『Prime Horror II』は、2022/11/5からSteamで正式配信されているForge Tek Studiosの無料PCゲームで、物流倉庫内部を舞台に4vs1の非対称型バトルを体験できるアクションFPSタイトル。
「Amazon」の共同創設者であるジェフ・ベゾス氏そっくりの殺人鬼が登場するというシュールな世界観、高低差のあるレベルデザインで再現された物流倉庫の中で展開する白熱のオンラインPvPが大きな魅力で、ネタ全振りでゲームを作っているインディーゲームデベロッパーの作品に興味がある人におすすめ。
パロディーホラー対戦を楽しめる新作
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Prime Horror II』は、世界的に有名な「Amazon」の共同創設者であり、世界有数の資産家でもあるジェフ・ベゾス氏をフィーチャーしたおすすめの新作。物流倉庫内部でプレイヤー同士の非対称型対戦が展開するアクションFPSタイトルだ。
ジェフ・ベゾス氏そっくりの殺人鬼の名前は「Joe Bozo (ジョー・ボゾ)」となっているが、本人そっくりの3Dモデリングはかなり良く出来ており、パロディー作品としての切れ味は鋭い。ゲームタイトルに「プライム」と付いていたり、ダンボールに特徴的な矢印がプリントされていたりと、かなり際どい。
▲ジェフ・ベゾス氏そっくりの殺人鬼が追い回してくるという狂気的なインディーゲーム。
無論本作はジェフ・ベゾス氏を含めAmazonから許可を取ることなく勝手に開発されたインディーゲームなので、もし著作権絡みの申請が合った場合にはSteamから「バン」される可能性も高い。ただし有名人を無版権で勝手にフィーチャーしているゲームがSteamに無数に存在するのまた事実だ。
ゲームは4対1の非対称型対戦形式を採用しており、フレンドもしくはオンラインで集まった世界のプレイヤーと一緒にスリリングな対人戦の世界を体験できるようになっている。モンスター(ジョー・ボゾ)の能力が圧倒的に強く、人間プレイヤーは逃げ回りながらクリア目標を達成していく仕組みだ。
新鋭インディーゲームデベロッパーが送るタイトル
本作を開発・運営しているのは、これがSteamデビュー作となる新鋭のインディーゲームデベロッパー「Forge Tek Studios」。ゲームタイトルに「Ⅱ」と付いているが、前作の存在はなく、これも作者一流のパロディー精神の顕れと思われる。ギャグセンスとユーモアに溢れた注目のデベロッパーだ。
プレイは完全無料。むしろここまで露骨にAmazonをパロディー化してしまうと、収益が出る購入型のゲームにすることで色々な弊害が出てくるのは必至なので、無料ゲームという立ち位置で正解。暇つぶしに遊べる無料アクションゲームや非対称型対戦ゲームを探している人におすすめの新作アクションFPSだ。
▲荒ぶりながら近寄ってくるジョー・ボゾ。スリリングな鬼ごっこプレイが捗る新作だ。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース及び字幕・音声は非搭載。ただしまとまった量のテキストを見るのはプレイの設定画面だけなので、基礎的な英語読解力を持っていれば十分にプレイできるはず。一緒に遊んでくれるフレンドユーザーが英語に堪能な人であれば安心だ。
解除できるSteam実績は1つも存在せず、この点は少々残念だが、PCへの要求スペックに付いては中程度に抑えられているので、参入の敷居は低い。詳細については後述するが、幅広いPC構成に対応する作品なので、気軽にインストールしてプレイできるはずだ。Amazonパロディーの世界をたっぷり堪能しよう。
物流倉庫内部を舞台に4vs1の非対称型バトルを体験できるアクションFPS『Prime Horror II』は、現在Steamで無料配信中。ゲームクオリティーよりも完全に「ネタ重視」のタイトルだが、それなりに楽しめるはずだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】禁断のパロディーゲームに挑戦!
ゲームシステム
『Prime Horror II』の骨子は「非対称型対戦」形式のオンラインPvPとなっており、ソロプレイは不可。プレイするためにはある程度の人数が揃っている必要があるので、万全を期して遊びたい場合には、事前にフレンドユーザーを誘っておくと吉。バカバカしいアクションゲームの世界で一緒に笑い合おう。
作品に登場するマップは「ブラッドムーン」「ガレージ」「ワークハウス」の3種類だが、基本的にはどれもAmazonの物流倉庫内部をイメージしたロケーションとなっている。選択したマップに応じて敵キャラ「ジョー・ボゾ」を撃破するための勝利条件が異なるので、設定画面のテキストをよく観察しておこう。
ブラッドムーンステージを選択した場合、勝利目標はジョー・ボゾから隠れつつ、彼の根源である「祭壇」を燃やすことで、ガレージステージおよびワークハウスステージを選択した際には、マップ内に点在する「パッケージ」を収集していくことになる。勝利目標が微妙に変わっている点がポイントだ。
▲選択したマップに応じて人間プレイヤーの勝利目標が変わってくる。事前にチェックしよう。
なお、初期設定画面ではマップの種類以外にプレイするキャラクター(人間もしくはモンスター)、プレイヤーの総数、AIモンスターの有無などを設定できる。集まったプレイヤーの好みに応じてセッティングを変更しつつ、スリル満点の鬼ごっこ系非対称型ホラーアクション対戦の世界をスタートしよう。
人間プレイヤーの勝利目標は前述の2通りに別れ、ジョー・ボゾの勝利目標は全ステージで共通して「プレイヤーの抹殺」となる。ちなみにキーボードの「Q」ボタンを押すことで別画面のヘルプウィンドウが表示され、プレイ目標や操作体系について確認できるので、一通り目を通しておくと良いだろう。
人間プレイヤーで遊んでいる場合、基本操作は移動とダッシュ、かがみ、ジャンプとシンプルで、アイテムへのインタラクトは「E」キー、フラッシュライトで周囲を照らしたい場合には「F」キーを押すことになる。ただしフラッシュライトはジョー・ボゾ役のプレイヤーに気づかれやすいので、注意が必要だ。
棒立ちのキャラが迫ってくる恐怖感が最高
プレイ中に迫ってくるモンスターの「ジョー・ボゾ」は、基本的に「Tポーズ」をしたままという手抜き仕様。一般的なアクションゲームでこのポーズが出現した場合には「バグ」なのだが、本作では意図的にこのポーズに固定して「不気味さ」を演出している。表情一つ変えずに迫ってくる点もかなり気持ち悪い。
またジョー・ボゾはプレイヤーに迫ってくる際に奇妙な「笑い声」を発するので、これがさらなる恐怖感を煽る。ジェフ・ベゾス氏本人へのリスペクトのかけらもない酷い仕様だが、超有名人らしい「イジられ方」が何ともシュールで、そこに笑いと恐怖感の両方が巻き起こるユニークな展開が生まれてくる。
▲棒立ちの割にはハイスピードで移動するジョー・ボゾ。怖さ満点のプレイが展開するぞ。
3種類存在するマップの面積はかなり広く、上手く立ち回ればジョー・ボゾの追撃をかわせる設計になっている。倉庫内部のマップは高低差もあるため、上からマップを俯瞰して目的のオブジェクトとジョー・ボゾの現在地を探すのもアリ。内部はかなり暗いが、前述の通り懐中電灯で照らすと位置がバレるぞ。
箱庭マップ内部での「追いかけっこ」要素は最高にスリリングで、人間プレイヤーにはジョー・ボゾに対する対抗手段が存在しないため、捕まったら即ゲームオーバーという恐怖心をコントロールしながらプレイを進める必要があり、面白さは満点。アクションゲーム慣れしているユーザーが集まると特に楽しい。
ちなみに人間キャラクターには複数のバリエーションが存在し、ジョー・ボゾにも2形態のモデルが用意されているため、プレイする度に異なるキャラモデルを選ぶと対戦要素も捗るはず。最大5名のプレイヤーが揃うことで非対称型対戦バトルの面白みがアップしていく必見のインディーゲームタイトルだ。
【おすすめポイント】スリル満点のPvPが魅力!
システム要件
『Prime Horror II』のシステム要件は中程度。ストアの推奨環境で提示されているグラフィックボードは「RTX 2060」となるため、快適に遊びたい場合にはミドルスペック帯のゲーミングPCが必須となる。CPUには最低でIntelの「i-5」クラス、推奨で「i-7」クラスのプロセッサーが必要になるぞ。
インストールサイズは8GBと控えめ。今後のアップデートやダウンロードコンテンツ実装などは考えにくい作品なので、きっちりこのサイズで収まってくれるはず。なお、OSに関してはWindows 10以上が推奨となっており、Windows 7や8.1などの古いOSでは動作しない可能性がある点には注意しよう。
▲3Dグラフィックを用いたアクションゲームなので、PCへの要求スペックはそれなりに高い。
際どいネタ要素を持つ新作ゲームタイトルに仕上がっている『Prime Horror II』は、どのような経緯で作られたのかが非常に気になる新作。世界で多くの利用者を誇るAmazonを(創業者を含めて)パロディー化した時点で開発者の「センス」を感じさせるゲームということだけは確実だ。
物流倉庫内部を舞台に4vs1の非対称型バトルを体験できるアクションFPS『Prime Horror II』は、現在Steamで無料配信中。Amazonに怒られると消されそうなインディーゲームタイトルで、今が旬とも言える。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】プレイするなら今のうち!
Prime Horror IIスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 / AMD FX-6300 | Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 5 3600 |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 / AMD Radeon R7 260x | NVIDIA GeForce GTX 1070 / AMD Radeon RX 5700 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Forge Tek Studios.
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