『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』は、2024/5/25からSteamストアで正式配信されている開発・パブリッシングYAMADA氏の「AI導入型」尋問シミュレーションゲームタイトル。
世界中で話題となっている「ChatGPT」をゲームシステムへと盛り込み、あらかじめプログラムされたのではない「AIのリアルタイムな反応」を楽しみながら犯行の自供を引き出していく斬新なプレイ要素が大きな特徴。
AIを本格的にゲーム内へ取り入れたタイトルを探している人、何度でも遊べるリプレイ性の高いインディーゲーム作品が好きな人、実況配信にも向いているアドベンチャーゲームを求めている人におすすめの新作。
- ChatGPTを利用
- 無限大の問答
- リプレイ性抜群
AIを尋問する新作ゲーム
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで正式配信中の『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』は、世界的に有名なAI「ChatGPT」をゲームに組み込んだことで話題を呼んでいるおすすめの新作インディーゲームタイトル。
本作でAIが担っている役割は「殺人事件の容疑者」。プレイヤーは有能な警察官としてゲーム世界へ降り立ち、自らの言葉でAIの容疑者を「尋問」していくことになる。尋問する際に用いる言葉を自分で考える点が特徴だ。
これまでに販売されてきた事件解決要素のあるゲーム作品では、主にアドベンチャーゲーム形式の中で用意された質問を選び、その進行状況によって展開が生まれていくが、本作はこの点が全く異なる構造を持っている。
プレイヤーの数だけ質問の種類が存在し、それに呼応するAI容疑者の返答にも無限大のバリエーションが生まれていくため、目標である「自白」へ追い込む道筋がいくつも発生。非常にやり込み要素の高いインディーゲーム作品だ。
ChatGPTについて
本作で用いられている「ChatGPT」は、2022年に「OpenAI」社が公開した人工知能(AI)チャットボットで、生成AIという名称でも親しまれている存在。GTPとは「生成可能な事前学習済み変換器」の意味だ。
発表後約2ヶ月でアクティブユーザー数が2億人に達した驚異的なサービスで、スピード感のあるレスポンスと自然な会話の成り立ちがブームを巻き起こして現在に至る。様々な分野において会話を成立させられる優秀なAIだ。
ただしその一方でChatGPTは事実とは異なる返答を行うことがあり、全ての応答が完璧というわけではない。また初期段階では人種に対する偏見とも取れる応答や、倫理的に問題のある発言を行ったことでも議論を呼んだ。
これはAIの事前学習という性質が引き起こした問題であり、開発チームの調整が入ることで返答のパターンが改善され、現在ではより精度の高い、また当たり障りのない発言を行うようになっている。現在も進化中のAIだ。
有料版も存在するが、基本無料で気軽に使えるバージョンもあるため、この仕組みが世界的にユーザーの裾野を広げていった面もある。ビジネス面で積極的に取り入れる目論見もあるが、各国でその対応は大きく異なっている。
ゲームの特徴
そんなChatGPTをゲームへ大胆に組み込んだ『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』の特徴は、ゲーム内で容疑者の役割を演じるAIに「感情」を表す回路を組み込んでいるところ。これによって人間のような反応が得られる。
通常のChatGPTも人間のような反応を示すが、会話すると「私は感情を持っていません」と断言することがあり、素の状態にあるChatGPTは感情による回答の変化を一切示さない。本作はその点を考慮して開発されている。
また本作のAI容疑者には「心拍数」の概念もあり、核心に迫った質問を浴びせることによって徐々に心拍数が上昇。そしてゲームの目的でもある「自白」へと近づくシステムを持っている。追い込みが面白い新作ゲームだ。
ただし「自白」でゲームが終了するのではなく、本作には「なぜあなたはAIを尋問するのか」という主題が隠されている。自白に成功した後に隠されたストーリー要素が展開していくという「二重構造」が作品の醍醐味だ。
ChatGPTの特性として、同じ返答が返ってこないことがあるが、それは本作のプレイでも同じ。前述の通り、投げかけた質問の種類によって千差万別の回答が返ってくるため、何度でもやり直す面白さを持っている。
これもChatGPTの特性だが、質問内容によってはプレイヤーが想定していたものと異なるコミカルな返答が生まれることがあり、それがゲームの面白さに拍車をかける。予測不能な尋問プレイを大いに楽しめる必見作だ。
そういった意味で本作は実況配信にも最適なゲームで、参加している視聴者のリクエストに応える形で質問を繰り出していけば、かなり盛り上がる回になること請け合い。配信者も要注目なインディーゲームだぞ。
ゲームの開発・パブリッシングを行っているのは、インディーゲームデベロッパーのYAMADA氏。氏はSteam内で動画配信に関するガイドラインを制定しているので、配信予定の人はこの部分をよく読んでおこう。
『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』動画配信ガイドライン
動画配信や実況を歓迎いたします。収益化についても問題ございません。配信の範囲にも制限はありません。個人・法人いずれの配信も問題ございません。
配信の際は、概要欄に本作のSteamストアページのURLを掲載くださいますようお願いします。(動画配信プラットフォームの規約でURLを貼れない場合は、動画内で購入できる場所についてご紹介いただければ幸いです)
配信を見ていただいた方が作品にご興味を持っていただき、できればご購入いただけるよう、ご宣伝をお願いいたします。
ただし、下記の行為はNGとさせていただきます。
・各国の法令に違反するような動画
・本作や他者の知的財産権を侵害するような動画
・誹謗中傷動画
・不正に入手したゲームデータで撮影した動画
※当ガイドラインは予告なく、追加・変更を行う可能性があります。ご了承ください。
・本ゲームはOpenAI社が提供する対話型人工知能「ChatGPT」の機能を使用しています。ChatGPTサーバーの状況によってはゲームの進行に時間がかかる場合があります。
・OpenAI社が提供する「ChatGPT」の機能・サービス等に何らかの変更があった場合、本ゲームのサービスを予告なく停止または終了する可能性があります。あらかじめご了承ください。
日本語インターフェース対応
Steamストアでの販売価格は389円で、現在はリリース記念セール価格となる10%OFFの350円で販売中(2024/6/8までの期間限定価格)。ワンコイン価格でゲットできるお手軽な新作インディーゲームだ。
ちなみにストアでは、ゲーム内で聴くことができるBGMを収録したオリジナル・サウンドトラックが120円で併売中で、ゲーム本体とサウンドトラックをバンドルした形態の製品も509円の定価で販売されているぞ。
ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕をサポート。汎用コントローラーでの操作サポート対応状況に関する記載は存在しないが、プレイヤーが文章を打ち込むゲーム作品なので、この部分はあまり問題ないだろう。
Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」との互換性についても記述されていないが、上記のようにプレイヤーがキーボードで文章を打ち込んで進めていくプレイスタイルを持つ作品なので、これも問題にならないはずだ。
解除できるSteam実績は5種類とあまり多くはないが、基本的に数百円で購入できるインディーゲームの小作品のため、むしろ解除できる実績が存在していること自体が親切な作品と言える。全解除を目指して頑張ろう。
PCへのシステム要件はかなり低め。ストアには最低動作環境のみが記載されているが、メインメモリの最低搭載量は1GBとスマホアプリ並みの軽さ。幅広いユーザーが気軽にダウンロードできる必見のタイトルだ。
インストールサイズも430MBと1GB切りを達成。ストレージにも優しい新作PCゲームで、Windows OS以外にMac OSにも対応するハイブリッドタイトルのため、より多くのプレイヤーが遊べる環境が整っている。
ChatGPT由来のAIを相手に自供を促していくおすすめの新作アドベンチャーゲーム『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』は、現在Steamストアで好評配信中。多くの人から高評価を獲得している注目のPCゲーム作品だ。
【おすすめポイント】AIと会話を楽しもう!
ドキドキAI尋問ゲーム 完全版スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) YAMADA.
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