『Clash of Irons』は、2022/10/17からSteamで正式配信されているHQ Gamesの基本プレイ無料PCゲームで、第二次世界大戦をテーマとした戦車バトルを体験できるシミュレーションゲームタイトル。
幅広い年代のプレイヤーが楽に遊べる直感的なバトルシステム、第二次世界大戦に登場した世界の有名な戦車たち、バトルに参加してくれる世界の名将、様々なコンテンツが詰め込まれている点が魅力で、基本無料で気軽にインストールできる戦車ゲームを求めている人におすすめの新作。
基本無料の戦車ゲームが登場
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Clash of Irons』は、第二次世界大戦をモチーフとする世界でサクサクな戦車バトルを体験できる新作ゲーム。カジュアルな操作体系とゲームシステムでプレイを進められる点が大きな特徴で、難しい事を考えずに遊べるシミュレーションゲームタイトルだ。
メインモードは「チャプター形式」でステージクリアを目指すセミオートバトルで、手に入れた「名将」キャラクターの固有スキルを発動させながらサクサクの戦いを体験できるようになっている。自分の戦車を動かす場面はほぼ無いが、その分簡略化されて遊びやすくなっている点がポイントだ。
▲プレイを進めるとオートや2倍速でサクッと戦いを終わらせることが可能。
報酬アイテムをザクザクと入手できる本作では、パーツを用いて戦車をカスタマイズしたり、新たな戦車をアンロックしたりといった遊び方もでき、さらにプレイ進捗で解禁される様々なコンテンツで自慢の戦車を戦わせることもできるので、遊び甲斐は満点。コレクション要素とカスタマイズ要素が秀逸な新作だ。
基本的に戦車ゲームはリアル寄りの作品が多いが、本作には時代考証を無視した装備を持つ戦車も多数登場するので、ある意味SF的な世界観があるタイトルと言える。砲口やキャタピラ、観察鏡や装甲、エンジンなどをアップグレードパーツで強化し、自分だけの戦車を生み出しながらプレイを進めていこう。
▲多彩なカスタマイズ要素で自慢の戦車をパワーアップできるおすすめの新作ゲームだ。
基本プレイは無料のアイテム課金制。標準で日本語インターフェースをサポートしており、参入の敷居は低い。また詳細については後述するが、PCへの要求スペックも低いため、幅広いPC構成に対応する。スキマ時間にサクッと遊べるカジュアルな戦車ゲームを探している人にもピッタリハマるだろう。
操作体系に関してはキーボードとマウスを用いることになり、汎用コントローラーは対象外。また解除できるSteam実績は1つも存在せず、この点は非常に寂しいが、同じゲームをプレイしているユーザーとのオンラインPvP要素を体験できるコンテンツがあるので、基本無料のままでもそれなりに遊べるはずだ。
第二次世界大戦をテーマとした戦車バトルを体験できるシミュレーションゲーム『Clash of Irons』は、現在基本プレイ無料で配信中。気楽に戦車バトルの世界を体験できるライトユーザー必見のタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】気軽に遊べる戦車ゲーム!
ゲームシステム
『Clash of Irons』では、プレイヤーがホーム画面を兼ねている領地を与えられ、そこから各種のコンテンツにアクセスしていくプレイ要素が展開。「キャンペーン」モードではチャプター形式のバトルが繰り広げられ、進捗状況に沿って新たなコンテンツにもアクセスできるようになるぞ。
バトルシーンは上空見下ろし型のプレイ画面で展開。基本はオート形式で進行し、要所で画面右下に編成している「名将」キャラクターのスキルを発揮できるようになっている。非常に簡素化されて物足りない印象を受けるが、バトルメインの作品ではなく、あくまで戦車を集めるためのゲームという点を理解しておこう。
▲『Clash of Irons』のバトル画面。アーケードライクなゲームシステムでプレイが展開する。
ゲームにはドイツのティガーやアメリカのシャーマン、ソ連のT34/85や中国の59-Dなどが登場。総数は数百に及ぶため、勝利報酬アイテムを用いながら新たな戦車をアンロックしていく要素にも夢中になれるはず。またマッカーサーやジューコフ、グドリアン、ロドソフスキーなどの名将もコレクション性抜群だ。
ダンケルク大撤退やポーランド電撃戦、西線奇襲やクルスク血戦などの戦役をモチーフとするキャンペーンモードでは、多彩なロケーションでバトルに挑めるので、没入感は高い。またプレイヤー同士の「同盟」システムでプレイを楽しめる側面もあり、基本無料でも長期間遊べること請け合いだ。
▲戦車と名将をそれぞれコレクションしながら戦力をアップし、さらなる強さを目指せる。
基本的なゲームシステムはスマホアプリゲームとほぼ変わらないため、PCで本格的な戦車ゲームをプレイしている人には向いていない作品と言えるが、反対に戦車ゲームにカジュアルさを求める人にはアピールポイントがある。面倒な操作不要でガンガン強くなれる戦車ゲームを探している人におすすめだぞ。
【おすすめポイント】アーケードライクにプレイできる新作!
システム要件
『Clash of Irons』のシステム要件は低め。詳細については後述するが、本作はスマホアプリ版が出発点のタイトルなので、インストール用量を含めて非常に軽い。大抵のPC構成で動かせる作品で、この点は評価ポイントになる。OSに関してもWindows 7からサポートされているぞ。
推奨CPUのモデルは「i-3」で、メインメモリも4GB実装されていればOK。グラフィックボードも最大で1GBのVRAMを実装したモデルが推奨されており、あらゆる面で参入の敷居は低い。ただしプレイ画面についても「それなり」のクオリティーになるので、高解像度のディスプレイを持っている人は注意だ。
▲PCへの要求スペックはかなり低い。どんなPC構成でもプレイできる新作といえるだろう。
インストールサイズも1GBと極小。普段ストレージが逼迫している人も安心して遊べる作品で、基本無料でインストールできるタイトルなので、お試し感覚で手に入れるのもアリ。貧弱なPCでも遊べる戦車ゲームを探している人にもおすすめの新作ゲームタイトルと言えるだろう。
【おすすめポイント】軽さが光る新作ゲーム!
同じゲームが複数存在する不思議な作品
本作は、2020年にマイクロソフトストアでリリースされた『Clash of Irons Blitzkrieg』と同一作品で、2021年にリリースされた『Steel Storm : Red Alert』とも全く同じ内容。配信元の名前が変わっているので、どのような変遷を経てきたのかは分からない。権利関係が非常に気になる作品だ。
Steamストアにある公式サイトをクリックするとファイスブックアカウントにたどり着くが、ここでのゲーム表記は『Clash of Irons Blitzkrieg』で、少なくとも本作が『Clash of Irons Blitzkrieg』と同じ配信元によって運営されている事が分かる。ただしマイクロソフトストア版とのクロスプレイには非対応だ。
▲同内容を持つゲームが異なるタイトルでリリースされているという異常な状況だ。
また現時点でPC向けのバージョンしか存在していないが、本作は過去にiOSとAndroid OS向けの「アプリ版」として出回っていた作品をPC版に移植したタイトルで、操作体系以外に違いはない。何らかの事情でスマホアプリ版の配信を取りやめ、その後PC市場に活路を見出して移動してきた作品と言える。
ゲーム業界では同内容を持つ作品がタイトルだけを変更して発売される事も多く、その中には正当に権利を得た作品や、権利関係が不透明なままで展開していく作品もある。『Clash of Irons Blitzkrieg』と『Steel Storm : Red Alert』をすでに所有している人は、本作をプレイする必要はないだろう。
課金要素で『Steel Storm : Red Alert』よりも割高
以上の点から本作を手放しでおすすめすることは出来ないが、現時点で法的に問題が生じているわけではないため、これらの事柄を理解した上で遊ぶ分には問題ないはず。ただしゲーム内課金要素はマイクロソフトストアの『Steel Storm : Red Alert』よりも高めなので、積極的にSteam版をプレイする理由はない。
一応基本プレイ無料の作品ではあるが、課金要素が存在する関係上、実際にゲームをプレイしてお金を落とす可能性があるプレイヤーには、これらの諸事情について説明しておく義務があると思うが、ストア上にはそのような表記がなく、プレイヤーを混同させる大きな要因になっている。これは少々問題だ。
▲課金を考えている場合には注意が必要。『Steel Storm : Red Alert』よりも割高だ。
デベロッパーや運営元の「お国柄」として片付けることもできなくもないが、近年はこうした「アプリ上がりのPCゲーム」がSteamに大量流入しており、純粋なPCゲーマーにとっては選択肢が濁る結果となっている。少なくともPCでプレイするだけの価値を持つインターフェースに改良しておくべきだ。
案の定Steamのレビュー蘭も荒れており、作品の素性も特定されつつある。目下の課題はサーバーがうまく機能していない点と権利関係のあやふやさだが、同内容のゲームが異なるタイトル名で複数存在している異常な状況は整理しておくべきで、この状態を放置することはユーザーにも悪影響を及ぼす。
「手を変え品を変え」という表現があるが、現在のゲーム業界にはこういった手法で「新作」として配信されていくタイトルがあまりにも多く、モラルの低下が著しい。実際にゲームで遊んでくれるユーザーのことを最優先に考えるという「開発者の基本」に立ち返ってビジネスを展開してもらいたいものだ。
【おすすめポイント】さらなる情報開示に期待の新作!
Clash of Ironsスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K / AMD Ryzen 5 1400 | Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 7 2700X |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 / AMD Radeon R9 380 | NVIDIA GeForce GTX 1070 / AMD Radeon RX Vega 56 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) HQ Games.
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