2021/8/3からSTEAMで正式配信されているEVAVERSEの基本プレイ無料PCゲーム。世界のプレイヤーと一緒にデジタル世界での滞在とゲームプレイ要素を体験できるソーシャルプラットフォーム型SLG。
自分のサーバーをホストしたり、他のサーバーに参加したりしながらアバターになったプレイヤー同士が交流できるソーシャル系ゲームシステム、プレイヤー同士のPvPや共闘プレイ要素を体験できるミニゲームの数々が魅力で、コミュニティーと共に発展を遂げていくソーシャルSLGが好きな人におすすめ!
デジタル世界の滞在を楽しもう!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で正式配信中の『Evaverse』は、3Dグラフィックで形成されるSF的な舞台にプレイヤーが集結し、リアルタイムのボイスチャットや文章でのコミュニケーション、そして実装されているミニゲームを通じて遊びながらデジタル世界の滞在を楽しめる新作シミュレーションゲームだ。
SF世界的なドーム状の構造物内にプレイヤーが集まり、そこで自分のアバターを操作しながら他プレイヤーとの会話を体験できるシステムが特徴で、VRゲームなどではおなじみのソーシャル空間を提供してくれる作品。見知らぬ世界のプレイヤーたちとまったり過ごしながらコミュニケーションを取り合うことができるぞ。
▲デジタル化された自分のアバターでソーシャル空間へと入り込み、そこでプレイヤー同士の交流を楽しめる。
ゲームには「レールガン」「低重力」「ボウリング」「サッカー」「タグ」に分かれる5種類のミニゲームが実装されており、集まったプレイヤー同士でちょっとした遊びを楽しむことも可能。サーバーを立てたり他のサーバーに参加したりできるので、気の合う仲間とデジタル空間内に集まって一緒に過ごすことができる。
プレイヤー同士の交流の場を設けるためのプラットフォーム的な意味合いが強い作品で、今後の展開はコミュニティーの意見によって変動。この世界がどのような変化を遂げていくかは参加するプレイヤーたちに委ねられているため、先の見えない可能性と面白さがある。自分たちの意見を反映するゲームが好きな人にもおすすめだ。
NFTコミュニティーのために開発された作品
ここまでの話を聞くと、とりとめの無いゲーム作品のように思えるかもしれないが、実は本作には明確なターゲット層が存在する。それが「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」として知られている技術「NFT (Non-Fungible Token 非代替性トークンの略称)」を利用しているコミュニティーだ。
「デジタルデータは容易にコピーが可能」という概念を大きく打ち破った新技術として注目されているNFTは、ブロックチェーン技術を活用したテクノロジーで、これを利用したデジタルアート作品も多数出回っている。複製がほぼ不可能に近いためにデジタル媒体でありながら価値があり、その市場は活性化を続けている。
本作に登場するアバターはすべてこのNFT技術を用いて製作されており、クリエイターはNFT作品が出回っているマーケットプレイス「OpenSea」に自分のオリジナルアバターモデルを登録することで、ゲームに接続しているNFTコミュニティーのプレイヤーに購入してもらえるという仕組み。本作は「出会いの場」とも言える。
▲クリエイターがNFTマーケットに出品しているアバターをアピールできる場でもある『Evaverse』。
ゲームを開発・運営しているEVAVERSEは、これらのNFTコミュニティーの橋渡し役な存在として本作を提供しているので、プレイ中に出会うほぼ全てのユーザーはNFTに関して取引経験を持っていると考えて良い。会話中に「NFT」という文字や「OpenSea」という単語が出てくることもあるので、注意が必要だ。
ちなみに本作のホーム画面には「2D NFT’s」という項目があり、そこでURLを入力するとマーケットプレイスの「OpenSea」に接続できるようになっている。ここで購入した本作向けのアバターはゲーム内に登録することで利用可能になり、そのまま自分のアバターとして使える。基本プレイ無料とは、つまりそう言うことだ。
自分をアピールしたいクリエイターは必見のプラットフォーム
コピーが不可能と言われる画期的なデジタル技術NFT、そして日本を代表する芸術家の村上隆氏も出品履歴を持つマーケットプレイス「OpenSea」をゲーム作品の中に取り込んだ新作PCゲームで、暗号技術を活用した作品の販売を目指すクリエイターの人にはありがたいプラットフォームと言える。興味がある人は調べてみよう。
話がかなり長くなってしまったが、要約すると本作はブロックチェーン技術や仮想通貨について一定の知識を持ち、かつNFTのマーケットに対して興味がある人に向けたプラットフォームで、何も知らない状態で入るとまず話が合わない。無料でプレイできるゲームではあるが、以上のような特性を持っている点に注意しよう。
▲NFTでの取引や将来性に興味がある人にはおすすめのPCゲーム。だが興味がない人には厳しいかもしれない。
基本プレイは無料。インターフェースは英語一択となり、テキストやチャットでの会話も全て英語で行われているため、ユーザー同士のコミュニケーションという要素を存分に味わうためには一定以上の語学力と専門知識が要求される。分からない専門用語は教えてもらえる可能性も高いが、何も知らないと会話が成り立たないぞ。
NFTコミュニティーに向けて開発された経緯を持つ新作PCゲーム『Evaverse』は、現在STEAMで配信中。ブロックチェーン技術とNFTの世界に明るくないと滞在を楽しめないという側面を持つ作品だが、これらに精通している人には面白いゲームになるはず。興味が湧いた人は今すぐストアをチェックしよう!
【おすすめポイント】 新たな出会いの場を提供する新作!
今後の拡張が楽しみなSLG!
コミュニティーの活性化によって活路を見出すことを宣言している新作PCゲーム『Evaverse』は、コミュニティーから出てくる意見やアイデア、そしてアバターなどの資産が方向性を決めていく特異な作品。接続する人口が増え、具体的な要望が高まれば、ゲームはさらなる進化を遂げていくことになるだろう。
ゲーム批評的な観点で見た場合の本作はスキだらけで、ソーシャル要素と少しのミニゲームしか実装していないため、プレイする人によっては退屈な時間を過ごすことになる。デジタルアートをNFT形式で販売したいクリエイターと、NFTのファンを繋ぐためのプラットフォームなので、ある意味致し方ないところだ。
▲どのようなコンテンツが追加されていくかで作品の価値も変わってくるはず。今後の動向にも注目だ。
参加している全てのプレイヤーがマーケットプレイスの「OpenSea」で必ず買い物をしなくてはならないわけではないので、お試し感覚でプレイできないこともない。だが本作の魅力はクリエイターやNFTユーザーたちとの出会いなので、存分にゲーム世界を理解して立ち振る舞うためには事前の情報インプットが不可欠だ。
NFTコミュニティーへ向けたプラットフォーム作品『Evaverse』は、現在STEAMストアで好評配信中。非常に遊ぶ人を選ぶ作品と言えるが、コンセプトに共感できる人にはバッチリハマるゲームになるに違いない。この作品がどんな発展を遂げたら良いかをコミュニティーとして発信し、さらなる可能性を模索していこう。
【おすすめポイント】 NFTに興味がある人は必見!
Evaverseスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6400 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
備考 | ネットワーク接続が必要安定したネットワーク接続が推奨 |
(C) EVAVERSE.
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