『Project Speed 2』は、2023/1/4からSteamで早期アクセス版が配信されているSmartly Gophered Gamesの無料PCゲームで、「Unreal Engine 5」で制作された3Dドライブシミュレーションゲームタイトル。
最新の3DCGツールを用いて再現された美しいゲームグラフィック、オープンワールドでオフロード車両を乗り回せる自由度満点のゲームプレイ、ローカルとオンラインのマルチプレイ要素が大きな魅力で、次世代型の3DCGツール「Unreal Engine 5」のポテンシャルを体験できる無料ゲームを探している人におすすめ。
Unreal Engine 5で製作中の新作
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版が配信中の『Project Speed 2』は、2020年に初公開された3DCGツール「Unreal Engine」の最新バージョン「5」で開発中の必見タイトル。オープンワールドマップを舞台にオフロード車両を乗り回しながら景色を堪能できるゲーム作品だ。
現在「5.1」がリリースされている「Unreal Engine」は、ゲーム業界や映像業界で絶大な支持を獲得している3DCGツールで、リアリティー満点の3DCGを生み出せる点が大きな魅力。現実世界に匹敵するクオリティーを実現する最新系のソフトで、本作ではそのポテンシャルを存分に味わえる。
▲「Unreal Engine 5」が持つ圧倒的なリアリティーを体験できるドライブシミュレーションだ。
作品を開発しているのは、インディーゲームデベロッパー「Smartly Gophered Games」。2020年に前作となる『Project Speed 』を発表しており、その開発には前世代の「Unreal Engine」が用いられている。前作と比較すると、本作がいかに最新世代3DCGツールの恩恵を受けているかが分かるはずだ。
早期アクセス版の現時点では、3種類の異なるロケーションを持つオープンワールドマップが実装されており、登場するピックアップトラックはカスタマイズで色を変更する事が可能。24時間の時間経過と天候変化のサイクルもあり、同じマップでも異なるシチュエーションで車両の走行を楽しめる仕組みだ。
完全無料でプレイできる必見のタイトル
配信形態は完全無料。この形式は約1年後に予定されている正式バージョンの配信時にも変化しない見通しで、ゲーム内課金要素も存在しないため、安心してダウンロードできる作品と言える。ただし将来的に購入型のDLCが配信される可能性はあるため、今後の最新情報には注意を払っておこう。
ゲームはソロプレイ以外にローカルとオンラインのマルチプレイをサポートしており、親しいフレンドユーザーや世界のプレイヤーと最大8名のマルチプレイを楽しめるようになっている。プレイ中にチャットで会話を交わしながら運転できるので、オープンワールドマップでまったりと寛ぐこともできるぞ。
ちなみに本作には所謂ゲームコンテンツが存在せず、レースで競い合うようなシステムも現状では非搭載。出来るのは自分の車両を走らせながら景色を楽しみつつ、自由なドライビングを行うことだけなので、競争力のあるレーシングゲームを求めている人は注意。現状の本作は「テックデモ」に近い立ち位置だ。
▲美しい景色を堪能しながらドライブを体験できる新作だが、ゲームらしいコンテンツは皆無。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース及び字幕・音声は非搭載となっているが、プレイ中目にするテキストはそれほど多くないため、日常会話程度の英語力を持っていれば十分に遊べるはず。何より無料でダウンロードできる作品なので、まずはお試しでプレイするのもアリだ。
解除できるSteam実績も7種類搭載されており、かなり良心的。なお、現時点の本作は開発初期段階にあるタイトルのため、プレイ中にバグや不具合が発生する可能性があることがアナウンスされている。意見や報告、フィードバックに関しては公式DiscordサーバーやSteamコミュニティーで受け付けているぞ。
「Unreal Engine 5」で制作された3Dドライブシミュレーションゲーム『Project Speed 2』は、現在「早期アクセス版」としてSteamで好評配信中。ゲーム世界の未来を押し広げる3DCGツールを用いて開発されている注目作だ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】次世代エンジンの魅力がここに!
ゲームシステム
前項でお伝えした通り、『Project Speed 2』にはゲーム的なコンテンツが実装されていない。一般的にオープンワールドを舞台とするレーシングゲームやドライビングシミュレーションには、レースや収集要素、アクティビティーなどが存在しているが、現時点の本作でできることはドライブのみだ。
とは言うものの、これまでの3DCGツールが表現できなかった領域にまで達している「Unreal Engine 5」のプレイ画像には驚嘆すべき点が多く、プレイしていると「ついに3DCGのクオリティーもここまで来たのか」と感心すること間違いなし。光源描写のリアルさは驚くべきレベルにまで達している。
作品には現段階で小規模な「オーストラリア」マップ、中規模な「タートルコースト」マップ、大規模な「ニャロビク」マップの3種類が実装されているので、好きなマップを走り回りながらリアリティー満点の世界を堪能してみよう。プレイ視点は三人称視点以外に存在しないが、美しい描画を楽しめるぞ。
▲インターフェースはかなりシンプル。スピードメーターとギア、プレイヤー名の表示だけだ。
なお、本作の紹介ビデオでゲーム内に「クエスト」が存在するという説明文があるが、現段階では確認できない。これについては近日中に実装される可能性があるが、何れにせよマルチプレイを楽しめるようなゲームコンテンツは存在しないので、フレンドを誘ってプレイする際にはこの点に留意しておこう。
ゲームにはBGMも存在せず、開発の初期段階にある作品であることを窺わせる。車体の動作音や自然環境音のみが実装されており、現状ではかなりストイックな部類のゲームと言えるだろう。「Unreal Engine 5」の技術デモという立ち位置で考えながらプレイするのが正解で、多くを求めてはいけない。
現状では不完全な描写も散見される新作ゲーム
ただしゲーム内の描写が完璧なのかと言われるとそうでもなく、要所で光源の指定ミスなどが散見される。トータルでは次世代3DCGツールの強みを体感できる仕上がりだが、細部の詰めに関しては少し甘いようだ。こういった部分を徐々に修正していけば、多くの注目を集める作品になるだろう。
車両のカスタマイズ要素はカラーリング変更のみ。至ってシンプルな設計となっている。本来であればもう少しユーザーを楽しませる「仕掛け」やシステムを実装してからリリースすべきと思われるが、開発者が想像していた以上にグラフィッククオリティーが素晴らしくなったため、あえて発表した可能性もある。
▲前作と比較するとグラフィックの仕上がりは雲泥の差。ハイパーリアルな世界が広がる。
マシンの挙動に関してはアーケード寄りで、物理演算にはリアリティーを求めないほうが良い。「Unreal Engine 5」の力を最大限に引き出せば、かなりリアルなドライブシムも生み出せるはずだが、開発者は「見た目優先」で作品を制作しているようで、この点だけを見るとアーケードライクなタイトルと言える。
激しい落雷と豪雨などが発生することもある自然環境の変化システムは秀逸で、夜間の見通しが悪いマップをヘッドライトで照らしながら走行するプレイも没入感満点。ライティングの調整を行っていけばリアリティーが格段に上昇していくことは明白なので、アップデートと調整に期待しよう。
オープンワールドを探索しながら自分なりの目標と目的を持てる人であれば楽しめる作品と言えるが、ゲーム的な面白さは現段階で皆無なので、もしそういった目的で本作を購入するのであれば肩透かしを食らうはず。一部が不適切に処理されていたとしても、UE5のパワーを体験してみたい人にはおすすめだ。
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システム要件
『Project Speed 2』のシステム要件は中程度。推奨要件で提示されているグラフィックボードは6GBのVRAMを実装する「GTX 1060」となっているため、現行のミドルスペックなゲーミングPCがあれば快適にプレイできるはず。メインメモリの推奨搭載量も8GBと控えめで、これをクリアできる人は多いはずだ。
▲見た目に反して要求スペックは控えめ。UE5のゲームエンジンが優れていることの証明でもある。
インストールサイズは現時点で最大4GB。ただしこのサイズは開発進捗に伴って増加していく可能性があるため、アップデートに備えて余分なストレージを確保しておくと安心だ。OSに関してはWindows 8.1をサポートしており、理由があってOSのバージョンアップを敢行していない人でもダウンロードできるぞ。
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正式版への展望
約1年後に正式バージョンの配信を予定している『Project Speed 2』は、完成バージョンで競い合えるAI操作の「BOT」や、プロシージャル生成されていくマップの実装を予定。車両にもバリエーションを増やし、好みの車両でオープンワールドマップを楽しめる作品へと進化させていく意向だ。
▲ユーザーを引き止めるゲームコンテンツの実装にも期待がかかる新作ゲーム。
「Unreal Engine 5」で制作された3Dドライブシミュレーションゲーム『Project Speed 2』は、現在「早期アクセス版」としてSteamで好評配信中。テックデモの領域に留まっている作品だが、見どころはある。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
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Project Speed 2スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce GTX 1080 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続必須SSD推奨 |
(C) Smartly Gophered Games.
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