DESOLATEは、Neargaが開発し、HypeTrain Digitalより2019/1/18からSteamでリリースされた、オープンワールドで繰り広げられる一人称FPSのホラーサバイバルゲームだ。
人為的に引き起こされた大災害で放棄された島にプレイヤーが挑む。息をつく暇もない恐怖の連続に耐えられるか。クラフトをしながら武器を作っていくなどRPG的な要素も備わっている。恐怖に打ち震えながら、島に隠された真実を暴いていこう。
誰かと一緒に遊べば、マルチ専用の特殊能力が使用出来るようになり、チームメンバーを蘇生させられるなど、1人で冒険するよりも格段と楽になる。なによりも自分では気づかなかった敵の接近などに対応できる。ほのぼのとした雰囲気など微塵にも感じさせない本物のホラーを堪能したい人におすすめのゲームだ!
恐怖、恐怖、恐怖、とにかく恐いという言葉がピッタリ
グラニーチニー島は、2年前に複合企業「新たなる光」によって原因不明の大規模災害に発生源となってしまった。しかも、その事実は強大な力によって隠ぺいされて現在に至る。
2年経った今でも大災害の影響は残っており、しかも「新たなる光」はできる限り、その痕跡を隠し通そうとしている。大規模作戦である通称「ボランティア」が実施され、戦闘経験などろくに受けていない多くの素人たちが島へ送り込まれ、災害の発生現象などの調査を開始した。
調査を引き受けた人たちには危険な仕事だという認識は皆無で、誰も気楽に考えてタスクに挑んでいる。向かった島に恐怖が待っているなどと知るよしもない。
プレイヤーも「新たなる光」によって雇われ「ボランティア」に参加するためにグラニーチニー島に渡る調査員の1人となる。超常現象、あり得ない天候パターン、そして、怪物や狂人などを目撃しながら、過去の真実を探し出さなければならない。
見棄てられた島は気が休まる暇もない状況になっている。基本的に日の昇っている時間も1:2程度の割合になっていて、暗い中での探索が続く。おまけに道には街灯もないので、一部を除き夜は真っ暗だ。「懐中電灯」だけが頼りとなってしまう。
だからと言って、懐中電灯をつけて探索していると、光に虫が集まってくるように、狂人や怪物などに襲われやすくなるデメリット付きだ。人に見つかるとなぜかみんな襲ってくるので、誰かに見つかってしまうと言うリスクは可能な限り避けたい。
暗い中で恐怖しながら歩いて行くか、多少のリスクを承知で明るくして歩いて行くかはプレイヤーが自由に選択できる。どちらにしても不意に誰かと出会ってしまったら心臓が飛び出るほど驚くことは間違いない。
ゲームミュージックというのも皆無で、効果音として獣の唸り声や狂人の叫び声、女性の泣き声だけが響いてくる。演出なのだろうが、これがめちゃくちゃ恐い。夜中にヘッドフォンでゲームをしていたらなおさらだ。
ホラーゲームはすでにたくさん発売されているが、落ち着いてここまで恐怖の連続なのは珍しい。何をしていても、何を見つけても、常に恐怖に駆られた行動となるだろう。
しかも、グラフィックエンジンには「Unreal Engine」が採用されており、まるで映画を見ているようなリアルな描写になっている。さらに恐怖を誘うための演出として、どこかしら粗い表現がされてあり、古いビデオを見ているようでますますこわい。ハイクオリティのグラフィックもいいが、こう言ったちょっとした演出も珍しくてかなり素晴らしい。
薄暗い中での探索がより恐怖を引き立てる
ゲーム開始時のグラニーチニー島は真冬。大地は凍っており、夜になるとオーロラが出てくるほど、凍えた大地と針葉樹の森は極寒の世界にふさわしい組み合わせになっている。プレイヤーがゲームを開始する場所もそんなところからだ。
「マッドマン」と呼ばれる狂人や徒党を組んで襲ってくる略奪者など、シングルプレイではセーフゾーンにいる人間以外は基本的に襲ってくると考えていた方がいい。まともな人間に会うためにはセーフゾーンに辿り着く必要がある。マルチプレイじゃない限り、スタートしてから全員が敵だと思って行動しておこう。こんな状況だから、初めてセーフゾーンを見つけたときの安堵感は計り知れないものになる。
ゲーム本編では「ウォッチャー」と言う指揮官に従ってクエストをこなしていくことで、島の異変を少しずつ学んでいく。指示は無線で飛んでくるので、聞き逃さないようにしておこう。ストーリーが進むと「ウォッチャー」以外からも連絡が来たり、セーフゾーンで待ち合わせしたりと、イベントがからむようになる。知り合いが増えると安堵感も大きくなるので、非常に嬉しい。
探索をする場所は、「放棄された居住区」「軍事基地」「最重要機密施設」などなど、どれもこれもうさん臭い場所で、足を踏み入れるのも躊躇ってしまう場所ばかりだ。恐いことが起こるとわかっていながらもクエスト達成ためには行くしかない。
襲撃者が現れたとき、プレイヤーは正面から戦うか、ステルスアクションを駆使して、密かに倒すかを選択することができる。選択権は先に見つけた方にあるので、敵の発見を遅らせないように立ち回ろう。小さな物音が重要な演出だったりする。
運悪く死んでしまっても、ゲームオーバーにはならない。ホラーゲームとしてはかなり珍しい。しかし、近場に戻される上に、荷物は死んだ場所にすべて置いてきてしまう。取り戻すには10分以内に死んだ場所へ戻って回収しなければならない。これが中々シビアになっている。
時間制限があるため、ごり押してまた死んでしまうなんてコトもしょっちゅう起こってしまう。安全に回収出来る場所じゃないときは、何度も死んでイライラするよりは、すぱっと諦めてしまった方がいい。死んだ際に落としてしまうアイテムは、別の場所で再取得できるようになっているので安心しよう。
あっさりゲームオーバーではなく、アイテムなしにもう1度同じ道を辿らなければならないのは、苦痛でもあり、恐怖は倍増していく。死んだときのリスクがゲームのより恐く、そして面白くしている。常に周りを気にしながら無事にセーフゾーンへ戻ってこよう。
様々なものをクラフトしながら、生存率を高めていこう。
本作では訓練することによって新しい能力をアンロックできる。レシピと材料を手に入れれば、武器や防具を作成したり、改造したり、アップグレードも可能だ。衣服を手に入れば、見た目も変えられるのでカスタマイズが楽しめる。
マルチプレイ要素があるので、武器や防具など自分を強くするのも大事だが、やはり見た目にもこだわっていきたい。
クラフトでは「調理」「道具作成」も行える。調理を行うためには鍋などの特定の道具が必要だったりするので、作成する際には場所も考えて行うようにしよう。食べ物を作れるようになれば、「空腹」「渇き」を解消するだけでなく、体力を回復させたりもできるようになる。
回復薬は島では非常に貴重な存在なので、食料を食べることで回復させられる量であれば、食料から優先的に消費していこう。
持ち物はバックパックにいくらでも収められるようになっている。しかし、重さの上限はわりと低く40kgまでしか持てない。それ以上持ってしまうとダッシュができなくなるので、襲われてしまったら逃げられなくなる。状況を考えながらどれだけ持つのかを考えていこう。
たくさんアイテムを持っていれば、傷を回復したり、喉を潤したりと安心はできるが、死んでしまうと全てを落としてしまったり、移動が困難になってしまうデメリットがある。可能な限り必要な物だけをもって探索に出るようにしたい。
1人では辛い場所なら、マルチプレイで他のプレイヤーに助けてもらうなど、オンラインならではの楽しみ方も備わっている。恐怖に耐えながら島を探索しつつ、真実を見つけていこう。かなり恐怖を感じてしまうシステムなので、ホラーが好きな人におすすめのゲームだ!
DESOLATEスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7/8/10 (64-bit) | Windows 10 (64-bit) |
CPU | Intel Core i5-2.4GHz | Intel Core i7-3.4GHz |
メモリー | 6GB RAM | 8GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 / AMD Radeon HD 7850 | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 10GB | 10GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 | インターネット接続が必要高グラフィック設定で安定動作 |
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