2019/6/20からデモ版が配信されているPolar ZenithのPCゲーム。近未来の宇宙空間で様々な脅威から地球を守るために艦隊を率いて戦うスペースシューター&RTSハイブリッド型ゲーム。
RTS要素とスペースシューティングを切り替えられるハイブリッド型のプレイスタイル、自由度の高い操作性が実現した宇宙船ドッグファイトが魅力で、『XCOM』のようにストラテジーとアクションパートを同時に楽しめる作品を求めている人、地球を防衛するというシチュエーションに燃えるタイプの人におすすめ。
秘密艦隊として地球を守れ!
現在デモバージョンが配信されている『Solar Warden』は、地球に対する様々な宇宙の脅威を排除するため秘密裏に結成された地球防衛軍を率いて、戦略性とアクション性抜群の宇宙艦隊RTSを楽しめるおすすめのPCゲーム。地球最後の砦として人類のために戦うというスリリングなシチュエーションが味わえる作品だ。
▲地球全体を防衛するミッションが展開。壮大なスケールとSFの世界観にどっぷりと浸れる新作PCゲームだ。
『XCOM』シリーズなどのSF系RTSに触発されたという本作は、艦隊を率いながら総合的な視点でバトルを進めていくRTS要素と、ユニットに乗り込んで白熱のシューティングバトルを体験できるアクションシューティングパートをハイブリッドに楽しめるゲームシステムが特徴。戦略性とアクションの融合が魅力だぞ。
『Solar Warden』のバックストーリー
ロナルド・レーガン政権下の1983年に始まったアメリカの「戦略的防衛構想(SDI)」。それは弾道戦略核兵器による攻撃からアメリカを守るためのミサイル防衛システムだった。高度なセンサーを管理するためのコンピューターシステムが構築され、宇宙空間からの攻撃にも耐えうる本格的な防衛網が生み出されていった。
しかし1990年代までに米ソの冷戦は終結を迎え、核兵器保有数も飛躍的に低下。その結果、「戦略的防衛構想(SDI)」に対する公的および政治的支援の両方が崩壊し、ビル・クリントン政権下の1993年、正式にプロジェクトの凍結・終了が発表される。あくまで「表面上」は・・。
極秘裏に残された「戦略的防衛構想(SDI)」はその後幾多もの名称によって開発が進められ、存在が確認された宇宙生命体からの驚異にも対応できるように進化を遂げていく。最終的に世界のどの国にも属さない独自機関として発展したこのプロジェクトは、2070年には『Solar Warden』と呼ばれるようになっていた。
地球を守る秘密組織という設定と世界観が面白く、ゲーム内では世界各国からの依頼も発生。任務遂行に失敗すると該当都市が攻撃を受けて壊滅してしまうなど、地球規模で展開するRTSを満喫できる。未来の地球防衛組織「Solar Warden」を率いる者として毅然と驚異に立ち向かい、戦略で地球に平和をもたらそう。
現在も開発が続いている新作
本作を開発しているのはインディー系ゲームデベロッパー「Polar Zenith」。スタッフの中にはマルチプレイMODとして人気を博した2009年の作品『Mechwarrior: Living Legends』の開発者も存在する同社は、2018年にキックスターターで本作『Solar Warden』の開発費援助を呼びかけた。
▲あまりにも壮大な世界観が開発の遅延に結びついている間も否めない。正式版が登場することに期待しよう。
作品は2019年にSTEAMに登場したが、現時点ではデモバージョンのダウンロードのみが可能となっており、正式版は未だ配信されていない。スタジオの引越しを余儀無くされるなど数々のトラブルに見舞われていたそうだが、現在も開発は進行中。今後の開発進捗が気になる人は「ウィッシュリスト」に登録しておこう。
今回ご紹介するゲームシステムや機能についてはPolar Zenithが正式バージョンに搭載する予定のものを紹介しているが、その全てに配信中のデモ版でアクセスできるわけではない、という点には注意していただきたい。なおインターフェースは英語一択となり、日本語インターフェースは非実装という点も押さえておこう。
【おすすめポイント】 地球最後の砦になる新作PCゲーム!
宇宙船アクションを満喫せよ!
『Solar Warden』最大の魅力は、異なる6種類の航行スタイルで操作できる宇宙船のアクションシューティング要素。地球の脅威となる小惑星や巨大流星の破壊、そして恐るべき地球外生命体を殲滅するために出撃する本作のバトルシーンは、SFバトルシューティングが好きな人に確かな満足感を与えてくれるはずだ。
本作に登場する宇宙戦闘機のスラスターは追跡型、ドッグファイト型、巨大小惑星内の狭いスペースを高速移動するナビゲート型などに設定することが可能で、それぞれ異なる操作感覚を持つ。任務に最適な航行スタイルを選びつつ、ハイスピードで展開する撃墜・殲滅任務で成功を収めよう。アクションゲームファン必見のシステムだぞ。
▲地球に迫る脅威には数々の種類がある。的確に射撃を当てて脅威を排除するプレイが求められるぞ。
登場する宇宙戦闘機には重レーザー砲や熱探知型ミサイル、レールガンなど多彩な武器類を搭載することが可能で、ドック内で宇宙戦闘機をカスタマイズしていく楽しみもある。また戦闘機型にとどまらずコルベットやフリゲート艦など様々な種類の宇宙船を操作できるようになっているので、シューティングプレイが大いに捗る。
地球の磁気圏内を高速移動するドライブシステムなど、SF世界をベースとしたアクションシューティングらしい「仕掛け」も登場するため、プレイスタイルはかなり奥深い。異なるミッションに最適な装備と宇宙船を選びつつ、与えられた目標を破壊するプレイを存分に楽しめるおすすめの新作PCゲーム作品と言えるだろう。
【おすすめポイント】 戦闘機型シューティングが好きな人におすすめ!
正式バージョンが待ち遠しい新作
『Solar Warden』公式サイトには、最大4名のプレイヤーが協力して進めるミッションモードの実装や、フルボイスで進行する数時間以上のキャンペーンモードなど、ゲームを深く楽しむための要素やコンテンツが発表されており、正式バージョンの配信が大いに待たれる作品となっている。
SF作品らしいダイナミックなプレイスタイルと、RTSとアクションシューティングをハイブリッドに楽しめるスタイルは魅力的で、SF系ゲーム作品が好きなユーザーには「刺さる」作品となっているのは確か。今年に入ってからアップデートや情報が途絶えている点が心配だが、現在の世界情勢を鑑みると致し方ないところだろう。
地球に存在する政府との協力関係を保っていくことによって「友好度」がアップし、関係性が高まることで新たな防衛兵器を入手できるようになるシステムなど、本作には他作品にはない画期的なコンテンツが多くアナウンスされており、これらが正式版で機能すれば壮大な世界観とシステムを持つゲームになる。
STEAMで配信されているインディー系ゲーム作品の中には正式版を目前にして凍結されてしまうプロジェクトや、ある時点から開発が中断されてアップデートが無くなってしまう作品も多く見られるが、本作にはその道を辿って欲しくない。今後の進捗状況と情報配信に注目していきたい新作だ。
【おすすめポイント】 完成が楽しみな新作RTS&シューティングゲーム!
Solar Wardenスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2500K | Intel Core i7-7700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 770 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) Polar Zenith.
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