『Taxi Driver Simulator: Car Parking』は、2023/2/9からSteamで正式配信されているInspector Studiosの購入型PCゲームで、タクシー運転手になって駐車ミッションに挑戦していくドライブシミュレーションゲームタイトル。
3Dグラフィックで再現されたオープンワールドの世界、乗客を乗せながら指定された駐車スペースまで移動していく「タクシー運転手」としてのシミュレーション要素、獲得したお金でタクシーの外見をカスタマイズできるシステムが魅力で、ワンコイン価格でゲットできるお手軽なインディーゲームが好きな人におすすめ。
タクシー運転手になれるSLG
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Taxi Driver Simulator: Car Parking』は、イエローキャブを意識したタクシーを運転しながら、乗客の運搬と指定されたエリアへの駐車を目指していくおすすめの新作。缶コーヒーを買う程度の値段で半永久的にプレイを楽しめるドライブシミュレーションゲームだ。
ゲーム世界は都市部をイメージしており、プレイヤーはサードパーソンビュー形式で自分のタクシーを背後から見ながら運転を体験できるようになっている。交通ルールを守りながら安全に乗客を送り届けるプレイ要素が展開していく作品なので、レーシングゲームやアクションゲームとは異なるプレイ体験を得られるぞ。
▲視認性の高いインターフェースを見ながら「タクシー運転手」気分に浸れる必見の新作SLGだ。
ゲーム世界に人間が歩いていることはないが、精密なモデリングで再現された一般車両が街を走っており、雰囲気満点にプレイできる点がポイント。カメラアングルを自由に調整しながら走行できるためストレスも少なく、完璧な駐車を決めてゲーム内通貨の獲得を目指すプレイ要素に夢中になりながら遊べるはずだ。
獲得したゲーム内通貨はタクシーのカスタマイズに利用することが可能で、色を変化させながら次なるミッションにチャレンジできるようになっているので、毎日飽きずにプレイできて面白い。指定された場所への到達を目指すというシンプルな目標を持つインディーゲームだが、ゲーム的な面白さはしっかり味わえるぞ。
多作なインディーゲームデベロッパーのシリーズ作品
ゲームを開発したのは、インディーゲームデベロッパーのYusuf Islam Seyhan氏とSamet Acar氏で、パブリッシングはInspector Studiosが担当。両氏はドライブシミュレーションゲームタイトルの開発を得意としており、Steamストアでは彼らの作品を多数閲覧できる。車両別にゲーム作品が存在している点が特徴だ。
Steamでの販売価格は120円と非常に安価。仮にYusuf Islam Seyhan氏とSamet Acar氏が開発したゲームタイトルを10作品まとめ買いしたとしても、合計1200円で済むという価格設定が大きな魅力となっており、お財布にも優しい。安価にゲットできるインディーゲームタイトルを探している人にもおすすめだ。
▲カスタマイズ要素を使うことでタクシーの本体色を変えることが可能。自分好みの色で遊べるぞ。
インターフェースは全部で9ヶ国語をサポートしているが、残念ながら日本語インターフェース及び字幕は非搭載。Steamストアでの製品説明文が(翻訳は少々雑だとしても)日本語になっているので、この点は非常に残念だ。ただしゲーム内で目にするテキスト量は非常に少ないため、幅広いユーザーが遊べる作品と言える。
解除できるSteam実績は1つも存在せず、またプレイするためにはキーボードとマウスを用いることになるため、普段コントローラーを使ってゲームをプレイすることが多い人にはハンデがあるが、それでも120円という安価な価格設定がそれらのマイナスポイントを帳消しにしてしまう。安く遊べるのは非常に良いことだ。
タクシー運転手になって駐車ミッションにチャレンジしていくドライブシミュレーションゲーム『Taxi Driver Simulator: Car Parking』は、現在Steamで好評配信中。シンプルなゲームシステムを持つ必見のタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】タクシードライバーになろう!
ゲームシステム
タクシードライバー気分に浸ってプレイできる『Taxi Driver Simulator: Car Parking』の特徴は、幅広いユーザーがシンプルに遊べるゲームシステム設計にある。基本的にはA地点からB地点へと移動するだけの単純な内容だが、安全運転を心がけながら適切に駐車するためには、忍耐力と運転テクニックが問われるぞ。
プレイ画面左上には路線まで表示される詳細なミニマップが表示され、このマップは拡大と縮小を行えるようになっている。自分が運転しているタクシーの進行方向が矢印で分かるようになっているので、時にミニマップも確認しながら目的地へと乗客を運んでいこう。画面右上でスピードメーターも確認できるので安心だ。
▲イエローキャブで乗客を運んでいくプレイ要素が展開。最終目的地の駐車スペースに到着すればクリアだ。
タクシー運転手気分に浸れるシミュレーションゲーム作品は、バス運転手になれるSLG作品と同様に高い人気を誇り、これまでに数多くのタイトルがリリースされてきたが、本作の場合にはどちらかと言うと単純なゲーム要素が強い作品で、道中にトラブルが発生するなどのシステムは存在しない。純粋に運転を楽しむタイトルだ。
ミッションを見事に達成することによって獲得できるゲーム内通貨は、前述の通り車両の外見カスタマイズ要素に利用できる。車両のカラーを変更するだけで気分も変化するので、様々なカラーリングでタクシーを塗り替えながら遊べば、購入金額以上のプレイ体験を味わえるはず。自分好みのカラーを見つけてゲームを遊び尽くそう。
等身大の作品制作姿勢に好感が持てる新作
オープンワールドマップ内に人間が歩き回ることもなく、登場するのはあくまで車両のみ。これはYusuf Islam Seyhan氏とSamet Acar氏が開発したゲームタイトルのほぼ全てに当てはまることで、リアリティーの面で見ると寂しさを感じるが、開発能力の限界をわきまえて「無理をしない」作品にしている点が高評価ポイントだ。
現在は個人のインディーゲームデベロッパーでも、「Unity」や「Unreal Engine」などの高度な3DCGツールを用いることでリアルなグラフィックを獲得でき、またブループリントやアセットを活用すればそれなりに整ったゲーム作品を短期間で生み出せるようになっている。
Yusuf Islam Seyhan氏らもこれらを利用している可能性が高いが、同時にゲーム開発のリスクも熟知しているように思われる。管理が難しいオンラインモードの実装やAIで動くNPCの搭載を見送っている点がそれで、オンライン要素を持たないオフライン型のソロプレイ専用タイトルにしているところに好感が持てる。
▲リスクを最小限に抑えた作品開発の姿勢が光るインディー系ドライブシミュレーションゲームだ。
ゲーム内課金要素とも無縁で、下手をすればゲーム本体のバージョンアップなども起こらない可能性があるが、120円という安価な買い切り型でしばらくの間プレイを楽しめるような作風にしている点が潔く、たとえ後世には残らないとしても、その時代のユーザーが遊んだのであれば「それで良し」とする思想が秀逸だ。
人によっては数時間もプレイしないうちに次のゲームへと目が向いてしまうタイトルとも言える本作だが、無理をせずに作品を量産していくインディーゲームデベロッパーの在り方や立ち位置について考えさせられる一面もあり、深い感慨も覚えずにはいられない。等身大で次々と作品を完成させている必見のスタジオだ。
前述の通り本作以外にもYusuf Islam Seyhan氏とSamet Acar氏は大量のドライブシミュレーションゲームタイトルを発表しているが、率直に言ってどれも中身はほぼ同じで、登場する車両の種類が変わっている程度。だだそれらを統合せず、小出しにしながらリリースしている点が面白い。こういう商売のやり方もあるのだ。
【おすすめポイント】カジュアルに遊べる新作ゲーム!
システム要件
『Taxi Driver Simulator: Car Parking』のシステム要件は低め。ストアで提示されている推奨要件のグラフィックボードは「GTX 970」「GTX 1060」「RX480」となっているため、現行のローエンドなゲーミングPCがあれば十分にプレイできるはず。メインメモリの推奨搭載量も4GBと非常に控えめだ。
CPUの推奨モデルは「i-7 3770」で、プロセッサーの面でも参入の敷居は低い。OSに関してはWindows 8が最低ラインで、Windows 7はサポート対象外。理由があってOSのバージョンをアップしていない人でもプレイできるタイトルで、完全オフライン状態で遊べるため、多くのPCゲーマーにおすすめだぞ。
▲PCへの要求スペックはかなり低め。ただしCPU内蔵グラフィックは動作保証対象外となる。
インストールサイズも700MBと1GBを切っており、スマホアプリ並みの軽さ。普段ストレージが逼迫気味な人でも導入できる作品となっている点が素晴らしく、インディーゲームらしい「軽さ」が際立つ最新タイトルと言える。購入価格設定の低さと相まって、多くのユーザーが気軽に導入できるドライブSLGだ。
タクシー運転手になって駐車ミッションにチャレンジしていくドライブシミュレーションゲーム『Taxi Driver Simulator: Car Parking』は、現在Steamで好評配信中。スペックの低さも光る必見の新作タイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】軽さが嬉しいインディーゲーム!
Taxi Driver Simulator: Car Parkingスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i3-4160 | Intel Core i5-8400 |
メモリー | 4GB RAM | 8GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 650 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 1GB | 3GB |
HDD空き容量 | 5GB | 5GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 |
(C) Inspector Studios.
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