STEAMでの配信を目指してRonis Vision entertainmentが開発中のPCゲーム。究極のサンドボックス型ウォーシミュレーションを目指す第二次世界大戦リアルタイムシミュレーション。
第二次世界大戦の迫力を追求したグラフィックと音響、他プレイヤーと競い合えるオンラインマルチプレイ要素、アセットデータを活用した高度なプレイヤー向けカスタマイズモデリング機能が魅力で、第二次世界大戦をフィーチャーしたミリタリーゲームが好きな人、細部までこだわりを見せる作品をプレイすることが好きな人におすすめ。
熱い情熱で開発が進む新作!
現在STEAMでの正式配信を目指して開発が進められている『Steel Rain』は、開発者の並々ならぬ「情熱」によって企画されたリアルタイムシミュレーションゲーム。第二次世界大戦をフィーチャーした世界観を持ち、コアなユーザーを満足させるためのシステムを数多く実装する注目の新作PCゲームだ。
ゲームは第二次世界大戦の東部戦線をフィーチャーしたバトルを楽しめるようになっており、他の戦線もアップデートによって随時追加されていく予定。実機の設定資料を元に細かい部分まで忠実に再現された兵器が数多く登場し、コアなミリタリーユーザーをも満足させる世界を構築する。戦車好きな人は必見だぞ。
▲最新ゲームらしいリアルなグラフィックと緻密な兵器描写が特徴。ワクワク感満載の新作PCゲームだ。
本作を開発している「Ronis Vision entertainment」は、ポーランドのワルシャワに本拠を構えるインディー系企業。本作の開発を担当しているスタッフたちはミリタリーゲームのクラシックタイトルをプレイしてきた経験を持ち、特に第二次世界大戦をモチーフとしたシミュレーションゲームに思い入れが深い。
物理計算に基づいた破壊シーンや、遠くの音が減退して聞こえる「リアル」を追求したオーディオ、物理ベースのレンダリングを使用した最先端のグラフィックなども秀逸だが、本作で最も特徴的なのがユーザーによるユニットのカスタマイズシステム。本格的な3Dモデリング画面でとことん自分の好みを追求できる。
現時点ではデモ版が近日中に登場するという以外に正式アナウンスがなく、販売形態や完全版の登場がいつになるのかは未定だが、かなりディープな編集機能も持つ「こだわりの作品」である点が素晴らしく、配信が待ち遠しい。随所にミリタリーゲームへの「愛」が詰まった作品はワルシャワで現在も鋭意開発中だ。
【おすすめポイント】 正式配信が待ち遠しい新作RTS!
全ユニットの視点を楽しめる!
2020年2月の開発進捗で明らかになったのが、プレイヤーが自分のユニット視点で行動を起こせるシステム。本作は一般的なRTSゲームの見下ろし型視点で進行する基本スタイルを持っているが、配置したユニットの視点になって行動もできることで臨場感がさらにアップし、白熱の対戦プレイを行える仕組みだ。
ミリタリー系ゲーム作品の場合、所謂「神の視点」で各ユニットを戦略的に動かしていくリアルタイムシミュレーションゲームと、三人称視点または一人称視点で1つのユニットを動かしていくアクションゲームタイプの2種類に分かれていることが多いが、本作はその両方を同時に楽しめるシステムとなっている。
▲対戦車砲を操る兵士の視点も楽しめてしまう『Steel Rain』。戦場に入り込んで戦う臨場感が生まれる。
このシステム自体は本作が「初」の試みというわけではなく、ファンタジーやSF世界を題材としているRTSゲーム作品では採用されている例も多い。ただしミリタリー系ゲームのジャンルでは比較的珍しい部類に入るので、これまでにない新鮮な気分で戦場の全てを楽しめる。RTSに「アクション要素」を求める人にも最適な新作だ。
もちろん「戦車ユニットの視点」もバッチリ堪能できるため、『World of Tanks』などの戦車系アクションゲームが好きな人にもおすすめ。戦略性を活かすリアルタイムストラテジーゲームと聞くと小難しい印象を覚えるかもしれないが、本作の場合は多分にアクションゲーム要素を盛り込んでいるのでその心配は無用だぞ。
【おすすめポイント】 ダイナミックな視点変更が魅力!
一斉射撃の爽快感!
さらに新たなシステムとして実装されたのが戦車ユニットの「一斉射撃」システム。これはプレイヤーが複数のユニットを一括で選択し、ターゲットにエイミングすることによって選ばれたユニットが直ちに一斉砲撃を開始するというシステムで、戦場を舞台とするゲームらしい大迫力の砲撃シーンを生み出す。
ユニット単位で動かしていくリアルタイムストラテジーゲームでありながら「戦場の迫力」を再現すべく様々な新機軸システムを貪欲に実現していく姿勢が頼もしく、開発者たちの「飽くなき情熱」が本作を特別な作品へと昇華させている。過去に数々のミリタリーゲームをプレイしてきた開発チームの姿勢は本物だ。
▲ユニットの一括選択で大迫力の「一斉射撃」が実現。上手くいけば相手ユニットを一瞬にして殲滅できる。
無論現時点では全てが開発段階の話になるので、このシステムが製品版で実装されるかは不明だが、もし実現すれば普段RTS作品をプレイしないカジュアルユーザーも巻き込む人気ゲームになる可能性は高い。「RTSは地味」というイメージを覆すべく開発サイドが奮闘している注目の新作PCゲーム作品だぞ。
【おすすめポイント】 ゾクゾクさせるギミックが楽しい!
開発者レベルのカスタマイズで遊べる!
『Steel Rain』が他のミリタリー系SLGと一線を画しているのがユニットのエディット画面。3Dモデリングを思う存分弄れる本作のカスタマイズ機能はもはや「開発者レベル」と言っても差し支えないほど豪華で、3Dモデリングに興味がある人や、カスタマイズで個性を出したい人に断然おすすめの作品となっている。
3Dモデリングソフトを触ったことがない人には難しさを感じさせるかもしれない本作のエディット画面は超本格的。パーツ位置を調整したり、色を変えたりしながら完全オリジナルの戦車を生み出すことも可能。インターフェースは英語一択なのでハードルは高いが、この手の画面に慣れている人であれば存分に楽しめるだろう。
▲座標軸の中で3Dモデリングを行う『Steel Rain』のカスタマイズ画面。最早開発者レベルのコンテンツだ。
第二次世界大戦のリアリティーを追求しつつ、プレイヤーが思うままにユニットの改造を行うことも可能にした『Steel Rain』は、開発元Ronis Vision entertainmentが紹介文で述べているように、ミリタリーゲーマーにとってはある意味「夢」のような新作PCゲーム。貪欲に様々なコンテンツを実装した驚異の作品だ。
【おすすめポイント】 本格3Dモデリングもできる!
コミュニティーの活性化が求められる新作
近日中にデモバージョンが公開される予定の『Steel Rain』は、ミリタリー系リアルタイムシミュレーション好きなユーザーに新たな衝撃を与えるかもしれない新作PCゲーム。これまでの作品を上回るべく打ち出した数々の新機軸はインディー系ゲームデベロッパーらしい気概に溢れており、チャレンジ精神も感じられる。
自分たちがプレイしたい作品を作る、というのはインディー系ゲームデベロッパーが持つ大きなアドバンテージだが、本作にはその精神を超えたミリタリーゲームへの愛情と情熱が詰め込まれている。公開後に世界のユーザーがコミュニティーを形成して作品を盛り上げれば、さらに大きな反響を呼ぶことになるだろう。
【おすすめポイント】 期待の新作は現在開発中!
Steel Rainスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 8 or newer | |
CPU | i5 4670k | |
メモリー | 6GB | |
グラフィックカード | GeForce GTX670 | |
VRAM | ||
HDD空き容量 | 4GB以上の空き容量 | |
DirectX | Version 11 | |
備考 |
(C) Ronis Vision entertainment
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