2021/10/29からSTEAMで早期アクセス版が配信されているEgalitaria Studiosの購入型PCゲーム。光と闇のコントラストに彩られたファンタジー世界を舞台にモンスターとの戦いに挑むVR専用アクションRPG。
切り絵で構成された海外アニメーション作品を見ているようなグラフィック体験、危険な敵が出現するフィールドを移動しながら戦利品を獲得して挑む臨場感満点のアクションバトル要素が大きな魅力で、独特な世界観を持つファンタジーRPGをプレイしたい人、インディーゲーム文化を盛り上げたいと考えている人におすすめ!
VRファンタジー世界で遊ぼう!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で早期アクセス版が配信中の『Witches Vs. Demons』は、光と闇のコントラストが印象的なファンタジー世界に降り立って、モンスターやドラゴンなどの敵とバトルを楽しめるおすすめの新作ゲーム。VRヘッドセットでの操作に最適化されているVR専用アクションRPG作品だ。
最も特徴的なのはゲームグラフィックで、まるで「切り絵」の世界を見ているようなコントラストで世界観が描かれているため、一般的なファンタジーRPG作品とは全く異なる印象を覚える。ディティールを描いていない分負荷も軽く、PCへの負担が大きいことで知られるVRゲームとしては理想的なグラフィックと言えるだろう。
▲海外の絵本やアニメーションの世界へ入り込んだような印象を受けるグラフィックが際立つ新作ゲーム。
ゲームプレイの基本は移動とバトルに集約され、プレイヤーは次々と湧いてくる悪魔たちの群れを倒しながら、報酬アイテムでパワーアップし、より強大かつ強烈なパワーを持つボスキャラクターとのバトルに挑むことになる。アクションバトルメインで構成されている分かりやすいファンタジーRPG作品だ。
個人開発者が製作中の新作VRゲーム
ゲームを開発しているのは、インディー系ゲームデベロッパー「Egalitaria Studios」。スタジオ名義を持っているものの、その実態は個人で開発を行っているデベロッパーで、現在は作品のアップデートと不具合の改善などに取り組みながら完成を目指している。本作が初のSTEAM掲載作品となる新人だ。
本作はVRヘッドセット専用の作品となり、スタンダードな2Dバージョンは存在しない。また、プレイの動作確認が取れているヘッドセットは初代「Oculus Quest」と「Oculus Quest 2」のみとなっているため、購入時には十分に注意しておこう。ゲームの起動方法に関する説明も事前に一読しておくことをおすすめする。
STEAMでの販売価格は520円と安価。この価格は正式配信版で上昇する見通しとなっているため、最安値の今のうちに入手してしまうという手もある。若手インディーゲームデベロッパーへ意見を送りながら、インディーゲームそのものの発展に貢献したいと考えている人にもおすすめの新作ファンタジーRPGだ。
▲VR専用ゲームとなる新作。動作確認が取れているのは「Oculus Quest」シリーズのみとなっている。
作品はソロプレイとオンラインマルチプレイに対応し、ゲームをホストしてフレンドユーザーを招待しながら最大8名が一緒に遊ぶことも可能。ただし詳細は後述するが現時点ではオンライン機能が不安定になっているため、万全を期したい人は開発の進捗がある程度進むまで待ったほうが良いかもしれない。
VRヘッドセットの「Oculus Quest」シリーズだけでプレイできるという「縛り」があり、さらにプレイ時には「Oculus Link」にアクセスすることが絶対条件となっているため、かなり遊ぶ人を選ぶ新作VRゲーム作品と言えるが、環境が整っている人であれば独特なファンタジー世界での冒険とバトルを堪能できる。
現時点では10種類のマップが存在し、悪魔とモンスター、ボスキャラを撃破しながらポータルを通り抜けて次のレベルへと移動するプレイを楽しむことが可能。新鋭のデベロッパーが開発中の新作VR専用ゲーム『Witches Vs. Demons』は、現在STEAMストアで配信中。興味が湧いた人は今すぐ製品情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 独特な世界観で戦えるARPG!
今後の開発が成否を分ける新作
現時点で「早期アクセス版」の段階にある『Witches Vs. Demons』は、今後の開発次第で人気が出るかどうかが変わっていく新作VRゲーム作品。ハロウィン期間中にリリースすることを優先してリリースを急いでしまった感があり、11月以降のアップデートでどれだけゲーム世界が磨かれていくかに期待が高まる。
本作の開発意図を示す文章の中で、STEAMの実績解除をコレクションしている人向けに「期間限定のダンジョン」を提供するという趣旨が語られており、早期アクセス版のゲーム仕様は一過性のものであることが窺える。これらは11月以降の開発で大幅に変更されていく見通しで、その際はゲームが不安定になる可能性も高い。
▲現段階はベータ版の扱いに近い。大幅な仕様変更の可能性も高い新作VRゲーム作品と言えるだろう。
つまり現状では「ハロウィンのお祭り騒ぎ」に参加するために急ごしらえでリリースされたベータ版という扱いになるため、ある日突然プレイの仕様が変化したり、深刻なバグや不具合が発生したりすることが心配な人にはおすすめできない。ワンコイン価格でゲットできる新作であるものの、この点には留意しておこう。
将来に向けての明るい話題は、作者自身がマルチプレイ時の不具合を的確に把握している点で、今後はこれらの問題の解決に向けた取り組みが行われる見通し。個人が開発している作品のため、急激な改善は期待できないかもしれないが、徐々に精度を上げていけば万人が楽しめるエンターテインメント性の高いゲームになるはずだ。
フルバージョンではさらなるレベルを実装予定
正式バージョンでは、現段階で10に分かれているステージがさらに追加されていく予定となっており、実現すれば最大8名のプレイヤーが一緒にモンスターや悪魔たちとのバトルを通じて協力しながら遊ぶプレイがさらに加速するはず。現段階では実装されていない「セーブ機能」に関しても追加して欲しいところだ。
▲VRゲームとしての表現力には見るべきところがある。今後の開発進捗でさらに洗練されることを期待しよう。
多くのインディーゲームデベロッパーと同様に、本作の開発元であるEgalitaria Studiosもプレイヤーからのフィードバックや要望に関してオープンな姿勢を見せているので、ゲームコンテンツに関する要望や問題点などの指摘を行って作品をより良い方向へと導きたい人は、ストアからコンタクトを取るのも一興だ。
前述の通り「Oculus Quest」シリーズのみでしか動作確認が取れていないという点に関しても、将来的にはアップグレードでプレイ条件が緩和されることを期待したい。現状は作者のプレイ環境のみで検証している印象を受けるので、さらに開発のスキルを上げて、幅広いVRゲームユーザーへの門戸を広げて欲しい。
切り絵風の印象的なグラフィックで再現されたファンタジー世界でモンスターたちとのバトルを体験できる新作VRゲーム『Witches Vs. Demons』は、現在STEAMストアで「早期アクセス版」として配信中。作者自身が作品の成長に関して高い意欲を持っている注目のファンタジーアクションRPG作品だ。
【おすすめポイント】 開発進捗に期待のVRゲーム!
Witches Vs. Demonsスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1080 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Egalitaria Studios.
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