キセノンレーサー(Xenon Racer)は、3DCloudsが開発し、SOEDESCO Publishingより2019/3/26からSteamでリリースされた、車が空を飛ぶ2030年の近未来の最新ハイテク技術が生み出した超ハイスピードの電子カーによるレーシングゲームだ。
東京やドバイなど世界各地の都市を含めた様々なコースが用意されていて、どれもこれも非常に美しいグラフィックに仕上がっている。シングルプレイだけでなく、画面分割のマルチプレイなど、たくさんの人と遊べるコンテンツも目白押し。
派手なドリフトがかなり楽しく、ハイスピードでコーナーを駆け抜ける感覚は爽快。壁などにぶつかりすぎると車が大破してしまう。自分でカスタマイズした車で遊べる本格志向の難易度の高いレーシングゲームを探している人におすすめだ!
近未来の美しいグラフィックがリアルなスピード感を実現
2030年という遠くない未来、キセノンガスと電気をうまく組み合わせた次世代ハイブリットカーが誕生していた。レーシング連盟は地上が主体となったレースから飛行自動車を取り入れた新しいレースを実現するために、シーズンの休止を宣言する。
空白の期間を利用して、ハイブリッドカーを製造している大手企業たちは、自社の力とその性能を知らしめるため、世界中の都市を使って、非公式レースを開催し始めた。
キセノンガスと電気を使用して駆け巡るハイブリットカーは、はじめからとてつもないスピードを持っていたが、各企業が競うことにより、さらなる成長を遂げ、脅威的なスピードを実現に至る。
直線だけであればかなり快適に走れるだろうが、ハイブリットカーが疾走するコースには様々なコーナーが待ち受ける。現実味のあるシビアなドライビングテクニックを要求されるコーナーリング。圧倒的なそのパワーをねじ伏せるように、ハンドルを握り、コースを疾走するだけで、アドレナリンが吹き出すほどだ。
東京やドバイ、アメリカ、カナダなど世界の有名都市が登場し、車が空中を駆け回る近未来を表現した市街地や針葉樹などの大自然が舞台となる荒野など、実に様々コースが用意されている。
特に興味を引くのが東京だろう。東京のシンボルである「東京タワー」や日本の象徴である「お城」はもちろんのこと、「常磐道」「東北道」などの高速道路の標識や某有名企業を連想させる家電量販店、アニメショップ、居酒屋などの特徴を持つ看板も登場。しっかりと東京を感じさせてくれる。
グラフィックにはUnreal Engineが使用されており、まるで実写のような美しい映像と触りたくなるツヤツヤとした車体になっている。近未来が舞台であっても違和感なく世界が表現されているのは見事だ。
そんなクオリティの高い世界の中をプレイヤーは自由にコースを駆け巡れる。異次元のレベルに高められた究極のスピードを持つマシンを操って、世界一のキセノンレーサーを目指そう!
スーパーハイスピードレースを堪能せよ
レースは8台でのマシンが一斉に走るのが基本となっている。全部のマシンが驚くほど早く、プレイヤーを驚かせてくれるだろう。リアル的な要素が強いので、壁にぶつかればマシンは容赦なく壊れていき、設定された耐久度がゼロになってしまえば大破する。
大破してもゲームオーバーではなく、指定の再開ポイントに戻されるだけだが、タイムを競うレースゲームだけにかなりの痛手は避けられない。可能な限り障害物や他のマシンにぶつからずにコースを突き進もう。
ドリフトも可能になっていて、チュートリアルで基礎が学べるようになっている。超速度でレースするだけにドリフトはかなり頼もしい。ドリフトをするたびに目玉となる「ERSシステム」のゲージが充電されていく。
元々早いマシンには、ブースト機能も用意されており、さらなる加速も狙える。それが「ERSシステム」だ。コース上に配置されている「ERSグラウンドリチャージャー」の上を走行することでも溜まる。
「ERSシステム」を使えば、とてつもない速度になるので、一気に抜き去りたいときや突き放したいときに積極的に使おう。ただし、ブースト中にぶつかると耐久度が大きく減るので、そこは注意が必要だ。
「ERSグラウンドリチャージャー」の上をしっかりとと走りながら、適度にドリフトを決めていくことが、本作での基本走行となる。S字やヘアピンなどの難しいコースがたくさん用意されているので、ドリフトをマスターするコトが非常に重要だ。技術を磨いて、キツいコースを華麗に疾走する素晴らしいドリフト走行を実現させよう!
ソロでもマルチでも遊べるゲームモードを完備
1人でひたすら実力を磨いていくキャンペーンモードがあり、時間内にチェックポイントを通過して、コースを目指すものになっている。
ひとり用だと単純な練習モードかと思われてしまうかも知れないが、昔のゲームセンターのゲーム並みにかなりシビアな設定になっていて、クリアするのがかなり難しい。よほどの実力を持った人でなければ、初見でのクリアは不可能だろう。
何度かコースにチャレンジして、攻略法を見つけていくことで、だんだんとクリア出来るようになっていくのはレースゲーム本来の楽しみ方だ。どのコースもかなり難易度が高いので、すべてのコースを制するのは相当時間がかかるだろう。
マルチプレイでは、世界中のプレイヤーと遊べるオンラインモードと同じモニターで一緒に遊べるローカルにも対応している。ローカルの場合は、画面の上下に分割されるので、昔のゲームの様に一緒にわいわいと楽しめるので、近くに遊べる人がいたらぜひ試してみて欲しい。
コンピュータ対戦とは違ったプレイが味わえるので、マルチプレイは非常に盛り上がる。世界中のプレイヤーを相手に最速を目指していこう。
1人称、3人称と最大で5段階のカメラ調節ができる。さらにステアリングコントローラーに対応しているので、画面のポジションを合わせてプレイすれば、実際に運転しているような迫力あるレースが満喫できるぞ。
愛車を自由にカスタマイズして、目立つ車を作り上げよう
メインコンテンツである「キセノンレーシングチャンピオンシップ」を勝ち進むことで、新しい車体やパーツが解放されていく。カスタマイズの幅が広がれば、オリジナルカーを作り出せるだろう。
カスタムパーツは「ホイール」「リム」「フロントウィング」「ミドルウィング」「リアウィング」そして、「カラーリング」と見た目もかなり自由に変更できる。しかし、それだけではない。
最高速やドリフト性能、ハンドリング、ERS性能など、実際の操作性や車の性能に直結しているパーツも多く揃っている。女の子のイラストがデカデカと表示される痛車も作り出せるのでカスタマイズは非常に楽しい。マシンの性能が変わればクリアが難しかったコースも攻略しやすくなる。
マルチプレイでもオリジナルカーが使えるので、世界中のプレイヤーたちの車を眺めつつ、自分だけの見た目と扱いやすさを兼ね備えたマシンを目指していこう。
英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語、ブルガリア語、ロシア語、中国語、韓国語などなどと実に27言語にも及ぶ。もちろん日本語にも対応だ。
お茶目な言い間違い的なローカライズがされている部分も多少あるが、多くの国の言葉を使用しているところに好感を持てる。そもそも、レースがメインのゲームなので言い間違いでも意味がわかるので問題はない。
リアル志向の本作Xenon Racerは、難易度は高めになっているので、最初は壁や他の車にぶつかることが多く、ストレスを感じてしまうかも知れない。
しかし、コースへの理解度が上がっていく毎に、スムーズに走れるようになり、慣れれば慣れるほどゲームが楽しくなっていく。レースゲームの醍醐味を十二分に感じられるだろう。難しいレースゲームを求めている人におすすめのゲームだ!
Xenon Racerスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 (64bit) | Windows 10 (64bit) |
CPU | Intel Core i5-2300 または AMD FX-6300 | Intel Core i7-6700K または AMD Ryzen 5 1600 |
メモリー | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 または AMD Radeon HD 7870 | NVIDIA GeForce GTX 1070 または AMD Radeon RX Vega 56 |
VRAM | 2 GB | 8 GB |
HDD空き容量 | 10 GB | 10 GB |
DirectX | バージョン 11 | バージョン 11 |
備考 | インターネット接続環境が必要 |
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