『Bodycam (ボディカム)』は、2024/6/8からSteamで「早期アクセス版」が配信されている開発・パブリッシング「Reissad Studio」のPC向けゲームで、身体に装着する「ボディカメラ視点」風の映像を見ながら緊迫感溢れるオンラインPvPを体験できる新作アクションFPS。
魚眼レンズ風に調整された視点で映し出されるリアリティー満点のプレイ画面、一瞬の油断がゲームオーバーに繋がる緊張感満点のプレイ要素、オンラインでフレンドや世界のプレイヤーと一緒にシューティングの腕前を振るえるやりこみ要素満点のゲームシステムが大きな特徴。
ミリタリー系の世界観を持つシューティングゲームをプレイすることが好きな人、リアリティー満点のプレイ画面を体験できる海外ゲームを探している人、早期アクセスタイトルをプレイしながら自分の意見やフィードバック、不具合報告を行っていきたい人におすすめの新作。
- ボディカム視点を体験
- 若き開発者が送る新作
- ユニークなモードもアリ
ボディカム視点で遊べる新作FPS
現在Steamで早期アクセス版が配信中の『Bodycam (ボディカム)』は、ゲームタイトルが示している通り、プレイヤーが身体に装着した「ボディカメラ視点」の映像を見ながら迫力満点のアクションシューティング要素を体験できるおすすめの新作。配信開始前から話題を呼んでいたPCゲーム作品だ。
プレイヤーはリアルなマップ内へと降り立ちながら、没入感の高いファーストパーソンビューでプレイを進め、デスマッチやチームデスマッチなどのモードに挑戦してオンラインPvPを楽しめる。ミリタリー系アクションシューティングゲームで腕前を培ってきた人には断然おすすめできるアクションFPSだ。
リリースと同時にストアには1,292件に及ぶユーザーレビューが挙がっており、その総評は「賛否両論」となっている。SteamでアクションFPSをプレイするユーザーは概ね辛口なことで知られており、些細な点でクレームを付ける人も多いが、この評価の総評にはそういったユーザーの低評価レビューも含まれている。
不満点を挙げるユーザーの多くに共通しているのが、早期アクセス版固有の不具合やバグについてだが、これはある意味「当たり前」の話であり、この不具合を開発者が修正するためにユーザーのフィードバックが必要になってくる。早期アクセス版の意味を確実に理解してから製品購入を検討するとストレスがないだろう。
ところで本作最大の特徴でもある「ボディカム視点」とはどのようなもので、そもそもボディカムとはどのようなカメラなのかについて触れておく必要があると感じたので、下記にそのあらましを記述させていただいた。ボディカムについて十分に知っている、という人は、直下のセクションを飛ばして本文を読み続けて欲しい。
ボディカムについて
「ボディカム」という省略語で呼ばれることも多いボディカメラは、撮影用カメラの進化と発展に伴って生み出されてきたデバイスで、一般的によく知られているのは海外の警察官が装着しているものだろう。YouTubeなどにはこのボディカメラで撮影された映像も多く出回っており、緊迫感溢れるやり取りを見ることができる。
ボディカムの必要性は、外部の人間に現場で起こっている状況を実況中継する役割以外に、警察官が適切な段階を経て発砲や拘束を行っているかを見極めていく「監視」の要素がある。もし不当な行為を行った警察官がいれば、その様子は全てボディカムによって記録されているため、裁判が起こった際に重要な証拠物件になる。
ボディカムには頭部に装着するのもや、胸部のあたりに装着するものなどのバリエーションがあり、GPSによる位置測定やライブストリーミング機能などを有しているモデルも存在する。最初に警察官に対してボディカムを導入したのは2005年頃のイギリスで、その後欧米諸国へと波及していった。現在では透明性確保の最適手段だ。
無論市民が手放しでこのボディカム映像を歓迎してるわけではなく、個人のプライバシー保護の観点からも疑問を呈されていることが多い。ただし現場で「何が起こったか」を雄弁に記録する手段としては変えが効かない存在でもあり、悪事や失態を働いた警察官が「偽証」出来ないという点でも優位性が非常に高い。
アメリカにおけるボディカムの維持費は年間数百万ドルと言われており、かなりの金額を投じて現状を維持している格好になるが、白人種と黒人種の犯罪における根深い人種偏見と対立を未然に防ぐという目的でも存在意義のあるデバイスであり、この制度と仕組みがなくなることは(代替手段が出るまで)ないだろう。
ボディカムで撮影された犯罪者と警察官の交戦シーンは非常に生々しく、瞬時に生命が失われる「銃社会」の課題をまざまざと見せつけてくれる。一見一般市民そのものに見える女性が急に銃を取り出して警察官に向かって発砲するショッキングなシーンもあり、「人は見た目によらない」という恐ろしさを実感できるはずだ。
筆者も一時期このボディカム映像を流しているYouTubeチャンネルを視聴していたことがあるが、日本とは異なる逮捕への流れがよくわかり、アメリカという多民族国家が抱えている問題点が浮き彫りにされている点も非常に興味深かった。ただしあまりにもショッキングなシーンが多いため、精神的な負担から現在はこの映像を見ていない。
ゲームの魅力
そんなボディカム映像をゲーム作品の中に大々的に組み込んだ本作『Bodycam (ボディカム)』は、予告映像が出回った段階から熱心なアクションFPSファンの関心を大いに惹いていた。ボディカム映像特有の「魚眼レンズ」風プレイ画面には生々しいリアリティーがあり、実際に現場へ赴いているような雰囲気を持っていたからだ。
2024年5月の段階ではSteamユーザーが本作をウィッシュリストに登録した数が100万に及び、このプロジェクトに対する期待値の高さが話題に登ったこともある。「これまでにありそうでなかった視点」で遊べるアクションシューティングゲームに対して、世界中のFPSゲームファンが大挙して反応を示したという好事例だ。
ゲームを開発しているのは、若きメンバーで構成されているインディーゲームスタジオの「Reissad Studio」で、本作は彼らにとってのデビュー作となるゲームタイトル。フランスに拠点を構えている彼らは、ゲームの公式サイトを始め、各種のSNSも運営しているので、開発進捗や新情報が知りたい人は、これらをフォローしておこう。
また、彼らは公式サイト上で無料登録できるメンバー「クルー」を募集している。公式サイト上からメールアドレスで登録を行うことで、最新ニュースやアラート、イベント関連の情報が入手できるほか、限定コンテンツやスキン等に関する情報もいち早く獲得できる。若者らしいSNSの使い方でファンを増やしているおすすめの新作ゲームだ。
実際に本作の開発を手掛けているのは、フランスに在住している17歳と20歳のメンバーであり、小規模な人数で世界中に話題を呼ぶインディーゲームを生み出せることを証明してくれている。今後ゲーム開発者としての人生を歩みたいと考えている人にもおすすめできる新作で、この作品を通じて得るものも非常に多いだろう。
ゲームの開発には、次世代の3DCGツールである「Unreal Engine 5」が用いられており、臨場感満点のゲーム映像とスムーズなモーションを同時に獲得している。Epic Gamesが提供しているこのツールは誰もがアクセスできる映像制作用プログラムであり、個人開発者であってもAAAタイトルクラスの映像美を得られる点が特徴だ。
ビジュアル面ではQuixel Bridge の Megascan を使用したフォトリアリスティックなビジュアル要素を備えた次世代テクノロジーを活用しており、これが多くのユーザーを惹きつける魅力となっている。マップ内で空気感も感じられるほどのリアリティーを念頭に掲げながら開発が進められている作品で、圧倒的な描画に酔いしれることだろう。
そういった意味で本作は個人、あるいは小規模なインディーゲームデベロッパーであっても、大手パブリッシャーに引けを取らないクオリティーのグラフィック描画を獲得できる好事例としても格好の材料になり得る作品であり、後進へ力強いメッセージを無言で発しているようにも感じられる。今やゲーム開発に不可能はほぼ無いのだ。
早期アクセス版の現状とロードマップ
現在ゲームではデスマッチやチームデスマッチに分かれるオンラインPvPモードを利用できるほか、競技色の濃い「ボディボムモード」も実装。オンラインで自分の腕前を存分に発揮できる環境が整っており、スリリングな対人戦の魅力にハマること請け合いだ。普段仲良くしているフレンドユーザーが多い人にもおすすめの新作だぞ。
具体的にデスマッチでは最大10名のプレイヤーが一緒に遊びながら「最後の1人」を決めることが可能で、チームデスマッチでは5名1チームに分かれて最大10名が共闘・対戦要素でプレイを楽しめる。ユニークなボディボムモードに関しても5vs5形式でデスマッチと同じ人数配分だ。正式版ではさらなるモードの追加も計画されているぞ。
現段階でゲームに登場する武器やアイテムはショットガン、サブマシンガン、フラッシュバン、手榴弾などの一般的なものだが、利用できる武器類に関してはアップデートによって随時追加されていく予定。ゲーム内でプレイを有利に進められる武器の販売は行わない意向で、Pay to Win要素とは無縁のゲームになっていく見込みだ。
登場するマップはインダストリアルな建造物に加えて、射撃訓練場やエアソフトフィールド、森林などに分かれており、ミリタリー系アクションFPS作品らしい環境が整っていると言える。マップの設計に関してはチーム戦術を発揮できるようなデザインで作られているそうなので、各マップの特性を理解しながら戦いを進めていこう。
前述の通り、本作は2名体制で開発が進められている作品なので、作業に劇的な進捗は起こらない可能性が高いが、一応公式サイトには箇条書きながら『Bodycam (ボディカム)』のロードマップが掲載されている。最初はゲームシステムの調整を専ら行いながら、時間が経つにつれて具体的な肉付けを行っていく予定なので、一度見てみよう。
このロードマップによると、第2四半期でのアップデート内容にはバグフィックスやパフォーマンスの調整、各種のアップグレードやアンチチート機能の改善が含まれ、その中にマップの追加という項目も見受けられる。アクションFPS作品、特にPC向けのゲームではチート行為が横行しているため、これは嬉しい宣言と言えるだろう。
第3四半期においては、武器の追加やキャラクターカスタマイズ向けスキンの実装、さらなるマップの追加と「ゾンビモード」の実装が予定されており、NVIDIAの描画技術「DLSS」への対応も謳われている。この期間には受けたフィードバックを参考にしたリクエストも搭載していく予定になっているので、意見を発することは極めて重要だ。
第4四半期に入ると、新たなゲームモードの実装に加え、マップやフォトモードの追加、多言語対応などが行われていく見込み。現時点で本作は英語インターフェースのみのゲーム作品になっているが、開発が進むと日本語インターフェース環境がサポートされる可能性もある。翻訳のボランティアは大いに歓迎されることだろう。
少人数体制で開発が進められている作品でありながら、確固としたロードマップを提示している点が作品もう一つの魅力であり、2名の若きデベロッパーは本作を正式バージョンにまで持っていくことに対して非常に意欲的だ。多くのインディーゲームが未完成のままで放置されていることも少なくない昨今、これは見習いたい姿勢だ。
ただしその野心はかなりのもので、Steamストア上では本作が今後数年間は「早期アクセス版」のままであることが宣告されている。開発者いわく完成バージョンは早期アクセス版タイトルの内容とは全く異なる仕上がりになる予定であり、現在よりも機能的かつ没入感を高める内容へとシフトしていくらしい。今後が非常に楽しみだ。
リリース記念セール価格で販売中
Steamストアでの販売価格は3,900円で、現在はリリース記念セール価格となる10%OFFの3,510円で購入できる。ちなみにこの早期アクセス価格は、開発者が満足できる状態で正式バージョンをリリースした際に値上がりする可能性が示唆されているので、少しでも安くゲームを購入しようと考えている人は急いでゲットしよう。
作品はオンライン対戦専用タイトルであり、ソロプレイは不可。現時点では汎用コントローラーを用いたプレイにも公式には対応しておらず、またValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」との互換性も発表されていない。解除できるSteam実績も現時点ではゼロとやや淋しい内容ではあるが、今後のアップデートに期待していこう。
PCへのシステム要件は中程度。推奨要件で提示されているグラフィックボードはRX 6600XTもしくはRTX 3060クラスとなっているため、現行のミドルスペック帯に属するゲーミングPCが安全圏と言える。ただしフルHD以上、WQHDや4Kモニターをネイティブ解像度で使っている人は、さらに高性能なパーツが必要になるだろう。
CPUの推奨モデルはRyzen 7 3800Xもしくはi7-10700Kクラスのプロセッサーで、メインメモリの推奨搭載量は16GBとなっている。インストールサイズは50GBと中規模なサイズだが、これは今後のアップデートによって肥大化する可能性があるため、予めストレージには余裕を持っておいたほうが精神的にも楽になるはずだ。
身体に装着する「ボディカメラ視点」風の映像を見ながら緊迫感溢れるオンラインPvPを体験できる新作ミリタリー系アクションFPSゲーム『Bodycam (ボディカム)』は「早期アクセス版」として配信中。世界的な注目度が非常に高いゲームタイトルで、今後の発展と人気度の上昇にも期待が寄せられている。
【おすすめポイント】新感覚のFPSがここに誕生!
総評:FPS固有のモラルの低さに耐えられるか
※本項目で書かれている所感は全て筆者の個人的な意見と思いであり、それが正解である保証はない。またこの項目を用いて特定の企業や人物を貶める意図は全くないので、あくまで「参考意見」程度に見ていただけると幸いだ。
視点を「ボディカム」に定めて開発が進められている『Bodycam (ボディカム)』は、新たなアクションFPSの表現方法として世界的な話題を集めているタイトルであり、現在も多くのユーザーが参戦してプレイを楽しんでいる。ただその一方で気になるのは、ゲームプレイ人口の増加に従って必ず発生してくる「モラルの低下」だ。
近年はインターネットの普及によって多くの人々が気軽にオンラインゲームを楽しめるようになっているが、そうした中でプレイヤー同士がチャットを使って喧嘩したり、他人に対して暴言を吐いたりといった事例も数多く生まれる結果になっていった。最近はこれらの行為を行うユーザー層の年齢低下も指摘されており、事態はかなり深刻だ。
ゲームを提供する企業にとってもこれは由々しき問題であり、事前対策として一定以上の年齢のユーザーのみがプレイできることを明記するレーティングの導入、そして実際に問題行為を行ったプレイヤーを被害者が報告できるシステムの導入などを行っているが、根本的な解決にまでは至っていない。その母数が多すぎることが原因だ。
そしてこの「プレイヤーのモラルの低下」は特に本作のようなアクションFPSで顕著であり、不特定のプレイヤーが参戦できる仕組みを持つオンラインゲームが温床になっている。自分の個人情報を相手に知られることがない状況で、これまでに遭ったこともない他人へ心無い言葉を吐き出していく光景は、まさに「見るに耐えない」ものだ。
『Bodycam (ボディカム)』でも早速こうした「低モラル」なプレイヤーが報告されており、ボイスチャットを使った暴言の数々や、不正ソフトウェアを持ち込んだチート行為に関して声が挙がっている。ここからはプレイヤーの精神面に打撃を与える「暴言」と、世界的に問題視されている「チート行為」についてそれぞれ見ていくことにする。
プレイヤーの暴言について
ゲームをプレイする際のマナーやモラルを一切無視した「暴言」は、主に匿名でプレイに参加できることが大きな要因と見られている。暴言を吐かれた側からは相手の素性が見えないため、そうした意味でも現実世界とは異なる精神的なダメージが蓄積されていくことが多い。相手を貶める行為はやってはいけないことで、糾弾されるべきだ。
具体的にはアクションFPSの場合、初心者ユーザーが思ったような戦績を残せない場合に上級者が嘲笑う構図や、負けた際に偏見や蔑視の言葉を用いた捨て台詞を放つ構図、またそもそも真剣にプレイするつもりがなく、荒らし行為として暴言や不規則な言動を取っていくことがあり、一緒にマッチングしたユーザーに強い不快感を残す。
オンラインゲームにおいてこれらの「迷惑行為」を行うプレイヤーが登場した歴史は古いと目されているが、ゲームを提供している各企業または運営によって対応が全く異なるため、学術的に調べ上げていくことが難しい側面もあり、新たなモラルの低下が常に発生している悪循環に陥っている。根本を調べて改善していく取り組みが必須だ。
では、プレイ中に暴言を吐いて相手に見えるような形で害を及ぼすプレイヤーには、どのような精神傾向があるのだろうか。1つには「ゲームに夢中になるあまりカッとしてつい発言してしまった」という「怒りの感情」があると思われるが、これはどんなゲームでも起こり得る現象で、多くの人たちが比較的低年齢から体験していることだ。
筆者も小学生の頃に友だちと一緒に家庭用のゲームを遊んでいた際、自分のプレイが上手くいかずにカッとしてリセットボタンに手を伸ばすという「凶行」に及んだことがある。これは今にして思うと「相手への思いやりに欠ける」「自分本位」な行為で、一緒に遊んでくれた友人には本当に気の毒なことをしてしまったと思う。
例えそれがゲームのような「遊び」であっても、プレイに集中することで人間には普段の冷静な精神力や思考能力が失われることがあり、自分が上手くプレイできないストレスがいろいろな形で現出していく。ゲームセンターで突然叫びだしたり、所謂「台パン」行為をする人も見てきたが、これらはまさにこんなケースであろう。
オンラインゲームの登場によって、カッとした際のストレスの「はけ口」は微妙に変化してきた。現実世界で物に当たる、人に当たるという「怒りの発現」はテキストやボイスチャットに向けられるようになり(無論見えないところで物を壊している人もいるだろうが)、対戦している人物にオンラインで「怒り」がぶつけられる事態になっている。
一緒に遊んでいる人物が自分がよく知っている親しい友人や家族であるならまだしも、ハンドルネームしか分からない「正体不明・年齢不詳」の人間である場合、一方的に罵られて良い気分がする人はまず存在しないはずで、そこに匿名ならではの「卑怯さ」も垣間見える。安全な場所から相手に対して小石を投げつける陰湿な行為だ。
筆者が気になっているのは、成人した人間だけではなく、これらの暴言行為を小学生などの低年齢ユーザーが行っている点。前述の通り筆者自身も幼少の頃にゲームに起因するストレスや怒りを感じていたが、その時代にはオンラインゲームが存在していなかったため、見ず知らずの人に対して暴言を吐くことは不可能であった。
現在は精神的に成熟していない子供が気軽にオンライン環境へ接続できる状況が整ってしまっているので、昔であれば不特定の人物に迷惑がかからなかった「怒りの矛先」が、世界中のプレイヤーに対して向けられる状況が生まれている。酷い事例になるとそれを「煽る」大人のユーザーまで登場し、混沌とした環境が生まれている次第だ。
上記では子供が単純に「ゲームが上手くいかないことによるストレスの発動」の結果として怒りと暴言を発出することを記載しているが、この行為を巻き起こす年齢層は以外にも幅広い。それでは成人した人物が他者に対して不快な言動を発したり、突如無意味な書き込みを連ねていく現象は、果たしていかにして起こっていくのだろうか。
1つには「精神的な未熟さ」が挙げられる。成長を続けていく中で自分を諌めてくれる人物との出会いがなく、どこまでが「やっても良い行為」で、どこまでは「やってはいけないこと」なのか、明確な線引きが出来ない状態のまま大人になってしまった事例だ。精神的な疾患による成長度の不足や不適合性に関しては、ここでは除外する。
自分本位な思考回路を持ったまま成人になると、社会に対して「礼儀」をわきまえて行動することが非常に難しくなり、またストレスの解消方法も誤った方向へ陥りやすい。現実でのストレス解消に遊んでいたゲームで何かが上手くいかなかった際、関連企業やオンラインで遊んでいた他プレイヤーに「毒を吐く」スタイルがこれらの一例だ。
一般知識と理路整然と考えられる思考回路があり、各種SNSに通じている人物ほど危険度が上昇し、自分の身元を特定されない状態で暴言や迷惑行為を連発していくようになる。衝動的に暴言を吐いてしまった子供とは異なり、常習犯になっていく可能性が非常に高く、また他者を貶める行動を行うことでストレス解消していることも多い。
オンラインゲームで世界中のプレイヤーと交流できるようになった今、マッチングした人物がどのような過程を経て育ってきたのか瞬時に判断することは不可能であり、そこにこの暴言問題の本質が根深いことが窺える。SNSでも誹謗中傷が世界的な問題になっているが、ゲームの世界でも確実にこの現象が起こっており、由々しき事態だ。
現在これらの暴言を吐くプレイヤーに対しては、他プレイヤーによる通報と運営元による「BAN (ゲームへのアクセスを不可能にする処置)」で対処することが一般的だが、低年齢層のユーザーがオンライン環境に正しく向かい合えるような教育も不可欠と思われる。世界的な問題として各国が協力しながら取り組んでいくことが必須だろう。
チート行為について
不正プログラムを用いて既存のゲームを意図的に改変し、圧倒的に有利な立場でオンライン対戦を進めていく行為が「チート」。チート行為を行って問題視されているユーザーの数は非常に多く、また不正プログラムをインターネット上で販売して利益を得ている業者や個人も後を絶たない。チート行為のどこにそんな魅力があるのだろうか。
真っ当に人生を送り、善悪の判断ができる人間であれば、ゲームに不正な改造を行うことが「違法」であることは十分に認識できるはず。それでもチート行為にすがってプレイを進めることを「自ら選択」した人というのは、精神的に追い詰められているか、もしくはモラル全体が欠如しているのかのいずれか、ということになってくる。
精神的に追い詰められている場合を見ると、最近話題に登った「プロeスポーツプレイヤーのチート利用問題」が筆頭に挙げられる。彼らの場合は戦績が重要視される世界で活動しているため、オリンピック選手がドーピングに手を染めるのと同じ感覚で「悪いと思っているが使わざるをえない」状況に追い込まれた結果だと感じる。
モラルが欠如している人物がチート行為を行う事例では、基礎的な教育の不足も要因として考えられる。社会へ適応することを学校や家庭などから教えられておらず、またチート行為自体が「違法」であることも的確に認識できない状態で「みんなやっているから」と思いながら使ってしまう例だ。これは特定の国家に多い傾向がある。
競争力を前面に押し出したアクションFPSにはチート行為が蔓延する余地があるため、『Bodycam (ボディカム)』に関しても今後厳しい規則とアンチチートプログラムの導入を行っていく必要が生まれてくるだろう。参加している全てのユーザーが楽しく遊べる環境が生まれ、オンラインゲームが活性化することを願ってやまない。
【おすすめポイント】今後に期待の新作FPS!
Bodycam (ボディカム)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-7400 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Reissad Studio.
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