『Extraction Valley Devils' Curse』は、RAM Studios Teamより2019/8/15からSteamでリリースされた、マルチプレイ専用のチームバトルがテーマとなった一人称視点(FPS)と三人称視点(TPS)のガンシューティングゲームだ。
チームバトルのシューティングゲームと言えば、他にも似たようなゲームはたくさんあるだろう。しかし、本作にはコンピュータが操作するモンスターも登場する。倒すとメリットがあるため、目の前の欲をとるか、効率をとるかでプレイヤーを悩ませてくれる。非常によく考えられたシステムなので、何度遊んでも遊び尽くせない面白さだ。
エネルギーを奪い合うのがチーム戦における勝利条件となっているので、敵を倒すだけでなく、目的を達成できるように動く必要がある。チームワークも非常に重要になり、誰が何をするかで勝敗が変わってしまう。高い戦略性を求めるプレイヤーにおすすめのガンシューティングゲームだ!
未来のエネルギーを問題をテーマにしたマルチプレイ専用のチームバトル!
3つの燃料の特性を持つ動力源である「Trifuel」を巡って争うのが本作のテーマになっている。「Chargers」は権力をより強固なものにするためにTrifuelエネルギーを全て手に入れようとしており、「Insurgents」はTrifuelエネルギーを人々のために保護しようとして高度に組織化したレジスタンスたちだ。
プレイヤーはこの「Chargers」と「Insurgents」のどちらかに所属して戦いを勝ち抜いていく。設定を読む限り、どちらも一癖も二癖もある組織ではあるが、ストーリーは特にないので、どちらを選んでもゲームプレイには影響しない。
しかし、なんとなくそういう背景があるとわかっているだけでも戦いが楽しくなるのも事実だ。これは立派なロールプレイング効果だろう。8対8のチーム戦がメインとなっているだけでなく、コンピュータが操作する「Devil」たちも登場してバトルを盛り上げてくれる。
面白い世界観が舞台になった本作だが、なんと言っても「Unreal Engine 4」を使用した超リアルなグラフィックが最大の売りだ。Devilたちのデザインまでかなり手が込んでいるので、ゲームをしない人でも1度は映像を見て欲しい。
視点は一人称と三人称を切り替えられるので、どちらでも楽しめる。一人称が臨場感があって楽しいが、真後ろをまったく見られないので、視界的に厳しくなってしまう。逆に、三人称は視界が多少広くなるが、臨場感が欠けてしまう。どちらにもメリットとデメリットがあるので、プレイヤーが好きな方を選ぶといい。
設定や視点変更など細かいところまできちんと仕上げられているところがかなり好感触。遊んでみて後悔しないゲームであるコトは間違いない。興味が湧いたら早速ダウンロードしてプレイしてみよう。
PvPとPvEを同時に楽しめる面白すぎるバトル展開
本作は8対8のチーム戦でありながら、「Devil」たちが登場することでPvPとPvEの両方を楽しめるようになっている。Devilたちはただの邪魔者ではなく、打ち負かすことで宝物を獲得可能だ。バトルが楽になるものばかりなので、可能な限り戦って排除して報酬を得ていった方がいいだろう。
もちろん、他のプレイヤーや敵チームのプレイヤーもこちらと同様にDevilを狙っているので、乱戦は必至となる。敵も味方も入り交じってのバトルはかなりハードルが高く、新鮮な感じで面白い。Devilを攻撃しつつ、敵性プレイヤーを排除していこう。
銃やアイテムが各場所に落ちているので、プレイヤーはそれを拾いながら、キャラをパワーアップしていく要素も備わっている。強いアイテムを手に入れて颯爽と敵を倒すのはかなり気分がいい。
リアルなグラフィックで殺されてしまうのはかなり恐いが、やられてもすぐに復活できる設定になっているので安心だ。やはり、PvPとPvEの要素が同時に備わっているだけあって、注意を一瞬でも切らしてしまうとやられるコトが多い。注意深く周りを伺いながら、目の前の敵に立ち向かっていこう。
20人程度のプレイヤーが遊ぶには少々大きめのマップになっているので、簡単には他のプレイヤーに遭遇はしないようになっている。Devilを見つけたら、すぐに攻撃を仕掛けて倒しても問題はない。
しかし、戦闘をすると必ず銃声が響くようになっている点には注意が必要だ。銃声を聞きつけて、近くのプレイヤーたちが必ず集まってくる。のんびりしている暇はない。サッサと倒してどこかに身を潜めなければ、今度は自分がやられてしまうだろう。
敵を倒した昂揚感と敵に見つからない様に祈る緊張感が何にも代えがたい貴重な経験を与えてくれる。ドキドキハラハラ感を得たくて、何度もプレイしてしまう。かなり最高のゲームだ。
こまめなアップデートで不具合をほとんど感じさせない
本作はリリースされてすぐに、プレイヤーたちからサーバー環境を指摘されるとすぐに「ヨーロッパ」と「ドイツ」に専用サーバーを設置するなど、プレイヤーたちに高い満足感を与え続けている。
実際に今ではマルチオンラインプレイのゲームでありながら、サーバー環境はかなり完璧になっており、ラグを感じたり、遅れが発生することもほとんどない。美しいグラフィックのゲームだけに、少しの違和感でも気になってしまうところだが、そんなことがまったく気にならないほど、優れた通信環境を確保出来ているのは素晴らしい。かなりスゴイ技術が使われているのがわかる。
他にもプレイヤーが不満を書き込めば、それに対する対応が速やかに行われたりするので、スタッフのゲームにかける思いは非常に高い。しかも、ゲーム自体がハイクオリティになっているのであれば、まさに言うこと無しだ。このまま名作への階段を上っていって欲しい。
現在、未完成バージョンであるアーリーアクセス期間中
グラフィックやムービーを見ただけでわかるだろうが、かなり高い完成度になっている本作だが、これでもまだ早期アクセス期間だ。未完成バージョンでここまでレベルが高いゲームも珍しい。かなり仕上げられたゲームなのに、まだ上を目指していることが尊敬に値する。
プレイヤーたちの反応や声を聞きながら、アップデートを繰り返し、おおよそ6か月間を経て、完成版であるフルアクセスバージョンへと移行する予定だ。それまでに新しいDevilやキャラクター、銃、パワーアップアイテム、マップなどが導入されていく。
もちろん、新しい場所を基点とした専用サーバーも立ち上がる予定。現在でもラグなどの問題はないが、今よりもさらに安定感が増すのは単純に嬉しい。すでにハイクオリティなゲームでありながら、今以上に色々な機能が追加されてしまえば、フルアクセスバージョンになったとき価格が高くなってしまうのは当然だろう。
据え置き価格は期待できないので、本作に興味を持ったのであれば、手頃な値段で買えるアーリーアクセス期間にぜひ手に入れておこう。先行投資をしておけば、フルアクセスになった後もそのままプレイできるのでお得だ。凝ったグラフィックと新しいゲーム性のチームバトル。
さらにスリランカが生んだ最初のマルチオンラインゲームという点も見逃せない。プレイヤーたちを興奮のるつぼへと誘ってくれるおすすめのガンシューティングゲームだ!
Extraction Valley Devils' Curseスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨、インターネット接続が必要 |
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