『ロストアーカイブ(Lost Archive)』は、cloverlab.incより2019/10/3からリリースされたスマホゲーム、カードとボード、2つの要素がうまくミックスされた新感覚のオンライン戦略ゲームだ。
シンプルなカードバトルの要素に場所指定のシステムを加えたことで、配置による効果などが勝負に影響を与える。基本的に1度出したカードは他のマスへの移動はできない。相手プレイヤーを攻撃するには、相手の近くに召喚する必要がある。しかし、突っ込んでしまうと、配置効果で大ダメージを受ける可能性も出てくるなど、出すカードだけなく、配置まで考えなければならない。非常に高いタクティクスを求められるぞ。
ゲーム中に1度だけ使用できる強力な力を持つ「奥義」も用意されており、通常のカードバトルに比べて何倍も熱くなれるだろう。自分が作ったデッキをオンラインで公開したり、他のプレイヤーのデッキを試せる「デッキ共有」システムが搭載されている。さらに全国のプレイヤーたちとリアルタイムで戦えるオンライン対戦も用意されるなど、マルチプレイ要素も揃っている。奥深いカードバトルを楽しみたい人におすすめの新作スマホゲームだ!
天使と悪魔、そして人間が争った1000年後のストーリー
かつてこの世界では、天使と悪魔、そして人間による戦争が起こった。争いは熾烈を極め、世界の崩壊へと向かっていく。そんな時、1人の人間が和平を進め、崩壊から救った。その人間は「勇者」と讃えられたが、世界の崩壊を救うために命を失ってしまう。
天使と悪魔、そして人間の3つの勢力は2度と同じ過ちを繰り返さないために、魔族の魔力、天使の器、人間の知恵を結集した「アクシズ」を作り出し、勇者が命を失った場所に埋めた。するとそこには巨大な樹が育ち、世界には不思議な力が満ちていく。こうして、平和になった世界で人々は復興を果たす。それから1000年が過ぎ、世界に再び、争いが起きようとしていた。
プレイヤーを引き込むストーリーモードも搭載しており、カードゲーム以外でも楽しめる要素が盛り込まれている。ダークな展開と美しいグラフィックで彩られた本作だけの最高のストーリーを堪能しよう。
さらにNPCだけじゃなく、他のプレイヤーと直接戦える「リアルタイム形式バトル」も用意されており、ストーリーモードでしっかりと腕を磨いたら、世界の強者たちを相手に戦いを挑んで欲しい。多数のコンテンツが揃っているので、徹底的に遊び尽くすことが可能だ!
配置を加えたことでカードゲームが別次元で面白くなった
本作ではゲームを開始してすぐに美少女ナビゲーターである「リコッタ」によって、チュートリアルが始まる。数分で終わるがいつでもスキップして飛ばすことも可能だ。カードゲームに慣れたプレイヤーでも新しい発見が多いのできちんとチュートリアルを受けておいた方がいい。役立つ情報が満載だ。
対戦相手とは対になる形でバトルが始まる。プレイヤーカードは初めから場に置いてあり、対戦相手は反対にある。ターン毎に増えていくマナを使用して、手持ちのミニオン(カード)を場に召喚し、対戦相手に攻撃を加えてライフをゼロにしてしまえば勝ちだ。ここまでは通常のカードゲームと大差はない。
だが、本作ではフィールド上にマス目が広がっており、カードはこのマス上にしか配置できないようになっている。置いた場所によって「狭撃」「結信」など、色々な効果が発動する上に、相手のカードが先に出ていると自分のカードを配置することはできないなどの縛りも存在する。
「狭撃」は相手のミニオンを、手札から召喚した自分のミニオンで挟むことによって発動し、挟んだ相手にダメージを与えられる。「結信」は、自分のミニオンを3体以上並べることで、最後に並べたミニオンをパワーアップさせられる。最大3回まで同時に発動し、効果も3倍になる。うまく並べていけばやばいほど強くなるぞ。
基本的にミニオンは召喚した場所から動くことはできない。しかし、「移動」アクティブスキルを持っているキャラも存在し、1ターンに1度だけ別の場所へ移動できる。繋げて「結信」を発動させたり、プレイヤーを直接攻撃したり、使い道はかなり多い。さらにいずれの効果でも、ミニオンによってはさらに追加で特殊な効果も発動する。
敵のプレイヤーの目の前に召喚することもできるが、召喚ターンはミニオンのみが攻撃可能になっており、プレイヤーを直接攻撃出来ないので注意しよう。
ミニオンには「攻撃力(黄色)」と「体力(赤色)」があり、ミニオン同士で戦うと、攻撃力の分だけ体力が減り、ゼロになるとミニオンは破壊される。相手を攻撃するには、自分のミニオンから攻撃したいミニオンへスワイプさせるだけでいい。同時に攻撃することになるので、先制攻撃で相手を倒したとしても相手の攻撃力分のダメージは受けてしまう。
ただし、自動で発動するパッシブスキルの中には、「遠距離攻撃」を行えるミニオンも存在し、相手が遠距離を攻撃する手段を持っていない場合には反撃を受けない。他にも「挑発」というスキルも存在し、これを発動されると隣接するミニオンは特定のミニオンしか攻撃出来なくなる。プレイヤーの撃破がもうすぐでも、挑発持ちから先に倒さなければならない。使い方によっては非常に強力な効果となるだろう。
カードゲームならば、どのカードで誰を攻撃すればいいのか考えるだけで良かったが、本作は召喚した場所によって動きも大きく変わってくる。アクティブスキルやスペルカード、レリックカード、カウンターカードなど、色々な要素が加わるのでバトルは自然と白熱していく。「配置」と「選択」を踏まえて、最強のデッキを構築していこう。
豪華なスタッフがゲームを盛り上げる
本作はメインとなるカードバトルが抜群に面白いが、それを盛り上げているグラフィックとゲームミュージックも素晴らしい。音楽をメインで担当しているのは、「ストリートファイターII」や「スーパーマリオRPG」などの名作を手がけてきた「下村 陽子」だ。
イラストレーターにはIzumi/兎塚エイジ/緒方剛志/こげどんぼ/さくら小春/獅子猿/藤ちょこ/藤真拓哉/ぽよよん・ろっく/美樹本晴彦/みやま零/八重樫南/lackなど、多数の有名人が参加している。
さらにミニオンに命を吹き込んでいる声優は、明坂聡美/五十嵐裕美/上坂すみれ/植田佳奈/内田真礼/大西沙織/春日望/勝生真沙子/釘宮理恵/久保田梨沙/斉藤壮馬/斎藤千和/鈴木達央/千本木彩花/立木文彦/丹下桜/中原麻衣/浪川大輔/早見沙織/原田ひとみ/日笠陽子/麦人など、豪華な顔ぶれがずらりと並ぶ。
ゲームシステムだけでなく、全てがハイクオリティになっている。派手なエフェクトでバトルも非常に盛り上がるが、問題となるのがスマホの性能による遅延だろう。しかし、安心して欲しい。本作にはグラフィックやサウンドの調整が用意されている。
「描写設定」を細かく設定できるカスタムの他に、低、中、高とスマホ環境に合わせてグラフィックや演出を決められるので、多少スマホの性能が低くても問題なくプレイ可能だ。もしも、ゲームをやっていて重いと感じるようであれば、設定から描写周りを変更しよう。
カードゲーム本来のデッキ編集の面白さや配置によるコンボ、スペルカードやカウンターカードの戦略性の高さ。どれをとっても高い満足度をプレイヤーに与えてくれる。夢中で遊び続けられる面白いカードバトルを探している人におすすめの新作スマホゲームだ!
© Clover Lab.,inc.
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