2020/12/21からSteamで正式配信されているHFM Gamesの購入型PCゲーム。「手」の物理演算に基づいた行動を取りながらホラー世界でクリアを目指していくアクションシミュレーションタイトル。
ワンコイン価格でゲットできるお手軽な値段設定、複雑な操作体系を持っている「手」のアクション要素、ソロ以外に最大4名のプレイヤーが一緒にマルチプレイで協力を楽しめるモードの実装が大きな魅力で、『Hand Simulator』シリーズファンの人、思う通りに動かない操作で悪戦苦闘することが好きな人におすすめ!
名作SLGシリーズのホラー版!
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Hand Simulator: Horror』は、複雑な操作を要求される名作物理演算SLG『Hand Simulator』シリーズのスピンオフ的な立ち位置のタイトル。不気味な農場を舞台に神経を尖らせる「手」の操作を行いながらクリアを目指していくホラーアクションSLGだ。
ゲームはソロプレイ以外に最大4名のオンラインマルチプレイをサポートしており、気の合う仲間ユーザーと一緒にワイワイとプレイを楽しむことも可能。マウスとキーボードを用いる「手」の操作がプレイ最大の難関となる作品なので、ホラー作品に対して耐性がない人でも安心してプレイできる点がポイントだ。
▲ゲームの舞台となる田舎の農場。いかにもホラー作品に登場しそうな佇まいを持っている。
一般的なゲーム作品の場合、アイテムなど何かを掴む際には1種類の入力だけで済むが、本作の場合にはその動作に対して複雑な操作方法を要求されることになり、落ちている物を掴むのにも一苦労する。初見でプレイした際のストレスは半端ないが、その点を含めて楽しむことがシリーズの特徴になるので我慢しよう。
マウスとキーボードで難解な操作を行う作品のため、便利な汎用コントローラーでの操作は無論サポート外。普段からキーボード環境でPCゲームを遊んでいる人には多少アドバンテージがあるといえるが、それでも一般的なゲームに比べると異次元の操作難易度を誇るため、クリアまで何時間も費やすことになるぞ。
お得なバンドル形態でも販売中
ゲームを開発・運営しているのは、ロシアのサンクトペテルブルクに本拠を構えているインディーゲームスタジオ「HFM Games」。2015年から活動している中堅デベロッパーで、Steamには多数のタイトルをリリースしている。インディーゲーム開発者らしい視点とユーモアを持つ作品群で人気を誇るスタジオだ。
Steamでの販売価格は310円と非常に安価。ワンコイン価格でゲットできるお手軽なタイトルで、お財布にも非常に優しい。なお、ストアでは本作を含む『Hand Simulator』シリーズ3タイトルをバンドルしたお得な製品も426円で併売中なので、激ムズ難易度の「手」シミュ要素にどっぷりとハマりたい人は検討しよう。
▲恐怖のゲーム世界から脱出するために様々なアクションに挑んでいく。手の操作が全てを決めるぞ。
販売価格が安価な作品なので、マルチプレイ用にフレンドへプレゼントするのにも最適。4名のプレイヤーが一緒になって悪戦苦闘するとホラー要素が薄れてコミカルな展開を堪能できるようになり、本シリーズが持っている理不尽な操作性を客観的に楽しめるので面白さも倍増する。できればマルチで遊びたいタイトルだ。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース環境及び字幕・音声は非搭載。プレイ中に画面にテキストが表示されて指示が出る関係上、プレイを円滑に進めるためには一定の英語読解力が要求される。ただしマルチで遊ぶ際には他プレイヤーの誰かが英語に堪能であれば問題ない。
なお、システム推奨環境では「GTX 1060」が要求されるなどスペックはやや高めで、ミドルスペッククラスのPCを持っていると心強い。「手」の物理演算に基づいた行動を取りながらホラー世界でクリアを目指していくアクションシミュレーション『Hand Simulator: Horror』は、現在Steamで好評配信中だ。
【おすすめポイント】 操作激ムズのホラーゲーム!
思い通りにならない不条理な展開!
『Hand Simulator: Horror』最大の魅力は、全てが思い通りにならない操作難易度。原作となっているシミュレーションゲーム『Hand Simulator』と比較すると幾分マイルドになっているものの、その突き抜けた操作の難易度は初見プレイヤーに大きな衝撃を与えるはず。焦らずに何度もチャレンジして操作のコツをつかもう。
ゲームの舞台となる農場では、最初に主要場面が展開していく納屋への侵入を試みることになり、その後様々な課題に挑戦しながら最終的なクリアを目指していく。一般的なゲームであれば必要なアイテムを発見して運ぶこともサクサクできるが、本作の場合は全てが苦行。恐ろしく言うことを聞かない「手」に苦戦するぞ。
▲操作を誤るとミンチになってしまう状況でのスリリングな場面。これぞホラーゲームの醍醐味だ。
『Hand Simulator』シリーズに数十時間以上をつぎ込んでいるハードコアなユーザーは、この劇ムズ難易度そのものを楽しめる「心の広さ」を持っている人たちで、上手く行かない状況を着実に解決していくことに面白さを見出している。したがって本作もすぐにイライラしてプレイを投げてしまう人には向いていない。
本作で要求されるのはズバリ「忍耐力」。格闘アクションゲームで精密なコンボ技を繰り出す操作とは異なり、プラプラする「どうしようもない物理演算の世界」を耐え忍んで正解のアクションを実行していくことが必要で、そこに最大級の集中力と意地が求められることになる。気分を落ち着かせながら操作を行おう。
なお、最大4名のプレイヤーが参加できるオンラインマルチプレイモードでは、暗がりでアクションを実行しているフレンドユーザーを懐中電灯で照らしてあげるなどの協力プレイ要素を楽しむことができ、一緒になって苦労しながらクリアを目指せるので、プレイを通じて友情も芽生えるはず。困難に打ち勝ってクリアしよう。
【おすすめポイント】 イライラしたら負けのSLG!
シリーズの原点も体験してみよう!
ここまで読み進めて『Hand Simulator: Horror』が持っている異様なまでの操作難易度に興味を持たれた方は、本作の原点である2017年の作品『Hand Simulator』にもチャレンジしてみよう。販売価格は198円と『Hand Simulator: Horror』よりも安価だが、かなりバリエーションに富んだ内容を体験できるぞ。
『Hand Simulator』には銃器を扱うシーンや手術、爆弾解体など、思うようにならない「手」を使いながら挑む多彩なシチュエーションが実装されており、マルチプレイで遊べばかなり有意義な時間を過ごせること請け合い。一部ショッキングな描写も登場するため万人にはおすすめできないが、ハマる人はハマるはずだ。
▲プルプルの手を操作しながら挑む爆弾解体。絶望的な操作難易度が極まる不条理コンテンツだ。
「手」の物理演算に基づいた行動を取りながらホラー世界でクリアを目指していくアクションシミュレーションタイトル『Hand Simulator: Horror』は、現在Steamストアで好評配信中。着眼点が最高に面白いインディーゲームが好きな人には断然おすすめの作品だ。今すぐストアにアクセスして情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 原作も楽しい劇ムズSLG!
Hand Simulator: Horrorスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7/8/10 | Windows 7/8/10 |
CPU | Intel Core i3-4340 / AMD FX-6300 | Intel Core i5-2500K / AMD Ryzen 5 1400 |
メモリー | 2GB RAM | 4GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce 470 GTX | NVIDIA GeForce GTX 970 |
VRAM | 1GB | 4GB |
HDD空き容量 | 500MB | 500MB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 | インターネット接続が必要 |
(C) HFM Games.
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