『CAEDES』は、2022/8/18からSteamで正式配信されているMadar Gamesの購入型PCゲームで、仮想現実世界を舞台に映画のワンシーン風の銃撃戦を体験できるVR専用アクションゲームタイトル。
迫力の一人称視点で展開していくスリリングなシューティングバトル、2名のプレイヤーが一緒に遊べるCO-OPシステム、スローモーションで銃撃戦を楽しめる「バレットタイム」機能、ゲーム内で働くリアルな物理演算が魅力で、映画の主人公になった気分で遊べるアクションゲームを求めている人におすすめ。
銃撃戦を体験できる新作VRゲーム
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『CAEDES』は、プレイヤーが映画のワンシーンのようなアクションシューティングバトルを体験できるおすすめの新作。VRヘッドセット内に再現された数々のロケーションでミッションを遂行していくVR専用アクションゲームタイトルだ。
プレイヤーはホーム画面で懐かしの「厚型ディスプレイ」PCにフロッピーディスクを挿入しながら、好きなミッションにチャレンジしていく。フロッピーディスクの1枚1枚が各ミッションに対応し、その中には一連の操作を覚えられるチュートリアルセクションもあるので、操作の基本を学ぶことも可能だ。
▲リアルな一人称視点でガンファイトを体験できるVR専用のアクションゲームだ。
ゲームは「Windows Mixed Reality」を除く一般的なVRヘッドセット全てで動作可能。着席と立位の両方に対応しており、身体を動かしながらリアリティーを出すか、上半身の動きだけで射撃精度を研ぎ澄ますかという選択肢も出てくるので、幅広いVRユーザーにおすすめできる作品に仕上がっている。
射撃の前にスローモーションを発動させる「バレットタイム」システムも搭載しており、アクション映画風のプレイ体験を得られる点も特徴。画面がスローになることで照準が合わせやすくなり、複数の敵が存在するロケーションに突入する場合に便利。『マックスペイン3』のようなプレイを楽しめるぞ。
個人のインディーゲームデベロッパーが生み出した新作
ゲームを開発・運営しているのはMadar Games。スタジオ名を持っているが実態は個人開発者で、SNSではSavva Maderという名前で知られている。2018年にPCゲームのデビュー作『Block Heads: Instakill』でSteamに初登場しており、本作は彼にとって初のVR専用ゲームとなる。今後に期待の新人だ。
Steamでの販売価格は310円と安価。ワンコイン価格で入手できるお手軽な値段設定も光る新作タイトルで、CO-OPに対応しているため、親しいVRユーザーのフレンドにプレゼントして一緒に協力プレイで遊ぶのもアリ。様々な銃器を用いたアクション性別群のシューティングバトルをたっぷり楽しめるぞ。
▲容赦ない暴力描写も魅力。出血シーンもあるため、過激なゲーム内描写が苦手な人は注意。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース及び字幕・音声環境には非対応。プレイ画面に表示されるテキストを理解しながら円滑にプレイを進めていくためには、一般的な英語読解力が必須となる。一緒にプレイするVRユーザーのフレンドが英語に堪能であれば安心だ。
早期アクセス版の配信開始は2020年で、それから2年近い開発期間を経ながら進化を遂げていった本作は、作者の諦めない作風が光る新作ゲーム。早期アクセス時には数々のバグと不具合が発生し、プレイヤーから冷たい言葉を浴びせられることもあったが、何とか正式配信にまで漕ぎ着けた労作だ。
仮想現実世界を舞台に映画アクション風の銃撃戦を体験できるVR専用アクションSLG『CAEDES』は、現在Steamで好評配信中。ボリューム的に小作品ではあるが、安価な価格設定で気軽にダウンロードできるタイトルとなっている。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、ゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】VR世界でガンバトル!
基本ゲームシステム
『CAEDES』のゲームシステムはミッション受諾制。好みのフロッピーディスクをPCに挿入することで異なるシチュエーションのプレイ要素を体験できるようになっている。初心者はチュートリアルセクションで実際の動作を確認してから本編へ進むと良いだろう。VRゲームらしい内容のミッションが待っているぞ。
ミッションの中には、スマホ画面でデータを転送中に銃撃戦に巻き込まれるという映画のような展開も登場。単なるドンパチ要素だけではなく、シチュエーションありきのシューティングバトルが巻き起こる点が面白く、主人公になりきってスリリングなプレイ要素に打ち込めること請け合いだ。
▲スマホを掴む動作とタッチスクリーン操作も体験できる。リアリティー満点のシステムが楽しい。
ゲームに登場する武器類はハンドガン、ライフル、ショットガン、SMGなど種類豊富。前述したチュートリアルセクションでは登場する全武器を扱って射撃訓練を行うことができるようになっているので、マガジンチェンジの操作を含めて一度体験しておくと本番でまごつかない。リアルな銃器の描写も魅力だ。
なお、本作には物理演算システムがあり、登場する敵キャラクターが倒れる際などのラグドール処理が面白い。また相手の銃撃を受けると被弾箇所が出血する演出もあるので、仮想現実世界でリアルな銃撃戦を体験できるようになっている。なりきりプレイも大いに捗る新作アクションゲームと言えるだろう。
物理演算システムは人間だけではなく環境にも作用。ドアを射撃して奥まで吹き飛ばす演出も出てくるため、臨場感満点のバトルシーンを体感できる。また、CO-OPでプレイ中に相手プレイヤーに触れることもでき、物の感触を疑似体験できる点もポイント。安価な作品ながらしっかりとした作り込みだ。
【おすすめポイント】物理演算が効いた世界がグッド!
バレットタイムシステム
シューティング要素を最大限に面白くする『CAEDES』の注目システムが「バレットタイム」。装着したスマートウォッチで発動できる本システムには時間を減速させる機能があり、発動中には全ての描写がスローモーションになる。大一番のバトルシーンで重宝する便利な機能なので、最大限に活用していこう。
SF映画の名作『マトリックス』で脚光を浴びたバレットタイムシステムは、その後ロックスターゲームスのヒット作『マックスペイン3』でも登場し、これまでに様々なアクション映画やFPS/TPSゲームで採用されている。バレットタイムという言葉自体は撮影手法を指すが、スローモーションという感覚で良い。
▲ピンチになりそうな場面で発動すると効果的なバレットタイムシステム。冷静に狙いを定めていこう。
本作でこのシステムを発動すると、飛び散る弾丸やマズルフラッシュ、そして倒れていく人物のすべてがスローモーションで描画されるため、リアルタイム描写では味わえない芸術性も生まれてくる。シューティングゲーム好きなプレイヤーを虜にする必見のシステムで、夢中になってアクションを楽しめるぞ。
各ミッションには、電車の内部や公衆トイレなど、いかにもアクション映画のワンシーンに出てきそうなロケーションが登場するので、全身を使ったアクションで主人公になりきるプレイ要素にも熱が入るはず。しゃがみながら遮蔽物に身を隠し、そこからバレットタイムを発動して一気にケリをつけよう。
【おすすめポイント】スローモーションで撃ちまくれ!
システム要件
『CAEDES』がサポートしているVRヘッドセットは「Valve Index」「HTC Vive」「Oculus Rift」の3種類。最大動作環境で提示されているグラフィックボードは「GTX 1660」で、推奨環境では「RTX 2060」もしくは「RX 5600XT」となるため、ミドルスペックのゲーミングPCがあれば万全だ。
なお、推奨要件で提示されているCPUはIntelが「i5-8400」で、AMDが「Ryzen5 3600」となる。基本的にVRゲームをプレイする人はそれなりのスペックを持っていることが多いので、この点はプレイの障害にならないだろう。快適なプレイを楽しむためには、メインメモリを16GB以上持っていることが望ましい。
▲ミドルスペック帯のゲーミングPCを持っていれば安全圏。それほど要求スペックは高くない。
ゲームのインストールサイズは10GBと少なめ。これはゲームコンテンツの全体数が少ないためでもあるが、すでに50GB超えが珍しくないPCゲームの中では軽い部類に入るので、普段ストレージが逼迫気味の人でも安心してダウンロードできるはず。気軽に導入できる新作VRゲームタイトルと言えるだろう。
【おすすめポイント】軽さも魅力のVRゲーム!
諦めずに開発を継続した労作
約2年という長期間「早期アクセス版」の状態だった『CAEDES』は、Madar Games初のVRゲームということもあって、当初はバグと不具合が連発。新作インディーゲームを好んでプレイする感度の高いSteamユーザーはこぞって本作をプレイしていたが、内容の不備に多くの低評価が下されてしまう。
あるユーザーは自身のYouTubeチャンネルで辛辣なコメントを発して本作の早期アクセス版を批評していたが、これに作者がコメントを返し、アップデートで不具合を解消した際には「ぜひプレイしてみてほしい」という追加コメントまで送っている。ユーザーに最大限寄り添いながら開発が進められた労作だ。
▲完成までの道のりは非常に長かったが、ついに万全の状態でゲームをリリースすることに成功した。
通常であれば低評価の嵐が来た時点で心が折れそうなものだが、作者はこれらの逆風に絶えながらゲームシステムの改善を続け、ついに正式バージョンの完成へと漕ぎ着けている。真のゲーム好き開発者が必死になって取り組んだ必見のインディーゲームタイトルで、諦めなかった姿勢には拍手を贈りたい。
仮想現実世界を舞台に映画アクション風の銃撃戦を体験できるVR専用アクションSLG『CAEDES』は、現在Steamで好評配信中。良心的な価格と真心が込められた注目のインディーゲームタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】完成への執念が実った必見作!
CAEDESスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-7500 / AMD Ryzen 5 1400 | Intel Core i7-9700K / AMD Ryzen 7 2700X |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1050 / AMD Radeon RX 560 | NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti / AMD Radeon RX 590 |
VRAM | 2GB | 6GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) Madar Games.
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