アフターチャージ(Aftercharge)は、カナダのインディーデベロッパーであるChainsawesome Gamesより2019/1/11からSteamとXbox Oneでリリースされた、マルチプレイ専用の3対3非対称対戦アクションゲームだ。
透明チームと無敵チームに分れ、マップ上にある6つの「Extractor」を巡って戦いを繰り広げるオブジェクティブルールになっている。泥棒と警察というわかりやすい構図になっていて、マップも小さめで終盤になるにつれて乱戦が展開されていく面白いバトル。
Extractorを破壊するために姿を見せた相手を狙い撃ちにしたり、特定の場所に罠を張って待ち構えたりと、同じ人数で戦うので、戦略性がかなり高い。各方面を少しずつ削ったり、全員でまとめて破壊したりと作戦がモノを言う。カワイイキャラクターで明るめの設定になっているので、殺伐とした雰囲気を望まないプレイヤーにおすすめのアクションゲームだ!
透明対無敵の最強能力を賭けたバトルが今始まる
本作はExtractorと呼ばれる6つの輝く構造がゲームプレイの中心になっている。マルチプレイが基本となっており、プレイヤーは3対3に分れて戦う。大規模なPvPとは言えないが、その分、ラウンドは短く、マップも小さくなっているので、だらだらと長引くことなく、すっきりとしたバトルが楽しめる。
攻撃陣である透明部隊「Workonics」は、Extractorを全て破壊することが目的であり、対する守備側警備隊である「Enforcers」は完全無敵の力を力を使い、Workonicsを全て破壊することが目的だ。
Enforcersはどうやっても倒せないほど無敵の力を持っているが、透明であるWorkonicsは敵陣営から一切姿は見えないがその力は万能ではない。近接攻撃を行う際には、短時間だけだが可視化するので、そこを狙われたらあっさりと沈黙してしまうだろう。
透明化していないタイミングがある以上、どう考えても無敵が強い。だが、勝利条件が3体を同時に破壊しなければならないので少々話は違ってくる。Workonicsには効果範囲内の味方をクールタイムなしで即座に蘇生する力があるためだ。しかも、無制限に使用出来る上に姿が見えないのであれば、全滅させるのはなかなか難しい。
圧倒的な力を持ちながら、どこから襲ってくるかわからない敵たちに万全の注意を払う行動はまるで、家の中から害虫を駆除するような感覚だ。うまく罠にはめて倒せればかなり嬉しい。攻めと守りにおける非対称のバランス関係が非常に面白く、本作Afterchargeのキモとなっている。
知恵を絞った騙し合いと、咄嗟の判断力が勝負をわけるシステムになっており、対戦相手がたくさんいればいるほど、様々な状況が生まれ、ゲームが楽しくなっていく。本作はSteamとXbox Oneで同時にリリースされているだけでなく、クロスプレイも可能になっている。オンラインマルチの接続人数もかなり多く、待ち時間を気にしなくてもいいレベルで快適なマッチングが可能だ。
さらにマッチングでは同等のスキルレベルの対戦相手が自動で選ばれるようになっており、初心者対上級者などの無茶な展開にはなりづらいところも付け加えておこう。うまくなればなるだけライバルの実力の上がっていくので、勝利が毎回喜べる。
非対称でありながら、どちらのチームでも楽しめるゲーム性
本作は非対称対象のアクションゲームなので、攻撃側であるWorkonicsと防御であるEnforcersの戦い方は大きく異なっている。単体の力で言えば、もちろん無敵の力を誇るEnforcersが強いが、透明のWorkonicsだってたくさんの魅力を持っている。
Workonicsは基本的にずっと透明状態であるため、敵軍になるEnforcersからは近接攻撃を行うなど特別な状況を除き、姿を見られることはない。そのため、どこへ移動しようとなにをしようとも基本的に安全だ。
味方にブースト効果を与えたり、回復させたり、蘇生したりと特別なスキルも備わっている。攻撃を調整して誰かが囮になり、敵を気を散らして隙を作り出したりもできる。それらをうまく使いながらEnforcersを翻弄していけば、最大の目的であるExtractorを破壊し続けることも可能だ。
特殊な力を持つ泥棒のようなイメージをもってもらうと感じを掴みやすいだろう。警察相手に逃げながら、目的のお宝の所まで辿りつこう。Extractorを破壊するためには、10回殴る必要があり、殴っている間はもちろん姿が丸見えになる。
すぐに敵がこちらに向かってくるので囲まれる前に移動して安全な場所まで逃げよう。Extractorを殴ると体力が回復するも忘れずに覚えておきたい。いざという時に役立つ。
一方の防御側のEnforcersは基本的な性能はもちろんのこと、トラップを仕掛けることも可能で、直接ダメージを与えたり、透明状態を解除させたり、やりたい放題できるようになっている。透明化できるからといって泥棒が正面から堂々と潜入して、ミッションを達成できるほど、甘いゲームではない。
仲間たちと連携をとりながら、相手を撹乱し、罠にはめ、慎重かつ大胆に突き進んでいく必要がある。マップが小さいので味方を含めて、みんなのアクションが常に見える状況だ。トラップもまとめて敷き詰められていることもあり、いつも緊張感を持って行動できるだろう。
敵のミスはもちろんのこと、味方のミスもすぐに発見し、それをうまく利用してExtractorを破壊するなどの、咄嗟の判断も重要になっていく。仲間をすぐに蘇生させるのも大事だが、最終目的がExtractorの破壊である以上、時には残酷な判断もしなければならない。
少ない人数、小さなマップになっているので、毎回、全てのプレイヤーの動きが勝敗に大きな影響を与えるようになっている。自分に出来るコトを見つけながら、チームの勝利に貢献していけるように立ち回っていこう。
個性豊かなキャラクターたちがゲームを盛り上げる
本作では、WorkonicsとEnforcersにそれぞれ5人のキャラクターがいて、アビリティや銃などで個性が出るようになっている。Enforcers側はスキル2個が異なり、Workonicsはスキル1個が異なるので、なるべくどんな状況にでも対応できるように、使用するキャラや個性はかぶらないようにチーム設定をしていきたい。
最初から全てのキャラクター使用できるようになっている。課金要素はスキン系のみに絞られているので余計な出費をしなくても遊ぶことが可能だ。今後はNintendo Switchにも発売される予定があり、さらなるプレイヤーの増加が見込まれている。
英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語と6ヶ国に対応している。残念ながら日本語の対応はないが、激しいアクションが主体になるゲームであるため、言葉が壁になることは少なく、プレイに支障も出ない。
Extractorが最後1機になったときの互いのごり押しお祭り感を含めて、やればやるだけ楽しくなっていく。3Dのわりにゲーム自体も非常に軽く、多少の性能があれば最高設定でも問題なくプレイできるだろう。殺伐とした殺し合いよりもわいわいと楽しめるゲーム展開を望む人におすすめの非対称のアクションゲームだ!
Afterchargeスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i3-4170 | Intel Core i5-7500 |
メモリー | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 460 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 1 GB | 3 GB |
HDD空き容量 | 3 GB | 3 GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 | インターネット接続が必要 |
Afterchargeの評価・レビュー・評判(0件)
このゲームの投稿レビューはまだありません。