「ザ・ブラックアウト・クラブ(The Blackout Club)」は2018年10月30日にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスが始まった。開発・販売ともに「Question」が行っている。アメリカ東部の位置する小さな町が舞台、一人称FPS視点によるホラーアドベンチャーゲームだ。
最大4人まで同時に遊べるマルチプレイ対応、おまけにボイスチャットにも対応している。みんなで密にコミュニケーションを取りながら、謎を解き明かしていくホラーミステリー。シングルプレイも用意されているので、1人でひっそりと謎に向き合いたい人にもぴったりだ。
慣れが必要となるアクションや激しいコマンド入力などはほとんどないので、ゲームをあまりしない人でも、無理なくプレイ出来るようになっている。ホラーとミステリーがなによりも好きという人におすすめのゲームだ!
小さな町を舞台にホラーとミステリーに満ちたストーリーが繰り広げられる!
ザ・ブラックアウト・クラブはアメリカの小さな街で起こった事件を中心に、物語が進行していく。事件とはこの街の住民が毎夜、催眠状態で徘徊するというもの。もちろん、誰もが催眠状態にあるので、朝起きても徘徊していたコトを誰1人として覚えていない。
そんな中、この不思議な催眠徘徊現象「ブラックアウト」の最中に目を覚ます若者たちも現れ始める。若者たちはブラックアウトを両親や教師、警察などに話すが誰1人として信じない。危機感を抱いた若者たちは「The Blackout Club」を結成した。
プレイヤーは「The Blackout Club」に所属するメンバーの1人となって、力を合わせて、謎を解決するために立ち向かっていくのだ。
本作、ザ・ブラックアウト・クラブを開発したQuestionは『BioShock2』や『BioShock Infinite』などを世に送り出した、業界でもベテランスタッフが集まっているデベロッパーだ。ストーリーもしっかり練られており、ホラーテイストでありながら、遊べる要素はかなり多い。
4人まで好きな人数で遊べる多様性!
ザ・ブラックアウト・クラブは謎解きゲームでありながら、マルチプレイにも対応している。1人でじっくり遊んだゲームで、他のプレイヤーと一緒に遊ぶのは何よりも楽しい。
プライベートセッションを使えば、見知らぬ相手がゲームに参加してくることもないので、知り合いとだけ一緒に遊ぶなどプレイ環境に合わせた対応が可能だ。
友だちがの都合がつかない場合には、公式が準備しているセッションを利用しよう。優れたマッチング機能になっており、すぐに遊べる相手を見つけ出してくれる。自分の環境に応じて、好きな相手を選べるのは非常に助かる仕様だ。
どんなに優れたマルチプレイができたとしても、ゲームのキモである謎やミッションが毎回同じものしかなかったら、マルチで何度も遊ぶような機会はあまりないだろう。だが、ザ・ブラックアウト・クラブでは、そんな心配は無用だ。
プレイするたびにミッションはランダムで生成され、プレイヤーのレベルと進捗状況によってまったく違うものなる。巡回する敵の移動範囲や行動、プレイヤーを阻む障害、などなど。様々な要素がありながら、それらが決して同じ組み合わせにならず、何度もプレイできるようになっているのだ。
さらにマルチプレイでは他のプレイヤーが遠くにいるため、コミュニケーションの面も気になるところだろう。本作には、ボイスチャットが用意されているので、全員でミューティングを行ったり、プッシュトークで個別にやりとりも行える。
非常に優れた連絡機能なので、周りとの連携を取るのも難しくないはずだ。マルチプレイは本当に楽しいので、いきなり遊びたくなるかもしれないが、シングルプレイも忘れてはいけない。
プレイヤーに世界を紹介したり、チュートリアルを兼ね備えたイントロストーリーミッションがシングルプレイには用意されている。ゲームの骨組みとなる部分がわかりやすく学べるので、ある程度ゲームに慣れてからマルチプレイをするようにして欲しい。その方がよりいっそうマルチプレイが楽しくなるはずだ。
慎重でありながら、大胆に街を探索しよう!
ザ・ブラックアウト・クラブはホラー的な場面ばかりが取りざたされてしまうが、実はシステム的にはかなりアクション要素も強い。
街の中を探索しながら、時には垂木に登ったり、ロープを使って壁をよじ登ったり、屋上から屋上に飛び移ったり、フェンスを囲んだりと、マップ上でフルレンジな移動が可能になっている。
自由に街中を歩け回れるとなったら、次に気になるのは、プレイヤーの分身となるキャラクターだろう。もちろん、キャラも自由にカスタマイズできるシステムが用意されている。
最初はあまり種類は多くないが、プレイヤーのレベルアップに伴って、拡張スロットをアンロックして様々なアイテムが使用可能になっていく。
新しい衣服や髪型、ジェスチャーなども追加されていくので、自分好みにキャラにカスタマイズが可能だ。
思うがままにメイキングしたキャラで街の中を散策するのは何よりも楽しい。しかし、このゲームはホラーなのだ。決して調子に乗ってはいけない。
プレイヤーの隙をついて、「The Shape」が襲ってくるのだ。目を閉じなければ正体は見つけられない。嫌な雰囲気を感じたら目を閉じて、感覚を研ぎ澄ましてみよう。きっと「The Shape」がすぐそこにいるはずだ。
高い完成度を誇りながら、未完成の早期アクセス仕様!
グラフィックや街並み、キャラクターのカスタマイズやマルチプレイなど全てがすでに製品版のような仕上がりになっていながらも、ザ・ブラックアウト・クラブまだ早期アクセスなのだ。
期間は少なくとも3~6ヶ月間程度予定されており、場合によってさらに延長もありえるほど気合いが入っている。
未完成版と言うとイメージが悪いかもしれないが、海外では早期アクセスでの販売はよくある形式になっている。開発コストで1番お金がかかるのが人件費。
テストプレイヤーを雇うよりも実際に購入してもらったプレイヤーに遊んでもらった方がコストを抑えられる。その分、早く安くゲームを提供出来るので、ユーザーもメーカーも得をするというわけだ。
フルアクセス版までに現状予定されている機能もかなりある。街のマップが現状の3倍近くになり、多くのミッションが時間と共に変化するようになっていく。新しいジェスチャーとエモートなども随時更新予定だ。
他にも「Stalker」を使ってドロップインのPVPモードが可能になる。「Stalker」はクラブのメンバーを監視し、「The Shape」に報告するのが目的だ。メンバーの妨害をして調査内容を混乱させよう。
今後も色々な予定がされており、早期アクセスを経て、どこまで進化を続けるのか先を考えるだけでワクワクだ。
インターフェイス言語も現状は英語しか対応していないが、日本人のプレイヤーが増えてくることで、日本語にも対応してくれるかもしれない。期待して待っていよう。
独特の雰囲気があり、ホラー的な雰囲気でミステリーな謎解きを求めている人におすすめのゲームだ!
ザ・ブラックアウト・クラブ(The Blackout Club)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 64-bit | Windows 10 64-bit |
CPU | Intel Core i5-2500K | Intel Core i7-4770 |
メモリー | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 570 / AMD Radeon HD 6950 | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 |
VRAM | 2 GB | 4 GB |
HDD空き容量 | 20 GB | 20 GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 |
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