2020/1/7からSTEAMで早期アクセス版が配信されているVidibidi Gamesの無料PCゲーム。「プロップ」と「ハンター」に分かれたプレイヤーがかくれんぼをするアクションゲーム。
FPS/TPS的な世界観を持ちながらも「かくれんぼ」という平和的な遊びが実現するユニークなゲームシステム、立場が変わることで変化していく戦略性の奥深さが魅力で、一風変わったシチュエーションのゲームをプレイしたい人、インディー系ゲームデベロッパーに意見を送って作品の品質を向上させたいと思っている人におすすめ。
かくれんぼで遊ぼう!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で配信中の『PROP AND SEEK』は、「プロップ(小道具)」と「ハンター」に分かれたプレイヤーが「かくれんぼ」形式のマッチを楽しめる新作おすすめPCゲーム。FPS/TPS風ゲームシステムの中に「隠れる/探す」という要素が混ざり合う注目のアクションゲームだ。
マルチプレイ向けゲームではハンター側と追われる側に分かれる「非対称型鬼ごっこ」タイプのゲームが数多くリリースされているが、いずれの作品も登場キャラクターは人間型であることが多い。だが本作の場合隠れる側の「プロップ」は文字通りただの「物」で、プレイヤーはこのオブジェクトを操作することになる。
▲ハイライト表示されているのが「プロップ(小道具)」。プレイ中はユーザーが自由に場所を移動させられる。
ゲームでは最初に「プロップ」になったプレイヤーたちが隠れ場所を見つけて潜伏し、その後「ハンター」役のプレイヤーが捜索を開始。ハンターはFPS/TPSに登場する兵士風のキャラで、銃器で武装している。「プロップ」が潜んでいそうな場所を探り出し、銃撃によって仕留めるのが「ハンター」の役目だ。
マッチは制限時間ありのラウンド制で進み、ラウンド毎に「プロップ」と「ハンター」の役割が交互に入れ替わる。「プロップ」は見つからないように潜伏することで勝利し、「ハンター」は「プロップ」を見つけ出して仕留めることで勝利する。お互いが撃ち合う場面はなく、純粋にかくれんぼが進行する点が特徴となっているぞ。
▲「ハンター」側勝利画面。箱庭マップ内で「プロップ」の捜索を行うことは困難を極めるが、そこが楽しい。
バチバチと撃ち合う純粋なシューティング対決を楽しみたい人にはおすすめできない作品だが、隠れるドキドキ感と推理力を働かせる探索要素を同時に楽しみたい人には断然おすすめ。「物」になって景色に紛れ込んで隠れるというシュールなプレイ要素が、これまでのFPS/TPSゲームにはない独特な体験をもたらしてくれるぞ。
なお本作は現時点で「早期アクセス版」の段階にあり、プレイ中に予期せぬ不具合に遭遇する可能性がある。またプレイできるマップは1種類でプレイ言語は英語のみ。以上の点を受け入れられる人であればプレイして損はない作品だ。前代未聞のシュールな「かくれんぼ」対決を完全無料でとことん楽しもう。
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じっと隠れるドキドキ感!
『PROP AND SEEK』で「プロップ」になったプレイヤーは、「ハンター」の襲撃にビクビクしながら隠れ続けるというスリリングなプレイ体験を得られる。仲間ユーザーとはハイライト表示でお互いの姿を確認できるが、ハンターの姿は実際に目視で確認するしかない。上手い隠れ場所を素早く探し出そう。
ゲーム開始までに隠れ場所を見つける猶予は10秒間。複数提示される「プロップ」の種類から好きなオブジェクトを選んで「周囲に溶け込むような場所」を選びつつ身を潜めよう。あまりに違和感のある場所に移動してしまうと「ハンター」に嗅ぎつけられて攻撃されてしまうため、隠れる際には細心の注意が必要だ。
▲オブジェクトには「ドラム缶」や「紙くず」、さらには「街灯」などの巨大な物体まで様々な種類が存在する。
隠れている間は移動中と同様に視点移動が可能。じっと身を潜めたまま周囲を見渡し、「ハンター」の活動状況を探ることができるぞ。ただし数分の間とはいえ、一箇所で動かないというのは忍耐を要する作業でもあり、そこに普通のゲーム作品とは異なる奇妙なプレイ体験が生まれる。ドキドキ感を存分に楽しんでみよう。
大胆さに自信がある人は隠れ場所を移動するという手もある。文字通りオブジェクトが動いてしまうので見つかったら一巻の終わりだが、捜査網が徐々に狭まっている状況下で見つかりそうな場合には有効な手段だ。様々な戦略性と行動力を発揮することが隠れ切るコツで、そこにプレイヤーの個性や性格も活きてくるのだ。
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直感を信じて捜索しよう!
「ハンター」になったプレイヤーは、マップに上手く溶け込んでいる「プロップ」役のプレイヤーを探索することになる。手持ちの武器で仕留めることが最優先事項になり、時間内にマップをくまなく巡回してアタリをつける「勘」も要求される。自分の直感を信じて慎重に捜索を行い、隠れている「プロップ」プレイヤーを見つけ出そう。
「プロップ」側のプレイヤーには自分の姿がハイライト表示されているが、「ハンター」になったプレイヤーには味方プレイヤー以外は何もハイライト表示されない。一見するとただの景色にしか見えないが、そこには確実に「プロップ」プレイヤーが潜んでいる。少しの異変も見逃さないようにしよう。
▲パッと見た感じではただの景色だが、そういう場所にこそ「プロップ」が潜んでいることが多い。油断は禁物だ。
相手から攻撃を受けることがないため、大手を振って捜索できるのが「ハンター」側の強み。とは言え制限時間は数分と短く、効率的に動き回らなければすぐに「時間切れ」になってしまう。なかなか見つからない時には焦りも出てくるが、努めて冷静に捜索を続け、どこかに必ず潜んでいる「プロップ」プレイヤーを発見しよう。
周囲をよく観察して違いや異変を発見することが好きな人にもおすすめな『PROP AND SEEK』は、隠れる側と見つける側の心情を両方体験できる面白新作PCゲーム。立場が変わることで相手の行動も予測しやすくなるため、ある意味心理ゲームに近い展開も楽しめて興味深い。奥深いプレイ体験を享受できるぞ。
【おすすめポイント】 集中力と洞察力が要求される新作PCゲーム!
今後の開発に期待が高まる新作
2017年に自己資金を調達し、その後政府の援助を得て『PROP AND SEEK』を送り出すことに成功したVidibidi Gamesは、半年から1年後に予定されている正式版の配信に向けて目下急ピッチで作業を進めている。今後はプレイを快適に行うためのサーバー確保などを含めた本格的な開発が行われる予定だ。
STEAMストア内では今後実装される予定のマップもスクリーンショットで公開されており、その精細さにも期待が高まる。かくれんぼは複雑で入り組んだ場所で行うほど難易度を増す傾向があるため、今後のアップデートで込み入ったマップが実装されればより一層やり甲斐のある作品へと進化することだろう。
▲今後のアップデートで実装予定のマップ。ここに「物」として紛れ込んだら見つけるのは容易ではないはず。
なおゲームは正式版配信と共に購入版へと移行する予定になっているので、無料で入手できる今のうちに手に入れてしまうという手もある。今後の開発とプレイ人口の増加次第によっては、世界中でブームを巻き起こすかもしれない新作PCゲーム『PROP AND SEEK』をダウンロードして無料でプレイしよう!
【おすすめポイント】 アップデートが待ち遠しい新作PCゲーム!
PROP AND SEEKスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2400 | Intel Core i7-7700 |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 750 Ti | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2GB | 6GB |
HDD空き容量 | 5GB | 10GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 | インターネット接続が必要高設定でのプレイを推奨 |
© VIDIBIDI GAMES
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