2019/8/16からSteamで正式配信されているmo yygamesの購入型PCゲーム。絶海の孤島を舞台にゾンビ軍団の猛攻を耐えしのぎながら生存を目指すアクションFPSタイトル。
様々な武器を用いながらアクションシューティング要素でゾンビとのバトルを進めていくゲームプレイ要素、クラフトで「土嚢」を設置して相手を足止めできるシステム、ロークスペックなPCでも動く要求スペックの低さが魅力で、ワンコイン価格でゲットできるネタ的なインディーゲームが好きな人におすすめ!
絶海の孤島でゾンビサバイバル!
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『surper island survival』は、絶海の孤島でゾンビ軍団との戦いに挑むアクションシューティングゲーム。ピストルタイプからマシンガンタイプまで様々な武器を選択することが可能で、没入感の高いファーストパーソンビューでプレイを楽しめるFPS作品だ。
ゲームはソロプレイに加えて、オンラインで共闘できるマルチプレイモードをサポート。また部分的ながら汎用コントローラーでの操作もサポートされており、直感的な操作でプレイを楽しむことも出来る。複数の種類が存在するゾンビたちを撃破しながら生存時間を伸ばしていくことが目的で、誰でも気軽に遊べるぞ。
▲ストーリー要素や世界観は存在せず、ただひたすら湧いてくるゾンビを倒すプレイが展開する。
プレイヤーが操作するキャラクターはゾンビたちを足止め出来るアイテム「土嚢 (どのう)」を設置することが可能となっており、これによって戦術を発揮しながら戦うことも出来る。敵を上手くコントロールして「ハマった」状態にし、そこを狙い撃ちするプレイが出来る仕組みだ。リソースを消費して土嚢を設置しよう。
なお、ゲームモードはこの1種類のみで、他にコンテンツは一切搭載されていない。ある意味で「デモ版」か「素人の趣味」レベルのゲームとも言えるが、この点に関しては不可解な変遷があり、詳細については後述する。とにかく早期アクセス版で登場した作品とは全く別のゲームになっている、というタイトルだ。
新人デベロッパーが送るアクションFPS
本作を開発したのは、これがデビュー作となる「mo yygames」。本作は元々『萌盟大冒险 Cute Adventure』というタイトルで配信されていた作品で、美少女キャラを三人称視点で操作するアクションTPSだったが、どこかの段階でゾンビサバイバルゲームへと置き換わって正式配信された経緯を持っている。
この変更について何のアナウンスも無いため、萌えキャラ目当てにゲームを購入してしまったプレイヤーには不運としか言いようがないが、裏で何らかの事情があった可能性が高い。ともあれ現時点に至るまでアップデートに関するアナウンスも無いので、これが正式バージョンということになるのだろう。
▲元々は美少女シューティングゲームだったが、全く別の作品に置き換わってしまった謎ゲーム。
Steamでの販売価格は310円。この点についても後述するが、ハッキリ言ってしまえば元々リリースされていた『萌盟大冒险 Cute Adventure』の方がゲームシステム的にも見どころがあったので、これに金額を支払うのは厳しい。ネタ的に取り上げるつもりで購入するのであれば、その価値はあるだろう。
PC環境への要求スペックは非常に低く、推奨環境で提示されているグラフィックボードが「GTX 1050Ti」になっているなど、参入の敷居は低い。インターフェースは英語一択となり、日本語インターフェース及び字幕・音声環境は非搭載となるが、基礎的な語学力を持っていれば十分にプレイできる。
絶海の孤島を舞台にゾンビ軍団の猛攻を耐えしのぎながら生存を目指すアクションFPS『surper island survival』は、現在Steamで好評配信中。「こんなインディーゲームがあった」というネタとして面白く取り上げる分には楽しめるアクションシューティングゲームだ。興味がある人はストアをチェックしよう。
【おすすめポイント】 孤島でゾンビ退治!
土嚢を積んで敵をブロック!
直線的にプレイヤーに襲い掛かってくるゾンビ軍団に対抗し、少しでもプレイ時間を伸ばしていくためには、前述の「土嚢」を生み出して設置するプレイが不可欠。マップの地形を活用しながら効果的な場所へ土嚢を配置し、ゾンビ軍団を「足止め」しながら生存を目指していくと良いだろう。
▲マップのほぼ全エリアに「土嚢」を設置できる。これを置くことでゾンビたちはスタックするぞ。
ゲーム内でアクセスできるアクションが「ゾンビを撃つ」「土嚢を置く」の2種類しかないため、一般的なユーザーであれば短時間で飽きてしまうと思われるが、たまにはこういった珍妙なゲームをプレイして「息抜き」するのも良いかもしれない。どうすればゾンビに上手く対処できるかを考えながらプレイを進めていこう。
作者自身がストアでゲームに対する説明やアピールを一切していないため、多くのユーザーにスルーされる可能性が高い本作だが、そういった作品を好んでプレイして自身の動画にアップするユーザーもいるため、需要が全く無いとは言い切れない。知られざるインディーゲームを発掘することが好きな人にはおすすめだ。
【おすすめポイント】 戦術も発揮できるゾンビゲーム!
謎多きインディーゲームタイトル
前述の通り、『surper island survival』は元々『萌盟大冒险 Cute Adventure』として配信されていた作品だが、早期アクセス版から正式配信版になった時点で内容とゲームシステム、世界観が全く別の作品に置き換えられている。謎が謎を呼ぶ大幅な仕様変更について考察してみよう。
美少女キャラが主人公ということもあって、元々掲載されていた『萌盟大冒险 Cute Adventure』には世界のプレイヤーが反応を示しており、開発は順調に進んでいると思われた。だが2019年11月頃に突如作品は別ジャンルの物になり、ストア内の動画や画像も全て差し替えられてしまう。
インディーゲームが早期アクセス期間中に作風を変化させることはよくあるが、ここまで極端に世界観を変えてしまう例は非常に稀。推察できる要因としては、開発者が無断でアセットを流用して権利的にクレームがついたか、本人の人生を変えるような出来事が起こって価値観が変わったか、ということになるだろう。
▲当初配信されていた『萌盟大冒险 Cute Adventure』。何故かこれが「ボツ」になった。
『萌盟大冒险 Cute Adventure』の場合、少なくともコンセプトとしては面白い作品だったので、このまま煮詰めてコンテンツを増やしていく方法論でも良かった気がするが、今となってはそれも後の祭り。美少女シューティングゲームはよく分からないゾンビゲームへと変貌し、タイトルも変わってしまった。
なお、タイトルで「surper」となっている部分があるが、これは「SUPER」のスペルミスと思われる。肝心なゲームタイトルに関しても冷静な判断できないほど開発者が追い込まれていた、あるいはヤケになった可能性があり、この点も謎を呼ぶ。Steam上で開発者がプロフィールを非公開にしている点も謎だ。
インディーゲームは多種多様な面白さがある一方、「どうしてこうなった」と思わせるような作品も多々存在し、そこにゲーム界を取り巻く環境や文化の違い・奥深さを垣間見れて興味深い。珠玉混在しているSteamのカオスなインディーゲーム界隈は、今後も我々に面白い世界を見せてくれることだろう。
【おすすめポイント】 今後の展開に期待のFPS!
surper island survivalスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 750 Ti | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 20GB | 40GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) mo yygames.
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