『Yellow Taxi Goes Vroom (イエロータクシー・ゴーズ・ヴルーム)』は、2024/4/10からSteamストアで正式配信されているThose Awesome Guysのカジュアルカーアクションゲームタイトル。
90年代のゲーム世界を彩ってきたハード「Nintendo64」向けゲームソフトへの「愛情」を再現したグラフィックと痛烈なアクションゲームの世界観、探索要素満点のマップが大きな特徴。
難しい事を考えず気楽に遊べるカーアクションゲームタイトルを探している人、N64世代のプレイヤー、インディーゲームデベロッパーが放つ面白いタイトルを求めている人におすすめの新作。
- N64リスペクトな新作
- ローポリグラフィック
- 破天荒なアクション
黄色いタクシーで冒険する新作
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで好評配信中の『Yellow Taxi Goes Vroom (イエロータクシー・ゴーズ・ヴルーム)』は、黄色いタクシーが主役のアクションゲームタイトル。
プレイヤーは車体に大きな「ゼンマイ」が付いた可愛いイエロータクシーを操作しつつ、超個性的なNPCと触れ合いながら石油企業「トスラ」の陰謀を暴く大冒険へと乗り出していくことになる。
楽しさと奇妙さが入り混じったオープンワールドでのカーアクションと探索要素、面白要素満点のストーリー展開が魅力の作品で、インディーゲームらしいノリを大いに感じながら遊べるPCゲームとなっている。
一応本作にはストーリー要素があるものの、ゲーム自体の本質は楽しさ満点のアクションシーンとカラフルなマップの探索・アイテム収集要素なので、幅広い世代のプレイヤーが気軽に遊べるはずだ。
この作品を開発したのは、二人組のインディーゲームデベロッパー「マッテォ」氏と「ロレンツォ」氏。レトロビデオゲームへの情熱と愛情を持って本作の開発に取り組んできた経緯を持つ素敵な人物だ。
本作は2023年と2024年にインディーゲームデベロッパー向けの賞を受賞・獲得している作品で、記事執筆時のSteamユーザー評価も「好評」と、上々な滑り出しを見せている。
NINTENDO64への愛情から生まれた作品
Steamストアでの製品説明文でも明かされているように、本作には1996年に任天堂が発表したゲーム機「NINTENDO64」向けソフトへの多大なるリスペクトが込められている。
1990年代当時に「次世代機」として誕生した経緯を持つ「NINTENDO64 (略称はN64)」は、それまで2Dゲーム主体だった任天堂が本格的に3Dゲームの開発へとシフトしていった転換点となるハードだ。
NINTENDO64は3Dグラフィックで構築された世界で遊べるソフトを次々と生み出していったハードだったが、開発面で難しい側面があることから当時参入メーカー自体が少なく、売上的には低迷していく。
最後のNINTENDO64向けソフト『ボンバーマン64』が発売されたのは2001年で、ハードの最終出荷台数は世界合計で3,293台となっている。日本よりも海外で多く波及していったハードだ。
故に海外には熱狂的なNINTENDO64ファンも多く、2Dから3Dグラフィックの時代へとシフトしていった家庭用ゲーム機の「象徴的な存在」として、現在もゲーム世界を愛するレトロゲーマーが多数存在している。
本作の開発者であるマッテォ氏とロレンツォ氏の2名は、現在ではレトロゲーム機扱いになっているNINTENDO64で育ったゴリゴリの世代であり、同機への深い愛情を本作で具現化することに成功した。
ポリゴン粗めのグラフィックや底抜けに明るい世界観、ゲームが「ゲームらしさ」を誇っていた時代への哀愁と愛着を持つ本作は、かつてのNINTENDO64ユーザーにも響く新作ゲームと言えるだろう。
ゲームの特徴
「ジャンプボタンが無いにも関わらず、地上よりも空中にいる時間のほうが長い」という売り文句のアクション要素が作品最大の特徴。クセのあるタクシーの挙動でマップ内の走行と探索を楽しめるゲームだ。
プレイヤーが操作するイエロータクシーはフリップ、ダッシュ、バンプのアクションを行うことが可能。これらを組み合わせることで想定外のアクションも生まれ、プレイの面白さもどんどん加速していく。
レトロゲームへの哀愁と愛情が織り交ぜられた秀逸なグラフィックは前述の通りポリゴン粗めの仕上がりで、NINTENDO64向けのソフトが持っていた描画を想起させる。丹念な開発姿勢がグッドだ。
ゲームに登場する愉快なNPCピザキング、モリオ、メガチャドなどもアピールポイント。彼らはどこか日本のアニメ・ゲームキャラ風の容姿を持っており、日本人プレイヤーとの親和性が非常に高い。
高低差のあるメリハリの効いたレベルで痛快な操作とアクション要素を体験しながら、多彩なアイテムのコレクションに挑む事ができる本作は、生粋のアクションゲームファンを大いに楽しませてくれるだろう。
本作はソロプレイ専用のゲームタイトルとなるため、ローカルとオンライン向けのマルチプレイ機能は実装されていない。ただしその分マルチプレイに起因する不具合やバグとは無縁なので安心だ。
無料のデモ版も同時配信中
Steamストアでの販売価格は1,900円で、現在はリリース記念セール価格となる10%OFFの1,710円で購入できる(2024/4/24までの期間限定価格)。安価に新作アクションゲームをゲットできるチャンスだ。
なお、ストアでは無料でゲームの「さわり」を体験できる「デモバージョン」も同時に配信されているので、まずはこちらをプレイして実際の感触を確かめてみるのもアリ。親切なインディーゲームだぞ。
作品は標準で日本語インターフェースをサポートしており、さらにXboxコントローラーでの操作もフルサポート。開発者はコントローラーでの操作を推奨しているので、コントローラー派の人も安心だ。
解除できるSteam実績も合計で61種類と、非常に盛りだくさんの内容。マップ内を隅々まで探索しながら実績の数々をアンロックしていく面白さもある新作だ。全Steam実績の解除を目指して頑張ろう。
Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」との互換性については、現段階でその記述が存在しない。ただしValveでの審査に時間が掛かっている可能性もあるので、今後の対応状況を注視していこう。
システム要件
レイドバックした3Dグラフィックでプレイが展開していく作品なので、PCへの要求スペックは比較的軽め。最低動作環境でのCPUはi3クラスで、推奨でのプロセッサーはi5クラスとなっている。
グラフィックボードに関してもCPU内蔵でOKという軽さで、幅広いPCパーツ構成を持つゲーマーに対応している点が魅力。低スペックなゲーミングPCでも問題なく動かせるゲームだ。
インストールサイズは2GBとスマホアプリ並の軽さで、ストレージを圧迫しない。普段ゲームを詰め込んで容量が逼迫している人でも、安心してダウンロードできる新作と言えるだろう。
NINTENDO64への深い愛情から生まれた必見のインディーゲームタイトル『Yellow Taxi Goes Vroom (イエロータクシー・ゴーズ・ヴルーム)』は、現在Steamストアで好評配信中。
年代や性別、国籍を問わず幅広いユーザーが親しめるゲームシステム設計を持つ注目作だ。興味が湧いた人は今すぐストアへアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】気軽に遊ぼう!
イエロータクシー・ゴーズ・ヴルームスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 30GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要SSD推奨 |
(C) Those Awesome Guys.
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