「ワン・モア・ロール(One More Roll)」は2018年11月3日にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスがスタートした。開発・販売ともに「Oscar K」が行っている。プレイヤーがボールとなって、障害物などを避けながら様々な道を爆走する三人称視点のレーシングゲームだ。
飛んだり跳ねたりしながら、障害物を越えていく。全体的なコースのイメージとしては非現実的なものが多く、マリオカートのように道が浮いていたり、ボール一つ分しか幅がなく落ちたら終わりなどのスリリングなコースが続く。
車ではないので、直角にカーブが曲がれるなど、挙動がトリッキーにはなるが、レーシングゲームの基本は外していない。簡単な操作で誰もが楽しめるので、レースゲーム独特の壮快な風を受けて、ストレスを解消したい人にオススメのタイトルだ!
風変わりな挙動で展開するスピード感抜群のレーシングゲーム!
ワン・モア・ロールは、Unreal Engine 4を用いて制作されたので、グラフィカルなオプションを多用することができ、かなり美しいグラフィックになっている。そんな素晴らしい世界を駆け抜けるのがプレイヤーが操るボールだ。
もちろん、キーボードでの操作だけではなく、コントローラにもフル対応しているので、レースゲームにおいて重要な要素となる操作性も抜群。応答性の高い動きシステムと微調整されたカメラを備えた物理ベースのプラットフォームになっている。
ボールを動かす本作は、レースゲームとしてはかなり変わった動きをするコトになる。通常のカーレースであれば、道幅の細い直角なカーブは低速でも曲がれないだろう。
だが、このワン・モア・ロールでは、オリジナルのスーパーモンキーボールの影響を受けたデザインになっており、どんなに無茶な直角なカーブであったとしても、少しの操作で楽々くぐり抜けられるのだ。
しかも、うまいプレイヤーが操作すれば、かなりの速度だったとしても曲がることができる。気持ちよくボールがコースを進んで行くので、ハマってしまうこと間違いなしだ。
ワン・モア・ロールには現在5つの特徴のあるワールドが用意されている。それぞれの世界には独自のテーマとレベルのデザインがあり、合計で75レベルだ。
その中の50レベルは最初からプレイが可能だが、残りの25レベルをプレイするためにはロックを解除する必要がある。
ロックを解除するには特定のワールドにあるレベルをクリアしたり、タイムアタックを達成したり、チャレンジレベルと言われるハードなコースを突破したりと、やり応えのある内容だ。
おまけに各レベルでは、時間メダル(ブロンズ、シルバー、ゴールド)が用意されており、プレイヤーの腕前をわかりやすく表現してくれる。
シルバーまでは容易に得られるだろうが、ゴールドはかなり難しい。ぶつかったり、落下したりなど、余計な時間を使っていたらまず達成できないだろう。その分、ゴールドをとれたときの達成感はかなり大きい。嬉しくて、つい顔がにやけてしまうはずだ。ぜひ、全てのレベルでゴールドを目指して欲しい。
各世界に用意されたそれぞれのレベルで、ゴールドメダルを手に入れ、コレクティブを達成すれば、タイマーレベルを解き放てる。そうして、さらにそのワールドでの挑戦レベルが広がっていくのだ。
ボールを転がすだけでは終わらない!
ワン・モア・ロールには、タイムアタックの他にプレイヤーを楽しませる色々なモードが用意されている。まずは大規模なキャラクタのカスタマイズだ。いかに爽快感溢れるレースゲームとは言え、いつもいつもパチンコ玉のような味気なさだと飽きてしまう。
見た目から楽しさを出すためにボールに様々な加工を施せるようになっているのだ。カラフルなボールにしたり、顔を変えてみたりと、カスタマイズ要素は意外なほどに多く、しかも、楽しい。
もちろん、楽しめる要素はカスタマイズ機能だけではない。
ひたすらに最高速度を競うスピードランモードや楽しい気分になれるボーナスモード、ローカル環境によるマルチプレイにも対応しているので、近くに友だちがいれば、一緒に遊ぶことも可能だ。楽しめるモードは多彩に揃っているので、末永くプレイすることが出来るだろう。
現状は未完成版であるアーリーアクセス期間
壮快なスピード感に溢れるワン・モア・ロールはすでに高い完成度でありながらも、アーリーアクセス版になっている。未完成で発売するなんて、と日本ではありない販売方法ではあるが、海外のゲームではアーリーアクセスでの販売は当たり前になっているのだ。
全ての機能を発売前に導入するためには、テストプレイや開発コストなどお金が膨大にかかってしまう。その費用を回収するためにゲームの価格が当然高くなってしまう。
メーカーはコストが余計にかかり、リスクを背負うし、ユーザーは高い金額でゲームを買わなければならない。完成版まで作り込むのは、どちらにもメリットが少ないのはわかってもらえるだろう。
それよりは、テスト版で出しておけば、開発コストも販売したお金でまかなえるし、ゲームの金額も安く販売することができる。アーリーアクセスは安く遊びたいユーザーと開発コストを安く抑えたいメーカー、両方のニーズに合った販売方法なのだ。
アーリーアクセス期間が終われば、ワン・モア・ロールの販売価格は今より50%ほどアップすると明言されているので、興味があれば安く手に入れておこう。
メーカーが積極的にプレイヤーからの意見を求めている期間でもあるので、不満な点や改善点などもコミュニティーを通して発言しておけば、改善してくれる可能性もあるのだ。ぜひ利用したい。
完成版になると今と何が違うのか気になるところだろう。判明している物をいくつか紹介しよう。
まずはオンラインマルチプレイの解禁。楽しいゲームだけに今すぐにでも導入して欲しい機能だ。世界中のプレイヤーと対戦が出来るのは非常に嬉しい。導入が予定されているので一安心だ。
他にも再生システムの導入も大きい。リーダーボードと接続されるので、自分のリプレイだけでなく、トッププレイヤーが最高の記録を出したリプレイも見ること可能となる。ユーチューブなどでも神プレイ動画は再生数が凄いことになるほど、人気のコンテンツ。世界中の猛者達のリプレイが見れるなんて非常に嬉しい。
現状、75レベルまでだが、プレイタイムは8~20時間となっている。リーダーボードで他のプレイヤーと競うのであれば、さらにプレイタイムは伸びるだろう。
現状でもかなり遊べるボリュームではあるが、フルアクセスになる頃には、なんとレベルが150まで解放され、単純に今の2倍になる。とんでもない量のコースだ。
おまけに新しい世界なども追加されるので、コースの数以上に見た目的な楽しさやギミックなども増えていくのは間違いない。
すでに完成版までにたくさんのアップグレードが予定されており、日々の告知が楽しみな状態だ。インターフェイス言語も現在は英語のみ対応だが、日本人プレイヤーが増えていけば、日本語にも対応してくれるかもしれない。色々な意味で非常に楽しみなタイトルになっている。
レーシングゲームが好きで世界中のプレイヤーとタイムを競える環境を探しているなら、ワン・モア・ロールはまさに最高にオススメできるゲームだ。素晴らしいスピード感をぜひ体験してみよう!
ワン・モア・ロール(One More Roll)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2400 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 10GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要SSD推奨 |
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