営地の人々と戦っていく必要がある。最も過酷なマップになる予定だ。
主人公「ニック」の戦いはこれからも続いていき、今後の展開が非常に気になるところで終わっている。フルアクセスとなったとき、ニックがどんな運命を辿るのかを楽しみにしたい。
圧倒的な物量で攻撃しているゾンビたちとの戦いは常にヒートアップしていく。ホラー系の設定が苦手でなければ、確実に遊べるゲームなので、現実のような場所を舞台にした非現実的なバトルをしてストレス解消を図りたい人におすすめだ!
World of Zombiesスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 または AMD FX-6300 | Intel Core i7-8700K または AMD Ryzen 7 2700X |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 または AMD Radeon R7 260x | NVIDIA GeForce GTX 1070 または AMD Radeon RX Vega 56 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要 |
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