「コールオブデューティ ブラックオプス」とは、「コールオブデューティー」(以下COD)シリーズの第7作品目であり、「ブラックオプスシリーズ」の最初の作品!
これまでの直近の作品は現代戦を描いていたことに対して、この作品は、第2次世界大戦終結後の冷戦時代のブラックオプス(Black Ops)、つまり表にでない秘密裏の任務が描かれた作品だ!
他のCODシリーズの作品に比べて、陰湿で謎めいた表現や、ストーリーを一度クリアしただけでは肝心な部分が理解できないといった、ミステリーの要素を含んでいるともいえる!
ミステリー要素のあるストーリーが好きな人にオススメのシリーズになっているぞ!
アレックス・メイソンの立場から描かれる重厚なストーリー「シングルモード」
本作品は、一部ステージを除いて一貫してCIAの秘密工作員であるアレックス・メイソン(以下、メイソン)の視点から物語は進んでいく。
メイソンは、冷戦時代にキューバでカストロを仲間と共に殺害し、脱出を図るが仲間を助けるために、自らが犠牲になり捕まることによって仲間の命を救った。
そのままとらわれ、石炭の採掘校であるヴォルクタ収容所に収容され、そこで、生涯の盟友ともいえるヴィクトル・レズノブ(以下レズノブ)に出会い、親交を深めていく。
やがて、脱出する機会が訪れるのだが、この際、途中までは共に逃げることに成功していたレズノブと、生き別れになってしまう。
やがて、CIAに復帰したメイソンは大統領からの直々の命令を受けて、共産国家の一司令官と思われるドラゴヴィッチ暗殺を言い渡される、というストーリーから始まる。
このシングルプレイの特徴は、最初の前述あたりまでは特に何ら問題なく理解できるのだが、途中から違和感に気づくことができるかどうかが、物語を理解できるカギとなるぞ!
特に知識や機転が働かなくても、なんら問題なく最後のステージまでたどり着き、クリアすることは可能である。 物語の半分も理解できていなくても、まだまだやり直す余地があると言えるだろう!
また「あくまで歴史の裏に葬られた表沙汰にはならない任務」という性質上から、毎回CODの各ステージにはミッションの場所(国や都市名など)や時間(05:30)や、誰の視点から物語を進めているのか、といったある程度詳細情報が表示される。
そのほとんどが黒塗りで塗り潰されており、判読ができない状態でプレイヤーは進めていかなければならない。
これも、また物語の理解を難しくしている要素である。詳細はプレイヤー自らの目で見て考えて欲しい為伏せておくが、途中でメイソンにはある「数字」が関与してくるようになり、よりミステリーで少しホラーのあるストーリーが展開されることになるぞ!
ゲーム性としては、CODシリーズの中でも最高難易度である「ベテラン」の攻略がかなり難しいと言われている作品だ。
基本的に体力自動回復制でところどころにチェックポイントがあり、高難易度(ハード以上)の場合は一部マップの敵が最初から増えている場合がある。
また武器の時代考察がかなり甘いため、本来のその設定年代ならば、まだ開発されていない武器が多数登場しており、これが難易度を上昇させる原因にもなっている。
また、武器の種類もさることながら、アタッチメントと呼ばれるアップグレードされた武器を持っている敵もおり、高難易度であればあるほどアタッチメント装備の敵が増えることも、また難易度上昇の一因である。
ただし、自分が拾って使うこともでき単純に弾数を増やす拡張マガジンやドラムマガジン、1度目のリロードが早く2度目が通常の速度のリロードという一味変わった風味を持つデュアルマガジン、各種サイトやアンダーバレルにさらに武器がついているものもある!(ショットガン、グレネードまたは火炎放射器など)
戦術の幅を広げてくれると同時に、敵も同様の攻撃スタイルで攻めてくるため、高難易度であればあるほど対処が大変だ。
味方のAIもそこまで賢いわけではないので、投げ込まれたグレネードを的確に返したり、といった芸当はこの作品ではしてくれないので、この点も注意する必要があるだろう。
今までのシリーズよりもシナリオ考察・システム面両方ともに難易度の高いものを求めているプレイヤーにオススメだ!
今作もお馴染みの内容が待ち受ける「マルチプレイモード」
本作品においても以前のシリーズと同じく数々のプレイモードがあり、シングルモードの難解な謎解きの気分転換にやると良い気晴らしになるだろう!
チームに分かれて相手のチームの敵を殲滅することが目的のチームデスマッチや、自分以外は全員敵となるフリーフォーオール、2チームに分かれてマップにあるフラッグを取り合うドミネーション。
そして、お馴染みの爆弾設置と解除が目的のデモリッションといった一通り基本的なゲームモードから、いわゆる経験者のみで深い読みあいと一瞬の戦いを楽しむ人のためのハードコアモードまでが用意されている。
数多くあるモードの中で特におすすめなモードは「Ground War(グランド・ウォー)」である。これは、チームデスマッチかドミネーションを9VS9で行うモードである。
合計18人で行われるこのモードは必然的に人数が多いため、エンカウント率が他のモードに比べて断然高く、マップによっては文字通りカオスな戦況となることすらあるところが逆に楽しい!
チームデスマッチでは、撃ち合いが多発する可能性を考慮して、目標のキル数が100となっていて、通常のチームデスマッチよりも多く設定されている。
また、多人数が参加することを考えらえれたモードであるために、一部のマップは選択できないように調整されている。
単純にPvPを楽しみたい時にはオススメのモードだ!
純粋なPvEを楽しめる「ゾンビモード」
「ゾンビモード」のクリア目標は自分たちの全滅であるため、理論上は死ななければいつまでも終わらないコンテンツだ!
純然たるPvEであるためにその人気は高い!ストーリーはあってないようなものであるが、有効な戦術や有用な武器がきちんとあり30ラウンドや40ラウントというおよそ3時間程度はかかるようなウェーブまで行けることもある。
原則としては生き残ることが主目的であり、その過程でナチゾンビを大量に殺してポイントを稼いで、より強力な武器を購入しまたその武器を使ってポイントを稼いで、といった内容の繰り返しとなることを覚えておきたい。
また、このゾンビモードにおけるポイントは武器の購入以外にも、弾薬の補充や武器の改造、強力な武器をもらえるチャンスがある(確実にもらえるわけではなく、あくまで運任せな点は注意しておこう)。
ミステリーボックスなどを開けることができたり、マップによってはトラップを作動させたり、瞬間移動の装置を作動させたりと大変貴重なものであり、なるべく効率よくポイントを稼ぐことが、高いウェーブに進む際に求められるぞ!
チームとの連携力が強く求められるコンテンツのために、どれだけチームのために皆が一致団結して動くことができるかが、攻略のカギとなるだろう!
他プレイヤーとの協力でどこまでいけるか腕試しをしたいプレイヤーにオススメのモードだ!
総評:CODシリーズにしては、ホラーな要素が少々強めだが面白い
今までのCODシリーズは、ストーリーそれ自体にはそこまで残虐な表現や、ホラーな要素はなかった。だがこの「ブラックオプス」は、その要素が強く出ている作品となっている。
むろん、いたずらに恐怖をあおっているわけではないのだが、このホラー要素に惑わされずにストーリーの真のゴールを見出すことがある意味目標になっているとも言えるぞ!
この作品を真の意味でクリアすることができたならば、続編である「ブラックオプス2」、及び「ブラックオプス3」も合わせてプレイすると、さらに話の理解が深まり興味深く楽しむことができるだろう!
FPSを楽しみつつストーリー考察をしながら、ホラー要素も楽しみたいユーザーにオススメのゲームだ!
Call of Duty: Black Ops(CoD:BO)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows Vista / XP / 7 | Windows Vista / XP / 7 |
CPU | Intel Core2 Duo E6600 / AMD Phenom X3 8750 | Intel Core2 Duo E8500 |
メモリー | 2GB | 3GB |
グラフィックカード | Shader 3.0対応、256MB NVIDIA GeForce 8600GT / ATI Radeon X1950Pro | Shader 3.0対応、512MB NVIDIA GeForce 8800GT / ATI Radeon HD 3870 |
VRAM | 256MB | 512MB |
HDD空き容量 | 12GB | 12GB |
DirectX | DirectX 9.0c | DirectX 9.0c |
備考 |
© 2017 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, CALL OF DUTY BLACK OPS, and stylized roman numeral III are trademarks of Activision Publishing, Inc.
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