2021/5/10からSTEAMで早期アクセス版が配信されているOleg Shestoperov氏の購入型PCゲーム。様々な種族に分かれる擬人化動物として未知の惑星で生存を目指して戦うサンドボックスサバイバルゲーム。
キツネやアライグマ、トラなどの動物をモチーフとしたプレイアブルキャラクターの存在、資源採取とクラフトシステムで建造物を含む様々なアイテムを製作できるゲームシステム、最大100名のプレイヤーが同じセッションで同期できるマルチプレイモードの存在が魅力で、Sci-Fi世界でサバイバルを楽しみたい人におすすめ!
Sci-Fi世界でサバイバル!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で早期アクセス版が配信中の『BattleBeasts』は、様々な動物をモチーフとした擬人化キャラ「動物種族」が主人公のサンドボックス型サバイバルアクションゲーム。宇宙刑務所に収監されていた彼らが「脱走」し、未知の惑星でサバイバル生活を送るという世界観を持っている。
身体の形状は人間とそっくりの二足歩行型ながら、頭部だけが動物をモチーフとしているキャラクター造形が大きな特徴で、数あるサバイバル型シミュレーションゲーム作品の中でも異質。しかも登場するキャラクター全てが悪事を働いて宇宙刑務所に収監されていた「犯罪者」だという設定が非常にユニークだ。
ゲームの舞台となるのは、約8.8平方キロメートルのマップで再現された惑星「Shima」。この惑星には貴重なリソース(資源)が数多く眠っており、これらの素材を活用することで様々なアイテムを生み出せる。サンドボックス型のゲームシステムをフィーチャーした作品で、ゲーム内でクラフトできるアイテムの量も多い。
▲Sci-Fi世界と動物擬人化、そしてサバイバルアクション要素が融合した新作PCゲーム作品だ。
プレイ画面は、自分が操作するキャラクターを背後のカメラ視点で眺める「三人称視点(TPS)」を採用。インターフェースには現在の気温や、HPとスタミナ、飢えと渇きのステータス値が表示され、これらの身体的ステータスを維持しながら探索とアクション、そして多彩なクラフト要素を行なっていくことになる。
惑星「Shima」には豊かな自然があり、広大なフィールドを探索しながら生存に必要なアイテムを生み出すための資源集めを行うプレイも大いに捗る。また、作品には複数の武器が登場し、食料を得るために自然生物を狩ったり、プレイヤー同士でバトルを繰り広げたりと、アクションTPS要素も展開する点もポイントだ。
キャラクターの装備品や武器類などのSci-Fiテイストのデザインが盛り込まれている点が特徴で、地球とは全く異なる世界でたくましく生き抜いていくサバイバル要素を没入感たっぷりに体験できる。開発に利用されている「Unreal Engine 4」が生み出す高精細なゲームグラフィックと滑らかな描写も秀逸だ。
個人ベースで開発を進めているインディーゲーム
作品を開発しているのは、ロシア人のプログラマー「Oleg Shestoperov」氏。世界中の友人に助けられながら個人ベースでゲーム開発を行なっている新人のインディー系ゲームデベロッパーで、本作は元々友人へプレゼントするために誕生した経緯を持っている。今後の開発進捗と作品の完成に期待が高まるデベロッパーだ。
ゲームはソロモード以外に、最大100名のプレイヤーが一緒にマップ内で活動できるオンラインマルチプレイに対応。クラフトシステムで堅牢な拠点を生み出すこともできるため、フレンドユーザーと一緒に拠点を築き上げながら、広大な惑星「Shima」を探索していくプレイもできる。協力と対戦が好きな人にもおすすめだ。
なお、本作は現時点で「早期アクセス版」の段階にあるため、プレイ中に予期せぬ不具合に遭遇する可能性がある。また、本項で紹介しているゲームシステムがある日突然変更されることも考えられるため、万全な状態でゲームをプレイしたい人は、最長で2023年に予定されている正式配信版まで待った方が良いだろう。
▲惑星内は自然環境が豊富。湖に入って泳いだり潜ったりすることもできる。探索が捗るぞ。
STEAMでの販売価格は520円。ワンコイン価格で購入できる安価な価格設定も魅力で、新人のインディー系ゲームデベロッパーに金銭的な支援をしながらフィードバックやバグ報告を送ることが好きな人には向いている作品と言える。現在デベロッパーは「Discord」で意見を募集中なので、アイデアがある人は参加しよう。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース環境と字幕・音声は非搭載。クラフトメニューで材料やアイテムの性質などを理解しながらプレイを続けるためには、一定の語学力が要求される。英語に堪能な人であれば、Sci-Fi世界を舞台とした動物種族のサバイバル要素を大いに楽しめるだろう。
インパクトのあるキャラクター設定、昼夜のサイクルを持った惑星でのサバイバル要素、そして多彩なクラフトシステムと自由度の高いゲームプレイを持った新作PCゲーム『BattleBeasts』は、現在STEAMストアで配信中。動物種族になって未知の惑星を生き抜きたい人は、今すぐストアで情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 動物種族の生存競争が始まる!
多彩なクラフト要素をマスターしよう!
『BattleBeasts』の特徴は、惑星「Shima」で収穫できる各種の素材アイテムを活用したクラフトシステム。料理から装備品、武器類から建造物まで、本作ではありとあらゆる物をクラフトによって生み出すことが可能で、クラフトシステムに習熟するほど生存率も上昇していく。クラフトを極めてサバイバルを続けよう。
長期的に安定したサバイバル生活を行いたい場合には、拠点となる建造物の構築が不可欠。本作にはホイール形式でパーツを呼び出せる建造物クラフトシステムが完備されており、必要な資源を集めることで複雑な建造物を生み出せる。他プレイヤーの略奪などを防ぐためにも、自分の身を守るシェルター建造は重要だ。
▲部品パーツを設置できる場合には「緑色」にハイライトされる。創造性を活かして建造してみよう。
作品内にはミッションやクエストの指示が出ないため、プレイヤーは自分で試行錯誤しながらクラフトメニューの仕組みを勉強していく必要がある。かなりハードコア寄りのゲームシステムだが、あえて困難なプレイにチャレンジして自分でゼロから勉強していくことが好きな人にはおすすめできる新作PCゲーム作品だ。
【おすすめポイント】 多彩なクラフト要素を体験できる!
多くの助力を必要としている新作
現時点で「早期アクセス版」の段階にある『BattleBeasts』は、より多くのフィードバックと機能改善、システムの進化が求められる新作PCゲーム。世界観設定やキャラクターデザインはかなり面白いだけに、今後はベースとなるシステムの改善や、プレイヤーを定着させるための「仕掛け」などが求められることになるだろう。
▲ユーザーのフィードバックや意見をさらに取り入れれば、作品はさらに面白さを増していくはずだ。
最大100名という大規模人数が参加できるゲームシステムを持っていながら、実際のところ同等規模の人数でテストされていない点に若干の不安がよぎるが、多くのユーザーが一緒にプレイするだけの意味を持ったレイドバトルなどのコンテンツが実装されない限り、世界中のプレイヤーを引き止めることは難しいかもしれない。
何れにせよまだ始まったばかりの作品なので、この段階で論じることは酷だが、今後の開発進捗で新たなゲームシステムやモードが段階的に実装されていけば、長く遊べる作品へ化ける可能性もある。ユーザーからのフィードバックを絶賛募集中の新作PCゲーム『BattleBeasts』は、現在STEAMストアで配信中だ。
【おすすめポイント】 今後の進化に期待の新作PCゲーム!
BattleBeastsスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 / AMD FX-6300 | Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 7 2700X |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 / AMD Radeon R7 260x | NVIDIA GeForce GTX 1080 / AMD Radeon RX Vega 64 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) Oleg Shestoperov.
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