2019/11/21からSTEAMで早期アクセス版が配信されているIron City Gamesの購入型PCゲーム。人類存続のために未知の惑星を植民地化する行動を開始した人々の冒険を描くオープンワールドシミュレーション。
Unreal Engineによって再現された広大な惑星、敵キャラとのバトル要素と豊富なクラフトシステム、マルチプレイ協力・対戦要素が魅力で、SF的世界観を持つゲーム作品をプレイすることが好きな人、自由度の高いオープンワールドゲームを探している人、フレンドと一緒に遊べるシミュレーションを求めている人におすすめ。
未知の惑星を探索しよう!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で配信中の『GearStorm』は、西暦2185年の未来を舞台に人類存続の希望をかけて未知の惑星を探査していくという新作PCゲーム。広大なオープンワールドでバトル要素と探索要素、そしてクラフト要素を楽しめるおすすめのシミュレーションゲーム作品だ。
▲三人称視点と一人称視点を切り替えながらオープンワールドを探索。SF的世界観が秀逸な新作PCゲームだ。
プレイヤーにとって脅威となるモンスターも生息する本作の舞台「エイリアンの惑星」を描くのは、今や世界中のゲーム会社がこぞって採用している最強ゲームエンジン「Unreal Engine」。複雑な地形を持つ惑星を素早くレンダリングする同エンジンの実力が遺憾無く発揮されており、完成度は非常に高い。
▲グロテスクな造形を持つエイリアンとの戦いも発生。シューティング要素に力が入っている作品だ。
「軍事化されたサンドボックス」と説明されているように、本作では敵対キャラクターとのバトルやマルチプレイにおける他プレイヤーとの対戦要素が大々的にフィーチャーされており、未来的な軍事兵器に乗り込む場面も登場。SF世界でシューティングを楽しみたい人にもおすすめの新作PCゲームだ。
イデオロギーの多様化と遺伝子組換え生物兵器などによって荒廃の一途を辿っている人類。その人類全体の生命を永続できる可能性がある惑星が発見されたというのが本作のバックストーリー。プレイヤーは人類最後の希望とも言える惑星に派遣された者として、惑星を移住可能にするための探索を行う。
▲DNA記録をエンコードした状態で宇宙空間を移動し、惑星到着後バイオプリンターで再生成されるという設定。
未知の惑星到着後に利用可能な資源を求めるべく調査を開始する人間たちだが、そこには思惑が異なる勢力も存在し、探索はやがて人類同士の資源争奪戦争へと発展する。これが本作が「軍事化されたサンドボックス」と呼ばれる所以で、人類の好戦的な一面と愚かさを皮肉ったゲーム展開はかなりシュールだ。
クラフト要素とシューティングゲームを同時に楽しみたい人にもおすすめの作品で、拠点施設を建造すれば脅威となるあらゆる存在から身を守りつつ生き延びていくロールプレイも捗る。探索とクラフト、そしてバトルを行いつつ、謎多き惑星で自らの地位を確立していこう。
早期アクセス版の作品
『GearStorm』は現時点で「早期アクセス版」の状態にあり、プレイ中にバグや不具合が発生する可能性がある。また開発の進捗状況によってある日突然ゲームシステムが改変される可能性もあるため、購入時にはこれらの条件をよく考えてから決めよう。ちなみにフルリリースバージョンでは価格が上昇する予定だ。
▲NPCとの会話が発生するのでプレイには一般的的な英語読解力が必要。意味が分からないと苦労することになる。
現時点ではゲームのコアとなるバトルとクラフト、ビークルカスタマイズの基本機能が実装され、ソロまたはマルチプレイでゲームを楽しめる状態。なおインターフェースと字幕は英語のみとなっているため、完全にゲームシステムを理解して遊ぶためには一般的な語学力が要求される点にも注意しよう。
【おすすめポイント】 SF世界を生きる新作PCゲーム!
Unreal Engineが生み出す世界
『GearStorm』の魅力は最強ゲームエンジンの呼び声が高い「Unreal Engine」が再現するゲーム世界。最新ゲームらしいリアルなグラフィック描画に秀でた同エンジンの力によって本作のゲーム世界は深みを増しており、広大なオープンワールドに広がるSF世界を余すところなく表現してくれる。
本作の特徴は登場するオブジェクトが全て「破壊できる」という点。バトル要素がメインとなる作品では重要な要素で、木々や建造物などのオブジェクトが壊れることによって現実世界同様のリアリティーが生まれている。これらの要素を実現可能にしたのも「Unreal Engine」に依るところが大きい。
▲光源描写にも絶大な力を発揮する「Unreal Engine」。光と影のバランスが絶妙で非常に美しい。
インディー系ゲーム会社の作品でありながらもオープンワールド世界を破綻することなく再現できるのは「Unreal Engine」の描画力があってこそ。プレイ中は見知らぬ惑星を探索していくロールプレイも大いに捗る。最新ゲームらしい高品質な描画を持つ作品が好きな人にもおすすめできる新作PCゲームだ。
【おすすめポイント】 美しいゲームグラフィックが魅力!
堅実に開発が進む新作PCゲーム
『GearStorm』はアメリカのアイオワ州に本拠を置く開発元Iron City Gamesがキックスターターで資金提供を呼びかけてスタートした作品。結果的に資金調達は目標金額に達しなかったものの、その後プロジェクトは継続され、今回ようやく「早期アクセス版」としてSTEAMで日の目をみることになった作品だ。
▲様々なコンテンツをどのように繋げてゲームを「完成」へと導くか。今後の課題はこの1点に絞られるだろう。
Iron City Gamesは本作の開発進捗に関して「コストが嵩むためグラフィックの向上に関しては力を入れない」と明言しているが、資金難の憂き目に遭いながらも作品を完成へと導こうとする姿勢は力強い。現状でもUnreal Engineが生み出す描画は十分なクオリティーを保っているので、この判断は賢明だ。
細かなステータス要素やマイニングツールを利用した採掘システム、さらには多彩なアイテムを駆使したクラフト要素など、本作はバトル以外の要素もかなり充実しているが、現状はサーバーのゲーム管理者ユーザーがクエストなどの設定を決めてから遊ぶ仕組みになっており、ユーザーが「受け身」で遊ぶ部分が少ない。
▲『GearStorm』のインベントリ画面。大作に化けそうなポテンシャルを秘めているだけに、今後が気になる。
個々のコンテンツは完成系に近づいているものの、現状では見知らぬ惑星で破壊行為を繰り返すだけのゲームになってしまっているため、ストーリー性や動機付けを求めるユーザーにはおすすめできない。自由にオープンワールドを探索し、オブジェクトを破壊し尽くすストレス解消プレイが好きな人ならハマるだろう。
▲ビークルに乗って戦うことも可能。これを活用できるバトルコンテンツが実装されればさらに面白くなるはず。
現状は同時接続人数を絞っていることもありMMO的な遊び方はできないが、ゲームシステム自体はアップデートによって着実に磨きがかけられており、正式配信前にプロジェクトが頓挫する可能性は低いだろう。あとはユーザーが気軽にアクセスできるオンライン環境さえ整えば、プレイ人口は爆発的に増加するはずだ。
親しいフレンドを集めてサンドボックス世界を楽しみたいと考えるユーザーには断然おすすめのPCゲームで、自分が生んだゲームルールやクエストを一緒にプレイすれば販売価格の2050円も決して高くはないはず。一通り揃ったオープンワールドでどのように楽しむかは、プレイヤー自身の想像力にかかっている。
【おすすめポイント】 さらなる進化が望まれる新作ゲーム!
GearStormスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K または AMD Ryzen 5 1400 | Intel Core i7-8700K または AMD Ryzen 7 2700X |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 または AMD Radeon RX 570 | NVIDIA GeForce GTX 1080 または AMD Radeon RX Vega 64 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
備考 | インターネット接続環境が必要 |
©2019 by Iron City Games
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