「リファイト:バーニング・エンジン(Refight:Burning Engine)」は2018年10月15日にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスが始まった。開発・販売ともに中国メーカーである「梵天游戏」が行っている。戦車が主人公になる一風変わったFPS視点のバトルロワイヤルゲームだ。
プレイヤーは戦車を操り、他の参加者50人がそれぞれに扱う戦車を破壊すれば勝利となる。バトルロワイヤルゲームらしく、スタートは飛行機からの落下となっており、たくさんの戦車がパラシュートに揺られて、空から落下してくる姿は笑いを誘うはずだ。
ついに戦車での生き残りを賭けたバトルが登場した。落ちている武器は人間では装備出来ない強力な威力と派手な演出のものが多い。ライフルでちまちまと倒すのではなく、重量感のある兵器で激闘を求めている人にオススメのゲームだ!
斬新アイディアと受け継がれたシステムを見事に融合させたバトルロワイヤル!
バトルロワイヤルゲームとはPLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(通称PUBG)や荒野行動などで急激に人気を集めたジャンルとなっており、マルチオンラインプレイによる100人前後の参加者たちで行われる殺し合いがメインとなっている。
時間経過と共に小さくなっていく安全エリア圏内を確保しつつ、全ての参加者を倒し、最後まで生き残った人間が勝ちとなるルールだ。
これまでにも、ファンタジーの世界観や人外のキャラクターとなって戦うなど、たくさんの種類が生まれてきていた。結構幅広く色々な種類があったので、もうバトルロワイヤルでは、何が来ても驚かないと思っていたほどだ。しかし、Refight:Burning Engineはその予想を良い意味で超えてくれた。
戦車が空から落下してきて、バトルロワイヤルを繰り返すゲームができるなんて誰が予想できただろうか。バトルロワイヤルゲームももついにここまで来たかと、思わず驚いてしまうゲーム内容だ。
▲戦車がハート型の風船に揺られて落ちてくるため、緊張感のある場面でも、とてもシュールで笑いがこみ上げてくる。
マルチプレイに参加できるのは全部で50人までとなっており、他のバトルロワイヤルゲームよりは人数が少ない印象を持つかもしれない。だが、戦車自体の巨体からどこかに隠れてやり過ごすプレイヤーが少ないため、人間を操って行われる100人戦よりも、遭遇率は高いように感じられる。
砲撃の距離もライフルなどとは比較にならないため、人間を操って戦うバトルロワイヤルと同じ気分で戦ってしまうととんでもない自体を招いてしまう。また戦車が故に小回りが利きづらく、油断しているとすぐに動けない状況に陥ってしまうため、索敵には注意が必要だ。
戦車同士で行われる派手な銃撃戦は今までのバトルロワイヤルと少し違った感覚の場面が多く、戸惑うことも多いかもしれない。しかし、慣れてくると戦車の挙動が新鮮な刺激を与えてくれるようになるだろう。似たような作品が多いバトルロワイヤルゲームの中でも純粋に楽しいと思える秀作だ。
戦車の軌道をしっかりと堪能できるリアル志向!
Refight:Burning Engineでは、戦車マニアを満足させるほどリアリティを機体に仕上がっている。中でも走行音や砲撃音、移動速度など実にリアルなものだ。
特に注意して欲しいのがこの移動速度。戦車なので人間のような瞬発力はなく、移動は遅いと感じてしまうコトが大半だろう。砲台は割とスムーズに動くのだが、それでもウイーンとゆったりとしたイメージだ。戦車ではそれほどすばやい動きは出来ないと覚えておこう。
アイテムも家の中ではなく、道ばたに落ちているので、それを見つけて取りにいかなければならない。だが、アイテムを見つけてすぐに向かうのは危険だ。移動はとにかく遅いので、誰かに待ち伏せされていたらひとたまりもない。隠れる場所がなかったら逃げるコトはほぼ不可能になってしまう。
動きが遅いとダメなイメージを持つかもしれないが、戦車だからこそ出来るコトがある。それはマップ上のオブジェクトを破壊することが可能だ。目の前に木材などが詰んであったとしても、体当たりするだけで破壊され消えていく。
人間では遠回りするしかないような場所でも、破壊して進行できるというのはかなりメリットになるだろう。逃げ道に困ったときはオブジェクトの破壊を試みてみると新しい道が見つかるかもしれない。
オンラインによるマルチプレイ専用のゲーム!
Refight:Burning Engineには練習モードと呼べるようなシングルプレイは存在しない。マルチプレイの中で他のプレイヤーと戦いながら技術を磨いていくしかないのだ。負けるのが嫌いな人は、ぶっつけ本番では厳しいと感じてしまうかもしれない。しかし、練習を100回やるより本番を1回やった方がうまくなることもある。
▲戦車の武器や弾、防御コンポーネントや砲、エンジン、そして消耗品。戦車によるバトルロワイヤルは人間のバトルロワイヤルとは違った部分も多く存在する。
安定した空間にいるよりも緊張感のある空間にいた方が成長は早いのだ。みんな初心者だった頃はたくさん負けて、その悔しさをバネに伸びてきたのだから、負けることは決して恥ずかしいコトじゃない。
むしろ失敗してもやり直せる環境で、たくさん負けを経験することは今後においてプラスになることが多いだろう。負けることを恐れずに、何度もマルチプレイに挑戦して欲しい。うまい人はそれだけたくさんの悔しい負けを経験した人なのだ。
現在は未完成状態である早期アクセス
Refight:Burning Engineはまだ未完成状態の早期アクセス期間だ。日本のゲーム業界では未完成のままで販売されることは珍しく、発売後すぐのアップデートなどは嫌われる傾向にある。
しかし、海外ではその逆で未完成のままで提供し、ユーザーにプレイしてもらい、フィードバックを受けて、フルバージョン(完成版)に近づけていくような流れが普通となっている。
その方がテストプレイヤーを雇う人件費の削減などの開発コストを下げることができるので、ゲーム自体の単価も安く提供出来るのだ。
もちろんこのRefight:Burning Engineも早期アクセス期間なので、無料でゲームが出来るようになっており、ユーザーからの純粋な声を求めている。しかも、スマホアプリのように無料と言いながらガチャで課金させるようなコトもないので、安心して欲しい。興味があればぜひダウンロードしてみよう。
フルバージョンになるまでに、戦場の地図のサイズが大きくなり、主戦車、重砲、ピート、装甲車など、さまざまな種類の戦車用のオプションも追加される予定だ。
対応言語は英語と中国語になっており、残念なコトに日本語の対応はない。しかし、ゲーム的に言葉がわからなくても、ゲームプレイの支障になることはほとんどないので、安心だ。
アップデートを繰り返し、完成版に近づくことで、今以上にRefight:Burning Engineが楽しくなることは間違いない。今後の動きにも期待が持てる。生き残りを賭けた熱い戦いが好きな人にはもちろんのことだが、戦車好きには一番オススメしたいバトルロワイヤルゲームになっているぞ!
リファイト:バーニング・エンジンスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
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