『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』のタイトル画像

『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』は、2024/6/20からPCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで正式配信されている「Anegar Games」のPCゲームで、鎖に繋がれた状態のプレイヤー同士が最大4名で協力しながら「頂点」を目指してアクションを重ねていくおすすめの新作インディー系アクションゲームタイトル。

リアルなゲームグラフィックで再現された意味不明の世界、ひたすら上を目指しながら激ムズアクション要素にチャレンジしていく面白さ満点の世界観とゲームシステム、オンラインで一緒に集まったプレイヤー同士が時に力を合わせ、時に妨害し合いながら遊べるという抱腹絶倒のゲームプレイ要素が大きな特徴。

困難なアクションゲームに挑戦しながらクリアを目指すていくストイックなプレイ要素が好きな人、実況配信に向いているお手頃価格のインディーゲームタイトルを探している人、何時間でも一緒に遊ぶ時間を作れるPCゲーマーのフレンドがいる人、YouTubeなどのSNSにプレイ動画をアップしたいと考えている人におすすめの新作。

このゲームはココが魅力!
  • 物理系のおバカゲーム
  • 最大4名のCO-OP
  • お笑い要素満点

一蓮托生のアクションゲームが誕生

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで正式配信中の『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』は、地獄の深淵からひたすら「上」を目指して歩みを進めていくおすすめの新作PCゲーム。ソロプレイ以外に、最大4名のプレイヤーがオンラインで一緒になってプレイできる必見のアクションゲームタイトルだ。

本作が異彩を放つ点はその設定。作品は最近Steamで流行を見せている「不条理系」「激ムズゲーム」のジャンルに属するものだが、オンラインマルチプレイが可能という点で特別な存在となっている。1人で遊ぶよりも複数名のプレイヤーで遊んだほうが断然盛り上がるシステムを持っており、実況配信にも向いている作品と言える。

ストーリー的には「あって無い」ようなもので、地獄に来てしまった人間キャラクターが地上への復帰を目指しながら数々のロケーションを通過していくプレイ要素が大きな「肝」となっている。一般的に地獄は地上よりも下、地下にあると考えられているのでこういった設定になっているのであろうが、目の付け所が面白い。

地獄から地上を目指す新作

プレイにはアクションゲームのテクニックが大いに要求されることになるため、これまでに数々の難易度を持つゲームでその腕前と実力を発揮してきた人にはおすすめできる作品と言える。反対にゲームは下手だが、実況配信で盛り上がれる自信がある、という人にも向いている新作ゲームで、動画の出来栄えはかなり面白くなることだろう。

ゲームを開発・パブリッシングしているのは、インディーゲームデベロッパーのAnegar Gamesで、本作は彼らにとってSteamデビュー作となる期待のタイトル。ちなみにこのデベロッパーはSteamに新作情報を2作アップロードしているので、作風でファンになった人は彼らの次回作もウィッシュリストへ登録しておくと良いだろう。

Steamでは配信直後に2,018件ものユーザーレビューが寄せられており、その総評は「非常に好評」とかなり幸先の良い出だしを見せている。後述する「実況配信動画」との相性の良さが大きな要因と言えるだろうが、それ以上に単純にバカバカしい光景の数々を目にできるマルチプレイ向けの作品であり、そこが最も大きいはずだ。

ゲームの特徴

サードパーソンビューの視点を用いながら、自分の分身であるキャラクターを操作して「上」を目指して行動していくことがプレイヤーの使命。一定のリアリティーを持つゲームグラフィックが特徴となっており、地獄から徐々に変化していくロケーションを大いに楽しみながら、物理演算系のプレイ要素を大いに満喫できるはずだ。

マルチプレイ時にプレイヤー同士を結ぶ「鎖」が作品最大の魅力となっており、この鎖は単なる視覚上の存在ではなく、ゲーム内に作用する物理的な効果を持っている。まるで囚人のように腰に巻かれた鎖がプレイヤー同士の移動距離を制限し、時に相手に対して「お邪魔」なプレイをすることも可能にしてくれるので、面白さは満点だ。

この「相手を巻き込める」という鎖の設定にハマっているプレイヤーも多く、マルチプレイモードは笑いの連続が巻き起こっていくこと請け合い。素直にお互い協力しながらプレイを進めていくことも勿論自由だが、作者は明らかにマルチプレイ時にプレイヤー同士でふざけ合うシチュエーションを用意してくれているので、有効活用しよう。

一蓮托生のプレイが展開

ゲームには3種類の難易度が設定されている。一般的な「ノーマルモード」は、失敗すると奈落の底へと落下し、やり直しになるハードコアなモードだが、初心者モードでゲームを起動すると、大きな落下が起こった際に、それまでの「最高到達点」までテレポートすることが許されるようになる。上手く使い分けながら遊んでみよう。

ちなみにこういった措置が取られているのは、実際のプレイ時間がクリアまで非常に長いため。本作は軽く1時間以上のプレイ時間を要する作風になっているため、「最初からのやり直しはキツイ」と思う人も出てくるはず。そんな人には最小限のペナルティーで済む「初心者モード」が断然おすすめだ。

3つ目のゲームモードである「ラバ」は、海外のプレイヤーであればピンとくるモード。ラバとは「Lava (溶岩)」のことで、このモードを選択するとじわじわと下から溶岩がせり上がってくるので、一定時間内にロケーションを突破していかないとゲームオーバーになってしまう。上級者向けの超ハードコアなゲームモードだ。

海外の人はよくジョークで「Floor is Lava (床が溶岩)」という言葉を発することがあるが、本モードはそんなカルチャー要素を踏まえたゲームモードと言える。日本人にはあまり馴染みがない言葉だが、そういったジョークをゲームシステムに組み込んでしまう点に、インディーゲームデベロッパーらしい自由な製作姿勢も窺える。

さらにゲームには「リーダーボード」システムが実装されており、世界のプレイヤーとクリアタイムのランキングを競い合うことも可能。ランキングはプレイ人数やモード選択に応じて算出されるので、自分が本気で挑んだ際に世界のプレイヤーとどれだけ渡り合えるかを確認できて面白い。最速タイムでのクリアも目指していこう。

ほぼワンコイン価格で買える新作

Steamでの販売価格は580円と非常に安価。ほぼワンコイン価格でゲットできるお手軽な値段設定も光る新作ゲームで、今ならリリース記念セール価格となる10%OFFの522円で購入できる。この価格は2024/6/27までの期間限定価格となっているので、少しでも安くゲームを手に入れたい人は、今のうちに製品を手に入れてしまおう。

多彩なロケーション

インターフェースは英語一択で、残念ながら日本語インターフェース環境は非搭載となっている。ただしゲームに直接的な影響を及ぼすテキストは僅かなので、基礎的な英語読解力を持っていれば雰囲気でプレイできるはず。マルチプレイモード搭載という利点を活かし、英語がわかるフレンドと一緒にプレイを進めるのもアリだ。

システム要件

『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』のシステム要件は中程度。推奨要件で提示されているグラフィックボードはNVIDIAのRTX 3060クラスとなっており、CPUの推奨モデルはIntelのi5-10400クラス、メインメモリの推奨搭載量は16GBだ。ミドルスペック帯のゲーミングPCがあれば安全圏と言えるアクションゲームだぞ。

地獄の光景

インストールサイズは6GBと非常にコンパクト。価格帯もさることながら、容量の面でも軽さが際立つ作品であり、幅広いPC環境のプレイヤーが参戦できるタイトルに仕上がっている。オンラインマルチプレイで遊ぶことを前提に考えている人は、インターネット回線の通信速度を気にしておくと良いだろう。

地獄からひたすら「上」を目指してアクション要素を進めていくおすすめの新作PCゲーム『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』は、現在Steamストアで好評配信中。ユーザー評価も高いタイトルであり、激ムズゲームをマルチプレイでシェアできるという点で画期的な新作アクションゲームとなっている。

【おすすめポイント】面白さ満点のアクションゲーム!

ゲームプレイの流れ

最初に登場するホーム画面には「プレイ」「セッティング」「やめる」の選択肢があり、記録保持者を確認できる「リーダーボード」セクションにもアクセスできる。ちなみに作品は前述の通り日本語インターフェースに非対応になるため、表示される文字は全て英語オンリーだが、簡単な言語なので特に問題はないはずだ。

プレイを選ぶとキャラクター選択画面が登場。マルチプレイを行う場合にはここがロビー画面になり、参加している最大4名のプレイヤーがそれぞれ自分が操作するキャラクターを選んでいく仕組みだ。妙に格好良い外見かつ真剣な眼差しをしているキャラクター揃いだが、これから始まるゲーム性とアンバランスで中々面白い。

ファンタジーRPG作品に登場しそうな地獄の底や、どこかのアセットを組み合わせたかのような(失礼)景色まで様々なロケーションが登場する世界で「ひたすら頂上を目指す」のがプレイヤーの役目。物理演算が適度に効いているワールドで操作キャラクターを上手く動かしながら、果てしない「上への旅路」に挑戦していこう。

ゲームのマップ

キャラクターの基本操作は、走る、ジャンプする、掴まって登るなどのシンプルなもの。マルチプレイ時にはこれに加えて鎖で繋がった仲間プレイヤーを「引っ張る」という動作が入る。相手プレイヤーとの息が合っていない時、引っ張る動作で先に進むのを牽制することができる点が特徴で、このアクションは他にも流用可能だ。

ゲームを実況配信して「面白い場面」を生み出したいと考えている人は、あえて人の邪魔になるように引っ張る動作でブレーキをかけてみると良いだろう。あまりに連発すると友情にヒビが入る可能性もあるが、こういった「おバカゲーム」は予測不可能な出来事が起こってこそ輝きを増していく。ふざけることは非常に大切な要素だ。

本作のステージには空中に浮遊しているオブジェクトも多数登場し、足を踏み外すと取り返しのつかないことになることも。プレイ視点はカメラの見晴らしが良い「サードパーソンビュー」になっているので、ジャンプする前にカメラを動かしながら「高低差」をきちんとチェックしておこう。失敗しない心構えも必要になる作品だぞ。

マルチプレイ対応

これまでにSteamでリリースされてきた「難解なアクション要素を持つインディーゲームタイトル」は「ソロプレイ向け」の作品が多かったが、本作は最大4名のマルチプレイをウリにしているゲームなので、もし実況配信を考えているのであれば必ずマルチプレイで遊びたいところ。ソロとは違って面白さが格段に向上するはずだ。

ゲームバランスに関してもマルチプレイありきで作り込まれているので、数々の難所を力を合わせて(時に足を引っ張りあいながら)クリアしていくプレイがどんどん面白くなっていくはず。ただしプレイヤーの力量に左右される部分ではあるが、ゲーム全体を通してプレイを続けると「分」ではなく「時間」単位でタイムが過ぎていくことになる。

一般的にゲームのプレイ動画は実況配信以外で長尺ものが敬遠される傾向があるため、初見では軽く1時間以上プレイ時間を費やすことになる本作のようなゲームは、配信方法を考え出す必要がある。またマルチプレイで一緒に遊ぶユーザーにも、事前に時間がかかることを伝えてから参加してもらうほうが親切だ。万全の状態で挑もう。

ユニークなステージ

それにしても本作の世界はかなり「クレイジー」で、プレイ中には謎のビークルを運転する場面も登場し、カオスな世界観にも拍車がかかる。インディーゲームデベロッパーの作品らしい「何でもアリ」の設定が滑稽な新作アクションゲームタイトルで、仲間プレイヤーと一緒に抱腹絶倒しながらプレイを楽しめることだろう。

この面白さの一端を担っているのが、妙にリアルなゲームグラフィックで、真面目は顔をした人間キャラクターたちが必死にアクションの連続を行いながら頂点を目指していくプレイ要素が非常にシュールな描写になっている。これには恐らく伝説の激ムズゲーム『Getting Over It with Bennett Foddy』の影響があるはずだ。

ステージが進んでいくと、地獄の光景から180度様変わりしたロケーションも登場。建設中の高層ビルの上を歩いていくという恐怖感満点のシーンも登場するため、高い所が苦手だという人は注意。そもそも本作は高所へと上っていく世界観を持つアクションゲームなので、高所恐怖症のプレイヤーは決して手を出してはいけない。

プレイ画面

ちなみにプレイ画面のインターフェース左上には、これまでに登ってきた高さとプレイ時間の総計が表示される。思わず夢中になってしまい、プレイ時間が経つのを忘れてしまった人は、この部分を見てどれだけの労力が費やされてきたのか確かめてみよう。基本おバカなゲームではあるが、クリアするためには絶え間ない努力が必要だ。

最初は和気あいあいとプレイを進めてきた仲間プレイヤーも、プレイ時間が2時間近くにもなると疲労を見せてくるはず。ボイスチャットで励まし合いながら登頂をひたすら目指し、一緒にゴールするという大いなる達成感を味わってみよう。このゲームで一緒になって努力を重ねてきた思い出は、一生の宝になっていくはずだ。

オンライン協力プレイの面白さを存分に味わえる『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』は、そのプレイ時間の長さから、上手く扱わないと大切な友人を無くしかねないタイトルとも言える。「こんなのに付き合ってられるか!」という捨て台詞をもらってしまわないためにも、時間の管理には十分に気をつけていこう。

【おすすめポイント】仲良く遊ぼう!

総評:時代は配信向けのゲームに突入

今のゲーム制作者は、確実にSNSでの「実況配信」を意識していると思う。これには個人のインディーゲームデベロッパーや大手企業も含まれ、積極的にプレイ画面が面白くなるような工夫をしている人々には、やはりインディーゲームデベロッパーが多い。配信でゲームがバズることは、これ以上ない宣伝効果に繋がっていくからだ。

ゲームのプレイ動画がYouTubeを筆頭に広く出回りはじめたのは、ここ最近になってからだと考えられる。一般人でも動画の編集と配信を行う敷居が低くなり、またPCのスペック向上が複雑な同時処理を可能にした点がターニングポイントと言えるが、当初はこのジャンルに対してこれほどまでの熱量が生まれるとは思わなかった。

筆者が他人のゲームを見ていたのは主にゲームセンターであり、プレイしている人の背後に「邪魔にならないように」立ちながら、上手な人はこんなことができるんだ、ということを子供ながらに心に刻んだ記憶がある。そのプレイスタイルを再度ゲームに挑戦する際に取り入れて難関を突破していったことは、非常に懐かしい思い出だ。

建造物

筆者が幼少期にはオンライン環境が存在していなかったので、全くの他人がゲームで遊ぶのを見るのはゲームセンターもしくは玩具店の遊戯場などに限られていた。その後時代が進み、爆発的にインターネット環境が発展を遂げていくと、自分のPCから他人のプレイを見ることができる環境も整備されていくことになる。

そして現在、動画投稿サイトには無数の配信者たちが自分の実況動画を投稿する現象が起こっており、中には動画配信だけで生活していけるだけのYouTuber、VTuberも登場してきた。ゲームセンターで自分の技を披露していた時代とは隔世の感があり、中々に印象深いムーブメントが巻き起こっているなと感じられる。時代の変化だ。

実況配信動画の面白さは、プレイする人の「人格」にあると言っても過言ではない。プレイ中に思わず漏れ聞こえる言葉の「ワードセンス」が視聴者を惹き付ける大きな要素であり、そこで配信者の引き出しが多いほど幅広い年代層のファンが付く傾向がある。ただし特定の年齢層や趣味を意識した配信者の場合には、この限りではない。

4名のマルチプレイ

特定の年齢層を意識している配信者には若年層が多く、彼らは「ノリ」でプレイを進めていく。これらの動画を何本か見たことがあるが、中にはゲーム設定について全くわかっていなかったり、誤った解釈で語っている人物もいた。ただしそれでも大方の視聴者層には影響がなく、彼らはそんな動画配信を十分に楽しんでいるように感じた。

ゲームの実況配信は敷居が低く、このジャンルへ参加することに「資格」は一切不要。PCゲームの場合にはそれなりのスペックを持つゲーミングPCとセッドセット、通信環境を持っていれば良く、後は動画編集ソフトに多少の金額を投じれば、誰でも配信を行って視聴者に自分のゲームプレイを観てもらうことができる。便利な時代だ。

そんな実況配信動画の優れた点は、配信直後のゲーム作品が持つ内容について「実際のプレイ動画」で分かりやすく判断できる点にあり、ゲームを買おうか悩んでいる人には良い判断材料になっていく。その一方で「ネタバレ」が起こることもあるため、メーカーによっては慎重な姿勢を持って配信許可を出していることも多い。

高所が登場

バズるレベルにまで到達する実況動画には「最速クリア系」「有名人がゲームで遊ぶ系」「インフルエンサーがゲームをプレイしてみた系」「バグを面白く利用する系」「誰も発見しなかった要素を考察していく系」など多彩な種類が存在しており、視聴者の目的に応じて最適なチャンネルを探し出すことも容易になっている。

最もホットなのはやはり新作ゲームのプレイ動画であり、そのゲーム内容が「おバカゲーム」であるほど、実況動画の需要も大きく高まっていく。これとは正反対のベクトルに「ホラーゲーム実況」も存在しているが、これは一転するとお笑い要素も生まれることがあるため、実は双璧のようなジャンルではないかと個人的に考察している。

さて、それではゲームをゼロから生み出す際、開発者はこれらのムーブメントを意識しているのだろうか。その答えは「内容による」であり、例えば明確なクリア場面が存在していない昨今のMMORPGなどは、動画のネタとしては非常に弱いため、開発者は本来の「ゲームを面白くする」ことだけに注力していけば問題ないはずだ。

実況配信に向いている作品

その一方、アクションゲームやホラーゲームなどを開発する事を考える人は、現在熱狂的なファンも多い同ジャンルの実況動画配信を否応なく意識する状況へと追い込まれていく。「このゲームを動画で見た場合に面白さが伝わるのか」という「映え」を考慮する状況が無意識レベルでも起こり、作風へ影響を与えていくことになる。

そんなムーブメントを最大限に活用できるのが、個人の裁量によっていくらでも作品の方向性を変化できるインディーゲームデベロッパーであり、彼らの多くはSNSでの発信に長けている。つまり最初から「実況配信ありき」でゲームを作る環境が容易で、ある程度配信に向いている方向性でゲームを制作することができるのだ。

本作『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』は、まさにそんな条件下と環境下で生み出された作品であり、案の定配信サービス開始直後から多くのゲーム動画投稿者たちが本作を狙ってプレイをスタートしている。ランダムにおもしろ要素が巻き起こっていく本作のスタイルを「美味しい」と思わない実況者はいないだろう。

ゲームの実況配信というのは、直接的にゲーム文化に寄与していく可能性を秘めている。動画がバズったことで企業やデベロッパーは「作品を無料で宣伝してもらえる」大きな機会を得ることになり、その相乗効果は計り知れないインパクトを及ぼす。今やれっきとした「マーケティング手段」として活用できる手法と言えるだろう。

とあるゲームを実況配信動画で見て、その後製品に興味をいだいて購入に至る例は後を絶たない。これはマンネリ化が進んでいるゲーム業界にとっては千載一遇の好機であり、これを見逃すことは現実から目を背けていることに他ならない。現在は新作ゲームのプレイ動画がまず独り歩きをして、その後にユーザーが付いてくる流れだ。

この例に当てはまらないのは、誰もが知っている人気ゲームシリーズの最新作だけであり、そういったタイトルは実況配信に頼らずとも予約購入してもらえる特権がある。ただし現在は無数のゲームが日々生み出されており、ゲーマーはその1つ1つについて知識のアップデートが追いつかない。そんな時に彼らは動画を活用するのだ。

昔は製品パッケージの挿絵や雰囲気だけでゲームを購入する「ジャケ買い」というギャンブル要素の高いことにチャレンジするユーザーも多かったが、現在ゲームユーザーはかなり財布の紐が固くなっており、またインターネットが普及したことに伴う「我慢することの短さ」も追い打ちをかけて、知らない製品を即断で購入できない。

新作ゲームの話が出た際にまず話題に登るのは「このゲームはどんな感じ?」であり、それを手っ取り早く知るための手段がゲームの実況配信、というわけだ。大手のゲーム企業の中には、あえてインフルエンサーに先行プレイを依頼し、ゲームの内容を幅広く知ってもらうための手段として活用しているところも出てきている。

その昔は内容が分からないままに発売されてきたことも多いゲームだが、それはそれでミステリアスな雰囲気があって良かったと思う。買ってみて「こんなはずじゃなかった」と後悔するユーザーも星の数ほどいたことだろうが、昔のゲーム業界には良い意味で「ロマン」があり、みんなこの流れに乗って文化を楽しんでいたと思う。

ところが昨今は「情報をいち早く知る」ことに圧倒的な精力を注ぐ若者ユーザーが増え、まるでゲームに関して知らないことが恥であるかのようにネット上で情報を収集する。こうなるとゲームは発売日までに神秘的な佇まいを維持することが困難になり、肝心の配信日にはあらかたの流れを購入していない人まで把握できる状況になる。

例外的にアメリカのゲーム企業「ロックスターゲームス」は秘密主義を押し通しているが、こういった例は非常に稀であり、また彼らが生み出すゲーム作品には駄作が一切存在しないことから、これは「自信の現れ」と見ることもできるだろう。ゲームの内容に完全な自信を持っているのであれば、余計なことはしないほうが無難だ。

それではロックスターゲームスほどの地位と名誉を確立していないゲーム企業やデベロッパーは、自社の作品をどのように浸透させていったらよいのだろうか。ゲーム紹介サイトへ採り上げてもらうのも常套手段だが、現在ユーザーの目は実況動画のほうへと大きく傾いている。そんな場合には、根本から何かを変える以外に手段はない。

そういったわけで、現在先見の明を持つ企業やデベロッパーの多くは、実況配信動画で取り上げてもらうことに腐心している。無論ゲームシステムの面でも動画で面白くなるような仕掛けを施し、視聴者が面白がってくれるようなキャッチーなシーンも盛り込んでいくことになるだろう。これが今後のゲーム業界には有効な手段だ。

上記の意見は筆者の個人的な見解であり、これが正解ということはない。ただしインディーゲームの新作で無名から一気に飛躍的な知名度を獲得したゲームの多くは「SNS」で取り上げられている作品で、広告一辺倒になっているゲームよりも遥かに多くの売上を獲得している印象を受ける。この動向は今後も続くことになるはずだ。

『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』はその点ですべての要素を満たした新作インディーゲームタイトルであり、この作品は実況動画配信をきっかけに日本でも大きく売上を伸ばしていくだろう。やや「狙っている感覚」も窺えるが、もしそうだとしたらこのインディーゲームデベロッパーは非常に「商才」があるといえる。

世界的なゲーム業界のトレンドにしっかりと対応する内容を誇るおすすめの新作アクションゲーム『Chained Together (チェインド・トゥギャザー)』は、現在Steamストアで好評配信中だ。

【おすすめポイント】実況配信にピッタリな新作!

チェインド・トゥギャザースペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10(64bit) Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i5-4460 Intel Core i7-9700K
メモリー 8GB 16GB
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 760 NVIDIA GeForce GTX 1060
VRAM 2GB 6GB
HDD空き容量 30GB 30GB
DirectX DirectX 11 DirectX 12
備考

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