『桃太郎電鉄JAPAN+』は、ハドソン(現KONAMI)より2011/2/17からiPhone/iPod touch向けにiOS版がリリースされ、誰よりも早く目的地に到着し、資産を増やしていくすごろくゲームだ。
最大4人までマルチプレイが可能になっており、多くの人たちとわいわい騒ぎながら楽しく遊べる。カードを使った高い戦略性やイベントキャラによる一発逆転など、多彩な方法でプレイヤーを満足させてくれるだろう。他のプレイヤーを押しのけて1番に目的地に辿り着こう。
市場を独占したり、球団を手に入れてみたり、時事に合わせたネタイベントなども楽しめる。サイコロを振って目的地を目指し、日本一の社長を目指して立ち回っていこう。誰にでもおすすめできる最高に盛り上がるスマホゲームだ!
末永く愛されてきたレジェンド級の名作!
「桃太郎電鉄」は1988年12月2日にファミコン用ソフトとして、第1作目が誕生した。当時販売していたのは今はKONAMIに吸収された「ハドソン」だ。それから、「PCエンジン」「ゲームボーイ」「ゲームボーイアドバンス」「スーパーファミ」「ゲームギア」「PlayStation」「ニンテンドーゲームキューブ」「ニンテンドーDS」「PSP」「3DS」など、非常に多くのゲーム機で発売されてきた超人気タイトル。
アナログなボードゲームやスマホではない携帯版でも、桃太郎電鉄シリーズは続いている。全シリーズをトータルすると軽く数十タイトルはあるだろう。日本を代表するすごろくと言っても過言ではない。
本作はケータイ版の「桃太郎電鉄JAPAN豪華版」をベースに開発され、グラフィックを大幅に改良し、iPhone/iPod touchで操作しやすいように機能性を高めている。物件やカードにも変更が加えられ、誰もが楽しめるように大きな仕様変更が行われた。
無料でダウンロード出来るが、1年しか遊べないので、本作の魅力を最大限に感じるのは難しい。長く遊びたければ完全版として有料のアップデートを行う必要があるので注意して欲しい。完全版になれば1,3,5,10,20年から好きな年数を選べるだけでなく、イベントやカード、目的地などが増えて、より楽しいゲームがプレイ出来るようになる。
スマホアプリは無料のゲームが多いので、購入となるとハードルが高く思えるが、長く愛されてきたシリーズだけにその面白さは本物だ。買っても絶対に後悔することなく、末永く遊べるゲームとなるだろう。
全国を回って物件を集めて、誰よりも早く目的地へ辿り着こう!
本作は鉄道会社の社長となって、指定された目的地に向かってサイコロを振って突き進んでいく。目的地にトップで着いた人には、かなりの大金が援助金として送られる。指定した年数経過後に、1番多くの資産を持っていたプレイヤーの勝利だ。
最大で4人プレイ出来るようになっており、コンピュータが操る「赤鬼初段」「餓鬼三段」「風神七段」「さくま鉄人」の4人から対戦相手を選べる。もちろん、人間同士の対戦も可能だ。最初に1億年の資金があるので、このお金を使って、各駅にある物件を買い漁っていくことで、少しずつ資産が増えていく。もちろん得た収益を使って、新しい物件を増やせるので、経営的な視野からもゲームも楽しめる。
ポイントとなるのが、マップのあちらこちらに散らばった赤と青のマス。赤は資金が減り、逆に青に止まると資金が増える。季節によりもらえるお金や減るお金が変わってくるので、まずい時期にマイナスに止まってしまうと大きな支出を覚悟しなければならない。ただ目的地に向かって走るだけでなく、赤のマスには止まらないように移動していくことも重要だ。
駅に止まると、様々な物件が購入できる。物件を購入すると目に見えてお金が減ってしまうので、あまりお金がない場合、買い渋りをしてしまうかも知れない。しかし、毎年の決算期になると物件から収益金が報酬として得られる。最初は買うだけ損をするが、何年も継続して持っていると、決算のたびに大きなリターンとなって戻ってくるようになる。これが本作の大きくお金を獲得する秘訣だ。
おそらく、本作がモノポリーのように物件を買い集めるだけのゲームであれば、20年以上も多くの人に愛されることはなかっただろう。本作の最大の魅力はなんと言っても豊富なイベント多さにある。
ゲーム中で最大の敵となるのは、対戦相手ではない。多くのプレイヤーにとって1番厄介な存在、それは誰かが目的地に到着した際に、1番遠くのマスにいた人についてくる「貧乏神」だ。次の目的地に誰かが到着するか、他の誰かになすりつけるまでずっと自分のお金を投げ捨てられたり、勝手に物件を処分されたりと不幸なイベントを起こし続けてくれる。
運が悪いと独走状態から一気に最下位までたたき落とされてしまうほど強烈なキャラだ。さらにパワーアップ版の「キングボンビー」も登場する。さらにどぎついイベントを毎回起こしてくれるので、貧乏神に取り憑かれたら真っ先に取り払うことを優先しよう。
「モノポリー」などの資産獲得すごろくでは多くの場合にある一定のところまで差が広がってしまうとそこからの逆転は極めて難しくなる。しかし、本作では貧乏神を含め、不幸になるイベントが豊富に揃っているため、一発逆転が頻繁に起こってしまう。
もちろん、不幸なイベントだけでなく、大金が毎週手に入るイベントキャラも存在するので、どんなに不利な状況であったとしても、諦めずにサイコロを振り続けていくことで勝利できる可能性が出てくる素晴らしいシステムだ。
トップの人間にはたまらないが、他の人にとってはかなり面白い。トップが不幸に合ってだんだんと順位が落ちていく姿を見るのは快感となる。人の不幸は蜜の味だ。毎回ゲームが非常に盛り上がるぞ。
ただのすごろくではない豊富なイベントカード!
通常のすごろくであれば、サイコロ運で勝敗が大きく変わってしまう。正直なところ戦略性の欠片もない運ゲーだ。しかし、本作には不利な状況を打開できるだけのイベントカードが用意されている。1度に振れるサイコロの数が増えたり、指定した数だけ進めるようになったり、道を塞いで他のプレイヤーを通せんぼしたり、できる幅もかなり広い。
このカードがあるおかげで、本作がただの運ゲーではなく、高い戦略性を持ったすごろくになっている。特に機動力がモノを言うゲームなので、急行系の運用が勝敗をわけるだろう。貧乏神をなすりつけたり、トップ賞をもらったりと多く移動できることのメリットは大きい。
どの場面でどんなカードを使うかで、状況を大きく変えられるだろう。借金を帳消しにするカードなどもあるので、借金するだけして、最後に全て打ち消しなどの戦略も考えられる。
一つの地域の物件を独占することでボーナスがでるので、独占を目指しているプレイヤーの邪魔をすることだって可能だ。どんな方法を使ってでも相手を引きずり落とそうと思えばいくらでも方法がある。あとは周りの状況と空気を読みながら、ほどほどにするかなどを考えて欲しい。やりすぎはよくない、ほどほどにしておくのが無難だ。白熱しすぎて本当にケンカにならないように気をつけよう。
長い年数を設定しなければ、それほどプレイに時間もかからないし、みんなで集まってやれば絶対に盛り上がる。様々なゲーム機でシリーズ化されているだけにこれからもずっと発売し続けて欲しいタイトル。日本が誇る最高のすごろくゲームなので、全てのプレイヤーにおすすめの新作だ!
© 2011 HUDSON SOFT
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