2022/7/22からSteamで正式配信されているDire Wolfの購入型PCゲーム。同名テーブルトップゲームの世界をデジタルゲーム化した戦略性抜群の第一次世界大戦シミュレーションゲームタイトル。
1917年の第一次大戦を舞台とする「複葉機」の空戦をフィーチャーしたゲーム世界、3種類のカードを選択しながら相手とのドッグファイトに挑むテーブルトップ型のバトルシステム、同時展開されているスマホアプリ版とのクロスプラットフォームプレイが魅力で、戦術を発揮できるドッグファイトに興味がある人におすすめ!
人気テーブルトップゲームをデジタル化!
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Wings of Glory』は、人気テーブルトップゲームの世界をパソコン上で楽しめるようにデジタル化されたおすすめの新作。ミニチュア飛行機を同梱したテーブルトップゲームの世界をPCのモニターでプレイできるファン必見のタイトルだ。
ゲームの舞台となるのは、1917年の第一次世界大戦。プレイヤーはエースパイロットとして攻撃型の複葉機を操作し、ミッションとバトルを遂行していくことになる。同名タイトルのテーブルトップが持っている「カードを切って戦う」ドッグファイトシステムを継承しており、デジタル版として完璧な仕上がりだ。
▲同名テーブルトップゲームの世界をデジタル化した必見のSLG。抜群の戦略性が魅力の新作だ。
なお、本作はあくまでテーブルトップの世界観をデジタル化した作品のため、リアルタイムで飛行機を操作してバトルで腕前を競い合う一般的なアクションゲームとはかなり異なるプレイスタイルを持っている。ストラテジー要素を求めるプレイヤーにはピッタリとハマるゲームだが、アクション要素は無いので注意しよう。
ゲームを開発・運営しているのはアメリカのデンバーに本拠を構えているデベロッパーの「Dire Wolf」で、テーブルトップゲーム版の出版社であるAres Gamesとの共同開発で作品を完成させた。ちなみに1995年にエレクトロニック・アーツが同名のPCゲームを発表しているが、本作とは無関係だ。
スマホアプリ版とのクロスプラットフォームプレイに対応
Steamでの販売価格は1520円。テーブルトップゲーム版よりも遥かに導入コストを抑えられる点が大きな魅力で、ミニチュアを用いたボードゲームの世界を知らない人でも興味を持って遊べる点が良い。Dire Wolfは今後も人気のテーブルトップゲームを次々とデジタル化していく意向を示しているので、楽しみだ。
なお、作品は同時展開中のスマホアプリ版との「クロスプラットフォームプレイ」に対応。PC版とスマホ版共に購入型のゲーム作品となっているが、どちらかと言えばスマホアプリ版の方が安価。ただし両方のプラットフォームで日本語インターフェース環境には非対応となっているので、購入時には注意しよう。
▲14名登場する「エースパイロット」から好きな人物を選択してプレイを楽しめるぞ。
スマホアプリ版も出ている関係上、PC環境への要求スペックは非常に低く、推奨環境で提示されているメインメモリは4GB、CPUにはIntelの「Core 2 Duo E6600」と同程度かそれ以上のものが要求されるだけなので、ローエンドPCでも問題なくプレイできるはず。幅広いユーザーが遊べる新作ゲームだぞ。
またインストールサイズも1GBと極小で、ストレージを圧迫しない。PCゲームらしい高精細な描画と圧巻の3Dグラフィックを期待していると肩透かしを食らう可能性があるが、解除できるSteam実績が20種類あるので、インディーゲームの小作品をコレクションしたい人にはおすすめと言える。
同名テーブルトップゲームの世界をデジタルゲーム化した戦略性抜群の第一次世界大戦シミュレーションゲーム『Wings of Glory』は、現在Steamストアで正式配信中。海外で人気を誇るテーブルトップゲームの世界を体験してみたい人は、今すぐストアにアクセスして詳細なゲーム情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 第一次世界大戦へ飛び込め!
戦術を駆使してドッグファイトに勝ち抜け!
『Wings of Glory』最大の肝は、プレイヤーがドッグファイト時に切っていく3種類のカード。本作では対戦を始める相手と自分が同時に異なるカードを選択し、それらを公開する形でバトルが進行していく。相手に勝てるカードを選んでいく戦術と戦略性が面白い新作シミュレーションゲームとなっているぞ。
バトル時にプレイヤーに提示されるカードは「Maneuvers」と呼ばれ、画面左側に表示される仕組み。うねった矢印は複葉機の進路を指しており、自分と相手が選んだ合計6枚の「Maneuvers」が自動判定されていくという流れだ。オンライン対戦時には「腹の探り合い」が展開していくため、やり込み要素は高い。
▲どの「Maneuvers」を選ぶかで戦況が大きく変わってくる。相手を出し抜くカードを切っていこう。
なお、操縦している複葉機がダメージを受けた場合には、選択できる「Maneuvers」が変わっていくため、この際にもピンチを乗り切る戦術が必要になり、プレイ要素はかなり奥深い。エースパイロットの名前に恥じない活躍をしていくためには、直感力と洞察力、そしてある種の勇気が必要だ。
前述の通り、作品に登場するエースは14種類存在し、攻撃型複葉機に関しては合計8種類搭載されているため、これらを徐々にアンロックしながら異なる組み合わせを試していくのも面白い。キャラコレ要素も捗るおすすめの新作シミュレーションゲームタイトルで、値段分の楽しさは提供してくれるぞ。
実際に航空機を操縦しながらテクニックを活かして戦うプレイとは無縁の作品だが、その分誰でも遊べるゲームに仕上がっており、プレイヤー層の幅も広がっていくはず。瞬間的な操作方法よりもじっくりと思案しながら戦うゲーム作品が好きな人にはおすすめのタイトルで、戦術を極めるプレイに夢中になれるはずだ。
【おすすめポイント】 カード選択要素に勝ち抜こう!
定期的なアップデートに期待の新作
同名テーブルトップゲームの世界をデジタルゲーム化した戦略性抜群の第一次世界大戦シミュレーションゲーム『Wings of Glory』は、近年PCゲーム界で盛り上がってきている「テーブルトップゲーム版のデジタル化」の流れに乗った形でリリースされたタイトル。今後のアップデートも非常に楽しみだ。
長年続いているデジタルゲーム業界は「ジャンル」面で頭打ちになっている傾向が強く、似たようなシステムのゲームが氾濫している光景を見ることも珍しくない。主にミニチュアを用いて遊ぶ「テーブルトップゲーム」がデジタルゲーム世界へと流れ込んでいる背景には、業界の閉塞感も影響しているだろう。
▲操作性に関してはスマホゲームアプリ版の方が上。PC版でプレイするメリットが欲しいところだ。
本作の良い点はスマホ版とPC版のクロスプラットフォームプレイ要素にあり、これが実現していることによってプレイヤー人口を一定以上確保できる。ただしPC版とスマホ版で明確な差異が認められないので、PCユーザーが積極的に本作をプレイするメリットには乏しい点が少々残念だ。
コンテンツ的にもまだまだ少ないため、今後は定期的なアップデートによって登場する機体数などを増やしていく必要があるだろう。第一次世界大戦のドッグファイトをテーブルトップゲーム方式でプレイできる新作ゲーム『Wings of Glory』は、現在Steamで好評配信中。気になる人はストアをチェックしよう。
【おすすめポイント】 進化に注目の新作SLGタイトル!
Wings of Gloryスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-3470 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Dire Wolf.
Wings of Gloryの評価・レビュー・評判(0件)
このゲームの投稿レビューはまだありません。