2021/11/12からSTEAMで早期アクセス版が配信されているStudwellの購入型PCゲーム。超常現象が発生する屋敷を舞台にCO-OPプレイで肝試しを体験できるホラーアクションゲーム。
3段階のフェーズで進行するユニークなゲームシステム、購入とアップグレード可能なガジェットを活用してゴーストに対処する要素、頭脳プレイを用いた協力システムの存在が大きな魅力で、オリジナルなゲームシステムを備えたリプレイ性の高いホラーアクションゲームをプレイしてみたい人におすすめ!
協力型ホラーアクションゲーム!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で早期アクセス版が配信されている『Fantasma』は、最大4名のプレイヤーが協力しながら幽霊屋敷で幽霊を出現させ、その場から全員生還する「肝試し」プレイ要素を体験できるおすすめの新作。ゲーム独自のフェーズで進行するプレイ要素がユニークなホラーアクションゲームだ。
ゲームの舞台となるのは、様々なタイプのゴーストが出没する大邸宅。参加したプレイヤーは「モバイル本部」と呼ばれる拠点で情報を収集し、幽霊に対峙するためのガジェットを購入しながら準備を整え、その後屋敷に潜んでいる幽霊を挑発、幽霊が出現したタイミングで屋敷からの脱出を目指すことになる。
▲独自のルールで肝試し要素を展開していくユニークなゲームシステムを持った新作PCゲームタイトルだ。
幽霊を攻撃できる要素は存在せず、襲われたら即「死」が待っている。幽霊を挑発しておびき寄せながら脱出を目指していくという「不届き者」な世界観が展開する作品なので、ある意味遊ぶ人を選ぶかもしれないが、インディーゲーム作品らしい独創的な発想が面白いホラーアクションゲームに仕上がっていると言えるだろう。
プレイヤーの行動は大きく分けて「準備」「挑発」「脱出」の3フェーズで進行するため、初見では何をすべきかが非常に分かりにくい。ボイスチャットでお互いによく話し合いながら行動パターンと為すべきことを明確にし、ゲームシステムを完全に把握しながらプレイを進めていく姿勢が必要だぞ。
ゲームの肝となっているのは「協力プレイ要素」で、参加したプレイヤー同士が適切な連携を取っていくことがクリアにつながる仕組み。脱出するためには4種類の「カギ」を集める必要があり、そこに到るまでにお互いをサポートするプレイが展開していく。一応ソロでも遊べるが、一番面白いのはオンラインマルチプレイだ。
バグと不具合に注意
なお、本作は現時点で「早期アクセス版」の段階にあり、プレイ中に予期せぬバグや不具合が発生して正常にプレイが進行しない可能性がある。最新パッチである程度まで改善されているが、現在ユーザーからの不具合報告が多いため、円滑にプレイを進めたい場合にはある程度の時間経過が必要と思われる。
ゲームを開発しているのは、インディー系ゲームデベロッパーの「Studwell」。現在はユーザーからのフィードバックを集めつつ、約1年後に予定されている正式バージョンの配信に向けて鋭意開発を進めている。将来有望なインディーゲームデベロッパーに投資しながら作品の質を高めたいと考えている人にはおすすめだ。
▲最終目標となる「4種類のカギ」で開くドア。ここから全員生存したまま脱出することが求められる。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェースには非対応。プレイ開始直後にゲームのアウトラインを説明するテキストが表示されるため、完全にゲームシステムを理解するためには一定以上の英語読解力が要求される。またマルチプレイ時には肝となるボイスチャットにも注意が必要だ。
STEAMでの販売価格は820円。現時点が底値で、この価格は今後の開発進捗とコンテンツの実装によってゲームがアップグレードした際に上昇する見通し。安価な価格と言えるが、現状はアルファ版に近い未完成品なので、インディーゲームへの先行投資や開発への協力を目的としていない場合の購入はおすすめできない。
独特なフェーズ形式でプレイが進行していく要注目の新作インディーゲーム『Fantasma』は、現在「早期アクセス版」としてSTEAMで配信中。今後の開発進捗次第では人気のあるCO-OPホラーアクションゲームへと進化する可能性を秘めた作品だ。興味が湧いた人は、今すぐストアで製品情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 ユニークなシステムが光る新作!
協力プレイで脱出を目指せ!
最大4名のプレイヤーが一緒に「肝試し」を繰り広げていく『Fantasma』では、安全圏であるモバイル本部で作戦を練り上げてから一気に実行へと移していく協力プレイ要素がクリアのカギとなる。事前に便利なガジェット類を購入し、アップグレード要素で能力を強化しながら第2フェーズの「幽霊の挑発」へ挑もう。
作品には安全に屋敷内部を偵察できる「ドローン」や、幽霊出現の痕跡を発見できる特殊なカメラなど、現代的なガジェットが複数登場。閉ざされたドアの開閉に用いる「バールのようなもの」もあるので、どのプレイヤーが何を装備するかで役割が大きく変わっていく。事前に相談してから進めるとスムーズだ。
▲安全圏となるモバイル本部では、モニターで屋敷内部の様子を観察できる。指示役が残っても良いだろう。
プレイに参加している全員で屋敷内部を探索する必要はなく、あえて本部に留まってモニターで様子を確認しながら指示を出していくプレイもできるため、役割分担は大きくプレイの行方を左右する。ボイスチャットで綿密な打ち合わせを行いながら、誰が何のアクションに挑むのかを決めていこう。
プレイ中にはパズルアクションにチャレンジする「謎解き要素」にも遭遇するため、頭脳派のプレイヤーにはもってこいのゲームと言える。謎を解き明かしながら全部で4種類ある最後のドアのカギをゲットし、みんなでゴーストに取り憑かれて殺されないように最終段階 (第3フェーズ) の脱出へ向かっていこう。
【おすすめポイント】 協力要素が大切な新作ゲーム!
今後の展開とシステム改善に期待
3段階のフェースでプレイが進行していく新作ホラーアクションゲーム『Fantasma』は、今後のさらなる開発進捗とゲームシステムの洗練が望まれるPCゲーム。現段階では不具合とバグ、そして説明不足によるプレイヤーたちの混乱が生じており、早急の改善とコンテンツの安定化が求められている。
特にタスク形式で各プレイヤーが全体の進行状況を把握できない点は非常に不便なので、この点を改善していく余地は大いにあるだろう。開発者的にはゲームシステムを把握しているつもりでいるかもしれないが、初見でプレイする他者には何を目指したら良いのか分かりにくくなっているため、ルールの普及へ向けた努力が必要だ。
▲ミニゲーム的に謎を解き明かしていくシステムなど、オリジナリティーには見るべきところがある。
早期アクセス版の段階にある作品は、プレイヤーからの要望によって大きく変化を遂げる場合があり、本作にもそんな変化が望まれる。STEAMでレビューを書いているユーザーの半数ほどは好意的な意見を送っているので、彼らからの要望を取り入れて、より一層楽しめるマルチプレイ型のホラーゲームにしてもらいたい。
最大4名のプレイヤーが自分自身の役割を担いながら「肝試し」へとチャレンジしていく新作PCゲーム『Fantasma』は、現在STEAMストアで配信中。将来的な可能性を十分に秘めたインディーゲームを応援したい人にはおすすめの新作だ。今すぐストアにアクセスして情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 開発進捗に期待のホラーアクションゲーム!
Fantasmaスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 30GB | 30GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Studwell.
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