「Craft The World」は「Black Maple Games」によって発表・発売され、2014/11/25にSteamでもリリースした横スクロール型のサンドボックス・ストラテジーゲームである。
本作は全世界で2,000万本を売り上げ大ヒットしたサンドボックスゲーム「Terraria」と2006年発表のゲーム「Dwarf Fortress」、
そして1997年に発表されたゲーム「Dungeon Keeper」の3つを組み合わせたようなゲームで、ランダムに生成された世界でプレイヤーがドワーフたちに指示を出すという、所謂「ゴッド・シミュレーション」作品だ。
ストーリー要素やクエストは存在しないので、自分なりの目標を掲げながらプレイできる人に向いた作品だと言える。
「Craft The World」は海外の作品だが、日本語インターフェースに対応しており、ゲームシステムの把握が容易だ。
また、ゲームはシングルプレイ以外にもオンラインマルチプレイで遊べるようになっており、共同で作業を行うこともできる。
エアブラシで描かれたポップなイラストを想起させるゲーム世界は性別に関係なくアピールする要素を持っているので、幅広い層のプレイヤーが楽しめるだろう。
横スクロール型のシンプルな2Dアクションが楽しい!
「Craft The World」は横スクロール型のゲームシステムを採用しており、プレイヤーはドワーフが住み着く地形を断面図で眺める格好になる。
画面左上にはドワーフの数、コインの数、タスクの内容などを閲覧できる「日誌」のアイコンなどが表示される。
「日誌」で確認できるタスクは、達成すると経験値が増えるので確認しておこう。
プレイして間もない頃に現れるタスクは、それ自体がチュートリアル的な役目を果たしているので、それぞれ達成しながらゲームの感覚をつかんでいくと良いだろう。
ドワーフの世界にも技術の発展があり、それらは画面右側にある「Craft Tree(クラフトツリー)」アイコンをクリックすることで表示される「Technology Tree(技術ツリー)」で示される。
「各クラフトは「Basic(基本)」要素からスタートし、アンロックを重ねることで「Advanced(拡張)」スキルに到達するぞ。
インターフェース全般は必要以上に込み入っておらず、簡潔にまとめられているので視認性が高い。
本作はスマートフォン向けにも展開されているので、その利便性を考慮した結果だろう。
従って普段ソーシャルゲームを頻繁にプレイしているユーザーには理解しやすい構造だと言える。
難易度やステージを自分でカスタムもできる自由度の高さも魅力!
本作は最初にゲーム選択画面が表示される。
画面にはセーブデータ用のスロットが10種類用意されており、「empty(空白)」スロットを選択することで「New Campaign(新規キャンペーン)」か「New Custom Game(新規カスタムゲーム)」を選択できるぞ。
キャンペーンを選んだ場合、各ステージの「レベル」「サイズ」「ワールドタイプ」「天候イベント」「地形」「ゲームの難易度」が表示される。
キャンペーンでは最初高いレベルはロックされていて選択できないので、「レベル1」から順番に進めていくことになるぞ。
ちなみにカスタムを選んだ場合は「サイズ」「ワールドタイプ」「天候イベント」「地形」「難易度」を個別に選んでプレイすることが可能だ。
キャンペーンの最初の舞台となる「レベル1 」は岩と土、草原が広がる簡素な土地で、そこに「古代ポータル」を通り抜けたドワーフが一人やってくる。
ここでのプレイヤーの目的はチュートリアルを終え、ドワーフの砦(前線拠点)を構築することだ。画面の下部にはメッセージが表示されるので、その通りに行動すれば良い。
「Craft The World」にはドワーフ以外の生物も多数登場する。
敵となる存在の生物もいれば、クラフト材料として利用可能な生物もおり、そのバリエーションは豊富だ。
「日誌」には「動物図鑑」の項目があり、ここで登場する動物の詳細を確認できるので、最初のうちはこまめに調べておくと便利だぞ。
素材を組み合わせてアイテムを作り出すクラフト要素が充実!
木を切り倒し、資源を入手すれば「工房」で道具を作り出すことができる。
この「工房」画面は、クラフト要素を持った多くのゲームが実装しているインターフェースに似ており、左側には「資源」タブと「アイテムのカテゴリ」タブが表示される。
任意のアイテムをクリックすれば右側に「レシピ」が表示され、要求される「資源」の数を満たしていれば、そのアイテムを作成することができるぞ。
アイテムの作業テーブルへ「資源」をドラッグして移動し、金床の形をした「作成」ボタンを押せばクラフトは完了だ。
序盤はクラフトをして経験値を積み重ねることでプレイヤーはレベルアップできるようになり、さらなる新規アイテムの作成がアンロックされる。
作成できるアイテムは豊富に用意されており、ドワーフたちの身を守る装備品も作成できるので、資源を確保したら積極的にクラフト画面を開いて生産を続けよう。
ちなみに作成した武器や防具は、個々のドワーフのインベントリから装備させることが可能だ。
夜に現れる不気味なモンスターたち!
「Craft The World」には時間経過の概念があるので、ドワーフたちが木を切り倒し、地中深く掘り進み、せっせと拠点を建造していると夕方になり、やがて夜がやってくる。
そして夜は、ドワーフの生活を脅かすモンスターが出現する恐怖の時間だ。
襲撃は明け方になると終了し、モンスターは去っていくが、夜の間は作業を中断し、脅威に対抗しなくてはならない。
「Craft The World」のタワーディフェンス要素が最も色濃く現れる瞬間が「夜間」であり、プレイヤーは被害を最小限に食い止めるため、あらゆる手段を講じなくてはならない。
日中に砦を拡張しながら武器や防具をクラフトし、ドワーフたちが万全な体制で迎撃できるように備えておく必要があるぞ。
「Craft The World」は、こんな人にオススメだ!
ファミリー向けのポップなグラフィックの中をコミカルに動き回るドワーフたちには愛嬌があり、見ているだけで楽しくなる。
丁寧に描きこまれたステージも見事な出来栄えで、アイテムなどの視認性も高い。
クラフト要素もバリエーション豊富なので、プレイヤーはサンドボックスの世界を十分に堪能できることだろう。
ただ本作は「ゴッド・シミュレーション」なので、プレイヤーは基本的に指示を出すだけとなり、直接操作可能なキャラクターはいないという特徴がある。
そのため時にはドワーフの行動が自分の考えとズレてしまうようなことが起こり、ストレスを感じるかもしれない。
指示を出したキャラクターが間違った行動を取っても、笑って許すことができる「広い心を持って」プレイできる人にオススメだ!
世界全体を見渡しながらドワーフたちに指示を出し、彼らが致命的なミスを冒したとしても許し、また指示を与える。
時間はゆっくりと流れ、空っぽだったフィールドには徐々にドワーフの文明が築かれていく。「Craft The World」とは、そんなゲームなのである。
「Craft The World」は、クラフト要素とタワーディフェンスが好きなユーザーにはオススメの作品だ!
クラフト ザ ワールド(Craft The World)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows XP SP3 | Windows 10 |
CPU | Intel Core 2 Duo | Intel Core i5 |
メモリー | 2 GB RAM | 4 GB RAM |
グラフィックカード | Intel GMA 950 | NVIDIA GeForce GTX 460 |
VRAM | 128 MB | 1 GB |
HDD空き容量 | 200 MB | 200 MB |
DirectX | Version 9.0c | Version 11 |
備考 | インターネット接続が必要ブロードバンドインターネット接続 |
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