『Tint 'n Ink』は、2022/11/4からSteamで「早期アクセス版」が配信されているGolden Dog Interactive, Inc.の基本プレイ無料PCゲームで、アメリカの人気競技「ペイントボール」の世界を再現したアクションFPS。
オンラインマルチプレイバトルが捗る5種類のゲームモード実装、有名メーカーが販売しているモデルを忠実に再現したペイントボールガンの数々、eスポーツタイトルを目指す競技性抜群のプレイ体験が大きな魅力で、基本無料で遊べるお手軽なアクションシューティングゲームを探している人におすすめの新作。
ペイントボールの世界で遊べる新作
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版が配信されている『Tint 'n Ink』は、アメリカで高い人気を呼んでいる競技「ペイントボール」の世界を体験できるおすすめの新作。競技性に優れた安全なガンシューティングの世界をゲームで楽しめる必見のアクションFPSタイトルだ。
80年代にその紀元を持つペイントボールは、圧縮した空気で無害な成分を元に作られたペイント弾を発射して競い合うスポーツで、本作ではその中の「スピードボール」形式の競技をフィーチャーしている。肉体的にも素早い動きが要求されるスリリングな対戦プレイを家庭内で楽しめるインディーゲーム作品だ。
ハイテンションかつハイスピードな試合展開が特徴の本作には、現時点でチームデスマッチ、フリーフォーオール、キャプチャー・ザ・フラッグ、エリミネーション、ボム シナリオに分かれる5種類のゲームモードが実装されており、一般的なアクションFPSと似たような感覚でオンラインPvPを楽しめるぞ。
▲アメリカの人気競技を3Dグラフィックでリアルに再現した新作アクションFPSタイトルだ。
ゲームには、実際のペイントボール競技で採用されている有名メーカーのペイントガン(マーカー)そっくりの銃が多数登場。現時点で公認を受けていないため、オフィシャルライセンスゲームとは異なる立ち位置となっているが、その雰囲気は十分に味わえるはず。精緻なモデリングで作られた銃にも注目だ。
個人のインディーゲームデベロッパーが開発中
作品を開発しているのは、これがSteamデビュー作となる新鋭のインディーゲームデベロッパー「Golden Dog Interactive, Inc.」。スタジオ名を持っているが、実態は個人開発者のGastón D. Pedrani氏で、独学でゲーム開発を学びながら本作を発表した経緯を持つ。今後の活躍に期待の新人開発者だ。
作者は本作を2021年末から様々なゲーム企業にプレゼンして回っていたが、Electronic Arts LATAMの責任者であるMario Valle Reyes氏の目に留まり、プロジェクトに対して投資をしてもらったという経緯を持っている。これからゲームを個人で開発しようと考えている人には勇気を与えるエピソードだ。
基本プレイは無料のアイテム課金制。初期投資不要でダウンロードできる点が魅力の新作だが、ソロ向けのゲームモードが実装されていないため、プレイするためには必ずマッチングを行う必要がある。確実にゲームを遊びたい人は、事前にアクションFPSが好きなフレンドユーザーを誘っておくと良いだろう。
▲リアリティー満点のゲームグラフィックが秀逸。モードに応じて戦術を変えていこう。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース及び字幕・音声は非搭載。プレイを円滑に進めていくためにはある程度の英語読解力が必要になるが、ゲーム自体は単純明快なアクションシューティングゲームとなっているので、それほど多くのテキストを読む場面には出くわさない。
解除できるSteam実績は現段階で3種類。この点はやや寂しいが、ゲームは汎用コントローラーでの操作に部分的ながら対応しているため、アクションシューティングゲームをキーボードとマウスで操作することが苦手な人でも安心してダウンロードできる点は魅力。直感的な入力体型で遊べる新作タイトルだ。
アメリカの人気競技「ペイントボール」の世界を再現したアクションFPS『Tint 'n Ink』は、現在基本プレイ無料で配信中。早期アクセス版である、ということを理解してプレイすれば、面白さ満点の対戦を楽しめる必見作だ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】白熱の競技へ飛び込め!
ゲームシステム
『Tint 'n Ink』のゲームプレイは、一般的なアクションFPS作品のゲームモードとシステムに準拠。チームデスマッチ、フリー フォー オール、キャプチャー ザ フラッグ、エリミネーション、ボム シナリオに分かれるゲームモードでオンラインPvPを体験できる点がポイントで、協力・対戦プレイが大いに捗るぞ。
早期アクセス版の現段階で用意されているマップは合計で5種類で、プレイヤーが手にして戦うペイントガン(マーカー)の種類は6種類。ちなみに銃は好みの色彩バリエーションでカスタマイズすることができるので、オンラインバトル時に個性も主張できて面白い。カスタムのバリエーションは今後増える予定だ。
作者のGastón D. Pedrani氏は、本作を「eスポーツ」向けに普及させたいと考えており、実際のペイントボールが競技であることから、ゲームの人気が高まっていけば多くのユーザーを巻き込む作品へと進化する可能性もあると考えられる。ただし現時点ではまだ開発初期段階なので、さらなる調整が必須だ。
▲eスポーツゲームとしての地位を目指して開発が進められている新作アクションFPSだ。
将来的には気軽にプレイできる「クイックマッチ」以外に、腕前を極めたプレイヤー同士がぶつかり合う「トーナメント」を実装し、多彩なニーズに対応していく予定なので、カジュアル派のユーザーとガチ勢の住み分けもできるようになるはず。フレンドとチームを結成して世界のプレイヤーに挑戦していこう。
課金アイテムとしてSteamストアに掲載されているものは、販売価格が427円から1425円まで振り幅が大きいが、現状でこれらがどのように作用するのか、という「効果」が不明となっているので、いち早い説明文の追加が望まれる。作者が英語ネイティブではない点もあるだろうが、あまりにも説明不足だ。
システムの改善と調整にも期待のタイトル
ストアでの説明文にあるように、現状の本作には様々な作業と改善が必要であり、ユーザー評価も真っ二つに割れているが、早期アクセス版のゲームはユーザーのフィードバックを得ながら開発を進める段階、という大前提を理解しておけば、それほど目くじらを立てることもなくなるはず。今後に期待しよう。
ペイントガン(マーカー)の形状が大きい関係上、エイム中に画面の4分の1程度が銃の描写で隠れてしまう点には賛否があるかもしれない。狙いを定めている時ほど画面奥が見えにくいというジレンマが発生しているので、この部分には「透過処理」などの措置をしてもらえると見晴らしが良くなるはずだ。
【おすすめポイント】ゲームの洗練に期待の新作FPS!
システム要件
『Tint 'n Ink』のシステム要件は中程度。推奨要件として提示されているグラフィックボードは「RTX 2070」で、推奨CPUはIntelの第8世代「i-7」となっているので、最高設定かつ高フレームレートでプレイしたい場合には、ミドルスペック帯のPCが必須となる。最適化でやや苦しんでいる印象だ。
推奨されるメインメモリの搭載量は16GBで、推奨OSはWindows 10。古い世代のOSには非対応の作品となっているため、現在Windows 7や8.1でゲームをプレイしている人は、よほどの理由がない限りOSのアップグレードを行おう。ちなみにWindows 7のサポートは2020年で終了している。
▲リアルなグラフィックを実現した反面、PCへの要求スペックも順当に高くなっている。
インストールサイズは最大で20GBとやや大きめ。これは遠景に使用しているテクスチャーのサイズが最適化されていないことが要因と思われるが、今後のアップデートでさらにサイズが肥大化する可能性もあるので、ゲームをダウンロードする際にはストレージに余裕を持たせておくと安心できるだろう。
【おすすめポイント】ミドルスペックPC推奨のアクションゲーム!
正式版への展望
2023年第3四半期に正式バージョンのリリースが予定されている『Tint 'n Ink』は、今後のアップデートとゲームシステムの改善、バランス調整などが求められる新作タイトル。問題の改善や修復には約半年かかると明言されているので、ある程度開発が進むのを待ってから本格的に遊ぶという手もある。
正式バージョンではチームとしての戦績に優劣をつける「ランクモード」の実装が予定されているが、これについてはユーザーの意見を聴きながら調整したい旨が述べられているので、ゲーム世界を完成に導きたいと考えている人は、開発者に忌憚のない意見を送って参考にしてもらおう。
▲情熱的に開発が進められている新作ゲーム。安定してプレイできるようになることを願おう。
開発者自身にとって初の商業作品となるため、手探りで開発の方向性を模索している部分も散見されるが、世界的なeスポーツゲームの座を狙っているのであれば、今後は開発進捗に関する情報を精力的に公開し、ユーザーの興味を惹き付けることも大切になってくるはず。さらなる情報開示にも期待の新作だ。
アメリカの人気競技「ペイントボール」の世界を再現したアクションFPS『Tint 'n Ink』は、現在「早期アクセス版」としてSteamで配信中。eスポーツタイトルを目指しながら開発が進められている必見の新作だ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】今後のアップデートに期待のFPS!
Tint 'n Inkスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-3570 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2GB | 6GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Golden Dog Interactive, Inc.
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