2020/1/20からSTEAMで早期アクセス版が配信されているIntersky Studiosの購入型PCゲーム。日本の戦国時代をモチーフとした世界で覇権を巡って戦うリアルタイムストラテジー。
緻密な3Dグラフィックで描きこまれた戦国時代のマップ、外交戦略なども織り交ぜた多角的なゲームプレイ、全てがリアルタイムで進行するゲームシステムが魅力で、戦国時代をモチーフにしたシミュレーション作品をプレイすることが好きな人、オンラインで他プレイヤーと対戦・協力プレイができるPCゲームが好きな人におすすめ。
アメリカ産の戦国SLGが登場!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で配信中の『Warsworn: Dragon of Japan』は、有名な戦国武将が活躍していた1570年の日本を舞台にプレイヤーが戦略性抜群のシミュレーション要素を展開できる新作おすすめPCゲーム。戦国武将たちを愛してやまないユーザーには断然おすすめの作品だぞ。
本作の大きな特徴は通常画面で表示されるマップ。日本列島全てを3Dグラフィックで表現したマップ上を大型キャラクターが歩き回り、比喩的に進軍や外交の様子が再現されていく。一般的な戦国シミュレーションゲームとは異なるゲームデザインが際立つ新作PCゲームで、プレイ感触はかなり独特だ。
▲戦国SLGでマップ内を自キャラが歩き回るという不思議な感覚。他作品との大きな差別化が図られている。
ゲームには各種施設を建造して国力をアップしていく「建国シミュレーション」要素も組み込まれているが、インターフェースは呼び出しを行わない限り表示されることはなく、また各種機能へのアクセスもアイコン型に統一されている。したがってかなり簡素な印象を受けるが、その分画面の見晴らしは良い。
敵対関係にある武将勢力の場所に赴くとバトル画面に突入するか選択できるようになっており、受諾すると画面が戦場パートへと切り替わる仕組み。本作は通常マップとバトルマップの2種類を切り替えながらプレイを進めていくのが基本スタイルとなっており、そこにユーザーの個性や戦略を反映させられる。
▲一見すると巨人が歩き回っているように見えるが、通常マップに登場する人物は勢力の「概念」と考えよう。
なおプレイ中は「1秒1日」で時間が経過。全てがリアルタイムで進行していくゲームシステムが面白く、たとえ戦争中でも「ターン制」で時間がストップするシステムはない。日本産の戦国シミュレーションゲームとはかなり異なる「海外仕様」なシステムが目立つ新作で、海外SLGをやり込んでいる人ほど素早く順応できるだろう。
ゲームを開発したのはアメリカのシカゴに本拠を構えるインディー系ゲームデベロッパー「Intersky Studios」。海外の人が考える日本の戦国時代ということで考証的に妙な所も散見されるが、歴史シミュレーションゲームという視点で見れば及第点の出来栄え。漢字の使い方なども少し変だが大目に見てあげよう。
STEAMでの販売価格は1520円。なお標準で日本語インターフェースに対応しており、幅広いユーザーが楽しめるようになっている。ただし現時点では「早期アクセス版」の作品なので、プレイ中に予期せぬ不具合やバグに遭遇する可能性もある。この点をよく吟味してから購入を検討すると良いだろう。
【おすすめポイント】 海外が考える戦国時代をゲームで体験!
素早い戦略と行動力が全て!
『Warsworn: Dragon of Japan』の世界では迅速な行動力こそ全て。ゲームがスタートした瞬間から「1秒1日」のペースで時間が経過し、他の一族もそれぞれ独自に行動を開始していく。ターン制のストラテジーとは全く異なる「切迫感」がプレイヤーに襲いかかり、常に効率的な行動と判断力が求められていくぞ。
本作には他の領主に対して「スパイ活動」を行える。所謂「間者」を送り込んで相手のステータスや国力を盗み見る行為だ。正統的な「外交手段」を用いて友好関係を築き上げるか、戦力疲弊のスキを突いて一気に攻め込むかの判断は全てプレイヤーに委ねられるので、どうすれば天下を狙える立場になれるかよく考えよう。
▲自分の周囲に隣接している勢力とどのように折り合いをつけるかが勝負の分かれ目。色々と試してみよう。
プレイ中に気をつけなくてはいけないのが「名誉」と「評判」のステータス値。スパイ活動失敗などはこれらの数値を下げることに繋がり、「名誉」と「評判」のステータスが低い一族ほど他の勢力から攻撃目標にされることになる。これらを踏まえて「賢く立ち回る外交手腕」を心がけながら行動すると良いだろう。
領地内に施設を建造して資源産出量を高めるプレイや、優れた武将を仲間に引き入れながら戦力を上げる行為、そしてツリー状になった各種スキルをアンロックして底力を上げていくプレイは一般的な戦国SLGとほぼ同じ。本作ではこれらの行動をいかに「そつなくこなしていく」かが天下への分かれ目となっていく。
刻々と変化していく状況下で戦略性を巡らせながら行動していくリアルタイムストラテジーが好きな人には断然おすすめの新作PCゲームで、海外版の文明SLG系をやり込んでいる人ほどサクサクと進められるはず。まさに「1秒を無駄にしないプレイ」が求められる世界で勢力をどんどん伸ばしていこう。
【おすすめポイント】 リアルタイムSLG要素はピカイチ!
リアルタイム合戦を体験せよ!
前述の通り『Warsworn: Dragon of Japan』のバトルパートは通常画面から切り替わる形で展開する。バトルパートではマップと人物の縮尺が一致し、上空俯瞰型の視点でダイナミックな合戦の様子を見ながらリアルタイムで部隊に指示を送れる。刻々と移り行く戦況を確かめながら的確な指示を出して勝利を目指そう。
合戦に入るとフォーカスしたい部隊に対してカメラ位置やアングルを調整できる。ズームインやズームアウトも自在に行えるシステムになっているので、カメラを動かしながら戦況を分析していこう。大局を見ながら部隊へ移動すべき方角や攻撃する対象を指示していく「判断力」と「指導力」が求められるぞ。
▲全ての部隊が戦いを繰り広げる眺めが壮観。本物の戦場を見ているような気分に浸れる新作PCゲームだ。
海外の歴史シミュレーションゲームやストラテジーゲームでは多く見かけるリアルタイムバトルシステムは圧巻。本作は「ターン制」を徹底排除したことによって臨場感を生み出し、プレイヤーの的確な戦略性に対して大きく訴えかけてくる。テキパキと指示を出すゲームが好きな人であればハマること請け合いだ。
2名で開発中の作品
『Warsworn: Dragon of Japan』は現在早期アクセス版の作品で、今後の開発進捗次第ではシステム面に変更が入る可能性もある。正式版配信までの開発期間は約6ヶ月程度を見ているが、Intersky Studiosは2名のスタッフで運営されている小規模なデベロッパーなので、期限はあくまで目安程度に考えておこう。
▲時間経過で雪景色になることも。日本の四季も念頭に入れたグラフィックが秀逸だ。
早期アクセス版でありながらゲームの完成度はかなり高く、現状でも数時間は遊べる作品に仕上がっている。なお正式版ではより多くのゲームモードや新機能が実装される予定なので、こちらも楽しみだ。アメリカ産の戦国時代シミュレーションを遊びたい人は、今すぐゲームをダウンロードしてみよう!
【おすすめポイント】 正式版が待たれる新作PCゲーム!
Warsworn: Dragon of Japanスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 | インターネット接続が必要高解像度テクスチャパックを使用する場合は追加のHDD空き容量が必要 |
(C) Intersky Studios
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