2021/10/16からSTEAMで早期アクセス版が配信されているKawaru Gamesの購入型PCゲーム。日本の峠をイメージした公道を舞台にレースを体験できるドライビングシミュレーション。
汎用コントローラーでの操作を部分的ながらサポートすることで実現するアーケードライクなプレイスタイル、限界ギリギリまでカーブを攻めながらタイムアタックに挑むスリル満点のレース展開、象徴的な9種類の車両と12種類のマップが大きな魅力で、『頭文字D』の世界をイメージしたゲームが好きな人におすすめ!
自慢の車で峠を攻めよう!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で早期アクセス版が配信されている『Midnight Driver』は、日本の峠道をイメージして製作された公道ステージを舞台に、様々な車両に乗り込みながらレーシング対戦を体験できるおすすめの新作PCゲーム。『頭文字D』の世界観を意識したインディーゲームタイトルだ。
製品の説明文で「日本のストリートレース黄金時代へ飛び込もう」と書かれていることでもお分かりの通り、本作はセガがアーケードゲームとして2002年から発表しているレーシングゲーム『頭文字D Arcade Stage』の世界をイメージして開発されていることは明白。日本ゲームへのオマージュとして捧げられた新作だ。
▲STEAMでは一定の間隔で『頭文字D』を意識したインディーゲームが登場する。本作もそんな1本だ。
無論本作は権利関係をクリアしている作品ではなく、作者の強い思い入れによって開発されているゲームなので、『頭文字D』に登場する車両に限りなく近い車両は出てくるが、メーカー名や車名などは架空のものとなっている。登場する日本風のステージも実際の地形を再現しているのではなく、あくまで「雰囲気」重視だ。
ゲームには現時点で9種類の異なる車両が用意されており、それぞれ異なる能力値を持っている。プレイを重ねて手に入れられるゲーム内通貨でアンロックしていく形式で、自分好みの車両をゲットするために何度もレースにチャレンジしていくモチベーションを維持できる。トップを狙って稼ぎながら新車両をゲットしよう。
作品はソロプレイとオンラインマルチプレイに対応し、最大4名が一緒にレーシングテクニックを競い合えるようになっている。ステージは「リバース」コースを含めた全12種類が用意され、タイトルにもなっている夜間のシチュエーションでスリリングなレーシング対戦をたっぷりと堪能できる。ヘッドライト光が美しい新作だ。
新人デベロッパーが開発中の新作
本作を開発しているのは、新鋭のインディーゲームデベロッパー「Kawaru Games」。本作が初のSTEAM掲載作品となる新人で、現在は約半年後に予定されている正式配信に向けてゲームを鋭意開発中。公式Twitterアカウントを持っているので、最新情報が欲しい人は一度Twitterでチェックしてみよう。
▲夜間のレースという雰囲気満点のシチュエーションを体験できる新作レーシングシミュレーションゲーム。
STEAMでの販売価格は1010円。この価格は早期アクセス期間を脱すると上昇する見通しとなっているので、底値の今のうちに購入するのも手。ちなみにSTEAMで配信されている早期アクセスの作品が正式版で価格上昇した場合、ユーザーは差額を支払うことなく完全版を入手できるというアドバンテージがある。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース及び音声・字幕は非搭載。人間キャラクターが登場する作品ではないため、基本的な英語読解力を持っていれば何不自由なくプレイできるはずだ。親切心を持つ英語に堪能な人は、コミュニティーで日本語UI化の手伝いを申し出るのも良いかもしれない。
限りなく『頭文字D』に近い世界観でレースを体験できるおすすめの新作PCゲーム『Midnight Driver』は、現在「早期アクセス版」としてSTEAMで配信中。海外デベロッパーが再現した日本の峠と車両で痛快なレースを味わってみたい人は、今すぐストアにアクセスして詳細なゲーム情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 日本の峠をブッチ切れる新作!
アーケードライクな挙動が最高!
『Midnight Driver』で体験できるのはリアル寄りではなく「アーケードライク」な車両の挙動。難しい操作をすることなくドリフトしながらカーブを攻め、最速タイムを競いながら峠道を疾走できるように設計されているので、幅広いユーザーがプレイを楽しめる。気軽にタイムアタックに挑めるゴキゲンな新作ゲームだ。
プレイは自分が運転している車両を後方から見る三人称視点(TPS)で進行。画面には右下にスピードメーター、左上にラップタイムが表示されるシンプルな設計で、運転席視点やミニマップなどは実装されていない。最新ゲームにありがちなオーバーレイ表示がないので、スッキリとした画面で遊べる点がポイントだ。
▲一世代前のゲームに見えなくもないプレイ画面だが、レース中の画面描写はスムーズで気持ちが良い。
3Dモデルの車両を動かすゲーム作品のため、PC要件で最低ラインに設定されているグラフィックボードが「GeForce GTX 1650」以上となっているなど、ハード面での要件がやや厳しい作品だが、ミドルスペック程度のPCを持っていれば十分にプレイを堪能できるはず。ちなみにインストールサイズは600MBと少ない。
車両のヘッドライトで前方の景色が照らし出される雰囲気満点のグラフィックが特徴的で、スピードを出していると前方が暗がりになっているのでスリルが増す。誰よりも早いタイムを叩き出すためにはコースの特徴とカーブの位置を頭に入れておく必要があり、それが繰り返しプレイにも繋がっていく仕組みだ。
ドリフトを決めると道路に「タイヤ痕」も付くため、ハイパーリアルなレースゲームほどのグラフィックではないにせよ、一定以上の臨場感とリアル感はある。処女作でここまで手堅くまとめてきた手腕が素晴らしく、多彩なコースで峠を攻めまくるプレイを堪能できるので満足度は高い。思わず夢中になれる新作だぞ。
【おすすめポイント】 程よい挙動でレースを楽しめる!
正式版の登場が楽しみな新作!
夜間のレース体験を雰囲気満点に味わえる新作PCゲーム『Midnight Driver』は、今後の新規コンテンツ実装と正式バージョンの登場が待ち遠しい期待の新作レーシングシミュレーションゲーム。Kawaru Gamesはプレイヤーからのフィードバックも取り入れながら、さらに作品の精度を高めていく予定だ。
レースの戦績に応じてゲーム内通貨を獲得し、それを活用しながら新車両やコースをアンロックしていくシステムは申し分ないが、本作が値段以上の感動を与えるためにはさらなるコンテンツの実装が不可欠と言える。プレイヤー同士で競い合えるオンラインランキングシステムなどの要素が実装されれば、さらに盛り上がるだろう。
▲現状でも出来は素晴らしい。後は不具合のないプレイ環境を生み出し、追加コンテンツが実装されれば完璧だ。
漫画『頭文字D』及びそのアーケード向けゲーム作品ありきで開発されているオマージュ作品のため、オリジナルを超えることは決してできないが、ここから本作独自の路線へと進むこともできるはず。手堅いレースゲームに仕上げた手腕は本物なので、もう一踏ん張りしてオリジナリティーを生み出してもらいたいものだ。
【おすすめポイント】 今後の開発に期待の新作レースゲーム!
Midnight Driverスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) Kawaru Games.
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