「ゾンビ・ビルダー・ディフェンス(Zombie Builder Defense)」は2018年11月3日にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスが始まった。開発・販売ともに「NOHAM Games」が行っている。ゾンビ達を倒し、砦を築き、拠点を守り通せ。迫り来るゾンビ達と戦うトップダウン視点のシューティングゲームだ。
砦を作るシミュレーション要素とタワーディフェンス要素をうまくブレンドさせ、誰でも遊びやすいシステムになっている。徘徊するゾンビを追い出したら、その場に武器や壁を用意して拠点を築いていこう。
所狭しとゾンビ達が襲いかかってくる状況の中、しっかりとした戦略性が試される。目まぐるしく変わりゆく戦場は息もつかせぬ展開。知能と技術の両方を駆使したいプレイヤーにはオススメのゲームだ!
更地を確保するところから戦いは始まっている!
すでに用意された位置に拠点を構築していくのではなく、ゾンビが大量に徘徊する空き地を掃除し、場所を確保することから拠点作りはスタートする。
何もない状況から始まるため、のんびりとしていたら、ゾンビ達の餌食になってしまう。いかに速やかにゾンビを排除し、拠点を作れるだけの場所を確保出来るかが最初の重要なポイントだ。
無事にゾンビ達を追い出したら、次は新たなゾンビ達が出現するまでに拠点を作り上げ、武器や装備などを用意するのだ。そして、資材の確保が出来たらバリケードなどを設置していくことになる。
設置に関してはシミュレーションゲームのように、自分の手で一つずつ設置できるので、ゾンビが攻めてきそうな場所に重点的に壁を作ったり、武器を配置したりしよう。そして、繰り返しWAVEとして襲ってくるゾンビの群れの脅威に耐え抜くのだ。
WAVEの合間には、ショップを利用出来たり、バリケードなどの補強もできる休憩時間も用意されている。ここできちんと準備しておくことで、次のWAVEを優位に進めていくことが出来るだろう。
WAVE数はかなり長いため、先を読んだ展望も必要になる。終盤まで使わないようなものを序盤に仕入れる必要はないので、序盤は序盤を乗り切るために必要な物を準備しておこう。
豊富な種類のアイテムやゾンビ達!
ゾンビ・ビルダー・ディフェンスには、5つのタイプのゾンビと4つのユニークなボスが用意されている。それらの敵たちが、WAVEと言う形で猛攻を仕掛けてくるのだ。
通常は40WAVEまでなのだが、設定によりエンドレスで戦うことも可能になっている。終わらないゾンビ達との戦いに絶望を味わえる楽しいモードだ。出来るだけ多くのゾンビを倒し、自分のキャラクターを育成していこう。
ゾンビを倒すことによって、お金や経験値を得ることが出来るので、ピストルからSMG、ショットガン、スナイパーライフル、アサルトライフルやロケットランチャーなど、20種類以上の武器から少しずつアンロックされたり、WAVE合間のショップで購入可能となる。
特に忘れてはいけないのが、バリケードとタレットの両方をアップグレードすることだ。これらは非常に消耗が激しく長くは持たない。守りが薄くなってしまうと、ゾンビ達に一気に押し込まれてしまうため、可能な限りアップデートをしておくことが大事だ。
アップデート前まではラウンド間の時間には制限があり、慌てて購入したりする必要があったが、今ではホスト側が準備完了になるまで無制限になったので、ショップの扱いがかなり楽になった。
ゾンビは待ってくれないというリアリティのある演出ではあったが、買わなければならないものを買えなかったときなどのショックを考えると、時間が無制限になったコトは非常に助かる処置だ。
▲夜になると拠点以外の周りがまったく見渡せなくなる。どこから敵が襲ってくるのかわからなくなるため、それまでの準備が重要となる。いざという時に常に備えておかなければならない。
他にも自分のレベルを上げて、強化していくこともできるので、やりこみ要素も豊富に揃っている。特に重要なのが自分がやられてしまった時だろう。どれだけ倒したかでスキルポイントを得られるので、スキルツリーから好きなスキルを取得することができるのだ。
大量のスキルポイントを使うことで、特典や武器をアンロックしたりと戦闘が終わったあとにも楽しさを用意してあるのは非常に素晴らしい。
1度のゲームが長い分、ゾンビ達に負けてしまうと、「最初からスタート」という嫌な印象をどうしても持ってしまうので、次のゲームへの意欲が下がってしまう。
しかし、スキルなどで自分が強くなった分、次回の戦闘が最初から楽になるのであれば、話は別だ。いや、むしろ、強くなったものを試してみたくなるので、最初からやろうという気力に繋がりやすい。
実際にゾンビ・ビルダー・ディフェンスでは、次から次にゲームをスタートしてしまうので、「やめるタイミングが難しい」まであるだろう。時間を忘れてプレイのして、約束の時間を過ぎてしまったなどないように、くれぐれも注意して欲しい。
1人でもみんなでも遊べるマルチプレイに対応!
1人でじっくりと遊べるシングルプレイも楽しいが、やはりゾンビ・ビルダー・ディフェンスの一番の楽しさは最大4人で行うマルチプレイにあるだろう。
指定した相手とだけ遊ぶことも可能だし、オンラインを使ったマッチングにも対応している。自分が遊びたいときに知り合いがいなくても遊べる環境は嬉しい限りだ。
マルチプレイでは、周りと連携して担当を分担したり、誰かがゾンビを掃討している間に、壊れた場所を補強するなど、裏方の作業を行ったりと、1人では出来ないような作戦にも柔軟に対応が出来るようになる。
戦略性もそうだが、マルチプレイの良さはみんなで力を合わせて何かをやり遂げるという満足感にある。誰かと一緒にやるだけでゲームをより盛り上げてくれるだろう。シングルプレイである程度の技術を磨いたら、素晴らしい体験が出来るマルチプレイも体験して欲しい。
今後の展開が楽しみなアップデート
ゾンビ・ビルダー・ディフェンスはすでにフルバージョンでありながら、しっかりとしたアップグレードが行われている。タレットタイプが追加されたり、バリケードへのドアが格段と使いやすくなったり、夜の生き残りを助ける重要な存在であるライトがショップにて購入可能になったりした。
他にもアップグレード前はバリケードと耐久度がほとんどなかったので、いきなり全滅することも多く、不満を口にするプレイヤーもいただろう。
しかし、それらの不満を参考にバリケードの耐久度が伸びたり、最初の難易度も5レベルほど下げられるなど難易度の調整もきちんと行ってくれる。おかげで、開始直後の全滅をかなり避けられるようになった。ユーザーのコトを考えたアップデートになっているので今後も心強い。
エンドレスモードを含め、ゾンビはかなり長いWAVEで襲ってくる。短期的な戦略も長期的な展開もどちらも重要だ。戦略性が重要視されるシミュレーションゲームが好きな人にはかなりオススメのタイトルになっている。アクションゲームが苦手でなければぜひ手にとってプレイして欲しい!
ゾンビ・ビルダー・ディフェンススペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2500K | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2GB | 6GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 | 最低限の設定でのプレイが可能高設定での快適なプレイが可能 |
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