2019/12/3からSTEAMで正式配信されているTB Gamesの購入型PCゲーム。ポストアポカリプスの世界で極限のバトルを繰り広げて生き残りを目指すマルチプレイサバイバルゲーム。
高精細なグラフィックで再現された厳寒のシベリア大陸を楽しめる豊富なロケーション、豊富な武器類を使用してシューティングを満喫できるゲームシステムが魅力で、サバイバルシューティングゲームで生き残りをかけたプレイをすることが好きな人、インディー系ゲームデベロッパーが開発するゲームをプレイすることが好きな人におすすめ。
シベリア大陸でサバイバル!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で配信中の『SURVIVAL』は、荒廃したシベリア大陸を舞台にプレイヤーが生き残りをかけたサバイバルシューティングを繰り広げる新作PCゲーム。極端に気温が低いことで知られるシベリアの寒さを表現したグラフィックが冴えるマルチプレイ向けゲーム作品だ。
ゲームを開発したのはロシアに本拠を構えるインディー系ゲームデベロッパー「TB Games」。自国の領土を舞台とする作品だけあって建造物や細かいオブジェクトの描写はリアリティーを持ち、プレイ中は非常に高い没入感も得られる。シベリア大陸を再現したゲーム作品に興味がある人にもおすすめだ。
▲雰囲気満点のゲームグラフィックも魅力。シベリア大陸の荒涼とした風景を高レベルに再現している。
TB Gamesはミリタリーな世界観をベースにしたアクションシューティングゲームの開発を得意としており、今後はF2Pのシューティングゲーム『Military』や、本作の延長上にあるサバイバルゲーム『Survival Classic』などもリリース予定。今後の活躍に期待が高まるインディー系ゲームデベロッパーだ。
STEAMでの販売価格は820円と非常に安価。ストアではゲーム本体以外にも「スキン変更アイテム」などを内包するダウンロードコンテンツ2種類をパックにした『SURVIVAL Full Pack Bundle』を販売中なので、プレイを満喫したい人はそちらを選んでも良いだろう。ちなみに全部入りでも価格は1072円とお得だ。
なお本作のプレイ言語は「英語」「ロシア語」「ドイツ語」の3種類で、残念ながら日本語インターフェースおよび字幕は非搭載。プレイを円滑に進めるためには基礎的な語学力が必要となる点には注意が必要。ただし上記条件をクリアできれば極寒の地で極限のサバイバルシューティングを存分に楽しめるぞ。
【おすすめポイント】 没入感満点の新作サバイバルシューティング!
撃って生き残れ!
『SURVIVAL』のゲームシステムはシューティング要素がメイン。作品の開発履歴が長く、度重なるアップデートによってゲームシステムが何回も変更しているが、プレイヤー同士がシューティング対決を行なって装備品を奪い合う図式は維持されている。シューティングゲームが好きな人であればハマる要素を持つ作品だぞ。
ゲーム内で詳しいストーリーやバックグラウンドは一切語られないが、プレイヤーが操作するのは武器の扱いに長けた兵士で、ヘリコプターに乗り込んでシベリア大陸内の各ロケーションに出向き、そこで他プレイヤーや敵NPCと交戦しながら目ぼしいアイテムをかき集めて脱出を目指すことになる。
▲TB Gamesのトレードマークでもあるミリタリー要素が満載。不毛の地で射撃の腕を頼りに生き残りを目指す。
当初はタイトルにも冠している「サバイバル」要素を強く打ち出したゲーム作品として開発が進められていたようだが、現状はシューティング対決がメインの作品に変貌を遂げており、飢えをしのぎつつ探索を進めるというサバイバル的プレイではなく、派手にドンパチして遊ぶPvP&PvEへと大きな比重を置いているようだ。
武器類の豊富さはこの価格帯のゲーム作品としては群を抜いており、ミリタリー系ゲーム好きなユーザーを大いに満足させてくれる。建造物内を探索して武器アイテムを集め、さらなる戦いを目指してキャラクターを徐々にパワーアップさせていくプレイも楽しめるので、銃器類マニアにもおすすめの作品だ。
ゲームプレイは迫力の一人称視点で展開。様々な武器を集めつつ武器に合った射撃スタイルで敵と交戦できるため、シューティングゲームとしての満足度は高い。遠くからヘッドショットを狙ったり、物陰から近接戦闘に持ち込んだりと、様々な攻撃方法で相手を倒しながらアイテムを集めていこう。
【おすすめポイント】 アクションシューティングゲーム好きにおすすめ!
開発で変化が続く作品
『SURVIVAL』の開発履歴は非常に長く、2015年頃から早期アクセス版がSTEAMに展開されていた。インディー系ゲームデベロッパーの作品にしては異例の長さとも言えるが、TB Gamesは諦めることなく本作の開発を継続。2019年に早期アクセス版を抜けた後も細かなアップデートでシステムに改変を加え続けている。
ゲームにとって最も重要なアップデートが敢行されたのは2019/12/20のこと。ゲームシステムに大きな変更が加えられた「Winter Update」では、戦利品として持ち帰ったアイテムを販売できる「市場」のシステムがアップグレードされ、シューティング要素だけではなくスカベンジャープレイも捗るようになった。
▲キャンプファイアー機能も変更。他プレイヤーは音でキャンプファイアーの場所を存在を察知できなくなった。
シューティングメインのゲームシステム内に飢えと渇きのサバイバルシステムを盛り込んでいるため、数年に及ぶ開発期間中に一時「迷走状態」に陥った感もある本作だが、現在はロケーションへ乗り込んで銃撃戦を繰り広げ、様々なアイテムをかき集めて生きて戻るという一定のプレイスタイルを確立しつつある。
数年の歳月をかけて早期アクセス版の状態を抜け出し、さらに現在も作品世界をより良いものにするために開発を怠らない姿勢はインディー系ゲームデベロッパーの鑑で、作品の成熟と完成に向けた「執念」のようなものすら感じる。今後のアップデートでどのような改善と変化が訪れるのか非常に楽しみだ。
【おすすめポイント】 アップデートに期待が高まる新作!
スカベンジャー気分に浸れるゲーム
『SURVIVAL』を楽しめる人は、シューティング要素を楽しみながら探索を行い、自分のアイテムインベントリを充実させて取引で儲けを出すプレイに熱中できる人、ということになる。現時点ではジャンル分けすることが困難な作品だが、「戦って漁る」スカベンジャープレイを堪能すれば「本能のままに生きるプレイ」を体験できるぞ。
ロケーションが見事に出来上がっているので、受注型クエストや自由に探索できるシステムなどが実装されていない点は惜しいが、前述の通り開発で何度もゲームシステムが変更された経歴を持つゲーム作品なので、今後どのようなシステムが実装されていくのかは未知数。ユーザーのフィードバックで変わることがあるかもしれない。
▲ラグで悩まされるサーバー問題が完全に解消されれば、世界中のユーザーが参戦するゲームへと化けるはず。
マルチプレイで集まってシューティング対決を楽しみたい人にはおすすめの作品で、「戦闘行為」そのものに集中できる下地は整っている。インベントリシステムなどにまだ未成熟な部分を感じるが、作品がより洗練されていけば黙示録世界で逞しく生き残るスカベンジロールプレイも捗るはず。今後の展開に期待したい新作PCゲームだ。
【おすすめポイント】本能で生きるプレイを楽しもう!
SURVIVAL: Postapocalypse Nowスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) TB Games.
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