2021/3/18からSteamで正式配信されているFederico,Matteo,Andrea,3dcの購入型PCゲーム。ゾンビが徘徊するポストアポカリプスな世界を舞台に生存を目指していくサバイバルSLGタイトル。
「Unreal Engine」を用いたリアルなゲームグラフィックとやり込み要素満点のサバイバルゲームシステム、ソロプレイ以外にフレンドや世界のプレイヤーと一緒に遊べるオンラインマルチプレイが大きな魅力で、飢えと乾きのステータス値を満たしながらクラフトで生き抜くゲームが好きな人におすすめの新作!
黙示録世界でサバイバル!
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『IronSurvival』は、感染症が発生した世界を生き抜いていく黙示録的な世界観を持つ新作サバイバルゲーム。プレイヤーは荒廃した世界に「生存者」として降り立ち、危険な「ならず者集団」や「ゾンビ」化した人間と戦いながら生存を目指していく。
ゲームの特徴はリアルなゲームグラフィックで、世界的なシェアを誇る3DCGツール「Unreal Engine」を用いた描画で没入感満点のプレイを楽しめるようになっている。荒廃したマップを探索しながら活きるために必要な資源を発見し、武器を持ってバトルに挑みながらプレイを進めていこう。
▲ダークな雰囲気に包まれた黙示録世界を生き抜いていくサバイバルシミュレーションゲーム。
作品はソロプレイ以外にローカルとオンラインのマルチプレイモードをサポートし、親しいフレンドユーザーや世界のプレイヤーと一緒にCO-OP要素でプレイを進めていくことも可能。サバイバルゲームで友人と盛り上がりながら遊ぶことが好きな人にもおすすめできるタイトルで、長時間夢中になれるはずだ。
多くの変更点が発生したゲームタイトル
ゲームの開発はインディーゲームデベロッパー「CreativePower」が手掛け、パブリッシングは同じくインディーゲームデベロッパーの「Federico,Matteo,Andrea,3dc」が担当。なお、詳細は後述するが本作は「Unreal Engine」のコンテンツ(ブループリント)として発表されていた作品を移植したタイトルだ。
配信開始当初はEpic Gamesストアで販売されている開発者向けのブループリントコンテンツ『Easy Survival RPG v3』をそのままの状態で販売していたため、事情に詳しいSteamユーザーを中心に炎上していたが、その後数回のアップデートを行ってグラフィックを一変。見た目では別物の作品に変化している。
現在の見た目では元が『Easy Survival RPG v3』とは思えないようになっているが、根本は同作のシステムを踏襲しているので、完全なオリジナルゲームを求める人にはおすすめできない。既存のアセットとシステムにアレンジが加えられたインディーゲームタイトルで、これを了承できれば楽しめるだろう。
▲配信開始当初は単なる「アセット流用」タイトルだったが、その後グラフィックが劇的に変化した。
正式配信当初と現在で開発者名とパブリッシャー名が変わっているので、現在は全くの別物として考えたほうが良いのかもしれないが、一連の炎上騒ぎが発生してからすぐにゲーム内容が変化した点は少々気がかり。ストアではこれらのアップデートと変更要素について詳しく触れておらず、この点もやや不審だ。
Steamでの販売価格は1950円。ちなみに『Easy Survival RPG v3』を購入後に手入れして自分のゲームとして販売もしくは配布すること自体は違法ではないため、海賊版作品とは異なる。なお、サイレントでアップデートが行われることが多いタイトルなので、購入後に作品が変化する可能性がある点には注意しよう。
ゾンビが徘徊するポストアポカリプスな世界を舞台に生存を目指していくサバイバルSLG『IronSurvival』は、現在Steamで配信中。配信開始当初から大きく姿を変えているインディーゲームタイトルだ。ある意味問題作と言えるゲームが気になる人は、今すぐストアにアクセスして情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 騒ぎを起こしたインディーゲーム!
過酷な生存バトルを生き抜け!
『IronSurvival』の特徴は、リアリティー満点のゲームグラフィックで展開していくサバイバルシミュレーション要素。ゲーム画面に表示されるUIに元作品『Easy Survival RPG v3』の名残を感じさせるが、本家がポリゴンを強調した世界観であったのに対し、本作の現バージョンはリアル志向の描画となっている。
▲ファーストパーソンビューで没入感の高いサバイバル要素を体験できるシミュレーションゲームだ。
PvE要素が巻き起こっていく黙示録世界での生存要素はスリル満点で、緊張感のあるプレイを求めている人にはおすすめ。ソロプレイでは難しい難易度になっているので、できればフレンドを誘ってCO-OPで遊びたい作品と言える。「Unreal Engine」が描き出す美麗グラフィックを堪能できるタイトルだ。
【おすすめポイント】 リアリティー満点のSLG!
再プロモーションが必要な新作
複数のSteamユーザーから『Easy Survival RPG v3』との類似点を指摘されていた『IronSurvival』は、その後のアップデートとバージョンアップで別の作品に変化を遂げた問題作。ただし当初の目論見が甘かった点は否めず、図らずもSteamユーザーの「検閲視点」の優秀さを露呈したゲームとなった。
約300ドルで販売されている『Easy Survival RPG v3』は、ゲーム開発のノウハウを勉強するための「教材」的な作品で、サバイバルゲームの基本的なシステムとUI、キャラクターアセットなどが同梱されている。これにコードを加えて完成させることでゲームとして成立し、プレイできる状態になる仕組みだ。
本作は恐らく開発者を名乗る人物が『Easy Survival RPG v3』を購入後、オンラインでマルチプレイを行えるようにコードを追加してから販売に踏み切った作品と考えられるが、前述の通りレビュー欄が荒れて炎上してしまったため、急遽オリジナル要素を模索しながら現在に至ったという流れだ。
▲最初からこのグラフィックで販売していれば波風は立たなかったはず。今後は精進してもらいたい。
ゲームの教本と言えるブループリントコンテンツをそのままの状態で販売した行為は褒められたものではないが、同じ行為を行っている作品はSteamに複数存在する。『KeepUp Pirates - RPG』などはその良い例だが、この作品は無料プレイできるタイトルなので、それなりにユーザーで賑わっているようだ。
無料でプレイできる『KeepUp Pirates - RPG』とは異なり、本作は配信当初『Easy Survival RPG v3』と同じ内容で販売価格を設定していた点が強く責められており、アセット流用に対して敏感なSteamユーザーを軽く見ていたことが裏目に出た格好になった。この汚点は半永久的にレビュー欄に残り続けるだろう。
現在は別のグラフィックに進化したタイトルへ変貌を遂げているので、もしFederico,Matteo,Andrea,3dcに作品を継続する意思があるならば、改めて変化した本作を再プロモーションする必要がある。物議を醸した問題作『IronSurvival』は、現在Steamストアで配信中。気になる人は一度覗いてみよう。
【おすすめポイント】 これからの活躍に期待!
IronSurvivalスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨、インターネット接続が必要 |
(C) Federico,Matteo,Andrea,3dc.
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