『SteelDivision:Normandy44』は2017/05/23に公式サイトおよびSteamで発売された、その名前の通り「1944年のノルマンディー進攻」をテーマとしたRTSゲームだ。
本作は戦略マップ風のユーザーインターフェイスを採用していることが特徴だ。
臨場感のある戦場で部隊を操作するというよりも、より戦略的に全体の動きに気を配らなければならない。
上手く戦場を抽象化したゲームと言えるだろう。
第二次世界大戦のような戦争をテーマにしたRTSの戦略ゲームが好きな人にオススメのPCオンラインゲームだ!
操作する軍勢は国ではなく師団!
RTSでは普通、プレイヤーは操作する国家を選択し、国家に基づいた兵器や兵士を運用するものだが本作では国ではなく師団を選択するのだ。
師団とは軍隊における部隊の1単位で、中くらいの軍部隊と考えたら良いだろう。
この師団というのは英語で「Division」と書く。
タイトルの『SteelDivision:Normandy44』というのは日本語にすると「鉄の師団:1944ノルマンディー上陸作戦」といったところだろうか。
師団を選択して師団に所属する部隊で戦うわけなので、それぞれ扱える兵器の特徴が異なる。
ドイツの戦車師団であればやはり戦車が強く、アメリカの空挺師団なら優秀な飛行機を扱うことができるのだ。
こうした強みをどう生かし敵を打ち倒すかが勝負の境目となるだろう。
使える師団の数は豊富!
ゲーム中で使用できる師団を見てみよう。
※Armored、Armouredについては全て「装甲」と訳す。
アメリカ
101st Airborne:アメリカ軍所属の第101空挺師団、通称「叫ぶ鷹」。
2nd Infantry(American):アメリカの第2歩兵師団、盾にインディアンが描かれた特徴的なエンブレムをもつ。
3rd Armoured(American):アメリカの第3装甲師団、通称「サードハード」。
第2装甲師団のカウンターパート担当の重戦車部隊。
イギリス
6th Airborne:イギリスの第6空挺師団、1943-1948年の間に様々な作戦にて活躍。
1st Guards Armoured(British):イギリスの第1装甲師団、ノルマンディー上陸作戦で重要な役割を果たした師団。
15th Infantry(British/Scottish):スコットランドの第15歩兵師団。
・その他連合国3rd CanadianInfantry:カナダの第3歩兵師団、ノルマンディー上陸作戦では英国第2軍に編成された。
1st Polish Armored:ポーランドの第1装甲師団、ハサー(騎兵隊)のエンブレムをもつ。
2nd French Armored:フランスの第2装甲師団、パリの無血開城に尽力したルクレール将軍の指揮下にあった師団。
また、以下は全てドイツ軍の師団だ。
本作では敵国としてドイツ軍の師団の数が多くドイツ軍のマニアにとってはたまらないものがあるだろう。
12th SSPanzer'Hitlerjugend':第12SS装甲師団、下級兵士の多くが16歳以下で構成されたエリート青年集団。
21st Panzer:第21装甲師団、大戦初期から活躍したドイツにとっての有力な師団だが連合国にとっては大きな脅威だった。
Panzer Lehr:直訳すれば「戦車先生」となるエリートで構成された装甲師団。装備が充実していた。
116th Panzer'Windhund':「猟犬」の名を冠した第116装甲師団、ファレーズ・ポケットからの脱出を成功させた部隊の1つ。
352nd Infantry:第352師団、ノルマンディー上陸作戦では沿岸に障害物や地雷を設置するなど妨害工作を行った。
716th Infantry:第716師団、高齢者やウクライナを始めとした占領国の徴兵者が主な構成員。装備もボロボロ。
17th SSPanzergrenadier'GotzvonBerlichingen':武装SS師団の1つである機械化歩兵師団。中世ドイツに生きた鉄の義手をつけた騎士「ゴットフリード・フォン・ベルリヒンゲン」の名を冠す。
3rd Fallschirmjager Division:第3空挺師団、エリートで構成されていてMG42機関銃を愛用していた。
91st LuftlandeDivision:第91空挺強襲師団、ノルマンディー上陸作戦で大打撃を受けることになる。
これらの師団は全てノルマンディー上陸作戦に関与している。
それぞれの師団が連携を取り合い(もしくは連携に齟齬が生じ)ながらノルマンディーの地は戦場となった。
国ではなく師団単位だからこそ見えてくる戦場の風景というものもある。
本作を通して、こうした師団の歴史について調べてみるのも一興だろう。
生産できる兵種は8種類
本作では見下ろし型のマップを戦場としてコマのような部隊を進めて敵と争うことになる。
生産できるユニットは以下の8種類だ。
・RECO:偵察部隊
・INF:歩兵部隊
・TANK:戦車部隊
・SUP:補給や支援を行う部隊
・ANTI-TANK:対戦車部隊
・ANTI-AIR:対空部隊
・ARTY:自走砲や砲兵の部隊
・AIR:航空機部隊
これらのユニットを効率的に編成していくことになる。
そしてこの編成はゲームの中心的な要素となるだろう。
偵察、歩兵、戦車、対空など戦力と戦略をバランスよく、あらゆるリスクを検討して部隊を編成していく、あれこれ考え悩む時間も戦略ゲームの楽しい場面と言えるだろう。
リアル感よりゲーム性のストラテジー要素を重視!
こうしたゲームではリアル感や臨場感を出すために兵士の叫び声や銃声音が大きかったりする作品も存在するのだが、本作ではよりストラテジー寄りの作りとなっている。
グラフィックにおいてのリアルさは見ての通り綺麗そのものだ!
個人名を有する部隊員を操作するというよりは1つずつユニットを配置していくという感覚だ。
そのため冷静にゲームとしての楽しさを味わえるだろう。
あまり臨場感がありすぎると冷静さが無くなってしまうものだが、本作の臨場感はあくまで適度なものだ。
ストラテジーゲーム好きにとって相応しい作りと言えるかもしれない。
師団視点で楽しめる戦略ゲーム!
『SteelDivision』は師団という視点でノルマンディー上陸作戦を楽しむ事ができるリアルタイムストラテジーゲームだ。
師団というユニークな設定はミリタリーマニアやストラテジー、戦史好きにとっても新鮮なものとなるだろう。
実際にノルマンディー上陸作戦に参加した師団が登場するので気に入った師団について調べてみると面白いかもしれない。
師団の傾向やユニットの特徴を把握することでよりゲームが楽しめるようになるはずだ。
本作は知れば知るほど深みにハマまるゲームと言えるだろう。
スティールディビジョンスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7/8/10 (64bit) | Windows 7/8/10 (64bit) |
CPU | Intel Core i3-2100 | Intel Core i5-2300 |
メモリー | 3 GB RAM | 4 GB RAM |
グラフィックカード | GeForce GTS 450 | GeForce GTX 770 |
VRAM | 1 GB | 2 GB |
HDD空き容量 | 32 GB | 32 GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 | インターネット接続環境必須 |
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