『Brocula (ブロキュラ)』は、2024/5/9からSteamストアで正式配信されているインディーゲームデベロッパー「Destroyer Doggo」のヴァンパイア系人生シミュレーションゲームタイトル。
500年の眠りから覚めたヴァンパイア(吸血鬼)の主人公「ブロキュラ」としてアルバイトをしながら生計を立てていくという面白さ満点の世界観、インディーゲームらしい2Dドット絵のゲームグラフィックが大きな特徴。
世界観でプレイヤーの心を鷲掴みにするインディーゲームデベロッパーらしいゲームタイトルが好きな人、経済要素も併せ持つ人生シミュレーションゲームを探している人、一癖あるインディーゲームを求める人におすすめの新作。
- 滑稽な世界観とドット絵
- 吸血鬼がアルバイト
- やりこみ要素満点
吸血鬼が現代で奮闘するSLG
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで好評配信中の『Brocula (ブロキュラ)』は、タイトルにもなっている主人公の吸血鬼「Brocula (ブロキュラ)」の人生をシミュレートしながら遊ぶおすすめの新作タイトル。
Brocula (ブロキュラ)は500年もの長い眠りから覚めた吸血鬼だが、眠りに入った頃とは時代が大きく異なり、先祖代々の住処だった城は「廃墟」と化している。何より大きく変わってしまったのは「経済の概念」だ。
数世紀も眠ってしまったため、Brocula (ブロキュラ)が目覚めた現代の世界は「資本主義社会」へと変化してしまっており、当時の封建制度は影も形も無くなっている。そんな状況下でどうやって生き延びるのかが作品の主題だ。
この魅力的な世界観を作ってゲームを開発したのは、インドに拠点を構えるインディーゲームデベロッパーの「Destroyer Doggo」で、完全にミスマッチな主人公キャラクターと社会構造の対比が非常に面白い。
ゲームの世界観
普通であれば強烈なカルチャーショックで立ち直れない事態と言えるが、主人公の「Brocula (ブロキュラ)」は富を奪われ、代々の住処が廃墟同然になってしまっても前向き。彼は生計を立てるために「仕事」を探すことになる。
ブロキュラは地元のガレージやコーヒーショップ、レストランで「アルバイト」をしながら生計を立てていくことを決意し、お金を貯めながら「町長から城の所有権を取り戻す」という難題にも果敢にチャレンジしていく。
500年前であれば「民衆が恐れる存在」として君臨できた吸血鬼だが、現代社会では一般人とほぼ同じ扱いとなってしまっている点も面白く、孤軍奮闘しながら徐々に貯金を増やしていくプレイ要素をたっぷりと堪能できる。
シュールこの上ない世界観設定を持つ必見の新作インディーゲームタイトルで、ある意味「転落人生からの復活」が描かれているので、似たような境遇に遭ったことがある人は、感情移入しながらプレイできることだろう。
「疎外感」や「敗北感」は誰もが経験する事柄だと思うが、本作の主人公ブロキュラはそんな境遇にもめげることなく、資本主義社会にも順応しながら、富と名声を取り戻すために奮起していく。見習うべきことが多い存在だ。
ただし本質は吸血鬼であるため、ブロキュラには生命力を渇望する本能もあり、そのために教会を修復しながら定期的にそこで説教を行いつつ、信者の人間から生き血を頂戴するなどの暗黒的な活動も同時に行っていくことになる。
ゲームでは刻々と変化する森の危険な深みへと足を踏み入れながら、危険な怪物や貴重な財宝が溢れる謎めいたダンジョンを探索していくプレイ要素もあり、単なる人生シミュレーションゲームとは異なる趣もある点が魅力。
レトロゲーマーも唸る2Dドット絵で再現されたゲーム世界へ赴きながら、地道なアルバイト活動に勤しみつつ、吸血鬼の復権を目指していくプレイ要素が最高に面白い作品で、誰もがブロキュラの人生に夢中になれるはずだ。
デモ版プレイの流れ
ここでは、Steamストアで配信されている無料の「デモ版」で体験できる『Brocula (ブロキュラ)』の魅力をご紹介。本編とは異なり「制限のあるプレイ」ではあるが、ゲームが持っている世界観を知るためには格好の材料だ。
ゲームがスタートするとオープニングムービーが流れ、ブロキュラが辿った数奇な運命がダイジェスト形式のアニメーションで映し出されていく。本編は2Dドット絵のゲームだが、合間に入り込むアニメ演出が周到で見事だ。
ブロキュラには、忠実な下僕(しもべ)である「コウモリ」たちが付いている。主人公を「御主人様」と呼ぶコウモリは本作のチュートリアルとガイダンスの役割を果たす存在でもあり、序盤は彼が色々なことを教えてくれるぞ。
最初にプレイヤーへ与えられるタスクは「コーヒーショップで働く」。見下ろし型のプレイ画面に映し出される現代の街並みを歩き回りながら、画面上に指示された矢印の方向へと歩を進め、コーヒーショップに向かおう。
コーヒーを注文された場合、最初にコーヒー豆を取りに行くことになる。その後グラインダーにコーヒー豆をかけて粒状にし、商品としてお客さんへと提供していく流れだ。店内での作業工程がリアルな点も非常に面白い。
これらの作業については(どうして知っているのかは分からないが)、下僕のコウモリが全て説明してくれる。具体的に移動する場所には大きな矢印も出現するので、初見でも迷わずに作業工程のすべてを実行できるだろう。
次のタスクは「教会へ向かう」。教会では「闇の王」としてのパワーを解き放ちながら、主人公に魅了されている信者たちのエネルギー(生命力)を吸収していこう。人間たちから抽出される生き血が、主人公の渇きを潤してくれる。
教会とは名ばかりの「悪の巣窟」では、実際に吸血行為を行うことができるため、本作の主人公が「吸血鬼」であることを思い起こさせてくれるはず。資本主義に飲み込まれてはいるが、れっきとした「恐怖の存在」なのだ。
その次のタスクは「城へ訪れる」。ブロキュラの住処でもある城は見るも無惨な状態で、ベッドでもある棺桶のそばの壁には自動車が突っ込んだままとなっている。こいうった惨状を徐々に修復することもプレイヤーの使命だ。
城内ではクラフト要素やファーミング要素に触れることができ、ガーデニングや建設物のアップグレードを楽しめる。細かいコンテンツが積み重なった作風を持つ新作ゲームで、SLGらしいやりこみ要素はバッチリだ。
城の周辺にある湖では、釣りを楽しめるようになっている。釣りに没頭しながら腕前を磨きつつ、おいしい料理に使える魚を釣り上げてみよう。ソロプレイ専用の作品だが、MMORPG的なコンテンツも光る新作ゲームだ。
日本語環境を搭載
製品版の販売価格は2,300円で、ゲームはWindows OSとMac OSの両方に対応するハイブリッドタイトルでもある。さらに「Xboxコントローラー」と「DealSenseコントローラー」での操作もフルサポートされていて便利だ。
ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕に対応。海外のゲームが苦手な人でも安心して遊べるシミュレーションゲームで、解除できるSteam実績も合計で98種類と豊富なので、たっぷりとプレイを堪能できるぞ。
現代の「資本主義社会」で目覚めてしまった不運なヴァンパイアとして、健気にバイトで生計を立てながら生活していくおすすめの新作インディーゲームタイトル『Brocula (ブロキュラ)』は、現在Steamストアで好評配信中。
漫画やアニメーション作品のような「奇抜な世界観」が光る必見のシミュレーションゲームタイトルで、唯一の下僕であるコウモリたちに励まされながら「己の運命」に果敢に立ち向かっていくプレイ要素に夢中になれるはずだ。
現実世界で少しだけ精神が疲弊してしまった人にも「勇気」を与えてくれる点が魅力の本作。そんな人生シミュレーションゲーム興味が湧いた人は今すぐSteamストアへアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしてみよう。
【おすすめポイント】吸血鬼になって働こう!
Brocula (ブロキュラ)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 / AMD FX-6300 | Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 5 3600 |
メモリー | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 / AMD Radeon R7 260x | NVIDIA GeForce GTX 1070 / AMD Radeon RX 580 |
VRAM | 2 GB | 4 GB |
HDD空き容量 | 40 GB | 40 GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Destroyer Doggo.
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