『Manor Lords マナー・ロード』は、2024/4/26からSteamストアで配信されているSlavic Magic/Hooded HorseのPC向け中世ストラテジーSLG。
領主として何も無い村を活気溢れる町へと作り上げていく面白さ満点のプレイシステム、都市の栄枯盛衰を体感できる世界観、戦略性を発揮できるバトル要素が大きな特徴。
中世の時代をフィーチャーしたゲーム作品をプレイすることが好きな人、マネジメント要素を問われるゲームが得意な人におすすめの新作。
- 個人が開発中の新作
- 徹底したリアリティー
- やりこみ要素満点
中世で領主になれる新作SLG
現在Steamストアで「早期アクセス版」が好評配信中の『Manor Lords マナー・ロード』は、中世を舞台に「領主」として土地の反映を体験できるおすすめのストラテジーシミュレーションゲーム。
プレイヤーは領主としてゲーム世界へと降り立ちながら、様々なマネジメント要素を駆使して「何も無い村」を立派な町へと生まれ変わらせていくことになる。資源・生産網の管理と侵攻による領地拡大が作品のテーマだ。
14世紀末のドイツ、フランケン地方の芸術や建築からインスピレーションを受けたという本作は、可能な限り史実に忠実であることに重きをおいて開発中。しっかりとした時代考証を行っている点で価値がある新作ゲームと言える。
細心ゲームらしいリアリティー満点のグラフィックで展開していくストラテジー要素が魅力で、「ありふれた中世らしい表現は避けた」という文言にも、作者の気概と矜持が感じ取れる。
なお、作品は早期アクセス版の配信直後にSteamの日本における売上ナンバーワンへと躍り出る快挙を達成。僅か2日間で1万1千件を超えるSteamユーザーレビューも獲得するという注目も集めている。
早期アクセス期間は約1年程度を予定。その間に寄せられたユーザーからのフィードバック次第では期間が変更される可能性があることも示唆されている。未完成の作品である、ということを念頭に入れておこう。
ゲームの特徴
1.建設シミュレーション要素
建設シミュレーション要素を持つ本作最大の特徴は、従来のSLG作品で多く採用されているグリッド線に縛られない自由自在なオブジェクトの配置機能。これによって自然な環境の作成が容易となっている。
土壌の「肥沃度」を見ながら農場を作りつつ、動物の個体数に応じて「狩り場」を配置していくなど、実際のマップ特性に応じたレイアウトを実践できる本作は、リアリティーという面で他作品の追随を許さない。
町の発展に必要な素材を手に入れるには、鉱脈や森林へ通じる道を確保しなければならないなど、インフラ整備の面でもリアリティーを追求。地形に沿って住宅地や商業地区、工業地区を建設していく面白さがある。
建設作業に従事するNPCは、当時実際に存在した「バーゲッジ」と呼ばれる土地区画制度に従いながら建築を進めていく。こういった細かい演出面が作品のクオリティーに直結しており、作者のこだわりが感じられる。
マップ内の各エリアは、道路や割り当てられたスペースの広さに基づいて細かく「区画」が分けられる仕組みとなっており、その面積に応じて家の大きさも動的に変化していく。
家主はただ税金を納めるだけではなく、野菜を育てながら鶏やヤギを飼うことによって、管理する農場や牧草地、産業などから生成された「必需品」を他の町の人々に供給することができるようになるぞ。
移ろう四季に応じて「季節ごとに異なる需要」を満たしていくことも大切で、自然界と共存してきた中世の人々の暮らしぶりをゲームを通じて体感できるようになっている点もポイント。やりこみ要素満点の新作だ。
2.資源管理
中世に実在した商品の数々を生み出すためは、単に材料を組み合わせるのではなく、材料を輸送しつつ「生産ライン」を通して「加工」する必要がある。マップ上に点在する資源を最大限に有効活用していこう。
居留地に専門分野を割り当てることで、採掘を専門とする町では貴重な鉱石を採掘し、農業や牧畜、狩猟を専門とする村からはそれぞれ穀物や肉類を供給させるなどの役割分担を行える。マネジメント要素も満点だ。
住民の幸福度を維持するには、彼らの「生活に関する基本的なニーズ」と「贅沢品への欲求」のバランスを取る必要があり、来るべき「侵攻」に備えて武具を準備することも大切になってくる。
どのような手順で領地発展を目指していくかはプレイヤー次第で、そこに大いなるリプレイ性も生まれてくる。交易路を築き上げながら「行商人」に余った商品を売却し、民の生活を豊かにして幸福な発展を目指していこう。
文明が発展することの「負の側面」もしっかりと描き出されている点も作品の魅力で、木を過度に伐採すると森林破壊が起こり、肥沃度の低下は「痩せた土壌」の要因に直結する。リアリティー満点の新作SLGだ。
3.バトルシステム
さらなる土地の確保を目指すために腕利きの戦士を鍛え上げ、領地から召集した民兵隊とともに戦いに挑むことができる点も作品の大きな魅力。領地を巡る中世らしい攻防戦が実装されているので、面白さは満点だ。
戦争には「お金」がかかる点は現代も過去も変わらず。傭兵を雇い入れるのか、農民の作業を中断させて軍事へ勝たんさせるのか、民兵隊をしっかりと組織して備えるのか、これらもプレイヤーの選択に委ねられる。
戦場で影響を及ぼすステータス値は「天候」「装備」「疲労」など。部隊配置で戦略性を発揮しつつ、リアルタイムでNPCを指揮できる本作のバトルでは、戦術次第で相手よりも少ない兵力で勝つことも可能だ。
決して使い捨ての存在ではない、という兵士たちは、元々はそれぞれ個々の人生を抱えている人々。命の重みを体験できる点も作品の特徴で、戦争というテーマも決して楽観視して描かれていない。
日本語環境に対応
Steamでの販売価格は4,980円で、現在はセール記念価格となる25%OFFの3,735円で購入できる。作品はソロプレイ専用のタイトルで、ローカルとオンラインでのマルチプレイ要素は非搭載だ。
ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕をサポート。音声は英語のみとなる。なお、一部に但し書きが付くものの、作品はValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」でもプレイ可能となっているぞ。
解除できるSteam実績も11種類実装されており、実績ハンターを自負している人にもおすすめ。推奨されるグラフィックボードもGTX 1060クラスと低めで、幅広いゲーマーが遊べる参入の敷居が低い作品と言える。
モーションキャプチャーや手作りの写真測量を取り入れたビジュアル、そして破壊シミュレーションの事前計算と応用など、リアリティーをアップさせる数々の取り組みも光る新作SLG『Manor Lords マナー・ロード』。
既存のジャンル作品と異なるアプローチで開発が進められている必見のタイトルで、その存在意義は非常に高い。約1年後に予定されている正式バージョンでは、さらなるコンテンツの実装も計画されていて楽しみだ。
マネジメント要素を持つシミュレーションゲームで遊ぶことが好きな人や、中世の世界に深い関心がある人には断然おすすめのPCゲームで、一度購入すれば長時間夢中になって遊べること請け合い。
興味が湧いた人は今すぐストアへアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
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Manor Lords マナー・ロードスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce GTX 1080 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Slavic Magic(C) Hooded Horse
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