2022/3/10からSteamで早期アクセス版が配信されているFleurBirdの無料PCゲーム。世界的に有名な3DCGツール「Unreal Engine」を用いて開発中のミリタリー系アクションFPS。
高精細な3DCGで再現されたマップとキャラクター、オンラインPvPが捗る3種類のゲームモード、今後の開発進捗によって広がる予定のコンテンツが大きな魅力で、個人でゲームを開発することに興味がある人、SNSも展開しているデベロッパーを応援しながら作品を完成に導きたい人におすすめの新作タイトル!
個人が開発中の新作FPS!
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版の配信が予定されている『FleurBirdShoot』は、個人の開発者が世界的に有名な3DCGツール「Unreal Engine」を用いて開発中の新作。高精細なゲームグラフィックで再現されたマップを舞台に、ソロとオンラインマルチプレイを体験できるアクションFPSだ。
作品のテーマは「個人開発者が大手ゲーム会社と同等のAAAタイトルを作れるか?」だそうで、作者は予算も人員もない状況下でどれだけのクオリティーを持ったゲームを提供できるかに挑戦している。個人でインディーゲームを開発して世界に発表したいと考えている人には見逃せない新作インディーゲームと言えるだろう。
▲動的な天候変化要素も再現されたリアリティー満点のマップ。グラフィック面はAAAタイトル級だ。
なお、「配信が予定されている」と書いているのは、本作が現時点でダウンロードできない状態にあるため。内部的に何か問題が発生して一時取り下げられた可能性が高いが、ある日突然復活して配信される可能性もあるので、ゲームが気になる人は作品を「ウィッシュリスト」に保存して新たな展開を待とう。
作者自身は世界観やストーリー性については度外視しており、一般的なアクションシューティングゲームで人気が高いゲームモードでみんなが楽しく遊べる世界を作ることに注力している。大手に敵わない部分は早々に切り捨て、自分ができることに集中して作品制作に取り組んでいる姿勢が頼もしい。
女性YouTuberが送る新作タイトル
本作を開発しているのは、インディーゲームデベロッパー「FleurBird」。スタジオ名は持っているものの、その実態は個人で「Unreal Engine」を使ったゲーム開発を行っている女性で、彼女はYouTuberでもある。公式YouTubeチャンネルには様々なチュートリアル映像があるので、興味が湧いた人は覗いてみよう。
ゲームは完全無料。この方針は正式配信後にも変わらない様子で、本人は課金要素を実装するつもりもないらしい。あくまで前述のテーマを持ちながら開発されている作品となっているため、多分に実験的な要素がある点には注意しよう。ある日突然ゲームシステム等に変更が加えられる可能性も大いにある。
▲全く異なるロケーションが複数登場する新作アクションFPS。3種類のゲームモードが搭載されいる。
早期アクセス版の現時点では、オンラインPvPが捗る3種類のゲームモードを搭載し、BOTを相手に遊ぶソロプレイにも対応。重課金者が勝者に近付く「Pay to Win」とは無縁の実力勝負なプレイ展開が魅力で、親しいフレンドユーザーを誘って一緒にチームバトルに乗り出すのにも向いている作品と言えるだろう。
高精細な3DCGを用いている作品だが、以外にもPCへの要求スペックは以外に軽く、推奨環境で提示されているグラフィックボードは「RTX 2060」になっているなど、ミドルスペック帯のPCで十分にプレイできる。インターフェースは英語一択となるが、基礎的な英語読解力を持っていれば十分にプレイできるはずだ。
世界的に有名な3DCGツール「Unreal Engine」を用いて開発中のミリタリー系アクションFPS『FleurBirdShoot』は、早期アクセス版として配信予定。女性YouTuberが1人で取り組んでいる新作ゲームタイトルの今後が気になる人は、今すぐSteamストアにアクセスして製品を「ウィッシュリスト」に登録しよう!
【おすすめポイント】 今後の展開が気になる新作!
3種類のゲームモードを搭載!
現時点で『FleurBirdShoot』には3種類のゲームモードが搭載されており、オンラインPvPで世界のプレイヤーとマッチングしながらアクションシューティングゲームの醍醐味を味わえるようになっている。「Unreal Engine」が描き出すリアルなグラフィックを堪能しながら、PvP要素を大いに遊び尽くせるぞ。
本作に実装されているゲームモードは「フリー・フォー・オール」「ラッシュ」「コンクエスト」の3種類。どれも一般的なミリタリー系アクションFPSでは有名かつ人気のモードなので、多少英語に疎い人でもプレイを満喫できるはず。オンライン対戦と協力プレイ要素を存分に味わおう。
▲水面に向かって銃を撃つときちんと水しぶきが上がる。「Unreal Engine」の恩恵と言えるだろう。
ゲームモードのチョイスについては的を得ているが、一方でミリタリー系アクションFPSファンが最も気にするはずの武器類について一切説明がないなど、多少ちぐはぐな面も見られる。高度なゲームエンジンを利用できれば「それなりの作品」は生み出せるはずだが、ユーザーが求めているものを理解する姿勢も大切だ。
作者はYouTubeチャンネルのコメント欄で意見を求めているので、本作の開発姿勢に対して言いたいことがある場合や、アイデアを提供したい人は彼女のチャンネルにコンタクトしてみよう。開発者とユーザーが親密に接しながら作品の品質を高められる点がインディーゲーム最大の魅力だ。
【おすすめポイント】 さらなる開発に期待!
自宅からゲームを発信出来る時代に
近年「Unreal Engine」や「Unity」などの3DCGツールが発展して広まったことによって、個人でもゲームを作れる時代が来ている。本作はそのムーブメントを代表している作品の一つであり、「お金をかけることなくゲームとして成立している作品を生み出すことは可能」という説を立証してみせたタイトルでもある。
グラミー賞を総ナメにした人気アーティストのビリー・アイリッシュも、元々は兄と一緒に自宅で楽曲を録音して世界に向けて発信してきた経緯を持った人物で、ゲーム作品や音楽、映像作品などのカルチャーは「自宅から発信できる」状態になっていることに異論がある人はいないだろう。
本作を開発しているFleurBirdも、本職はYouTuberで、チャンネル内には「Unreal Engine」を操って何かを生み出している動画が無数にある。その延長上として前述の「個人開発者が大手ゲーム会社と同等のAAAタイトルを作れるか?」という説に挑戦し、その結果生み出されたタイトルがSteamに掲載された次第だ。
▲ツールの発展が個人の作品開発を可能にしている現在。多くの人にとって希望となり得る時代だ。
大手スタジオやゲーム会社が新作を開発した場合、その宣伝費もかなりの額になることが多いが、元々フォロワーが存在しているYouTuberの彼女の場合、作品の宣伝については動画内で説明するだけで良く、そこに現代のデベロッパーらしいSNSを取り込んだ戦略性も見える。効果的にSNSツールを使いこなせる人は有利だ。
今後もSteamストアには個人開発者が作成したインディーゲームが数多くアップロードされることになると推測できるが、その作品が人気を得るかどうかはひとえに作者の「オリジナリティー」に関わってくる。便利なアセットを使うのも手だが、自分でスクラッチビルドした部分がないと高評価を得ることは難しい。
「〇〇してみた」というYouTuberらしいノリで開発された『FleurBirdShoot』の今後は、作者がどれだけゲームへの愛情を注げるかに関わってくるはず。残念ながら現在は一時公開停止中になっているが、オンラインでバッチリ遊べる状態になって正式配信バージョンまで漕ぎ着けてもらいたいタイトルだ。
【おすすめポイント】 時代を象徴する新作タイトル!
FleurBirdShootスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 | インターネット接続が必要ですSSD推奨、インターネット接続が必要です |
(C) FleurBird.
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