『スティール・ディビジョン2(Steel Division 2)』は、Eugen Systemsより2019/6/20からSteamでリリースされた、ターンベースでありながらRTSのようなリアルな戦争を味わえるシミュレーションゲームだ。
18の部門に渡って存在する600を超えるユニットは、歴史的な背景から性能などが決まっている。どんな場所でどんな兵器が有効なのかは時代などから考察するとより陣形を組むのが楽しくなっていく。用意された25つのマップも現実的な戦場がベースになっており、ただ広いだけでなく、実在する環境などが戦闘にダイレクトに反映されている。
圧倒的なユニット数が似たような戦闘になることを防いでいるので、同じ相手と同じマップで何度も戦っても、まったく同じ戦況になることはない。高い戦略性が秘められたゲームなので、リアルベースの本格的なシミュレーションを求めている人におすすめだ!
第二次世界大戦を舞台にした本格的な戦争ゲーム!
ターンベースの戦闘でありながら、ダイナミックストラテジックなキャンペーンを持つ本作は「Wargame」シリーズや「R.U.S.E.」などの名作を排出してきたデベロッパーEugen Systemsが、2017年にリリースした第二次世界大戦を舞台にしたリアルタイムストラテジー「Steel Division: Normandy 44」の続編となっている。
大きな特徴としてリアルなグラフィックの中で、プレイヤーは指揮官となり、自分の軍隊に命令を出し、戦いを勝ち抜いていく。舞台となるのは1944年のヨーロッパ東部の戦線だ。プレイヤーはオペレーション「Bagration」を発動している間、軍全体の指揮を任されることになった。ソビエトは「Bielorussia」を行おうとしてしているナチス軍に対して攻撃を開始する。
第二次世界大戦をリアルに感じさせるタクティクスを要求し、RTSを限界まで拡大解釈された本作は戦争の恐ろしさだけでなく、司令官として必要な才覚を教えてくれるだろう。
T-34戦車、Katyushaマルチロケット発射装置、IL-2地上攻撃機など600を超えるユニットが登場する。さらに25つのマップと複数のゲームモードまで備えており、シングルプレイやマルチプレイにも対応。何百時間でも白熱するゲームを遊べるしっかりとしたシステムだ。
プレイヤーは自分が指揮する師団を選択し、戦闘にどの部隊を送り込むのかを好きな様に選べる。すべての人員、兵器などは空白になっているので、どんな作戦や戦術でも可能だ。真っ新なデッキに好きな様に部隊を配置して、戦闘グループを構築していける。非常に自由度の高い戦術が本作の最大の面白さとなるだろう。
マップはどれもこれも個性に溢れているので、地形を分析しながら、的確なタイミングを見極めて、効率の良い攻撃を繰り返す必要がある。最初は膨大な軍隊に頭と体がついていかないかもしれないが、司令官として経験を積んでいくことで、状況に応じた素早い対応が可能になっていく。自分の一声で戦場が大きく動き出すのは非常に楽しいぞ!
ターン制の本格バトルが全てのプレイヤーを熱くする!
本作のシングルプレイでは1:1で行われるスケールのターン制のバトルになっている。巨大なキャンペーンになっており、最大150×100 kmの広さを持つマップには、何千もの人や兵器が投入され、戦闘が苛烈に描かれていく。
すべての大隊はOperation Bagrationの元に自由にプレイヤーが動かすことができる。大規模なイベントを追体験しながら、歴史を繰り返すか、新しい出来事を起こし書き換えるかを選びながら、どの隊を戦場に送り込むのかを考えなければならない。
正確なターンベースになっているので、戦闘では基本的に先手を打てる状況を作り出す必要がある。常に先に攻撃した方が相手の戦力を減らせるため、有利になっていく。次のターンの敵の行動を考えながら、射程距離に入らないギリギリの位置まで移動させるなど、小さな積み重ねが大きな戦果を導き出す。
ユニット同士の有利不利や地形なども把握しながら、最適な場所を常に描き、作戦を立てていこう。将棋やチェスのような盤面での勝負が強い人は、本作でも最初からかなり活躍できる。リアルな3Dの映像になり、惑わされてしまうことも多いが、冷静に戦況を見極められる視点も重要だ。
マルチプレイでは、最大10人vs10人の巨大な戦いが楽しめるようになっている。協力プレイも可能になっているので、友だちと遊んで最強の部隊を一緒に目指すのもかなり面白い。
オンラインだけでなく、オフラインでもたくさんのゲームモードがあり、多くのプレイヤーを満足させるだろう。作戦において次の手が難しい場合や全てを把握できない場合には、自動で行ってくれるオート機能もあるので、場面によってうまく利用していきたい。
素晴らしく練り込まれたタクティクスシステムが備わっているので、誰と遊んでも満足できるバトルが味わえる。非常に優れたタクティクスシステムが組み込まれたプレイヤーを熱狂させるゲームだ。
没入感抜群の優れたグラフィックを堪能せよ!
本作ではユニット数の多さも目を見張るものがあるが、なによりも素晴らしいのがグラフィックの美しさだろう。飛行機を操れば、まるで航空写真を眺めているような映像が見られるし、戦車に乗れば砂煙までリアルに感じさせてくれる。
マップのどこを見ても手抜きがなく、本当に戦場にやってきたような気分になれるだろう。しかも自分の指示で全体が動き、激しく大地が揺れるような状況を作れるのだから、なおさら感慨深い。時間があるときは各ユニットの細部まで眺めて欲しいところだ。
開発チームの深いこだわりを肌で感じられる。没入感のあるビジュアルスタイルを体験できる新たなリアリスティックアートディレクションに触れてみよう。戦場をここまでリアルに感じられるゲームも中々ない。
対応するインターフェイス言語は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、中国語の6ヶ国語になっている。英語に関してはフルボイスと字幕まで完備されている。日本語がないのは残念ではあるが、それほど難しい英語は使われていないので、洋ゲーに慣れているのであれば問題になることは少ないないだろう。
最大20人で行えるマルチプレイや歴史の深いところまでわかるシングルプレイのキャンペーンなど、どのモードを選んだとしても、かなり高い満足度が得られる。現実味のあるグラフィックが戦場をリアルに描いてくれるので、本物の戦場を体験してみたい人なら目を見張る場面も多い。
自由に部隊を編成できるので、最初は色々とわからないコトも出てくるだろう。戦争の基本は空の領域を自由にすることに始まり、各重要拠点を制圧することだ。つまり、陸軍よりも空軍に力を入れた方が戦況を有利に進めやすいコトだけ覚えておこう。あとは相手の陣形や配置などによって、適正が見えてくる。
高い戦略性が必要となった本作は、まさしくターン制のシミュレーションゲームの中でも群を抜いた面白さになっている。知恵を絞り合って、最高の結果を導き出すような戦いを求めている人におすすめのゲームだ!
Steel Division 2スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7/8/10 (64ビット) | Windows 10 (64ビット) |
CPU | Intel Celeron G4920 (3.2 GHz) / AMD Athlon 200GE (3.2 GHz) | Intel Core i3-8100 (3.6 GHz) / AMD Ryzen 3 1200 (3.1 GHz) |
メモリー | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GT 1030 / AMD Radeon RX 550 | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 580 |
VRAM | 2 GB VRAM | 4 GB VRAM |
HDD空き容量 | 50 GB | 50 GB |
DirectX | バージョン 11 | バージョン 11 |
備考 | インターネット接続が必要 |
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