2019/5/7にSTEAMにて早期アクセス版配信開始!Area VRが送る購入型PCゲーム!人類の歴史を象徴する様々なロケーションでバトルロイヤル形式のシューティング対決を行う新作マルチプレイ専用バトルロイヤルシューティング!
カートゥーン調のポリゴンチックな登場キャラクターとバトルロイヤルというアンバランスな世界が魅力で、バトロワゲームが好きな人、インディー系ゲーム作品の開発に貢献してみたいと考える人にオススメ!
「脱力系」バトロワゲーム!
新進気鋭のインディー系ゲームデベロッパー「Area VR」がSTEAMに発表した『Fantasy Battles』は、可愛らしいカートゥーン調のポリゴンキャラクターを操りながらデスマッチ形式のバトルロイヤルを繰り広げるというユニークな作品。世界的大ヒットを記録中の『PUBG』が好きな人にオススメの新作だ。
『PUBG』の大ヒットによって巷にはバトルロイヤル形式のゲームが溢れ、ここ日本でもすっかりジャンルとして定着しているが、そんな中登場した本作は、基本的なルールは『PUBG』を踏襲しながらも脱力系のキャラクターが登場することで世に蔓延するバトロワゲームとの大きな差別化を図っている。
▲現時点でプレイできるのは西部開拓時代。そのほかの時代は順次実装されていく予定となっている。
本作に登場するキャラクターは頂点数が極端に少ない「ローポリ」で出来ており、舞台となるフィールドも非常に簡素なモデリングとなっている。リアル志向を一切捨て、ゲームらしいキャラクターと世界観で統一した作風が面白く、可愛いキャラクターが好きな人なら大いに楽しめることだろう。
ただしゲーム内容は一般的なバトロワと全く変わらず、制限時間によって狭まる安全地帯、自分以外のユーザーが全て敵になるという構図は『PUBG』と同じ。人を殺すようには見えないキャラクターたちがガチンコ真剣勝負で「殺し合い」に挑む姿は滑稽でシュール。独特な「脱力系バトロワゲーム」とも言える。
▲プレイ時は三人称型視点でキャラクターの背後から狙いを定める。これがかなり難しい。
ゲームはマルチプレイ専用で、シングルプレイは不可。つまり他に参戦してくれるユーザーが居ない場合にはゲームが成立しないが、あくまで「人対人」という構図に振り切ったゲームシステムは実に潔い。本作をプレイする場合には事前にSTEAM上のフレンドを誘ってからの方が良いだろう。
STEAMでの販売価格は1120円。日本語インターフェースと字幕には非対応で、プレイ言語は英語のみとなる。なお本作は早期アクセス版の段階にあり、フルバージョンの正式配信は2020年3月頃を予定している。また予期せぬバグや不具合に遭遇する可能性があるので、その点だけは注意しておこう。
【オススメポイント】 ミスマッチな作風を持つ新作バトロワ!
舞台はワイルドウェスト!
本作最大の特徴は「人類の歴史を象徴する様々なロケーション」でバトルロイヤルを遊べる点。ただし早期アクセス版の現時点ではワイルドウェストの別名で有名な「西部開拓時代」のみがラインナップされている。西部劇やガンマンをモチーフにしたゲーム作品が好きな人にはオススメの時代設定だ。
バトルシステムは『PUBG』とほぼ同じなので、同作や類似したバトルロイヤルゲームをプレイしたことがある人ならすぐにコツを掴めるはず。オープンワールドで再現されたバトルフィールドにはリボルバーやショットガン、ライフルなどの武器が落ちているので、開始直後にはそれらの武器を探すことになる。
▲可愛いキャラクターなのにゲーム内容は完全なバトロワ。この面白いギャップがクセになりそうだ。
キャラクターと同様に簡素な表現ながら西部開拓時代に想いを馳せられるグラフィック描画は秀逸。リアル一辺倒ばかりがゲームではないと考えているユーザーにとっては心地良い世界観に仕上がっている。何より単純なポリゴン数で描画されているため負荷が少なく、プレイ中にカクつく心配がない点が良い。
現在実装中のワイルドウェストは「ワールド1」と呼ばれ、今後ワールド2「オマハビーチ」とワールド3「サイボーグシティー」が順次登場予定。第二次世界大戦と近未来SF的なロケーションが加われば、ゲームプレイの幅が大きく広がっていくことだろう。
【オススメポイント】 ガンマンになってバトロワをプレイできる!
シンプルイズベスト!
必要最小限に抑えられたインターフェース周りも本作の魅力。最新ゲーム、しかもバトルロイヤルゲームでここまで簡素なインターフェースを持つ作品は他に類を見ない。画面に表示されるのはミニマップおよび残り時間と人数、そして自分のキルカウントと所有している武器の残弾数のみ。非常にシンプルだ。
▲シンプル故にゲームに没頭できる。逆説的だがゲームの世界ではしばしばこのような現象が起こる。
シンプルなUI構造はプレイヤーを画面に没頭させることに繋がり、プレイ中は自分のクロスファイアだけに集中できる。AAAクラスのバトロワゲームは過剰なまでにインターフェースが賑やかだが、本作の場合は簡素なUI周りが功を奏してゲームプレイに熱中できる環境を生み出しているのだ。
今後は異なるゲームモードの実装も予定されているようだが、現時点で遊べるバトルロイヤルは「最後の1人になるまで戦い抜く」という単純明快なルール。『PUBG』同様「時間経過で安全地帯が狭まっていく」という仕組みさえ覚えてしまえば、誰でも自由に動き回ってゲームを楽しむことができる。
▲キルを達成するとちょっとした演出がある。全てを安易に簡略化しない点に好感が持てる。
人間同士が撃ち合って殺し合うというゲームシステムのため、万人に勧められる作品ではないが、ローポリキャラクターを主役に据えたことで殺伐とした世界観がマイルドになり、暴力描写をあまり感じない点は素晴らしい。適度なリアルさとシンプルに表現されたゲーム世界は本作の大きな特徴だ。
本格的なバトルロイヤルゲームはベテランユーザーも数多く参戦しており、初心者には少し敷居が高いのも事実。その点本作は配信されたばかりの新作という点と、誰にでも分かりやすいゲームシステムを持っているという点で「バトルロイヤル入門編」としても活用できる作品だと言える。
シンプルなバトルロイヤルを大いに楽しもう!
【オススメポイント】 単純ながらもツボを押さえたバトロワ!
世界を巡るバトロワに期待!
ポップでキャッチーな魅力に溢れたバトルロイヤルゲーム『Fantasy Battles』の最終目標は「世界を巡るバトルロイヤルゲーム」。第二弾と第三弾のワールド実装に加え、今後はランダムに選ばれたアイコン的な時代とロケーションを追加していく予定になっている。
バトルロイヤルゲームの多くは時代と場所が限定されているため、戦いの舞台が大きく変わることは滅多にない。そんなバトロワゲームの常識に挑戦する本作は、今後の開発状況次第では大いに「化ける」可能性を秘めた作品だと言える。タイムスリップしながらバトロワを繰り返すゲームになれば大人気間違いなしだ。
「Unity」で開発された作品
『Fantasy Battles』の開発には世界中で100万人以上の開発者に利用されている統合開発環境型ゲームエンジンの「Unity」が利用されている。工業系プログラミング分野でも活用されており、高いポテンシャルと信頼性を持つ高度なゲームエンジンを採用したゲームなので安心してプレイできるぞ。
壮大なバトロワ計画を持つ期待の『Fantasy Battles』。今後の開発に期待が高まる作品だ。なおArea VRはユーザーからの率直な意見やフィードバックを募集中なので、本作をより楽しいゲームにしたいと考えている人は、早期アクセス版の本作をプレイして忌憚のない意見を発信してみよう。
【オススメポイント】 フルバージョンの発表が待たれる期待の新作!
Fantasy Battlesスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続必須 |
© 2019 Area VR.
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