『江城のきぎょう物語』は、2024/2/7からSteamストアで正式配信されているiFAction StudioとBD GamesのPC向け2Dドット絵シミュレーションRPG。
可愛い2Dドット絵で再現された中国を舞台にタイムスリップしながら自動化工場を建造していくSLG要素、触れ合いながら攻略できるNPC、探索要素とバトルが大きな特徴。
全自動化シムの世界とシステムが好きな人、多彩なジャンルが融合されたインディー系ゲームをプレイしてみたい人、ドット絵が大好物な人におすすめのタイトル。
- 2Dドット絵
- 中国でタイムスリップ
- 多彩なコンテンツ
タイムスリップした中国が舞台のSRPG
現在PCゲームのポータルサイトSteamで正式配信中の『江城のきぎょう物語』は、2Dドット絵で多彩なジャンルが融合した世界を体験できるおすすめのPCゲーム。
舞台となるのは1,000年前の中国・江城で、プレイヤーは主人公として古代中国の地に「その時代にはありえない」テクノロジーを生み出して発展させることになる。
現代世界から一気に時を超えてタイムスリップしてしまう圧巻の世界観とストーリーラインが最高に面白いゲームで、ドラマティックな気分を味わえるぞ。
本作は2023年から「早期アクセス版」として配信が行われていた作品で、約一年の開発と調整期間を経て、晴れて正式バージョンとしてリリースされた経緯を持つ。
開発には様々な困難、特に日本語翻訳に関しては現時点でも手こずっているようだが、こうしてようやく作品が完成したことには素直に祝福の言葉を送りたい。
ゲームの特徴
PCゲームのジャンルで一定以上のファン層を持っている「全自動化」の工業システムが作品のメイン要素で、生産ラインを作り上げていくプレイを大いに楽しめる。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の3作目で科学者のドクが知識を活かしてその時代を超越した発明品や製品を作っていたが、本作の世界観もそれにやや近い。
1,000年後の未来のテクノロジーを段階的にアンロックしながら醸造や圧搾、オーブンや時計、太陽光発電システムや抗生物質などを次々と具現化していこう。
ゲームではさらに鉄筋コンクリートやゴム、大型コンピューターなども製造可能。多分にファンタジー要素も入り込んでいる作品だが、ゲームらしくて面白い。
NPCとの交流
ストーリー性を重視している本作では、タイムスリップした先の世界で様々なNPCとの会話を楽しめるようになっている。RPG的な側面も色濃い必見のタイトルだ。
王族や武侠、そして商人など、様々な地位に就いている彼らは合計で30名ほど存在し、その中で恋愛対象として攻略できるNPCは12人。男女共に楽しめるおすすめの新作だ。
NPCはゲーム内の「季節の流れ」に沿った行動を起こすことがあり、また主人公キャラクターが持っている「現代の知識」で解決できる悩みを抱えていることもある。
クエスト形式で物語要素を進めつつ、過去の世界で自分の信頼できるパートナーを得られる点も本作の大きな魅力。過去で精一杯生きていくプレイ要素を大いに堪能しよう。
バトル要素
アクションRPG風の要素も持ち合わせる『江城のきぎょう物語』では、主人公が武術を習得しながら敵キャラクターとバトルを行っていくシーンも登場。
ゲームには外功、内功、軽功、硬功など、合計で40種類以上の武術が登場し、これらを習得していくことによって江湖を制覇できるようになっている。
ロールプレイングゲームの面白さと基礎的なコンテンツがしっかりと実装されている作品で、ジャンル融合型のプレイ要素は多くの人を楽しませてくれることだろう。
探索要素
ドット絵で丹念に再現されたマップ内を探索していく面白さがある点も『江城のきぎょう物語』の魅力。4種類の村を歩き回りながらミッションを受諾・成功させていこう。
オープンワールドマップでは山賊の対峙やコウモリ洞窟の冒険、鉱山所有者との契約など、多彩なアクティビティーを楽しめる。探索プレイも捗る必見のタイトルだ。
多彩なコンテンツ
霊薬や武器・服飾品などをクラフトで生み出しながら手工芸の達人を目指したり、20種類以上の異なる効果を持つ料理にチャレンジできたりと、コンテンツは非常に充実している。
これらの豊富なコンテンツに触れながら「自由な生き方」で楽しめるSRPGとなっており、遊び甲斐は満点。幅広い年代層にアピールできる作風が光る作品だ。
ソロプレイ専用のタイトルとなり、オンラインやローカルでのマルチプレイには非対応となっているが、自分のペースで冒険と生活要素に触れられる点が魅力。
キーボードとマウスでの操作以外に、Xboxコントローラーを用いた操作もフルサポートされているため、多くのプレイヤーが楽しめる作品となっている。
日本語インターフェース対応
Steamでの販売価格は1,700円で、ゲームは標準で本ごインターフェースと字幕をサポート。ただし前述の通り翻訳精度にはやや難があるため、理解しづらい場所も出てくる。
中国の文化を理解した上で適切な日本語約を生み出せる翻訳者が少ないことも理由かもしれないが、この部分は作品の良さを曇らせてしまう部分と言える。
英語に明るい人や、言語を読める人は、本作のインターフェース設定を日本語以外に設定してプレイを進めると、スムーズに世界観が分かるようになるだろう。
なお、本作はValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも完全な互換性を持っている。Deckユーザーは好きな場所でリラックスしながらゲームを遊べるぞ。
システム要件
PCへの要求スペックはやや低め。推奨要件で提示されているグラフィックボードはGTX 660クラスとなっているので、現行のローエンドなゲーミングPCでもOKだ。
CPUの推奨モデルはi5-4460クラスかそれ以上で、この点でも参入の敷居は低い。インストールサイズも最大で2GB程度とスマホアプリ並に軽く、ストレージを圧迫しない。
解除できるSteam実績も合計で35種類と豊富。実績ハンターを自負する人にもおすすめできる新作シミュレーションRPGタイトルで、長時間遊べるはずだ。
タイムスリップした中国で人々と触れ合いながら冒険と全自動化シムの世界を体験できる必見の新作PCゲーム『江城のきぎょう物語』は、現在Steamストアで好評配信中。
記事の執筆時点で892件存在するユーザーレビューも「非常に好評」と、上々の滑り出しを見せている。興味が湧いた人は今すぐストアへアクセスしよう。
【おすすめポイント】古代中国で生きよう!
プレイの流れと特徴
ゲームを開始直後、プレイヤーは自分の分身となる主人公キャラクターをメイキング画面から生み出せる。姓名と工房の名前、性別や外見をエディットすることが可能だ。
肌の色や瞳の色、髪型や髪の色、服装タイプと服の色などを組み合わせることでバリエーション豊富なキャラクターメイキングを行えるので、お気に入りの外見を手に入れよう。
初回にゲームを起動すると、現代のシーンからプレイがスタート。この世界では「隕石の衝突」が大きなニュースとして取り上げられており、人々は不安に陥っている。
その後ストーリーパートで工場長でもある主人公は「古代にはあり得ない構造を持つ建造物」が発見されたことを従業員から知らされ、現場へと駆けつける。
そこで建造物が倒壊を初め、主人公はその衝撃へと巻き込まれてしまう。そこから一気に時代が1,000年も巻き戻され、目を覚ましたら古代の中国に居た、という設定だ。
ドラマティックなストーリーラインと演出が非常に面白く、セリフの翻訳精度はやや劣るものの、没入感満点に物語の進行を見守りながら遊べる点がポイントだ。
ストーリーが進行していくとやれることが増える仕組みで、クラフト面のノード等に関するポップアップ画面は『マインクラフト』にも近いものがある。
資源アイテム集めやその管理面など、仕組みをよく理解しないと追いついていけない場面もあるが、説明は「ヘルプ」セクションで閲覧できるので、上手く活用しよう。
異なるジャンルが組み合わさった作品だけあって、クラフトや全自動化シムのゲームで遊んだことがない人にはとっつきにくい面もあるが、内容を理解すれば面白い。
比較的地味なクラフトコンテンツとの対比でアクションバトル要素もあるので、プレイする際にはこれらを満遍なく遊んでいけば、長時間浸れるゲームになるだろう。
サンドボックス要素を持つRPGでコツコツと遊ぶことが得意な人にはおすすめの新作ゲームで、値段以上の体験をしっかりと得られるはず。
何より世界観がかなり面白いゲームとなっているので、NPCとの触れ合いや好感度アップなどを楽しみながら、ユニークな古代中国の滞在を満喫していこう。
【おすすめポイント】面白さ満点のプレイ!
無料体験版も好評配信中
『江城のきぎょう物語』には、無料でゲーム世界を体験できる『江城のきぎょう物語:序章』が存在。お試し感覚でこちらから先にプレイするのもアリだ。
なお、製品ページには無料体験版のダウンロードリンクが存在せず、別ページからダウンロードを行うことになる。体験版で遊びたい人はこの点に注意しておこう。
無料体験版『江城のきぎょう物語:序章』で遊んだセーブデータは、その後製品版を購入した際に引き継ぐことが可能。親切設計が光るおすすめのお試し版だ。
序章をプレイする際の制限事項
体験版では全ての攻略可能NPCの好感度を「4」ハートまで上げることが可能で、一般NPCの好感度も「4」ハートまで上げられるようになっている。
ゲームでは15%の建造物と技術が利用でき、「天機廟」はT1ノードまでアクセス可能。中州と北州地域を探索しながら、その地域内の武術や遺跡洞窟にアクセスできる。
縱剣閣と江城懸賞掲示板の最大レベルは「2」までに制限され、花朝節りや清明節、春季祭りなどのイベントへは参加することが可能。体験版ながらかなり遊べる作品だ。
記事内で言及している「翻訳精度」の問題が気になっている人は、まずこちらでプレイを開始して、自分が理解できる程度になっているかを確認することをおすすめする。
ゲーム内容的には文句なしの出来栄えを誇るタイトルなのだが、いかんせんこの日本語翻訳で印象を悪くしてしまっているので、実際に体験して判断してもらいたい。
やや不自然とも思える翻訳が個人的に「OK」なのであれば、本作が持っている豊かなコンテンツや世界観、そして作風をしっかりと楽しめるはずだ。
【おすすめポイント】体験版もお見逃しなく!
江城のきぎょう物語スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 30GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要SSDの利用を推奨 |
©2023 iFAction Studio
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