2021/7/21Steamで配信スタート!
Wolfire Gamesが贈るPC向け新感覚対戦FPS。無料で気軽に遊べるインディーズFPSの注目タイトルが新登場だ。最新鋭のゲームエンジンUnreal Engine 5を使用して開発した意欲作でもあるぞ。
プレイヤーは昼と夜の変化をくり返すフィールドを舞台に、オンラインで他プレイヤーとシューティングアクション形式で対戦、勝利をめざしていく。
本作で大きなウエイトを占めるのが「光」と「時間」のふたつ。光弾やレーザーを発射する特殊なライフルを武器に、限られた時間をうまく使えるかが問われる一風変わったFPSを楽しもう。
今までにない新鮮なFPS体験をしてみたい人におすすめのタイトルだ。
最新ゲームエンジン「UE5」で製作された実験作にして意欲作
FPSの意欲作マルチFPS最盛期といっても過言ではない昨今。新作FPSも数多くリリースされている一方、新規性を持ったタイトルがなかなか現れない状況が続いている。
武器を選び、弾薬を管理し、チームと協力し、戦略性で勝利をつかむ…FPSのだいご味だが、やりこんでいるゲーマーの中には、そんな「王道」にすっかり慣れてしまった人もいるのではないだろうか。
本作『Low Light Combat』はそんな状況に一石を投じるかもしれないPC向け新感覚対戦FPSだ。2021/7/21にSteamにてリリースされ、ダウンロードおよびプレイは無料。要求ストレージ空き容量はわずか2GBでOKと、気軽に始めやすい注目の新規タイトルである。
開発は海外のインディーズであるWolfire Games。2003年に設立し、これまでに数多くのインディーゲームを世に送りだしてきた実力派ゲームクリエイター集団だ。本作『Low Light Combat』はそんなWolfire Gamesがわずか1か月で開発した実験作的タイトルとなる。
実験作と聞いて侮ることなかれ。本作の開発にはUnreal Engins 5、通称「UE5」と呼ばれる最新鋭のゲームエンジンを使用。UE5を使って作られた最初のゲームのひとつなのだ。
開発にはアーリーアクセス版を使っているためグラフィックは既存の製品版と比べると物足りない部分もあるが、まだ一般的ではない最新ゲームエンジンを一足先に体験できるチャンスでもある。コアなゲーマーには垂涎モノのタイトルといえるだろう。
もちろん本作はゲームエンジンだけでなくFPSとしても新たな試みが盛りだくさんだ。次の見出しからその魅力について詳しく紹介していくぞ。
昼と夜がサイクルするフィールド。光を武器にライバルといざ勝負!
本作のテーマはずばり「光と時間の管理」にある。このゲームでは「光」と「時間」の概念が非常に大きな要素となっており、このふたつを使いこなしたプレイヤーが勝利できるバランスになっているぞ。これまでのFPSではなかなか聞かないゲームデザインではないだろうか。
まずは重要要素のひとつ「光」について見ていこう。本作の舞台となるのは山岳に囲まれた化学プラントらしき施設。プレイヤーは険しい山岳地点からスタートし、施設の中枢をめざして行動を開始する。オンラインでマッチングした他プレイヤーも同様であり、状況に応じて互いに戦闘や隠密活動をおこなっていくぞ。
フィールドについて特筆すべき特性は、昼夜がめまぐるしく入れ替わる点にある。スタート時は一寸先も見えない暗闇だった視界が、時間経過によって見通しが良くなったり、逆に急に夜になってしまったり、といった具合だ。
刻一刻と視界が変化していく環境でいかに的確な立ち回りができるかがポイントになってくるぞ。夜の闇に乗じて不意打ちを狙うか、視界良好な昼を襲撃のチャンスと考えるか。プレイヤーごとに幅広い戦略が楽しめる。
▲ラウンド開始時は何も見えない夜だったが…
▲時間経過で環境が昼に入れ替わると景色が一変。敵も障害物も丸見えだ
本作の「光」は環境だけではない。武器となるライフルも弾丸を発射するものではなく、光弾やレーザーで敵を撃つ光のライフルとなっている。どこか月面基地を思わせるフィールドも相まって、近未来の印象を抱きながら楽しめるだろう。近現代をモチーフにした既存FPSとはひと味違うゲームを試したい人にもおすすめできる。
他にもキャラクターがキルされたら光の粒子になって消滅するなど、なにかと光がフィーチャーされているのが本作の大きな特徴だ。まさに「LIGHT IS YOUR WEAPON(光がキミの武器)」のキャッチコピーそのままの新感覚FPSが待っているぞ。
弾薬もライフもすべて「時間」に換算。制限時間に挑むハイスピードバトル!
ここからは本作のもうひとつのテーマ「時間」について紹介していこう。時間経過で昼と夜が入れ替わり、それに伴いフィールドの環境が変化することは先ほどお伝えしたが、『Low Light Combat』における時間の重要性はそれだけにとどまらない。
本作では移動、弾薬、キャラクターのライフ、ありとあらゆるリソースがすべて時間の概念に集約され、時間を有効に使えないプレイヤーは問答無用で敗北するシステムなのだ。これだけの説明ではいまいちピンとこない人が多いだろう。もう少し詳しく解説していく。
ラウンド開始時、プレイヤーにはまず制限時間が与えられる。初期設定では2分程度だ。プレイヤーはこの制限時間内に目標を達成せねばならず、時間切れになると強制キルを受けるルールとなっている。
それだけならまだいいが、この制限時間は移動やライフルの使用といったアクションをおこなうと急激に減っていく。たとえばライフルで光弾を撃つとなんと約20秒もロスしてしまうぞ(初期設定の場合)。
タイムオーバーでキルされた場合はゲームオーバーにならず、リスポーン地点からやり直すことになる。
▲左上の青い丸で囲った数字が制限時間。プレイヤーの生命線だ
これまでのFPSでは弾薬、スタミナ、ライフといった項目で細分化されていたリソースが、すべて時間消費というかたちで表現されるのが本作のポイントとなる。制限時間2分でスタートしたなら、6発もライフルを使えばその時点で間違いなくアウト。移動も最小限に効率よくおこなうのが賢明だ。
とはいえ時間消費を嫌がってスタート地点でじっとしていても意味はない。刻一刻と迫りくる時間切れの恐怖と闘いながら積極的にゲームに挑んでこそ勝利への道が開かれるぞ。常にスリルを味わいながらゲームをプレイしたい人ならヤミツキ間違いなしだ。
時間は減っていくだけではない。敵を倒したりフィールド中央に設置されているリアクターに触れると制限時間が増えるので、残り時間が厳しくなったらこれらの手段に頼ろう。
しかし条件は他プレイヤーも同じだ。相手も時間を増やすためにキミを狙うだろうし、平等にタイムリミットを伸ばせるリアクター周辺は激戦区になりやすいぞ。時間をめぐる駆け引きも本作のだいご味だ。
このように「時間」という唯一の絶対的指標があるからこそ、無駄のないスマートな立ち回りが要求される。リソース管理が厳しいからこそ、うまくこなして戦場で活躍できた時の快感は何物にも代えがたい。「高いハードルこそ燃える!」そんな本格派ゲーマーにこそ挑戦してほしいタイトルだ。
最新ゲームエンジンUE5アーリーアクセスで製作された実験作にして、新しい試みに挑んだ挑戦作でもある本作。
開発期間が1ヵ月という短期のためグラフィックや操作性のクオリティは決して高いとはいえないが、光と時間に徹底的にこだわったゲーム性は斬新であり、革新的なFPSの始まりを予感させるものとなっているぞ。
なお、現時点で日本語対応版はリリースされていないので要注意だ。
ここまでで興味がわいた人は「Low Light Combat」で未知のFPS体験に飛びこんでみよう!
Low Light Combatスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
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