「スペルフォース 3(SpellForce 3)」は2017/12/08にSteamでリリースしたRPGとRTSが合わさった大人気シリーズ「SpellForce」の第三段だ!
キャラクターごとに細かく装備やスキルツリーを設定できる育成システムや、資源収集・建築・ユニット生産、大軍勢を率いての拠点攻めといった前作までの面白さを踏襲し、さらにパワーアップさせて帰ってきた。
重厚なファンタジーの世界を舞台に、フルボイスで語られる骨のあるストーリーも健在で、やりごたえ充分だ。
前作からさらにパワーアップしたSpell Forceを楽しみたい人や、RPGやRTSが好きな人にオススメの新作ファンタジーRPSだ!
ファンタジー世界の重厚なストーリーが魅力!
時は518年。
四王室の反乱は鎮圧されたが、闘争が国にもたらした荒廃は大きかった。
女王は傷を負って昏睡状態となり、現在はロード・マーシャルが再び国に平穏をもたらさんとして、強引な改革に取り組んでいる。
そんな状態でも、プレイヤーは女王陛下に忠誠を尽くしている。
だが父は反逆者のメイジの一人だった……。
というのが大まかなのストーリーの導入部だ。
基本的なシステムと始め方!
「キャンペーンモード」で本作独特の重厚なストーリーを楽しみつつ、ストラテジーなバトルを楽しむことができる。
難易度はRTS初心者ならノーマル、慣れている人ならハードを選べばよいだろう。
キャラクター(ユニット)たちを範囲選択して、行きたい場所をクリックすることで移動できる。
ユニットを選択した状態で敵をクリックすると自動的に攻撃してくれる。
敵を倒すと経験値が手に入り、アイテムがドロップすることがある。
一般的なMMORPGのようにキャラクターを操作して3Dマップを探索し、発生するクエストをこなしながらストーリーを進めていく。
前作同様、必要に応じてカメラの操作もできる。
ユニットは量産可能な一般ユニットと、固有ユニットの「ヒーロー」がいる。
ヒーローはそれぞれレベルや装備、力や属性防御力などのステータス、スキルツリーを独立して持っており、彼らをどう育成していくかがRPGパートの面白さだ。
一方、資源を集めて、建物を建てて、一般ユニットを生産して大軍勢を作り、敵の勢力を攻め滅ぼすのがRTSパートの面白さだ。
ある程度ストーリーを進めると(チュートリアル的なものをクリアすると)、キャラクタークリエイトができる。
前作よりも細かくビジュアルが選べる。
クラス(職業)はキーパー、バトルメイジ、スワッシュバックラー、ソルジャー、メイジ、インクィジターの6種が選択可能だ。
さらに好きなステータスにポイントを1振ることができる。
ポイントを振れるステータスは力、敏捷、知恵、組織力、意志の5つ。
スキルのダメージや効果の大きさに影響を与える。
最後に特別な能力を6種の中から3つ選んで、クリエイトは完了だ。
ここでのクラスや能力の選び方でも、違ったプレイングが楽しめる。
RPGパート ~より細かな育成~!
マップ間の移動はフィールドマップから行きたい場所を選ぶ形式だ。
その際、連れていきたいヒーローを3人選んで連れていく。
初めて足を踏み入れたマップは、ミニマップが真っ黒になっているが、ユニットが進んだ場所は記載されて明るくなる。
クエストが発生したら、それに沿って行動すると物語が進んでいく。
装備は前作から1つ増えて、頭、銅、メイン武器、サブ武器、アクセサリー3種、タリスマンが装備可能だ。
面白いことに薙刀(なぎなた)などの日本的な武器も登場する。
ヘルメットはHPが上昇する代わりに視界が狭くなるなど、リアリティにこだわっていたりもする。
回復などの消費アイテムはヒーローごとに持たせて使用する。
スペルを使用するには「フォーカス(いわゆるマナ)」が必要だ。
ヒーローがレベルアップすると、スキルポイントとステータスポイントが1ずつ手に入る。
また、HPやフォーカスに加えて、武器種ごとの耐性(4種)、魔法属性ごとの耐性(4種)もキャラクターごとに備わっている。
どのヒーローもスキルツリーは3つ(主人公は4つ)に分かれていて、ツリーの内容は異なる。
ほとんどスキルはレベル3が最大。
3つのツリーをどう使っていくかはプレイヤー次第であり、本作の育成の魅力と言えよう。
あるヒーローのツリーは、「Brutality(野蛮)」、「Disciple(鍛錬・克己)」、「Leadership(指導力・統率力)」の3種だったり、
また別のヒーローなら、「Elementalism(元素系)」「White Magic(白魔法)」「Black Magic(黒魔法)」の3種だったりする。
本作には主人公を含めて数名のみの少人数でダンジョンに潜ることもある。
まるでMMORPGでパーティープレイをしているかのような感覚かもしれない。
このような変化がストーリー展開で自然に起こり、プレイが単調になることも防いでいる。
ユニットのグループはフォーメーションを設定することもできる。
前作を上回る細かな育成が可能となり、キャラクターをどう育て、どう運用するかを考える楽しみは一層増したと言っていいだろう。
RTSパート ~探索、収集、建築、ユニット生産、拠点攻略~
物語を進めると、拠点が与えられる。メインの拠点が敵に破壊されるとゲームオーバーになる。
まずは資源を集めよう。
資源は木材(主に建築用)、石材(主に防衛施設用)、食料など、全部で7種類もある。
初めから設置されている木こり小屋、漁師小屋、狩猟小屋に労働者を雇い入れよう。
労働者たちは自動的に資源を収集してくれる。
ただ、資源がたまるまで待つ必要があるので、待っている間に周辺を探索するなどしよう。
マップを探索することでも資源を入手できることがある。
また、マップにある「フラッグ」を見つけると、拠点の範囲を拡張することができる。
拠点を拡張すれば、さらに大きな人口を保持することができるようになり、戦力とも関わってくるので重要だ。
また、「中立的な建築物」を発見することもある。
これは壊れた橋など、ただの障害物になっているものもあれば、特別なユニットや建物を作るのに役立つ場合もある。労働者を派遣して自分の所有にできる。
資源がたまったら新たな建物を建てよう。
建物は自由に向きを変えることができる。
すでに建っている建物をアップグレードしていくのもいいだろう。
防衛施設を作っておけば、野生のモンスターなどが近づいてきても安心だ。
物見塔は自動で弓による攻撃を仕掛けてくれるので、メインの戦力を遠出させる前に建てておこう。
拠点では研究を進めて新しい技術を生み出すことも可能だ。
ユニットを生産して、さらに周辺を探索したり、敵の拠点に攻め込んだりしていこう。
本作では、人間、エルフ、オーガの三つの勢力が存在している。
敵の拠点を滅ぼし、クエストを達成すると報酬がもらえる。
このようにして物語が進んでいく。
大きな流れは前作と変わりないが、前作をプレイしたことがある人なら、様々な要素が加わっていることに気づいただろう。
ついにマルチモード搭載!
前作『SpellForce 2』にあった「フリーゲームモード」は廃止され、「マルチプレイヤーモード」が追加された。
このモードではPvPや協力プレイができるように、新たな楽しみが加わった。
RPGとRTSが組み合わさった完成度の高さが光る!
本作はRPGとRTSをうまく融合させたSpell Forceシリーズの魅力をさらに高めた、完成度の高いゲームとなっている。
より戦略的にキャラクターを育成・運用できることに加え、拠点を作る&攻める楽しみもアップしている。
そしてフルボイスで語られる重厚なストーリーも健在だ。
キャンペーンモードは30時間以上のやりごたえ。
グラフィックも美しく、雄大な世界の魅力を存分に描き出している。
そのせいか集団戦闘のあとは死屍累々、血の海となってしまって生々しいのだが。
Spell Forceシリーズのファンはもちろん、RPG、RTSが好きな人にもオススメの戦略RPGだ!
スペルフォース 3(SpellForce 3)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7, 8, Windows 10 (64bit) | Windows 7, 8, Windows 10 (64bit) |
CPU | Intel Core i5 3570, AMD FX-6350 | Intel Core i7-4790, AMD FX-8350 |
メモリー | 6 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GTX 660 2GB, AMD Radeon 7850 2GB | NVIDIA GTX 970 4GB, AMD Radeon R9 290 4GB |
VRAM | 2 GB | 4 GB |
HDD空き容量 | 15 GB | 15 GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 | インターネット接続が必要 |
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